AquaLogic Service Bus では、JMS レポート プロバイダ用のデータベースが必要です。WebLogic Server と共にインストールされる PointBase データベースのローカル コピーは評価のみを目的としています。PointBase Server を評価以外の開発または他の目的で使用する場合は、エンド ユーザが直接 DataMirror から個別の PointBase ライセンスを入手する必要があります。
使用可能なデータベースの詳細なリストについては、AquaLogic Service Bus でサポート対象のコンフィグレーションの「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照してください。
WebLogic Server リソース命名規則に準拠するため、ドメイン、WebLogic Server インスタンス、JMS サーバ、および JMS ストアにユニークな名前を指定する必要があります。AquaLogic Service Bus には、WebLogic メッセージング ブリッジと同じ相互運用命名要件があります。詳細については、『WebLogic メッセージング ブリッジのコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server の別のリリースや外部プロバイダとの相互運用」にある「WebLogic Server の別のリリースとの相互運用」の「WebLogic Server およびドメインの命名ガイドライン」を参照してください。
表 2-1 Configuration Wizard プロンプトでの実行手順
ウィンドウ名
実行手順
[ようこそ]
[新しい WebLogic ドメインの作成] を選択する。
[ドメイン ソースの選択]
[AquaLogic Service Bus] を選択する (デフォルトでは [Weblogic Server] が選択されている)。
開発モードのドメインの場合とは異なり、プロダクション ドメインを最初に起動したとき、AquaLogic Service Bus では JMS レポート プロバイダ データ ストアのデータベース スクリプトが自動的には実行されない。AquaLogic Service Bus プロダクション ドメインの作成中にデータベース スクリプトを実行しない場合は、スクリプトを手動で実行する必要がある。スクリプトの格納場所は BEA_HOME/weblogic92/integration/common/dbscripts。BEA_HOME は AquaLogic Service Bus のインストール先ディレクトリ。
AquaLogic Service Bus ドメインには、管理サーバの定義が入ったコンフィグレーション ファイル (config.xml) があります。詳細については、『ドメインのコンフィグレーションについて』の「ドメイン コンフィグレーション ファイル」にある「config.xml」を参照してください。
JMS 接続ファクトリ。JMS を使用して実装されたすべてのビジネス サービスとプロキシ サービスに、XA または非 XA の JMS 接続ファクトリをコンフィグレーションする必要があります。
JMS キューまたはトピック。AquaLogic Service Bus では、BEA JMS を使用して実装されたプロキシ サービスに自動的に JMS キューがコンフィグレーションされます。JMS を使用するすべてのビジネス サービスおよび BEA 以外の JMS を使用して実装されたプロキシ サービスには、JMS キューまたはトピックをコンフィグレーションする必要があります。
すべての AquaLogic Service Bus JMS リソースを単一の JMS モジュールにまとめる場合、WebLogic Server Administration Console を使用して、プロキシ サービスのエンドポイントとして使用する送り先を含む新しい JMS モジュールを作成します。
AquaLogic Service Bus では、WebLogic Server のセキュリティ機能を利用して、メッセージの機密性と整合性を保証し (メッセージレベルのセキュリティ)、WebLogic Server、サービス クライアント、およびビジネス サービスの間の接続を保護し (転送レベルのセキュリティ)、認証と認可 (アクセス制御) を行います。AquaLogic Service Bus のセキュリティのコンフィグレーション方法については、AquaLogic Service Bus のセキュリティ ガイドを参照してください。
警告 :
各 AquaLogic Service Bus ドメインに別々にセキュリティをコンフィグレーションする必要があります。AquaLogic Service Bus では、セキュリティ コンフィグレーションのエクスポートおよびインポートは行いません。
手順 4. AquaLogic Service Bus コンフィグレーションのデプロイ
AquaLogic Service Bus ドメインのコンフィグレーションと保護を終え、サービスに必要な JMS リソースを追加すると、AquaLogic Service Bus コンフィグレーションが入った JAR ファイルをインポートできます。コンフィグレーション メタデータをインポートした後、ドメインの環境固有の情報を更新できます。
以下に、コンフィグレーション JAR ファイルの内容をデプロイする基本手順を示します。
セッションを作成します。
コンフィグレーション JAR ファイルからすべてのオブジェクトまたは選択したオブジェクトをインポートします。
サービス エンドポイント URI、ディレクトリ名などの環境固有の情報を更新します。
セッションをアクティブにします。
上記の手順は手動で行うことも、プログラムで実行することもできます。
手動でコンフィグレーションのインポートと更新を行うには、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の以下のトピックで説明されているように AquaLogic Service Bus Console を使用する。
既存のエンタープライズ情報システム (EIS) インスタンスが徐々に少なくなり、新しいインスタンス (EIS ソフトウェアの新しいバージョン、新しいハードウェアなどで使用可能) がオンラインで提供される場合があります。このような場合、AquaLogic Service Bus 管理者は、影響を受ける AquaLogic Service Bus サービスを変更して新しい EIS インスタンスに適切に移行する必要があります。
これは、EIS インスタンスのエラーに似ていますが、緊急に対処が必要なエラーではありません。デプロイメントでの考慮事項については、「EIS インスタンスのフェイルオーバ」を参照してください。AquaLogic Service Bus Console を使用したビジネス サービスのエンドポイント URI の変更については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「ビジネス サービス」にある「ビジネス サービスの表示と変更」を参照してください。
新しいバージョンのプロキシ サービスのインストール
ビジネス要件の変化に伴い、プロキシ サービスの変更が必要になることがあります。変更に下位互換性がある場合、AquaLogic Service Bus Console を使用してオンラインで動的に変更を行い、新しいバージョンのプロキシ サービスを作成できます。以下のいずれかの条件を満たす場合、変更には下位互換性があります。