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Oracle Application Server Standard Edition One インストレーションおよびスタート・ガイド
10g リリース2(10.1.2) for Microsoft Windows(32 Bit)
B19167-01
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A
削除と再インストール

この付録では、Oracle Application Server Standard Edition Oneの削除および再インストールのプロセスについて説明します。

A.1 Oracle Application Server Standard Edition Oneの削除

Oracle Application Server Standard Edition Oneの削除は次の手順に従って行います。

  1. スタート」を選択して「スタート」メニューを開き、「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「Advanced Administration」→「Deinstall」の順に選択します。

    図A-1に示す画面が表示されます。

    図A-1 削除を実行するかどうかの確認


    画像の説明

    OK」をクリックして、次の手順に進みます。

    J2EE and Web Servicesのみを削除する場合は、手順3に進んでください。

    OracleAS Portalを削除する場合は、このまま手順2に進んでください。

  2. すぐに削除処理が開始され、図A-2の画面上に「ファイルベースのリポジトリをホストしているインスタンスが削除される」という内容の警告が表示されます。

    図A-2 「インスタンスを削除しようとしています」という内容の削除警告メッセージ


    画像の説明

    OK」をクリックして、次の手順に進みます。

  3. 削除処理がしばらく続行された後、図A-3の画面上に「このOracleホーム内のファイルおよびデータが削除される」という内容の警告が表示されます。

    図A-3 「Oracleホーム内のファイルを削除しようとしています」という内容の削除警告メッセージ


    画像の説明

    J2EE and Web Servicesのみを削除する場合は、「OK」をクリックして手順4に進んでください。

    OracleAS Portalを削除する場合は、この画面が2度表示されます。 これは、OracleAS Portalをインストールした際、OracleAS Portal用とOracleAS Infrastructure用の2つのOracleホームが作成されるためです(詳細は、1.4.2項「Oracleホーム・ディレクトリ」を参照)。 いずれの場合も「OK」をクリックして、次の手順に進みます。

  4. 削除処理が最後まで実行されます。 削除処理のログが次の場所に作成されます。

    C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory¥logs¥silentInstall<date><time>.log
    
    
  5. 削除したインスタンスのエントリをWindowsレジストリから削除します。

    詳細は、A.5項を参照してください。

  6. 残りのファイルを手動でクリーン・アップします。

    詳細は、表A-1を参照してください。

表A-1 手動で削除するもの 
クリーン・アップの対象  場所 

Oracleホーム・ディレクトリにあるファイル 

インストール時に指定したOracleホーム・ディレクトリ。 詳細は、1.4.2項「Oracleホーム・ディレクトリ」を参照してください。 

削除したインスタンスに対応するインベントリ・ディレクトリ内のエントリ 

C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory 

このインストーラでは、個々のコンポーネントのカスタム削除を実行することはできません。

A.2 Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantの削除

この項では、必要がなくなったOracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantを削除する手順を説明します。

ただし、OracleAS Metadata Repositoryの削除または登録取消しを行うには、Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantが必要です。

  1. Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantをインストールしたときと同じオペレーティング・システム・ユーザーとしてログインします。

  2. Oracle Universal Installerを起動します。

    スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「Oracle Installation Products」→「Universal Installer」の順に選択します。

  3. 次に示すインストーラの手順に従います。

    1. 「ようこそ」画面: 「製品の削除」をクリックします。

    2. 「インベントリ」画面: 削除するOracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantを選択し、「削除」をクリックします。

    3. 「確認」画面: 削除対象として目的のコンポーネントが正しく選択されていることを確認します。 「はい」をクリックして、次の手順に進みます。

    4. 「削除の進捗状況」画面: 削除の進捗状況が表示されます。

    5. 削除が完了したらインストーラを終了します。

  4. Oracleホーム・ディレクトリにある残りのファイルを削除します。

    C:¥> rd /S /Q %ORACLE_HOME%
    

A.3 構成解除ツール

構成解除ツールは、Oracle Application Server Standard Edition OneのOracleAS Portalを削除する手続きを始める際に使用します。 このツールを使用すると、削除するOracle Application Server Standard Edition Oneインスタンスに対応するエントリをOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryから削除できます。

インストールされているのがJ2EE and Web Servicesのみの場合は、中間層がOracle Internet Directoryに関連付けられていない限り、このツールを使用する必要はありません。


注意

構成解除ツールが使用できるのは、既存のMetadata RepositoryとともにOracleAS Portalをインストールした場合のみです。 それ以外の形でインストールした場合(J2EE and Web Services単独でインストールした場合または新しいMetadata RepositoryとともにOracleAS Portalをインストールした場合)は、「スタート」メニューから次の順に選択して、Oracle Application Server Standard Edition Oneを削除する必要があります。

スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「Advanced Administration」→「Deinstall

詳細は、A.1項を参照してください。 


構成解除ツールを実行すると、そのログ・ファイルの内容がORACLE_HOME¥cfgtoollogsにあるDeconfigureWrapper.logファイルに書き込まれます。

A.3.1 構成解除ツールの実行

構成解除ツールを実行するには、PerlインタプリタでORACLE_HOME¥binにあるdeconfig.plスクリプトを実行します。 Perlインタプリタは、Oracle Application Server Standard Edition Oneに付属しています。

C:¥> cd ORACLE_HOME¥bin
C:¥> ORACLE_HOME¥perl¥5.6.1¥bin¥MSWin32-x86¥perl.exe deconfig.pl
     [-u <oid_user>] [-w <password>] [-r <realm>] [-dbp <sys_db_password>]
     [-h | -help]

パラメータを使用せずにdeconfig.plを実行すると、必要な情報の入力を求めるメッセージが表示されます。

表A-2 deconfig.plに使用できるオプションのパラメータ 
パラメータ  説明 

-u <oid_user> 

Oracle Internet Directoryユーザーを指定します。

簡単なユーザー名またはユーザーの識別名(DN)を使用して、Oracle Internet Directoryユーザーを指定することも可能です。 たとえば、簡単なユーザー名をjdoe@mycompany.comとすれば、それに対応するDNはcn=jdoe,l=us,dc=mycompany,dc=comとなります。

Oracle Internet Directoryユーザーには、削除対象のOracle Application Serverインスタンスで構成が行われているコンポーネントを削除する権限が必要です。 これらの権限は、コンポーネントのインストールおよび構成を行うための権限と同じものです。

たとえば、Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracle Application Server Single Sign-Onを実行しているOracleAS Infrastructureインスタンスを削除する場合は、これらのコンポーネントの構成を行う権限がそのユーザーにあることを確認してください。

このツールをOracle Internet Directoryスーパーユーザーとして実行する場合は必ず、orcladminではなくcn=orcladminを使用してください。 両者はそれぞれ異なるユーザーを表します。 

-w <password> 

Oracle Internet Directoryユーザーのパスワードを指定します。 

-r <realm> 

ユーザー認証の対象となるレルムを指定します。 この値が必要となるのは、Oracle Internet Directoryに複数のレルムが存在する場合のみです。 

-dbp <sys_db_password> 

データベースのSYSユーザー用のパスワードを指定します。 これは、Oracle Internet Directoryで使用されるOracleAS Metadata Repositoryデータベースです。

この値が必要となるのは、Oracle Internet Directoryの構成を行うIdentity Management専用のインスタンスを削除する場合のみです。

このパラメータを指定した場合でも、必要がなければパスワードの値は使用されません。 

-hまたは-help 

構成解除ツールのヘルプ情報を表示します。 

A.3.2 構成解除ツールによる中間層の構成解除

この項では、構成解除ツールを使用して中間層インスタンスの構成を解除する方法について説明します。 次に示すのは、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryから中間層エンティティを削除する手順です。

  1. 構成を解除する中間層インスタンスをインストールしたときと同じオペレーティング・システム・ユーザーとしてログインします。

  2. 中間層インスタンスに関連付けられているプロセスをすべて停止します。

    プロセス停止の詳細は、第9章または『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

  3. 中間層のOracleホームに移動し、構成解除ツールを実行します。

    C:¥> cd MIDTIER_ORACLE_HOME¥bin
    C:¥MIDTIER_ORACLE_HOME> MIDTIER_ORACLE_HOME¥perl¥5.6.1¥bin¥MSWin32-x86¥perl.exe 
    deconfig.pl [<parameters>]
    
    

    パラメータの詳細は、A.3項を参照してください。

A.3.3 構成解除ツールによるOracleAS Infrastructureの構成解除

この項では、構成解除ツールを使用してOracleAS Infrastructureインスタンスの構成を解除する方法について説明します。 次に示すのは、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet DirectoryからOracleAS Infrastructureエンティティを削除する手順です。

  1. 構成を解除するOracleAS Infrastructureをインストールしたときと同じオペレーティング・システム・ユーザーとしてログインします。

  2. OracleAS Infrastructureインスタンスに関連付けられているプロセスをすべて停止します。

    プロセス停止の詳細は、第9章または『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

  3. OracleAS InfrastructureのOracleホームに移動し、構成解除ツールを実行します。

    C:¥> cd INFRA_ORACLE_HOME¥bin
    C:¥INFRA_ORACLE_HOME> INFRA_ORACLE_HOME¥perl¥5.6.1¥bin¥MSWin32-x86¥perl.exe 
    deconfig.pl [<parameters>]
    
    

    パラメータの詳細は、A.3項を参照してください。


    注意

    削除するインスタンスにOracle Internet DirectoryコンポーネントまたはOracle Application Server Single Sign-Onコンポーネントが含まれている場合は、スーパーユーザー(cn=orcladmin)として構成解除ツールを実行する必要があります。 削除するインスタンスにOracle Internet DirectoryやOracle Application Server Single Sign-Onが含まれていない場合でも、適切な権限を持つユーザーとしてツールを実行する必要があります。 


A.4 ログ・ファイル内の無視できるエラー

J2EE and Web ServicesインスタンスやOracleAS Portalインスタンスの削除後、oraInstalltimestamp.errファイル内に次のような「Unable to delete file」や「Unable to find make file」というエラーが表示されることがありますが、これらは問題のないエラー・メッセージです。

Ignoring Exception during de-install oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
An error occurred during runtime. oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
An error occurred during runtime.
...
Ignoring Exception during de-install oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
Unable to delete file 
¥home¥j2ee¥sysman¥emd¥targets.xml
oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException: Unable to delete file
/home/j2ee/sysman/emd/targets.xml
at instantiateFileEx.deinstallAction(instantiateFileEx.java:935)
...
Ignoring Exception during de-installoracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
Unable to find make file:
/home/j2ee/network/lib/ins_net_client.mk
oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException: Unable to find make file:
/home/j2ee/network/lib/ins_net_client.mk
at ssmakeux.deinstallAction(ssmakeux.java:246)
...

A.5 手動による全Oracle製品の削除

次に示すのは、コンピュータ上からすべてのOracle製品を削除する手順です。


注意

この手順により、コンピュータ上からOracleのコンポーネント、サービスおよびレジストリ・エントリがすべて削除されます。 レジストリ・エントリを削除する際は特に注意が必要です。 削除するエントリが不適切な場合、コンピュータが動作不能になることもあります。 


  1. レジストリ・キーを削除します。 フォルダを削除する場合は、そのフォルダを選択し「編集」メニューから「削除」を選択します。


    注意

    次に示すエントリにおいて、<OracleHomeName>はOracleホームの名前、<Number>はOracleホーム名に追加された乱数(たとえば「001」)、<Component>はコンポーネントの名前(たとえば「ProcessManager」)をそれぞれ表します。 


    1. スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択し、regeditと入力して「OK」をクリックします。 レジストリ・エディタが表示されます。

    2. HKEY_LOCAL_MACHINE / SOFTWARE / Oracleフォルダを削除します。

    3. HKEY_LOCAL_MACHINE / SYSTEM / CurrentControlSet / Servicesフォルダから次のフォルダを削除します。

      • OracleDBConsole<Database_SID>

      • Oracle<OracleHomeName><Database_SID>

      • OracleService<Database_SID>

    4. HKEY_LOCAL_MACHINE / SYSTEM / ControlSet<Number> / Servicesフォルダから次のフォルダを削除します。

      • OracleDBConsole<Database_SID>

      • Oracle<OracleHomeName><Database_SID>

      • OracleService<Database_SID>

    5. HKEY_CLASSES_ROOTフォルダから次のフォルダを削除します。

      • 名前が「OracleConfig」で始まるすべてのフォルダ

      • 名前が「OracleDatabase」で始まるすべてのフォルダ

      • 名前が「OracleHome」で始まるすべてのフォルダ

      • 名前が「OracleProcess」で始まるすべてのフォルダ

    6. レジストリ・エディタを終了します。

  2. 環境変数を編集/削除します。

    次の手順に従って環境変数を表示します。

    • デスクトップの「マイ コンピュータ」(Windows 2003の場合は、コンピュータ名の付いたアイコン)を右クリックし「プロパティ」を選択します。 「詳細設定」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。

    1. システム変数PATHから、Oracleホームを参照していたパスをすべて削除します。

      システム変数PATHを選択します。 「編集」ボタンをクリックし、「変数値」フィールドに表示されているパスを修正します。

      次に示すのは、Oracle関連のパスが追加されているシステム変数PATHです。

      C:¥ORACLE_HOME¥jdk¥jre¥bin¥classic;C:¥ORACLE_HOME¥jdk¥jre¥bin;
      C:¥ORACLE_HOME¥bin;C:¥ORACLE_HOME¥jlib;C:¥ORACLE_HOME¥jre¥1.1.8¥bin;
      C:¥WINNT¥system32;C:¥WINNT;C:¥WINNT¥System32¥Wbem
      
      

      次は、Oracleホームへの参照を削除した後のシステム変数PATHです。

      C:¥WINNT¥system32;C:¥WINNT;C:¥WINNT¥System32¥Wbem
      
      
  3. OK」をクリックします。

  4. Oracleプログラム・フォルダを削除します。

    Windows 2000の場合は「スタート」→「プログラム」、Windows 2003またはWindows XPの場合は「スタート」→「すべてのプログラム」をクリックします。 削除するOracleフォルダを右クリックし「削除」を選択します。

  5. コンピュータを再起動します。

  6. ハード・ドライブから残りのOracleホーム・ディレクトリを削除します。

    例を示します。

    C:¥Oracle¥*、C:¥Program Files¥Oracle¥*
    

  7. コンピュータを再起動します。

A.6 再インストール

Oracle Application Server Standard Edition Oneインスタンスがすでに存在するディレクトリに、Oracle Application Server Standard Edition Oneインスタンスを再インストールすることはできません。 Oracle Application Server Standard Edition Oneを同じディレクトリに再インストールする場合は、その前に既存のOracle Application Server Standard Edition Oneをいったん削除する必要があります。

A.7 トラブルシューティング

削除に関連してよく発生する問題の解決方法については、H.4項を参照してください。


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