Tuxedo の相互運用性ソリューション

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BEA Tuxedo での AquaLogic Service Bus の使用

以下の節では、BEA Tuxedo から AquaLogic Service Bus サービスを使用する方法を説明します。これは、着信の例です。

 


始める前に

1 つのローカル アクセス ポイントおよび 1 つのリモート アクセス ポイントを含むように WTC サーバをコンフィグレーションする必要があります。これにより、AquaLogic Service Bus から Tuxedo サービスへのアクセスが提供されます。WTC のコンフィグレーションについては、「Tuxedo 転送のための WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーション」を参照してください。

 


プロキシ サービスの追加とコンフィグレーション

AquaLogic Service Bus サービスを Tuxedo から利用するには、AquaLogic Service Bus Console を使用して新しいプロキシ サービスをコンフィグレーションする必要があります。プロキシ サービスの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「プロキシ サービス」を参照してください

AquaLogic Service Bus Console にログインし、以下の手順を順番に実行します。

このコンフィグレーションを完了するには、以下の節で説明するタスクを実行します。

新しいプロジェクトの追加

以下の手順に従います。

  1. [作成] をクリックして新しいコンソール セッションを開始します。
  2. リソースの編集はセッション内で行う必要があります。

  3. [プロジェクト エクスプローラ] をクリックします。
  4. 新しいプロジェクトの名前を入力し、[プロジェクトの追加] をクリックします。
  5. ページ上部に、サーバが正常に追加されたことを示すメッセージが表示されます。

プロキシ サービスの追加

以下の手順に従います。

  1. [リソース] 領域の [リソースの作成] ドロップダウン メニューで、[プロキシ サービス] を選択します。
  2. 図 4-1 に示すような [プロキシ サービスの編集 - 全般的なコンフィグレーション] ページが表示されます。

    図 4-1 新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 1 - 着信


    新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 1 - 着信

  3. 以下の値を入力します。
  4. [サービス名] - サービスの名前です。

    [サービスの種類] - [任意の XML サービス] を選択します (デフォルト)。

    注意 : Tuxedo 転送は、サービスのタイプとして、任意の XML サービスメッセージング サービスのみをサポートします。

    [次へ] をクリックして、図 4-2 に示す [プロキシ サービスの編集 - 転送コンフィグレーション] ページを表示します。

    図 4-2 新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 2 - 着信


    新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 2 - 着信

  5. 以下の必須の値を入力します。
  6. [プロトコル] - [tuxedo] を選択します。

    [エンドポイント URI] - サービスがデプロイされたサーバ上のエンドポイント URI に対応するサービス名を入力します。

  7. [次へ] をクリックして次に進みます。
  8. 図 4-3 新しいプロキシ サービス - Tuxedo 転送コンフィグレーション


    新しいプロキシ サービス - Tuxedo 転送コンフィグレーション

  9. 以下の値を入力します。
  10. [フィールド テーブル クラス] - 省略可能なフィールドです。受信される FML または FML32 バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、FML または FML32 から XML への変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

    [View クラス] - 省略可能なフィールドです。送受信される VIEW または VIEW32 バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、VIEW から XML または VIEW32 から XML への変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

    注意 : Tuxedo のバッファ タイプ X_C_TYPEX_COMMON は、VIEW/VIEW32 バッファと同様に処理されます。
    注意 : 受信要求に VIEW が含まれる場合、該当する VIEW クラスを AquaLogic Service Bus の CLASSPATH に指定する必要があります。

    [クラス Jar] - このエンドポイント オペレーションに必要な FML/FML32 または VIEW/VIEW32 クラスを持つ JAR ファイルを含んだ JAR リソースを選択します。

    [ローカル アクセス ポイント] - インポートに関連付けられたドロップダウン リストから、ローカル アクセス ポイントを選択します。このドロップダウン リストには、WTC でコンフィグレーションされたローカル アクセス ポイントが含まれます。関連するローカル アクセス ポイントがない場合、プロキシ サービスは作成できません。

    [応答バッファ タイプ] - ドロップダウン リストから、リモート Tuxedo クライアントが受信するバッファ タイプを選択します。このフィールドは、[応答が必要] フィールドが選択されている場合に有効です。

    [応答バッファ サブタイプ] - 以前の [要求バッファ タイプ] の値が VIEW または VIEW32 である場合、このフィールドが有効になります。応答バッファに関連付けるバッファのサブタイプを入力します。このフィールドは、[応答が必要] フィールドが選択されている場合に有効です。

    [応答が必要?] - このサービスに応答の送信が想定されている場合に選択します。デフォルトは選択された状態、ただしサービスのタイプがメッセージング サービスで、応答メッセージのタイプが [なし] の場合は選択が解除される。この場合、フィールドは無効です。

    [応答エンコーディング] - [応答バッファ タイプ] の値が MBSTRING である場合、このフィールドが有効になります。[応答エンコーディング] のチェックボックスを選択し、Tuxedo クライアントへの送信時の MBSTRING バッファのエンコーディングをオーバーライドします。

  11. [完了] をクリックします。
  12. [概要] ページで、[保存] をクリックします。

プロキシ サービスのコンフィグレーション

AquaLogic Service Bus のメッセージ フローは、プロキシ サービスの実装を定義します。メッセージ フローには、パイプライン ペア (プロキシ サービス、またはサービスの処理用の要求パイプラインと応答パイプライン) と、ステージ、パイプライン、およびプロキシ サービスに対して定義できるエラー ハンドラをゼロ個以上入れることができます。パイプラインは、1 つまたは複数のステージを持つことができ、ステージはアクションを持ちます。

AquaLogic Service Bus プロキシ サービスのコンフィグレーションの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』および AquaLogic Service Bus のユーザーズ ガイドの「AquaLogic Service Bus でのメッセージ フローの作成」を参照してください

以下の節では、プロキシ サービスのルーティング動作を変更し、このメッセージ フローを編集して次のことを行う方法の例について説明します。

以下の手順に従います。

  1. AquaLogic Service Bus Console ナビゲーション パネルで、選択項目のリストから [リソース ブラウザ] を選択します (まだ選択されていない場合)。
  2. ナビゲーション パネルに [リソース ブラウザ] ペインが開き、コンソールに [プロキシ サービスの概要] プロジェクト ページが表示されます。

  3. [オプション] で、メッセージ フロー アイコン [新しいプロキシ サービス - Tuxedo 転送コンフィグレーション] をクリックします。図 4-4 のような画面が表示されます。
  4. 図 4-4 メッセージ フローのデフォルト画面


    メッセージ フローのデフォルト画面

    前に作成したプロキシ サービスの [メッセージ フローの編集] ページが表示されます。このページには、デフォルトのメッセージ フロー コンフィグレーションが表示されます。デフォルト コンフィグレーションは開始ノードで構成されます。これはメッセージ フローの最小コンフィグレーションです。メッセージ フローの動作は順番に行われます。

  5. CreditCheckProxy ノードなどの開始ノードをクリックします。図 4-5 に示すように、ポップアップ メニューから、[ルートの追加] リンクをクリックします。
  6. 図 4-5 ルート ノードへの変換の画面


    ルート ノードへの変換の画面

  7. コンフィグレーションのダイアログで、ルート ノードに任意の名前を付け、[保存] をクリックします。
  8. メッセージ フローで、ノードの名前が変更され、ルート ノード名が表示されます。

  9. 図 4-6 に示すように、ルート ノードをクリックし、ポップアップ メニューから [ルートの編集] を選択します。
  10. 図 4-6 ルート ノードの編集画面


    ルート ノードの編集画面

    [ステージ コンフィグレーションの編集] ページが表示されます。このページには、[アクションの追加] という 1 つのリンクがあります。

    ステージはパイプラインの要素であり、パイプラインに定義されたアクションのコンテナです。アクションとは、プロキシ サービスを通過するメッセージの処理を定義するパイプライン ステージの要素です。

  11. 図 4-7 に示すように、[アクションの追加] をクリックして、ポップアップ メニューから [通信ルーティング] を選択します。
  12. 図 4-7 メッセージ フローのルーティング画面


    メッセージ フローのルーティング画面

    [ステージ コンフィグレーションの編集] ページが変更され、アクションの内容が表示されます。アクションの内容は、作成したノードのタイプ (ルート ノード) によって定義されます。

  13. 図 4-8 に示すように、[<サービス> にルーティングする] で、[<サービス>] をクリックします。
  14. 図 4-8 [<サービス> にルーティングする] 画面


    [<サービス> にルーティングする] 画面

    [サービス ブラウザ] に、作成したプロキシ サービスとビジネス サービスの名前が表示されます。

  15. Tuxedo にエクスポーズするビジネス サービスを選択します。
  16. [送信] をクリックします。
  17. 画面が更新され、ビジネス サービスへのルーティングが表示されます。

コンフィグレーションが完了し、テストの準備が整いました。

 


コンフィグレーションのテスト

BEA Tuxedo を AquaLogic Service Bus と共に使用するようにコンフィグレーションしたので、正しく動作することを確認するためのテストを実行できます。XML から FML32 および FML32 から XML への変換を使用している場合は、BEA Tuxedo に含まれている「ud32」Tuxedo クライアント プログラムを使用してこのコンフィグレーションをテストできます (FML 変換を使用している場合は、「ud」クライアントを使用できます)。ud32 は、FML バッファのテキスト表現で構成される入力を読み込みます。詳細については、『Tuxedo コマンド・リファレンス』で ud および ud32 コマンドに関する情報を参照してください

XML から FML および FML から XML への変換を使用していない場合は、Tuxedo でテスト クライアント プログラムを作成し、このコンフィグレーションをテストする必要があります。このタスクの詳細については、BEA Tuxedo のドキュメントを参照してください。


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