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Oracle Application Server Wireless開発者ガイド
10gリリース2(10.1.2)
B15742-02
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4 サービスの開発

この章では、アプリケーション開発者が、サービス・マネージャを使用してOracle Application Server Wirelessリポジトリのサービス関連オブジェクトを作成および管理する方法を説明します。項ごとに様々なトピックを記載しています。各項の内容は、次のとおりです。

4.1 サービス・マネージャの概要

サービス・マネージャには、アプリケーション、通知、データ・フィーダ、プリセット定義、J2ME Webサービスなどのサービス関連オブジェクトを作成するための一連のウィザードが用意されています。サービス・マネージャのウィザードでは、各オブジェクトの作成方法が別個のタスクとして一連のステップに分けて提示されるため、オブジェクトを迅速に作成できます。これらのステップの完了に必要なものは、最小限の情報のみです。サービス・マネージャでは、情報を正しく入力できるように各ステップごとに順にガイドします。

これらのウィザード以外に、サービス・マネージャを使用してOracleAS Wirelessリポジトリ・オブジェクトを編集することもできます。また、サービス・マネージャはアプリケーションのテストやデバッグにも使用できます。

表4-1で、サービス・マネージャを使用して作成、変更、テストおよび削除できるサービス関連オブジェクトを説明します。

表4-1 Wirelessリポジトリのサービス関連オブジェクト

オブジェクト・タイプ 説明

アプリケーション・フォルダ

アプリケーション・フォルダに、アプリケーションが編成されます。

アプリケーション

アプリケーションは、エンド・ユーザーによってデバイスから起動されるか、またはエンド・カスタマにメッセージを配信するために通知エンジンによって起動されます。サービス・マネージャでは、次のタイプのアプリケーションを作成できます。

  • マルチチャネル・アプリケーション

  • 通知アプリケーション(アラート)

  • J2MEアプリケーション

  • Webクリッピング・アプリケーション

通知アプリケーションは通知に基づいて起動され、通知はデータ・フィーダに基づいて起動されます。

通知

通知は通知エンジンによって起動されます。アプリケーションの実行時には、データ・フィーダ、タイマー、ロケーション・イベント・サーバーのいずれかからイベント・データが通知にプッシュされます。次に、このイベント・データはユーザー・サブスクリプション条件と比較されます。イベント・データがサブスクリプション条件と一致した場合は、通知メッセージの生成または特定処理の実行(あるいはその両方)のために通知アプリケーションが起動されます。通知メッセージのデフォルトの配信メカニズムでは、XMS(XMLメッセージング・サーバー)が使用されます。

データ・フィーダ

データ・フィーダは、データ・フィーダ・プロセスによって起動されます。実行時には、データ・フィーダによって外部コンテンツ・ソースからイベント・データが取得され、通知にプッシュされます。

プリセット定義

プリセット定義では、プリセットの属性(および属性タイプ)が定義されます。通常、プリセット定義はアプリケーションに関連付けることができます。プリセット属性に値を入力することで、エンド・ユーザーはアプリケーションに対してパーソナライズ情報を提供できます。この結果、アプリケーション・コードでプリセットのパーソナライズ情報をクエリーし、パーソナライズされたワイヤレス・アプリケーションを配信できます。

J2ME Webサービス

J2ME Webサービスは、J2MEプロキシ・サーバーでホスティングされ、デバイスで実行されているJ2ME MIDletアプリケーションから起動されます。J2ME Webサービスは、WebサービスのWSDL URLの指定、JARファイルのURLの指定、またはクライアント・マシンのJARのファイル・パスの指定によって登録できます。


4.2 サービス・マネージャへのログイン

サービス・マネージャにアクセスする手順は、次のとおりです。

  1. 最初に、次のURLを使用してOracleAS Wirelessツールにログインします。

    http://hostname:port/webtool/login.uix

    たとえば、次のURLを使用してログイン・ページにアクセスします。

    http://hostname:7777/webtool/login.uix


    注意:

    7777は、Oracle Application Server Wirelessのデフォルトのポート番号です。ポート番号の範囲は7777〜7877です。正しいポート番号を使用していることを確認するには、[Oracle home]/install/portlist.iniに格納されているOracle Application Server Wirelessのポート番号をチェックします。ポートの使用方法の詳細は、Oracle Application Serverのインストール・マニュアルおよび『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

  2. ユーザー名を入力し、次にパスワードを入力します。管理者の場合は、ユーザー名としてorcladminを入力します(パスワードはインストール中に設定されますが、ユーザー・マネージャを使用して変更できます。)

OracleAS Wirelessツールにログインした後、「サービス」タブ(図4-1)をクリックしてサービス・マネージャにアクセスします。サービス・マネージャには次のサブタブがあります。

これらのサブタブのいずれかをクリックすると、オブジェクト固有の参照画面が起動されます。これらの参照画面から、作成、編集と削除、およびテスト用の機能を使用してオブジェクトを管理できます。

図4-1 サービス・マネージャ(一部)

図4-1の説明は次のとおりです
図4-1「サービス・マネージャ(一部)」の説明

4.3 アプリケーションの管理

「アプリケーション」タブを選択すると、「アプリケーション」参照ページが表示されます。このページで、アプリケーションおよびフォルダを作成、編集、削除、検索および移動できます。このページでは、アプリケーションのテストやデバッグ、およびデバイス・シミュレータでのアプリケーションの表示もできます。

アプリケーションを作成し、テストした後、参照ページで「クイック公開」ボタンをクリックすると、アプリケーションをホーム・フォルダに公開できます。アプリケーションを公開すると、そのアプリケーションをデバイス・ポータルから実行できます。

「アプリケーション」画面では、階層内のトップレベル・フォルダを表示できます。これはサービス・マネージャでハイパーリンクとして表示されます。これらのハイパーリンク(図4-2を参照)を順にクリックしていくと、下位の階層に順にドリルダウン(移動)できます。トレース・パスによって階層の構造が表示されるため、現在アクセスしているレベルがわかります。

図4-2 ナビゲーション・パス

図4-2の説明は次のとおりです
図4-2「ナビゲーション・パス」の説明

サービス・マネージャに初めてアクセスすると、アプリケーション・フォルダの参照画面がデフォルトで表示されます。この参照画面には、リポジトリ内の現在のフォルダとアプリケーションがリストされた表が表示されます。表4-2で、この表のヘッダー行を説明します。

表4-2 サービス・マネージャの「フォルダの参照」画面の要素

要素 説明

タイプ

オブジェクトのタイプ。

名前

フォルダまたはアプリケーションの表示名。サービス・マネージャでは、フォルダがハイパーリンクとして表示されるため、フォルダの内容を参照できます。

オブジェクトID

オブジェクトのオブジェクトID(OID)。

アダプタ

アプリケーションが使用するアダプタ。

テスト

電話のアイコンをクリックすると、選択したアプリケーションをデバイス・シミュレータに表示できます。

有効

列に「はい」と表示されている場合、オブジェクトは使用可能です。「いいえ」と表示されている場合は使用不可です。

順序

アプリケーションとフォルダが出力デバイスに表示される順序。デフォルトでは、順序番号、名前の順にソートされて表示されます。

モジュール化可能

このアプリケーションを、モジュール化可能なアプリケーションとしてデプロイできるかどうかを示します。

非同期可能

サービス・マネージャを使用すると、HTTP以外のプロトコルによるアプリケーションへのアクセスを可能にして、アプリケーションを補強できます。たとえば、Webブラウザはないが、双方向のメッセージや電子メールをサポートしているデバイスのユーザーがアクセスするアプリケーションには、非同期エージェントを割り当てることができます。

ユーザーは非同期可能アプリケーションを使用してWebコンテンツにアクセスできます。たとえば、株価、トラフィック・レポート、星占いなどのWebコンテンツを取得するOracleMobileサービスをサブスクライブしているエンド・ユーザーが、Async@OracleMobile.comにメッセージを送信したとします。この場合は、OracleAS Wirelessサーバーで稼働している非同期リスナーによって、このメッセージ(電子メールやショート・メッセージ)が捕捉され、リクエストが適切なサービスまたはアプリケーションにルーティングされ、リクエストされた情報がユーザーに戻されます。

最終更新日時

オブジェクトが最後に変更された時間。


4.3.1 マスター・アプリケーションの検索

サービス・マネージャの参照画面では、検索フィールドを検索オプションのドロップダウン・リストとともに使用してアプリケーションまたはフォルダを検索できます。この検索オプションは、検索範囲を絞り込むため、または広げるために使用できます。検索結果は、「検索結果」画面にリストで表示されます。

オブジェクトを検索するには、次の処理を1つ以上実行してから、「実行」をクリックします。

  1. 次のいずれかのオプションをドロップダウン・リストから選択して、検索範囲を絞り込むか、または広げます。

    • すべてのアプリケーション

    • 非同期エージェント使用可能アプリケーション

    • モジュール化可能なアプリケーション

    • フォルダ

  2. キーワードを入力します。

  3. ドロップダウン・リストから、検索結果表示用に次のいずれかのソート・オプションを選択します。

    • 「名前」。このオプションを選択すると、アプリケーションまたはフォルダの名前で結果がソートされます。

    • 「最終更新日時」。このオプションを選択すると、オブジェクトが最後に更新された日時で結果がソートされます。

  4. 「実行」をクリックします。「検索結果」画面が表示され、取得されたオブジェクトが示されます。

4.3.2 フォルダの作成

サブフォルダを作成することによってアプリケーションを編成できます。このようなサブフォルダは、トピック分野を表すために使用でき、他のサブフォルダにネストすることもできます。作成したサブフォルダは、サービス・マネージャによって、アプリケーション参照画面にハイパーリンクとして表示されます。このハイパーリンクをクリックすると、フォルダの内容を参照できます。

フォルダを作成するには、最初にアプリケーション参照画面で「フォルダの追加」をクリックします。「フォルダの作成」画面が表示されます。この画面でフォルダのプロパティを定義します(表4-3を参照)。画面入力の完了後、「作成」をクリックします。参照画面が再表示され、新規フォルダが表示されます。

表4-3「フォルダの作成」画面のパラメータ

パラメータ

フォルダ名

フォルダの名前。これは必須フィールドです。

説明

フォルダの説明。

有効

このオプションを選択すると、フォルダが使用可能になります。

タイトル・アイコンURI

このフォルダが現行フォルダになったときに、画面上部に表示され、アイコンとして使用されるイメージのURI。イメージ・フォーマットはユーザーのデバイスに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

メニュー・アイコンURI

メニュー・リストでフォルダの横に表示され、アイコンとして使用されるイメージのURI。イメージ・フォーマットはユーザーのデバイスに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

タイトル・オーディオURI

ユーザーがフォルダにアクセスしたときに、音声XMLゲートウェイによって読み込まれるオーディオ・ファイル(.wavファイルなど)のURI。オーディオ・ファイル・フォーマットはゲートウェイに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

メニュー・オーディオURI

メニュー・リストのフォルダとともに音声XMLゲートウェイによって読み込まれるオーディオ・ファイル(.wavファイルなど)のURI。オーディオ・ファイル・フォーマットはゲートウェイに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。


4.3.3 アプリケーションの作成

アプリケーションを作成するには、サービス・マネージャのアプリケーションの作成ウィザードを使用します。作成プロセスは複数のステップに分かれており、1ステップごとに1つの画面で示されます。定義する必要があるのは、アプリケーションに必要で、適用可能なパラメータのみです。不要な画面(またはパラメータ)はスキップでき、「終了」をクリックするとアプリケーションの作成が完了します。

アプリケーションの作成ウィザードにアクセスするには、参照ページで「アプリケーションの作成」をクリックします。

4.3.4 アプリケーション・タイプの選択

「アプリケーションの作成」をクリックすると、「アプリケーション・タイプ」画面が表示されます。この画面で、作成するアプリケーションのタイプを選択します。次の4つのタイプがあります。

  • マルチチャネル・アプリケーション

    マルチチャネル・アプリケーションの場合、アプリケーションのコンテンツはHTTPアダプタから取得されます。アプリケーション結果は、音声、メッセージ、ブラウザも含めて複数のデバイス・チャネルに変換およびレンダリングされます。

  • J2ME Midlet

    MIDletは、JavaのMIDP(Mobile Information Device Profile)仕様をサポートするデバイスで実行されるアプリケーションです。このアプリケーションは、J2MEアプリケーションをダウンロードすると起動され、スマート・デバイスからオンラインおよびオフラインで実行できます。

  • マルチチャネル・アプリケーション

    これらのアプリケーションの場合、アプリケーション・コンテンツは、HTTPアダプタやSQLアダプタなど、任意のアダプタから取得されます。アプリケーション結果は、音声、メッセージ、ブラウザも含めて複数のデバイス・チャネルに変換およびレンダリングされます。

  • Webクリッピング・アプリケーション

    Webクリッピング・アプリケーションのコンテンツは、Webベースのアプリケーションをモバイル対応にできるWebクリッピング・スタジオから取得されます。アプリケーション結果は、音声、メッセージ、ブラウザも含めて複数のデバイス・チャネルに変換およびレンダリングされます。

アプリケーション・タイプを選択した後で、「作成」をクリックすると、アプリケーションの作成ウィザードが起動されます。

4.3.5 マルチチャネル・アプリケーションの作成

「マルチチャネル・アプリケーション」を選択して「作成」をクリックすると、ウィザードの第1ページが表示されます。このページでは、アプリケーションに関する基本情報を入力します。

4.3.5.1 アプリケーションに関する基本情報の入力

一意のアプリケーション名を入力し(同じフォルダ内に存在する2つのアプリケーションに対する同一名の設定は不可)、オプションで、OracleAS Wireless XMLまたはXHTMLを生成するリモート・アプリケーションを示すURLを入力します。このアプリケーションが通知アプリケーションによって使用されるメッセージ・テンプレートである場合は、URLを定義する必要はありません。

この時点でアプリケーションの作成を完了し、「終了」をクリックしてウィザードを終了するか、または「次」をクリックしてアプリケーションをさらに詳細に定義することもできます。OracleAS Wirelessウィザードのいずれかの時点で「取消」をクリックすると、入力した値はすべて消去されます。

4.3.5.2 通知関連情報の入力

このアプリケーションが通知(アラート)に基づいて起動される場合は、ウィザードのステップ2を入力します。

このアプリケーションが、通知メッセージのコンテンツを生成するために通知エンジンによって起動される場合は、「通知有効化」オプションを選択します。


注意:

通知メッセージのコンテンツ生成時に、これらのアプリケーションでは、そのアプリケーション(JSPとして、あるいはMXMLまたはXHTMLで作成)によって指定されるビジネス・ロジックを起動できます。通知アプリケーションの入力および出力パラメータは、アプリケーションの入力パラメータにマップしてWebアプリケーションに渡すことができるため、Webアプリケーションは適切な処理を実行できます。

「通知有効化」オプションを選択した後は、次のことを実行します。

  • 「通知」ドロップダウン・リスト(図4-3)から通知を選択します。リストされている通知の中に必要な通知がない場合は、「作成」をクリックし、通知の作成ウィザードを使用して通知アプリケーションを作成します。通知の詳細は、4.4項「通知の管理」を参照してください。

  • デフォルトのメッセージ生成メカニズムを使用する場合は、「メッセージ・テンプレートを使用した通知には、デフォルトのメッセージング・アプリケーションのURLを使用します。」を選択します。OracleAS Wirelessには、通知テンプレートを基に通知メッセージを生成するデフォルトのアプリケーションJSPが用意されています。メッセージ・テンプレートが含まれている通知とともにこのオプションを選択すると、デフォルトのJSPによってメッセージ生成が処理されます。アプリケーションのURLを提供する必要はありません。詳細は、4.4.1.3項「ステップ3: メッセージ・テンプレートの作成」を参照してください。

  • 着信イベントごとにアプリケーションが1回のみ起動されるようにするには、「非パーソナライズ共有コンテンツの生成」を選択します。この場合、アプリケーションに渡されるユーザー情報はシステム・ユーザーで、生成されたコンテンツはこのイベントに対する権限のあるユーザーによって共有されます。アプリケーションでは、ユーザーごとの特別な処理は実行できず、各ユーザーに対するパーソナライズ・メッセージを生成できません。ただし、このオプションを選択すると、アプリケーションは複数の通知に対して1回のみ起動されるため、パフォーマンスが向上します。通知の詳細は、第11章「通知エンジン」を参照してください。

  • 「次」または「終了」をクリックします。

図4-3 アプリケーションの通知情報の入力

図4-3の説明は次のとおりです
図4-3「アプリケーションの通知情報の入力」の説明

4.3.5.3 アプリケーションの入力パラメータの入力

「入力パラメータ」画面(図4-4)には、アプリケーション(JSP、XHTML、MXML)に渡されるパラメータが表示されます。アプリケーションのパラメータは、この画面で定義するか、またはアプリケーションをアプリケーション・リンクとして公開するときにコンテンツ・マネージャによって定義できます。コンテンツの公開の詳細は、『Oracle Application Server Wireless管理者ガイド』を参照してください。

図4-4「入力パラメータ」画面

図4-4の説明は次のとおりです
図4-4「入力パラメータ」画面の説明

エンド・ユーザーからの入力が必要なパラメータの作成

「空でOK」チェック・ボックスを選択せずに値を必要とするパラメータを作成し、さらにこのパラメータに値を入力しないと、OracleAS Wirelessによって、実行時にこの値の入力を求めるプロンプトが表示されます。

コンテンツ・マネージャによって変更可能なパラメータの作成

「変更可能」オプションを選択すると、コンテンツ・マネージャでは、アプリケーションからアプリケーション・リンクを作成するときにパラメータを変更できます。このオプションを選択しない場合、コンテンツ・マネージャではこのパラメータを変更できません。

4.3.5.3.1 アプリケーションへの新規入力パラメータの追加

新規パラメータをアプリケーションに追加するには、最初に「行の追加」をクリックします。次に、表4-4にリストされているパラメータを定義し、「次」または「終了」をクリックします。

表4-4 入力パラメータの追加

パラメータ 説明

名前

入力パラメータ名。

キャプション

入力パラメータを説明する表示ラベル。ユーザーからの処理または入力を要求します。

タイプ

入力パラメータのタイプを選択します。選択肢は、「単一行」、「複数行」、「列挙」、「パスワードです。

コメント

入力パラメータの説明。

変更可能

このオプションを選択すると、コンテンツ・マネージャでパラメータを変更できます。

空でOK

入力パラメータに値が必要ない場合は、このオプションを選択します。

必要な場合は、パラメータのデフォルト値を入力します。デフォルト値を入力しない場合は、Wirelessによって、値の入力を求めるプロンプトが表示されます(パラメータにも「空でOK」のフラグが選択されていない場合)。

マップされた通知パラメータ

ドロップダウン・リストからパラメータを選択します。これらは「通知関連情報」画面で選択したマスター通知固有のパラメータです。


図4-5に、新規入力パラメータの値を入力する「入力パラメータ」画面を示します。

図4-5 入力パラメータの追加

図4-5の説明は次のとおりです
図4-5「入力パラメータの追加」の説明

4.3.5.3.2 入力パラメータの削除

入力パラメータを削除するには、削除するパラメータを入力パラメータ値から選択して「削除」をクリックします。

4.3.5.3.3 入力パラメータの編集

入力パラメータを編集するには、編集するパラメータを入力パラメータ値から選択して「適用」をクリックします。

4.3.5.4 非同期情報の入力

「非同期可能」オプションを選択した場合、このアプリケーションが公開されると、非同期デバイスでメッセージを使用してアクセスできます。ユーザーは、OracleAS Wirelessサーバーにリクエスト・メッセージを送信してアプリケーションを起動します。非同期リスナーは、メッセージを取得し、適切な非同期アプリケーションにルーティングします。次に、実行したリクエストの結果を含むメッセージをユーザーに送信して、メッセージでユーザーに返信します。複雑な非同期アプリケーションでは、メッセージのラウンドトリップが数回必要となる場合があります。OracleAS Wirelessでは、同じデバイスから送信されるメッセージに対するセッションが保持されます。

「非同期可能」チェック・ボックスを選択し、表4-5に示されている値を定義して非同期情報を設定します。図4-6は、非同期情報を定義した状態の「非同期情報」画面です。

表4-5 非同期情報の定義

パラメータ

非同期コマンドライン構文

ユーザーが非同期リスナーに対してアプリケーション・ヘルプ・コマンドを発行したときに戻されるヘルプ・テキストを入力します。通常、このヘルプ・テキストでは、アプリケーションの短縮名またはアプリケーションのコマンド引数を提示して、アプリケーションの起動方法を説明します。

区切り文字

このアプリケーションの引数を区切る区切り文字を入力します。空白(" ")がデフォルトの区切り文字です。

可変引数のサポート

非同期アプリケーションに渡される引数の数が変化する場合、または非同期アプリケーションで定義されている引数の数を超える場合はこのオプションを選択します。

サイレント

非同期アプリケーションがアプリケーション結果のメッセージを戻す必要がない場合はこのオプションを選択します。


図4-6「非同期情報」画面

図4-6の説明は次のとおりです
図4-6「非同期情報」画面の説明

4.3.5.4.1 非同期入力パラメータの追加

「追加」をクリックして入力パラメータを追加し、次に「名前」フィールドに引数の名前を入力します。「値」フィールドに引数のデフォルト値を入力します。このフィールドを空白のままにすると、ユーザーに値の入力を求めるアプリケーションが作成されます。

「次」または「終了」をクリックします。

4.3.5.5 組込みパラメータの設定

組込みパラメータは、事前定義済のHTTPアダプタ・パラメータです。これらのパラメータは適切な値にデフォルト設定されるため、構成する必要はありません。図4-7に、ウィザードの「組込みパラメータ」画面を示します。

ただし、これらのデフォルト値を上書きする必要がある場合は、次のように情報を提供します。

  • 構文が定義されているCatSpeechサーバーのURIを入力します。

  • オーディオ・ライブラリ・クラスが定義されているオーディオ・ライブラリのベースURIを入力します。

  • アダプタ起動リスナーの完全なクラス名を入力します。アダプタ起動リスナーは実行時に起動され、HTTPリクエスト・パラメータなど、実行時の状態の様々な面をアプリケーションの実行前に検査します。

  • アプリケーションによって生成されたXMLをHTTPアダプタで検証する場合は、「XML検証の実行」に「true」を選択します。検証を行うと、ランタイム・パフォーマンスが低下する場合があります。

  • HTTPアダプタでHTTPヘッダーを使用してアプリケーションに情報を送信する場合は、「HTTPヘッダーの送信」に「true」を選択します。

  • HTTPアダプタで、アプリケーションのJSP、XHTMLまたはMXMLファイル内のURL出現箇所をリライトする場合は、「相対URLのリライト」に「true」を選択します。URLは、アプリケーション・サーバー自体ではなく、マルチチャネル・サーバーのURLを参照するようにリライトされます。

  • HTTPメソッド(「POST」または「GET」)を選択します。これは、アプリケーション・ページへのHTTP接続を行うときに、HTTPアダプタで使用されるメソッドです。

  • アプリケーション・サーバーの入力エンコーディングを設定します。このエンコーディングは、HTTPアダプタがアプリケーション・サーバーとのHTTP接続を確立するときに使用されます。IANAキャラクタ・セット名を使用します。

  • 「次」または「終了」をクリックします。

図4-7「組込みパラメータ」画面

図4-7の説明は次のとおりです
図4-7「組込みパラメータ」画面の説明

4.3.5.6 キャッシュ情報の設定

「キャッシュ可能」オプションを使用すると、キャッシュ可能アプリケーションを作成できます。これらのアプリケーションの場合、HTTPアダプタは、アプリケーションが初めて起動されたときのみ、アプリケーションからコンテンツを取得します。後続の起動では、HTTPアダプタは、アプリケーションからではなくWeb Cacheからコンテンツを取得します。この結果、キャッシュ可能アプリケーションではアプリケーションの起動時間が短縮されます。

時間によって変化し、一定期間が経過すると無効になるアプリケーション・コンテンツに対しては、無効化の頻度(更新間隔)を指定します。たとえば、毎週月曜日の午前6時に無効化の頻度を指定した場合、キャッシュされているコンテンツは、毎週この時間に無効化されます。新しいコンテンツは、次回HTTPアダプタによってアプリケーションからコンテンツが取得されたときにWeb Cacheに格納されます。アプリケーションのコンテンツがWeb Cacheに格納されないようにする場合は、「キャッシュ可能」オプションを選択せずに、「次」をクリックします。

コンテンツがWeb Cacheに格納されるアプリケーションを作成するには、「キャッシュ可能」チェック・ボックス(図4-8を参照)を選択して、キャッシュの頻度を数値で入力します。数値の単位は「単位」ドロップダウン・リストから選択します。

「単位」ドロップダウン・リストを使用して、次の時間単位の中から選択します。

  • 曜日

ドロップダウン・リストを使用して、無効化の頻度の日付と時間(適用可能な場合)を選択します。

「次」または「終了」をクリックします。

図4-8 キャッシュ情報の設定

図4-8の説明は次のとおりです
図4-8「キャッシュ情報の設定」の説明

4.3.5.7 追加情報の設定

ウィザードの最後の画面(図4-9)では、アプリケーションの表示モジュール構成の属性を設定できます。表4-6で、追加のパラメータを説明します。値の定義後、「終了」を選択するとマスター・アプリケーションの作成を完了できます。

表4-6 マルチチャネル・アプリケーションの追加パラメータ

パラメータ

有効

アプリケーションを使用可能にして起動できるようにするにはこのオプションを選択します。

ロケーションに依存

ロケーションに固有のコンテンツを含むアプリケーションを作成するには、「ロケーション・ベース」チェック・ボックスを選択します。このオプションを選択した場合は、フラッシュライト・アイコンをクリックすると起動されるリストから、適切なリージョンIDも選択する必要があります。

モジュール化可能

モジュール化可能アプリケーション(他のアプリケーションからコール可能なアプリケーション)としてデプロイできるアプリケーションを作成する場合は、この「モジュール化可能」オプションを選択します。このオプションを選択した場合は、アプリケーション・リンクの構成ページのプラグインに使用される「構成URL」、およびカスタマイズ・ページをプラグインするための「カスタマイズURL」を指定する必要があります。詳細は、『Oracle Application Server Wireless管理者ガイド』のコンテンツ・マネージャに関する章を参照してください。

OMP URL

OMP(Oracle Mobile Protocol)のURLを入力します。これは、このアプリケーションの位置を特定および起動するための一意のURL識別子です。

メニュー・アイコンURI

アプリケーションが現行アプリケーションになったときに、そのアプリケーションの横に表示されるアイコンとして使用されるイメージのURIを入力します。

タイトル・アイコンURI

メニュー・リストでアプリケーションの横に表示されるアイコンとして使用されるイメージのURIを入力します。

メニュー・オーディオURI

ユーザーがこのアプリケーションをメニューから選択したときに読み込まれるオーディオ・ファイルのURIを入力します。

タイトル・オーディオURI

メニュー・リストに読み込まれるオーディオ・ファイルのURIを入力します。

順序

順序番号を入力します。


図4-9 アプリケーションの作成ウィザードの「追加情報」ページ

図4-9の説明は次のとおりです
図4-9「アプリケーションの作成ウィザードの「追加情報」ページ」の説明

4.3.6 J2MEアプリケーションの作成

OracleAS Wireless J2ME(Java 2 Micro Edition)アプリケーションは、J2MEランタイムおよびライブラリの上位にプログラミングされるJ2ME MIDletです。J2ME MIDlet作成ウィザードを使用すると、MIDletをOracleAS Wireless J2MEプロビジョニング・サーバーにアップロードできます。その後は、J2ME MIDletをサポートしているPCまたはデバイスにMIDletをダウンロードできます。

J2ME MIDlet作成ウィザードには、次の4つのステップがあります。

  • MIDletに関する基本情報の入力

  • 転送可能コンテンツの指定

  • デバイス要件の指定

  • MIDletの追加情報の設定

入力する必要があるのは、作成するMIDletに関連する情報のみです。関連のない情報は、各ウィザード・ページの「終了」ボタンをクリックしてスキップできます。

4.3.6.1 MIDletに関する基本情報の入力

ウィザードのステップ1(図4-10を参照)では、2つの必須パラメータを定義します。1つはJ2MEアプリケーション名、もう1つはJ2MEアプリケーションのダウンロード・ページを生成するモバイル・アプリケーションのURLです。デフォルトで、OracleAS Wirelessサーバーには、デフォルトのJ2MEダウンロード・ページが用意されています。

「次」をクリックします。

図4-10 J2ME MIDletに関する基本情報の入力

図4-10の説明は次のとおりです
図4-10「J2ME MIDletに関する基本情報の入力」の説明

4.3.6.2 転送可能コンテンツの指定

OracleAS WirelessのJ2ME MIDletアプリケーションの場合、転送コンテンツはアプリケーションの中心部分であるJ2ME MIDletバイナリです。転送コンテンツには、JAD(Javaアプリケーション記述子)とJAR(Javaアーカイブ・ファイル)が含まれます。コンテンツの各バージョンは、異なるデバイス要件にそれぞれ対応しています。

コンテンツのバージョンの入力

ステップ2(図4-11を参照)で、コンテンツのバージョンを入力します。このアプリケーションの作成を完了すると、別のデバイス用にコンテンツの別バージョンを作成できます。アプリケーションの名前とバージョンでJ2ME MIDletが一意に識別されます。

オプションで、このバージョンのコンテンツの表示名と説明も入力できます。

JADファイルとJARファイルのインポート

「インポート」ボタンを使用すると、このアプリケーションのJADファイルとJARファイルを参照および選択できます。これらのファイルをインポートするには、「インポート」ボタンをクリックします。「インポート・ファイル」ウィンドウが表示されます。「参照」ボタンをクリックし、ファイルを選択して「インポート」をクリックします。

この時点で、「終了」をクリックすると、アプリケーションの作成を完了できます。「次」をクリックすると、「デバイス要件」画面(図4-12)が起動されます。

図4-11 転送可能コンテンツの指定

図4-11の説明は次のとおりです
図4-11「転送可能コンテンツの指定」の説明

4.3.6.3 デバイス要件の設定

デバイス要件基準は、実行時にJ2MEがデバイスにダウンロードされるときに評価されます。転送可能コンテンツのバージョンごとにデバイス要件が異なります。デバイスからダウンロードがリクエストされると、J2MEプロビジョニング・サーバーでは、アプリケーションをリクエストしているデバイスのプロファイルと要件が一致するバージョン番号が選択されます。

「除外されたデバイス」セクションでは、選択したデバイスへのMIDletのダウンロードを禁止できます。デバイスを除外するには、右矢印ボタン(>および>>)を使用して「使用可能デバイス」ペインから「除外されたデバイス」ペインにデバイスを移動します。「除外されたデバイス」にリストされているデバイスにこのMIDletをダウンロードしようとすると、デバイスにエラー・メッセージが表示されます。左矢印キー(<および<<)を使用すると、「除外されたデバイス」ペインから「使用可能デバイス」ペインにデバイスを移動できます。同様に、「サポートされる物理デバイス」セクションの矢印キーを使用すると、デバイス(このバージョンのコンテンツのダウンロードをサポートしているデバイス)を選択できます。


注意:

同じデバイスを除外とサポートの両方に選択することはできません。OracleAS Wirelessでは、このような矛盾した指定が行われたデバイスは自動的に除外されます。

このJ2MEアプリケーションを実行しているJVM(Java Virtual Machine)のヒープ・サイズ要件を指定します。

「次」または「終了」をクリックします。

図4-12 転送可能コンテンツのデバイスの選択

図4-12の説明は次のとおりです
図4-12「転送可能コンテンツのデバイスの選択」の説明

4.3.6.4 追加情報の設定

「追加情報」画面(図4-13)のパラメータを定義すると、MIDletアプリケーションの表示情報を設定できます。「終了」をクリックして、J2ME MIDletアプリケーションを完了します。表4-7で、これらのパラメータを説明します。

表4-7 MIDletアプリケーションの追加の値

パラメータ

説明

J2MEアプリケーションの説明を入力します。この説明はデバイス上に表示されます。

有効

アプリケーションを起動できるようにするにはこのオプションを選択します。

メニュー・アイコンURI

アプリケーションが現行アプリケーションになったときに、そのアプリケーションの横に表示されるアイコンとして使用されるイメージのURIを入力します。

タイトル・アイコンURI

メニュー・リストでアプリケーションの横に表示されるアイコンとして使用されるイメージのURIを入力します。

メニュー・オーディオURI

ユーザーがこのアプリケーションをメニューから選択したときに読み込まれるオーディオ・ファイルのURIを入力します。

タイトル・オーディオURI

メニュー・リストに読み込まれるオーディオ・ファイルのURIを入力します。

順序

順序番号を入力します。


図4-13 MIDletアプリケーションに関する追加情報の入力

図4-13の説明は次のとおりです
図4-13「MIDletアプリケーションに関する追加情報の入力」の説明

J2ME MIDletアプリケーションの作成方法の詳細は、第12章「J2MEの開発とプロビジョニング」を参照してください。

4.3.7 マルチチャネル・アプリケーション(任意のアダプタに基づく)の作成

最初に、「アプリケーション・タイプ」画面から「マルチチャネル・アプリケーション(任意のアダプタに基づく)」オプションを選択して、マルチチャネル・アプリケーションを作成します。


注意:

アプリケーションを作成するには、完了するまで作成手順に従う必要があります。いずれかの時点で「取消」をクリックしてウィザードを終了すると、入力した値はすべて消去されます。

4.3.7.1 ステップ1: アプリケーションに関する基本情報の入力

フォルダ参照画面から、「アプリケーションの作成」をクリックします。アプリケーションの作成ウィザードの「基本情報」画面が表示されます(図4-14)。この画面を使用して、アプリケーションの構成パラメータを定義します。構成パラメータについては、表4-8で説明します。

表4-8 アプリケーションの基本構成パラメータ

パラメータ

名前

アプリケーション名。

説明

アプリケーションのオプションの説明。

アダプタ

選択可能なアダプタのドロップダウン・リスト。注意: SQLアダプタとWeb Integrationアダプタは、このリリースでは使用されなくなりました。アダプタの詳細は、『Oracle Application Server Wireless管理者ガイド』を参照してください。

有効

アプリケーションを使用可能にするには、「有効」チェック・ボックスを選択します。

モジュール化可能

このチェック・ボックスを選択すると、別のアプリケーション内のモジュール・コンポーネントとしてデプロイ可能なアプリケーションが作成されます。モジュール化可能アプリケーションは、複数のアプリケーションによる再利用が可能で、エンド・ユーザーの入力を必要とするアプリケーションに対して一貫性のあるユーザー・インタフェースを提供します。

ロケーションに依存

アプリケーションを指定したリージョンに固有のアプリケーションにするには、このチェック・ボックスを選択します。このオプションを使用すると、実行時のロケーション取得が可能になります。

リージョン名

「ロケーションに依存」オプションを選択した場合は、このボタンをクリックしてリージョンを選択する必要があります。

言語

表示言語のドロップダウン・リスト。

タイトル・アイコンURI

このアプリケーションが現行アプリケーションになったときに、画面上部に表示されるアイコンとして使用されるイメージのURI。イメージ・フォーマットはユーザーのデバイスに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

メニュー・アイコンURI

メニュー・リストでサービスの横に表示されるアイコンとして使用されるイメージのURI。イメージ・フォーマットはユーザーのデバイスに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

タイトル・オーディオURI

ユーザーがアプリケーションにアクセスしたときに、音声XMLゲートウェイによって読み込まれるオーディオ・ファイル(.WAVファイルなど)のURI。オーディオ・ファイル・フォーマットはデバイスに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

メニュー・オーディオURI

メニュー・リストのアプリケーションとともに音声XMLゲートウェイによって読み込まれるオーディオ・ファイル(WAVファイルなど)のURI。オーディオ・ファイル・フォーマットはデバイスに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

タイトル・アイコンURI

このアプリケーションが現行アプリケーションになったときに、画面上部に表示されるアイコンとして使用されるイメージのURI。イメージ・フォーマットはユーザーのデバイスに合せてOracleAS Wirelessによって選択されるため、このURIでフォーマット・タイプを指定する必要はありません。

順序

このフィールドに入力する整数値によって、サービスやフォルダが出力デバイスに表示される順序を変更できます。デフォルトでは、順序番号、名前の順にソートされて表示されます。順序フィールドに値を入力すると、サービスやフォルダの表示順序を再配置できます。


図4-14 アプリケーションの作成ウィザードの「基本情報」画面

図4-14の説明は次のとおりです
図4-14「アプリケーションの作成ウィザードの「基本情報」画面」の説明

4.3.7.2 ステップ2: キャッシュ情報の入力

変更されるコンテンツを含むアプリケーションの「キャッシュ可能」チェック・ボックス(図4-15)を選択します。このオプションを選択すると、アダプタの起動と変換が不要になります。キャッシュ可能アプリケーションを作成する場合は、頻度も指定する必要があります。OracleAS Wirelessサーバーは、この頻度で、無効化レポートの発行によってWebページが変更されたキャッシュを通知します。無効化の頻度を定義するには、「カーディナル」フィールドに整数値を入力し、画面のドロップダウン・リストを使用して、時間間隔を詳細に定義します。キャッシュ可能なアプリケーションを作成しない場合は、「キャッシュ可能」チェック・ボックスを選択せずに、「次」をクリックします。

「次」をクリックします。「初期パラメータ」画面が表示されます。

図4-15 アプリケーションの作成ウィザードの「キャッシュ」情報画面

図4-15の説明は次のとおりです
図4-15「アプリケーションの作成ウィザードの「キャッシュ」情報画面」の説明

4.3.7.3 ステップ3: アプリケーションの初期パラメータの入力

「初期パラメータ」画面には、ステップ1で選択したアダプタの初期パラメータが含まれます。すべてのアダプタに初期パラメータがあるわけではありません。初期パラメータの値を入力して、「次」をクリックします。選択したアダプタに初期パラメータが含まれていない場合は、「次」をクリックします。


注意:

SQLアダプタとWeb Integrationアダプタは、このリリースでは使用されなくなりました。類似機能は、Webクリッピングによって提供されています。

デバッグなどの目的でリスナーをプラグインする場合は、「アダプタ起動リスナーの完全なクラス名」フィールドにリスナーのクラスを指定します。これらのリスナー・メソッドは、次の場合にコールされます。

  • HTTPアダプタ起動の開始時

  • リモートJSPに接続する前

  • リモートJSPに接続した後

  • HttpAdapter起動の終了時

  • エラー発生時


    注意:

    OC4J構成/アプリケーションXMLファイル内のクラスパスを指定するか、またはJARファイルをwireless/libにコピーする必要があります。

4.3.7.4 ステップ4: アプリケーションの入力パラメータの選択

「入力パラメータ」画面(図4-16)には、ステップ1で選択したアダプタの入力パラメータが表示されます。アプリケーションの作成ウィザードは、アダプタの定義をクエリーして、この画面に表示するパラメータを特定します。表4-9で、HTTPアダプタとOC4Jアダプタを使用するアプリケーションの入力パラメータを説明します。

表4-9 HTTPアダプタとOC4Jアダプタの入力パラメータ

パラメータ

名前

入力パラメータ名。OracleAS Wirelessのサービス作成ウィザードは、アダプタ定義をクエリーして入力パラメータ名を設定します。

コメント

Web Integrationアダプタに基づくアプリケーションの場合は、OracleAS Wirelessによって、パラメータを使用するWIDLサービスの名前がこのフィールドに自動的に移入されます。

他のアダプタに基づくアプリケーションの場合は、このフィールドを使用してパラメータの説明を記述できます。コメントは内部でのみ使用されます。

必須

パラメータに値が必要な場合はこのチェック・ボックスを選択します。値を必要としないパラメータ(オプションのパラメータなど)の場合は、このオプションを選択しないでください。

デフォルト値

ほとんどのパラメータの場合、この値はそのパラメータのデフォルト値を表します。デフォルト値を指定しておくと、OracleAS Wirelessはユーザーに対して値の入力を要求しません。デフォルト値は、コンテンツ・マネージャによって作成されるアプリケーション・リンクで指定された値で上書きでき、パラメータがユーザーに表示される場合は、ユーザーがOracleAS Wirelessカスタマイズを使用して上書きできます。

PAsectionパラメータは、Web Integrationアダプタにより使用されます。PAsectionの場合、この値はWebサービスで使用する必要があるWIDLサービスの名前です。名前はドロップダウン選択リストから選択できます。PAsectionの値を指定しない場合、OracleAS Wirelessサービスには、WIDLインタフェース内のすべてのWIDLサービスが含まれます。


「入力パラメータ」画面では、入力パラメータの選択の他に、このアプリケーションのアダプタ実装に対する入力パラメータの追加および削除ができます。

入力パラメータの選択

アプリケーションの入力パラメータを選択するには、使用する入力パラメータの横にある「選択」ラジオ・ボタンを選択して、「次」をクリックします。

アダプタへの新規入力パラメータの追加

ステップ1で選択したアダプタに新規パラメータを追加するには、「行の追加」をクリックします。表4-9「HTTPアダプタとOC4Jアダプタの入力パラメータ」で説明したパラメータ値を入力して、「次」をクリックします。

SQLアダプタとWeb Integrationアダプタのパラメータについては、『Oracle Application Server Wireless管理者ガイド』を参照してください。

入力パラメータの削除

入力パラメータを削除するには、このアプリケーションのアダプタ実装から削除するパラメータを選択して、「削除」をクリックします。「次」をクリックします。

図4-16 アプリケーションの作成ウィザードの「入力パラメータ」画面

図4-16の説明は次のとおりです
図4-16「アプリケーションの作成ウィザードの「入力パラメータ」画面」の説明

HTTPアダプタの入力パラメータの設定

HTTPアダプタは、リモート・コンテンツを取得し、MobileXMLとして配信します。表4-10で、HTTPアダプタの入力パラメータを説明します。

表4-10 HTTPアダプタの入力パラメータ

パラメータ 説明

URL

データ・ソースのURL。URLに問合せがある場合、その文字とURLは次のようにエンコードされる必要があります。http://my.host.com:80/Hello.jsp?fn=First+Name&ln=Last+Name

これは必須パラメータです。

REPLACE_URL

アダプタで結果の中の相対URLを絶対URLに置き換えるかどうかを示します。結果の中に相対URLがないことを確認した場合にのみ、このパラメータを「false」に設定してください。デフォルト値は「true」です。

FORM_METHOD

URLのコンテンツを取得するためにアダプタで使用されるHTTPメソッド。サポートされているメソッドはGETとPOSTです。デフォルトのメソッドはGETです。

INPUT_ENCODING

リモートWebサーバーのエンコーディング・スキーマ。IANAキャラクタ・セット名(ISO-8859-1、UTF-8など)を使用して定義します。


4.3.7.5 ステップ5: アプリケーションの出力パラメータの選択

「出力パラメータ」画面では、ステップ1で選択したアダプタの出力パラメータを選択するか、またはアプリケーションに出力パラメータを追加できます。アプリケーションの作成ウィザードは、アダプタの定義をクエリーして、この画面に表示するパラメータを特定します。


注意:

HTTPアダプタとOC4Jアダプタを使用するアプリケーションには、出力パラメータを定義する必要はありません。

表4-11で、アダプタの出力パラメータを説明します。

表4-11 アダプタの出力パラメータ

パラメータ

名前

出力パラメータ名。アプリケーションの作成ウィザードは、アダプタ定義をクエリーして出力パラメータ名を設定します。

キャプション

パラメータを説明するラベル。OracleAS Wirelessで、ユーザーに入力を求めるプロンプトを表示するときに使用されます。

コメント

Web Integrationアダプタに基づくアプリケーションの場合は、OracleAS Wirelessによって、パラメータを使用するWIDLサービスの名前がこのフィールドに自動的に移入されます。

他のアダプタに基づくアプリケーションの場合は、このフィールドを使用してパラメータの説明を記述できます。コメントは内部でのみ使用されます。

ユーザー・カスタマイズ可能

このパラメータの値をエンド・ユーザーが設定できるかどうかを指定します。ほとんどの入力パラメータをカスタマイズ可能に指定できます。


出力パラメータを選択するには、ラジオ・ボタンを使用して適切な出力パラメータを選択し、次に「適用」をクリックします。出力パラメータを削除するには、出力パラメータを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

アダプタへの新規出力パラメータの追加

アダプタに対する出力パラメータの追加または削除の完了後、「次」をクリックします。OracleAS Wirelessによって、作成したアプリケーション内にPASectionが検出されない場合は、「確認」画面が表示されます。「確認」画面にリストされた値を確認します。値が正しい場合は、「終了」ボタンをクリックしてマスター・アプリケーションの作成を完了します。

マスター・アプリケーションにPASectionが含まれている場合は、「結果トランスフォーマの作成」画面が表示されます。

4.3.7.6 ステップ6: 非同期エージェント・サービスの作成(オプション)

非同期エージェントをアプリケーションに割り当てることによって、HTTP以外のプロトコルでアクセス可能なアプリケーションを作成します。

非同期エージェント・アプリケーションに関する値を設定するには、最初に「非同期エージェント」チェック・ボックスを選択します。ユーザーが非同期サーバーにアプリケーション・ヘルプ・コマンドを発行した際に戻されるヘルプ・テキストを、「非同期コマンドライン構文」フィールドに入力します。「区切り文字」フィールドには、非同期エージェント・サービスの区切り文字パラメータを入力します。


注意:

空白(" ")がデフォルトの区切り文字です。

「非同期アプリケーション引数リスト」セクションを完了する手順は、次のとおりです。

  1. 「行の追加」をクリックします。

  2. 「名前」フィールドに引数の名前を入力します。

  3. 引数がコマンドラインに表示される順序を表す番号を入力します。

  4. 引数のデフォルト値を入力します。このフィールドを空白のままにすると、ユーザーに値の入力を求めるアプリケーションが作成されます。

  5. 「次」をクリックします。

4.3.7.7 ステップ7: 結果トランスフォーマの選択(オプション)

アダプタの出力パラメータを設定すると、OracleAS Wirelessによって、入力パラメータにPASectionが含まれているかどうかがチェックされます。この値は、連鎖サービス・シーケンスのエントリ・ポイントであるサービスを識別するためにWIDLアダプタによって使用されます。アプリケーションの作成ウィザードで、PASectionの入力アダプタが検出された場合は、「結果トランスフォーマ」画面が起動されます。

トランスフォーマの画面では、アダプタのトランスフォーマを選択するか、またはローカル・ファイル・システムからXSLTスタイルシートをインポートすることによって新規トランスフォーマを追加できます。


注意:

MobileXMLを戻すアダプタを選択した場合は、このステップをスキップできます。

ステップ1で選択したアダプタのトランスフォーマを選択するには、ラジオ・ボタンを使用して「適用」をクリックします。アダプタからトランスフォーマを削除するには、「選択」ラジオ・ボタンを使用してトランスフォーマを選択し、「削除」をクリックします。

XSLTスタイルシートのインポート

  1. 編集するPASectionを表すタブをクリックします。各パネルには、XSLTスタイルシートを入力するためのテキスト・エディタが含まれています。「インポート」ボタンをクリックしてXSLTスタイルシートをインポートすることもできます。

  2. XSLTスタイルシートの編集完了後、「次」をクリックします。デバイス・トランスフォーマ画面が表示されます。結果トランスフォーマを作成しない場合は、この画面を空白のままにし、「確認」画面が表示されるまで「次」をクリックします。

  3. 値が正しい場合は、「終了」をクリックしてアプリケーションの作成を完了します。

新規結果トランスフォーマの追加

新規結果トランスフォーマを追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「名前」フィールドにトランスフォーマ名を入力します。

  2. 「インポート」ボタンをクリックして、ローカル・ファイル・システムからXSLTスタイルシートを取得します。「コンテンツ」ウィンドウにスタイルシートが表示されます。

  3. スタイルシートに必要な変更を加えます。

  4. 「追加」をクリックします。

  5. 「終了」をクリックして、マスター・サービスの作成を完了します。

これでアプリケーションが作成されました。このマスター・サービスは、これに基づくアプリケーションがコンテンツ・マネージャによってユーザー・グループに公開されるまでは、ユーザーに表示されません。

4.3.8 Webクリッピング・アプリケーションの作成

Wireless Webクリッピング・サーバーを使用すると、Wirelessサービス管理者は、Webコンテンツをクリップおよびスクレイプし、Wireless Webクリッピング・サーバーのリポジトリに永続的に保存されるWireless Webクリッピング・アプリケーションを作成できます。モバイル・デバイス・ユーザーがWireless Webクリッピング・アプリケーションをリクエストすると、HTTPアダプタによりそのアプリケーションが取得されてOracleAS Wirelessに配信され、処理およびモバイル・デバイスへの配信が行われます。

サービス・マネージャからWebクリッピング・マネージャにアクセスします。Webクリッピング・マネージャを使用すると、Webクリッピングを作成、編集および削除できます。また、クリッピング用のアプリケーションをJavaアプリケーションまたはJSPとしてダウンロードできます。既存のWebクリッピングに基づいて、デフォルト・アプリケーションを作成できます。アプリケーションの作成後、Webアプリケーションのクリップした部分は、複数のモバイル・デバイスから起動できます。詳細は、第14章「Webスクレイピング」を参照してください。

アプリケーション・ウィザードの最初のページでは、「Webクリッピング・アプリケーション」タイプを選択できます。「作成」をクリックすると、Webクリッピング・マネージャのページが表示されます。既存のWebクリッピングを選択して、「デフォルト・アプリケーションの作成」をクリックします。Webクリッピングに基づいて新規アプリケーションが作成されます。

4.3.9 アプリケーションの編集

アプリケーション参照画面で「編集」ボタンを使用すると、基本情報から追加情報まで、アプリケーションに関するすべての情報を編集できます。アプリケーションを編集するには、この参照画面でアプリケーションを選択して「編集」をクリックします。フィールドに選択したアプリケーションの設定値が移入された状態の「基本情報」編集ページが表示されます(図4-17)。編集画面の左側のパネルから、基本構成、初期パラメータ、入力パラメータ、出力パラメータおよび非同期プロパティの値など、編集する値を選択できます。値を変更した後、「適用」をクリックして変更内容を保存します。「取消」をクリックすると、値が元の状態に戻ります。編集するパラメータの詳細は、4.3.3項「アプリケーションの作成」を参照してください。

図4-17 アプリケーション編集用の「基本情報」画面

図4-17の説明は次のとおりです
図4-17「アプリケーション編集用の「基本情報」画面」の説明

J2MEアプリケーションの編集時には、JVM、プロファイルおよびデバイス要件の最大ダウンロード・サイズの値を編集できます。図4-18は、J2MEアプリケーション編集用の「基本情報」画面です。

図4-18 J2MEアプリケーションの編集

図4-18の説明は次のとおりです
図4-18「J2MEアプリケーションの編集」の説明

4.3.10 アプリケーションの削除

アプリケーションを削除するには、アプリケーション参照画面からアプリケーションを選択して「削除」をクリックします。

4.3.11 アプリケーションのデバッグ

サービス・マネージャを使用すると、デバイス・シミュレータとOracleAS Wireless XMLまたはデバイスでアプリケーションを同時に表示できます。

トランスフォーマはXSLTスタイル・シートまたはJavaクラスの形式で、OracleAS Wirelessアダプタにより戻されるコンテンツを特定のプラットフォームに最適の形式に変換します。

アプリケーションをテストする手順は、次のとおりです。

  1. アプリケーション参照画面から、アプリケーションを選択します。

  2. 「デバッグ」をクリックします。「デバッグ・サービス」画面が表示されます。

  3. 次の出力フォーマットの中から選択します。

    • Adapter XML Result

      この結果タイプを選択すると、ソースとターゲット出力デバイスとの中間のフォーマットであるAdapterResultフォーマットでOracleAS Wirelessのソース・コンテンツを参照できます。AdapterResultフォーマットのソース・コンテンツは、SimpleResultフォーマットに変換した後にのみターゲット・デバイスに配信できます。「結果」パネルにテキストが表示されない場合、AdapterResultは生成されません。

    • OracleAS Wireless XML Result

      OracleAS Wireless XML Resultを選択すると、ソース・コンテンツが、アダプタから戻された出力のOracleAS WirelessのSimpleResultフォーマットで表示されます。

    • Device Result

      デバイス・トランスフォーマ・ドロップダウン・メニューに、リポジトリ内のデバイスがリストされます。論理デバイスを選択すると、そのデバイス用の最終的なマークアップ言語を参照できます。

  4. 「パラメータの設定」をクリックします。

  5. 「アプリケーションの実行」をクリックします。アプリケーションがデバイス・シミュレータに表示されます。選択した結果が「アプリケーション結果」ウィンドウに表示されます。

4.3.12 アプリケーションのクイック公開

アプリケーションのテストとデバッグを終了した後は、アプリケーションをコンテンツ・マネージャを使用して公開するかわりに、アプリケーション・リンクとしてホーム・フォルダに公開できます。アプリケーションをホーム・フォルダに公開すると、そのアプリケーションをデバイス・ポータルから表示できます。

アプリケーションをホーム・フォルダに公開するには、最初に参照画面からアプリケーションを選択して、「クイック公開」をクリックします。アプリケーション・リンク名を入力して、「作成」をクリックします。

4.3.13 フォルダとアプリケーションの移動

サービス・マネージャの移動機能を使用すると、アプリケーションとフォルダを編成できます。

アプリケーションを移動するには、最初にフォルダまたはアプリケーションを選択して「移動」をクリックします。「移動」画面が表示されます。この「移動」画面のリストから新しい場所を選択します。「ここに移動」をクリックします。

4.4 通知の管理

サービス・マネージャの「通知」タブでは、通知(アラート)を作成、編集および削除できます。「通知」タブを選択すると、通知の参照画面が表示され(図4-19)、現在の通知のリストが示されます。参照画面の通知は、名前、OID、データ・フィーダおよび時間の値で構成されています。表4-12で、参照画面の要素を説明します。

表4-12 通知の参照画面の要素

要素 説明

名前

通知名。

オブジェクトID

データベース内の通知のID。

データ・フィーダ

通知に使用されるデータ・フィーダまたはコンテンツ・ソース。

時間ベース可能

事前に定義された時間にトリガーされる通知を示します。

ロケーション・ベース可能

ロケーション条件の検証に基づいてトリガーされる通知を示します。


図4-19 通知の参照画面

図4-19の説明は次のとおりです
図4-19「通知の参照画面」の説明

「基本情報」画面には、次のパラメータが含まれています。

4.4.1 マスター通知の作成

通知の作成ウィザード(図4-20)では、マスター通知の作成方法がステップごとに示されます。このウィザードは、参照画面で「通知の作成」ボタンをクリックすると起動され、プロセスのステップごとに別々の画面を表示します。


注意:

通知を作成した後、アプリケーションにマップして、通知メッセージのコンテンツをどのように生成するかを指定します。

4.4.1.1 ステップ1: 通知の基本構成パラメータの入力

通知の作成ウィザードの最初の画面である「基本情報」画面で、通知の次の構成パラメータを定義します。表4-13で、「基本情報」画面のパラメータを説明します。

表4-13 通知の基本構成パラメータ

パラメータ

名前

通知名。これは必須パラメータです。

説明

通知の説明。

サブスクライバ・フィルタリング・フック

Javaクラス名。このフックを使用して、通知がメッセージ・サーバーへ送信される前に、フィルタ処理で不正なサブスクライバを除外できます。

値ベース

この通知を、イベントを受け取ったときにトリガーするかどうかを指定します。

データ・フィーダ名

データ・フィード・ソースのドロップダウン・リスト。通知が値ベースの場合は、このフィールドに入力する値はデータ・フィーダを指すようにします。

ロケーション・ベース可能

この通知をロケーション条件の認証によってトリガーするかどうかを指定します。

時間ベース可能

この通知を、事前に設定された時間にトリガーするかどうかを指定します。頻度の選択肢は、毎日、平日および週末です。ユーザー・プロファイルによって、タイムゾーンの情報が提示されます。


図4-20 通知の作成ウィザードの「基本情報」画面

図4-20の説明は次のとおりです
図4-20「通知の作成ウィザードの「基本情報」画面」の説明

「次」をクリックします。「トリガー条件」画面が表示されます(図4-21)。

4.4.1.2 ステップ2: 通知のトリガー条件の設定

「トリガー条件」画面では、エンド・ユーザーのデバイスで通知を起動する条件を設定できます。たとえば、株価についてユーザーにアラートする通知を作成する場合は、株価が特定の価格を上回ったときまたは下回ったときにエンド・ユーザーが通知をリクエストできる条件を設定します。

表4-14で、「トリガー条件」画面のパラメータを説明します。

表4-14 通知のトリガー条件

パラメータ

条件名

通知に対するアラート・トリガーの名前。トリガー名は30文字以内で、英数字とアンダースコアのみ使用できます。また、トリガー名の先頭文字に数字は使用できず、SQLの予約語は使用できません。エンド・ユーザーが通知アプリケーションをサブスクライブしたときに、このラベルが示されます。

トリガー・パラメータ

トリガー・パラメータは、トリガー条件の定義に使用するデータ・フィーダ内の要素です。たとえば、株価アラート・サービス用のデータ・フィーダにstock priceという出力パラメータが含まれている場合は、条件名に対するトリガー・パラメータとしてstock priceを選択できます。データ・フィーダの出力パラメータの設定方法は、4.5.2.4項「データ・フィーダの出力パラメータの編集」を参照してください。

条件タイプ

エンド・ユーザーにより設定される値に関連した、通知の起動条件です。

デフォルト値

パラメータのデフォルト値。デフォルト値を指定すると、フィールドにその値が自動的に設定されます。デフォルト値は、コンテンツ・マネージャによって作成されるアプリケーションで指定された値で上書きできます。また、ユーザーがOracleAS Wirelessカスタマイズを使用して上書きすることもできます。


トリガー条件間の関係の設定

ANDリレーション(両方の条件と一致)またはORリレーション(いずれかの条件と一致)を選択します。

トリガー条件の選択

トリガー条件を選択する手順は、次のとおりです。

  1. トリガー条件のリストから、トリガー条件を選択します。

  2. 「条件タイプ」、「トリガー・パラメータ」または「デフォルト値」フィールドを必要に応じて編集します。

  3. 「適用」をクリックします。

新規トリガー条件の追加

新規トリガー条件(図4-21)を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「条件」フィールドにトリガー条件名を入力します。

  2. 「キャプション」フィールドに、エンド・ユーザーに入力を求めるプロンプトを表示するときに使用するテキストを入力します。

  3. 「トリガー・パラメータ」フィールドのドロップダウン・リストからトリガー・パラメータを選択します。

  4. 「条件タイプ」フィールドのドロップダウン・リストから条件タイプを選択します。条件タイプは、トリガー・パラメータのデータ型によって異なります。

データ型が数値の場合は、次の条件があります。

  • 次より小さい

  • 次より大きい

  • 等しい

  • 以下

  • 以上

  • 絶対値より小さい

  • 絶対値より大きい

  • 絶対値に等しい

  • 絶対値以下

  • 絶対値以上

  • 値の変更(このタイプの条件値は、0(ゼロ)または1のみです。0(ゼロ)はトリガーされないことを意味し、1は値が変更されたときにトリガーされることを意味します。デフォルト値は0です。)

データ型がテキストの場合は、次の条件タイプが含まれます。

  • 完全一致

  • 不一致

  • 含む

  • 次を含まない

  • 先頭

  • 最後

  • 値の変更(このタイプの条件値は、0(ゼロ)または1のみです。0(ゼロ)はトリガーされないことを意味し、1は値が変更されたときにトリガーされることを意味します。デフォルト値は0です。)

  1. 「デフォルト値」フィールドにトリガー条件のデフォルト値を入力します。

  2. 「追加」をクリックします。

  3. 「次」をクリックします。「メッセージ・テンプレート」画面が表示されます。

図4-21 トリガー条件の設定

図4-21の説明は次のとおりです
図4-21「トリガー条件の設定」の説明

4.4.1.3 ステップ3: メッセージ・テンプレートの作成

「メッセージ・テンプレート」画面(図4-22)では、完全修飾されたモバイルXML(またはXHTML)を変数とともに入力して、メッセージ・テンプレートを作成できます。次の例には、sym、price、およびchangeの値が含まれています。

<SimpleResult>
   <SimpleContainer>
      <SimpleText>
      <SimpleTitle>OracleAS Wireless</SimpleTitle>
      <SimpleTextItem>Notification with price: $price; and change: $change: for stock: &sym;</SimpleTextItem>
      </SimpleText>
    </SimpleContainer>
</SimpleResult>

図4-22「メッセージ・テンプレート」画面

図4-22の説明は次のとおりです
図4-22「メッセージ・テンプレート」画面の説明


注意:

OracleAS Wirelessでは、入力した値はウィザード全体を完了するまでコミットされません。

4.4.2 通知の編集

通知の参照画面の「編集」ボタンを使用すると、通知の基本構成パラメータ、トリガー条件およびメッセージ・テンプレートを編集できます。通知を編集するには、最初に参照画面から通知を選択して「編集」をクリックします。選択した通知に設定された値がフィールドに移入された状態で、通知編集用の「基本情報」画面が表示されます(図4-23)。「適用」をクリックして変更内容を保存します。「取消」をクリックすると、値が元の状態に戻ります。通知のパラメータの定義方法は、4.4.1項「マスター通知の作成」を参照してください。

図4-23 通知編集用の「基本情報」画面

図4-21の説明は次のとおりです
図4-23「通知編集用の基本情報」画面」の説明

4.5 データ・フィーダの管理

サービス・マネージャの「データ・フィーダ名」タブ(図4-24)では、データ・フィーダを作成、編集および削除できます。データ・フィーダは、OracleAS Wirelessのオブジェクトで、内部または外部のコンテンツ・ソースからデータをダウンロードし、OracleAS Wirelessモバイル・アラート用の共通フォーマットに変換します。

図4-24「データ・フィーダの参照」画面

図4-24の説明は次のとおりです
図4-24「データ・フィーダ参照画面」の説明

「データ・フィーダ名」タブをクリックすると、データ・フィーダの参照画面が表示され、現在のデータ・フィーダがリストされます。表4-15で、データ・フィーダ・リストの要素を説明します。

表4-15「データ・フィーダの参照」画面の要素

要素 説明

名前

データ・フィーダ名。

オブジェクトID

リポジトリ内のデータ・フィーダのオブジェクトID(OID)。

プロトコル・タイプ

コンテンツ・プロバイダにアクセスし、データを取得するためにデータ・フィーダによって使用されるプロトコル。

フォーマット・タイプ

取得したコンテンツのデータ・フォーマット・タイプ。フォーマットには、区切り記号付きテキスト(カンマで区切られた値など)、XMLおよび固定列テキストがあります。

データ・フィルタ・フック

データ保存前の後処理を可能にするDataFeedFilterHookを実装するJavaクラス名。

フックのダウンロード

FeedDownloadHookを実装するJavaクラス名。このJavaインタフェースを実装すると、ダウンロード時にダウンロードURLまたはPOSTページを構築できます。


4.5.1 データ・フィーダの作成

データ・フィーダの作成ウィザードを使用すると、データ・フィーダを作成できます。このウィザードはデータ・フィーダの参照画面で「データ・フィーダの作成」ボタンをクリックすると起動され、プロセスの各ステップごとに異なる画面を表示して、データ・フィーダの作成方法を順に説明します。データ・フィーダを作成した後は、そのデータ・フィーダをマスター・アラートに割り当てることができます。データ・フィーダ(および結果としてデータ・フィーダを使用してそのコンテンツを導出するアラート)は、システム・マネージャがデータ・フィーダ・プロセスを起動するまでアクティブになりません。

4.5.1.1 ステップ1: データ・フィーダに関する基本情報の入力

データ・フィーダの作成ウィザードの「基本情報」画面(図4-25)では、データ・フィーダの基本プロパティを入力できます。

図4-25 データ・フィーダの作成ウィザードの「基本情報」画面

図4-25の説明は次のとおりです
図4-25「データ・フィーダの作成ウィザードの「基本情報」画面」の説明

表4-16で、データ・フィーダの作成ウィザードの「基本情報」画面のパラメータを説明します。

表4-16 データ・フィーダの作成ウィザードの「基本情報」画面のパラメータ

パラメータ

名前

コンテンツ・プロバイダ名。これは必須パラメータです。

タイプ

組込みのデータ取得フレームワークを使用してデータをプルする場合は、「正規」を選択します。Javaクラスを使用してデータを取得するプッシュ・アプリケーションの場合は、「パス・スルー」を選択します。「パス・スルー」を選択した場合は、Javaクラスを指定する必要があります。これは必須パラメータです。

プロトコル・タイプ

コンテンツ・プロバイダにアクセスし、データを取得するためにデータ・フィーダによって使用されるプロトコル。ドロップダウン・メニューには次のオプションがあります。

  • SQL: SQLデータベース。指定したデータ・フィードに対してSQL問合せを実行し、出力を読み取ります。

  • アプリケーション: ローカル・アプリケーション。アプリケーションをサブプロセスとして実行し、.stdoutファイルを読み取ります。

  • HTTP: HTTP。URLを構築し、リモートWebサイトでGET/POSTを実行し、必要に応じて認証を行います。

  • FTP: FTP。リモートWebサーバーに接続し、認証を行ってファイルをダウンロードします。ユーザー名とパスワードが必要です。

  • ファイル: ローカル・ファイル。ファイル・システムの任意のファイルから読み取ります。

フォーマット・タイプ

取得したコンテンツのデータ・フォーマット・タイプ。ドロップダウン・メニューには次のオプションがあります。

  • 区切り記号付き: 区切り記号付きテキストを解析します。デフォルトの区切り文字はカンマ(,)です。

  • 固定: 固定列テキスト。固定列の位置で区切られたテキストを解析します。

  • XML: 優先入力フォーマット。

データ・フィルタ・フック

Javaクラス名。このオプションを使用すると、プロバイダから提供された単一列を2つの列に分割したり、コンテンツ・データをコンテンツ・キャッシュ表にフィードする前にデータをフィルタ処理で除外するなど、追加のロジック用にデータ・フィーダをカスタマイズできます。

フックのダウンロード

Javaクラス名。このオプションを使用すると、データをダウンロードする新規URLを生成することによって、データ・フィーダをカスタマイズできます。

NULL値

適用不可のデータのマーク付けに使用されるN/Aなどの文字列。プロバイダによって使用される文字列が異なります。

開始時刻

データのダウンロードを開始する時刻。

終了時刻

データのダウンロードを終了する時刻。

更新間隔

ダウンロードの間の間隔(秒)。1日に1回ダウンロードする場合は、この値を「0(ゼロ)」に設定します。

バッチ・サイズ

ダウンロードのバッチ・サイズ。サイズを「1」に設定すると、OracleAS Wirelessでは、一度に1つのパラメータがダウンロードされます。サイズを「10」に設定すると、一度に10のパラメータがダウンロードされます。

更新日

データの更新指定日。


「次」をクリックします。「初期パラメータ」画面が表示され、選択したプロトコル・タイプの初期パラメータが示されます。

4.5.1.2 ステップ2: データ・フィーダの初期パラメータの入力

「初期パラメータ」画面には、4.5.1.1項で選択したプロトコル・タイプとフォーマット・タイプに固有の初期パラメータが表示されます。表4-17で、これらの初期パラメータを説明します。

表4-17 データ・フィーダ・プロトコルの初期パラメータ

パラメータ 説明

HTTPプロトコルには、次の初期パラメータが含まれています。

HTTP URI

コンテンツ・ソースのHTTPアドレスのフルパス。

ユーザー名

ユーザー名。保護サイトからデータを取得する場合はこの値を入力します。

パスワード

パスワード。保護サイトからデータを取得する場合はこの値を入力します。

HTTPメソッド

GETメソッドまたはPOSTメソッドのいずれかを選択します。

ファイル・プロトコルには、次の初期パラメータが含まれています。

ファイル・パス

c:\temp\file.txtなどのファイル・パス。

FTPプロトコルには、次の初期パラメータが含まれています。

FTP URI

FTPリクエストのパス。

ユーザー名

ユーザー名。

パスワード

パスワード。

FTPモード

「テキスト」モードまたは「バイナリ」モードのいずれかを選択します。

SQLプロトコルには、次の初期パラメータが含まれています。

接続文字列

データベース接続文字列。

問合せ

SQL問合せ。

ファイル・プロトコルには、次の初期パラメータが含まれています。

ファイル・パス

コンテンツ・ソースのファイル・パス。


4.5.1.3 HTTPプロトコルの初期パラメータの入力

HTTPプロトコルとXMLフォーマット・タイプを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. コンテンツ・ソースのHTTP URIを入力します。

  2. ユーザー名を入力します。

  3. パスワードを入力します。

  4. GETまたはPOST HTTPメソッドのいずれかを選択します。

  5. フィードによってXMLが受け入れられる場合は、XMLを標準のフィードXMLフォーマットに変換するXSLスタイルシートをインポートする必要があります。

  6. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

HTTPプロトコルと区切り記号付きフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. コンテンツ・ソースのHTTP URIを入力します。

  2. ユーザー名を入力します。

  3. パスワードを入力します。

  4. フォーマット・タイプの区切り文字を入力します。たとえば、カンマ(,)を入力します。

  5. 選択したフォーマット・タイプの引用符文字を入力します。たとえば、引用符(")を入力します。

  6. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

HTTPプロトコルと固定列フォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. コンテンツ・ソースのHTTP URIを入力します。

  2. ユーザー名を入力します。

  3. パスワードを入力します。

  4. GETまたはPOST HTTPメソッドのいずれかを選択します。

  5. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

4.5.1.4 ファイル・プロトコルの初期パラメータの入力

ファイル・プロトコルとXMLフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. ファイル・パスを入力します。たとえば、「c:\temp\file.txt」と入力します。

  2. フィードによってXMLが受け入れられる場合は、XMLを標準のXMLに変換するXSLスタイルシートをインポートする必要があります。

  3. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

ファイル・プロトコルと区切り記号付きフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. ファイル・パスを入力します。

  2. フォーマット・タイプの区切り文字を入力します。たとえば、カンマ(,)を入力します。

  3. 選択したフォーマット・タイプの引用符文字を入力します。たとえば、引用符(")を入力します。

  4. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

ファイル・プロトコルと固定列フォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. ファイル・パスを入力します。

  2. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

4.5.1.5 FTPプロトコルの初期パラメータの入力

FTPプロトコルとXMLフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. FTP URIを入力します。

  2. ユーザー名を入力します。

  3. パスワードを入力します。

  4. 「テキスト」または「バイナリ」のいずれかのFTPモードを選択します。

  5. フィードによってXMLが受け入れられる場合は、XMLを標準のXMLに変換するXSLスタイルシートをインポートする必要があります。

  6. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

FTPプロトコルと区切り記号付きフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. FTP URIを入力します。

  2. ユーザー名を入力します。

  3. パスワードを入力します。

  4. 「テキスト」モードまたは「バイナリ」モードのいずれかを選択します。

  5. フォーマット・タイプの区切り文字を入力します。たとえば、カンマ(,)を入力します。

  6. 選択したフォーマット・タイプの引用符文字を入力します。たとえば、引用符(")を入力します。

  7. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

FTPプロトコルと固定列フォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. FTP URIを入力します。

  2. ユーザー名を入力します。

  3. パスワードを入力します。

  4. 「テキスト」または「バイナリ」のいずれかのFTPモードを選択します。

  5. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

4.5.1.6 SQLプロトコルの初期パラメータの入力

SQLプロトコルとXMLフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 接続文字列を入力します。

  2. SQL問合せを入力します。

  3. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

SQLプロトコルと区切り記号付きフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 接続文字列を入力します。

  2. 問合せを入力します。

  3. フォーマット・タイプの区切り文字を入力します。たとえば、カンマ(,)を入力します。

  4. 選択したフォーマット・タイプの引用符文字を入力します。たとえば、引用符(")を入力します。

  5. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

SQLプロトコルと固定列フォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 接続文字列を入力します。

  2. 問合せを入力します。

  3. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

4.5.1.7 アプリケーション・プロトコルの初期パラメータの入力

アプリケーション・プロトコルとXMLフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. コマンドラインを入力します。

  2. フィードによってXMLが受け入れられる場合は、XMLを標準のXMLに変換するXSLスタイルシートをインポートする必要があります。

  3. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

アプリケーション・プロトコルと区切り記号付きフォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. コマンドラインを入力します。

  2. フォーマット・タイプの区切り文字を入力します。たとえば、カンマ(,)を入力します。

  3. 選択したフォーマット・タイプの引用符文字を入力します。たとえば、引用符(")を入力します。

  4. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

アプリケーション・プロトコルと固定列フォーマットを使用するデータ・フィーダの初期パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. コマンドラインを入力します。

  2. 「次」をクリックします。「入力パラメータ」画面が表示されます。

4.5.1.8 ステップ3: データ・フィーダの入力パラメータの入力

「入力パラメータ」では、データ・フィーダの入力パラメータを入力できます。「入力パラメータ」画面には、4.5.1.1項で選択したフォーマット・タイプに固有の入力パラメータが表示されます。表4-18で、データ・フィーダの入力パラメータを説明します。

表4-18 データ・フィーダの入力パラメータ

入力パラメータ 説明

内部名

キャッシュ表の列およびアラート・フレームワークの条件の設定のために、このパラメータに対して内部的に使用される名前。

データ型

ドロップダウン・リストには次のオプションがあります。

  • 番号: 数値入力用。

  • TEXT_30: 最大30文字までのテキスト。

  • TEXT_80: 最大80文字までのテキスト。

  • TEXT_150: 最大150文字までのテキスト。

  • TEXT_800: 最大800文字までのテキスト。

  • TEXT_1200: 最大1200文字までのテキスト。

外部名

外部プロバイダへのマッピング。

列番号

区切り記号付き値の列番号。この入力パラメータは区切り記号付きフォーマットに固有です。

開始位置

値の開始列の位置。この入力パラメータは固定列パラメータに固有です。

終了位置

値の終了列。この入力パラメータは固定列パラメータに固有です。

キャプション

エンド・ユーザーがアラートにサブスクライブした場合に表示されるキャプション。例: Stock Symbol。

デフォルト値

パラメータのデフォルト値。


入力パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 「行の追加」をクリックします。行が表示されます。

  2. 行に次のように入力します。

    1. 内部名を入力します。

    2. データ型を入力します。

    3. 外部名を入力します。

    4. 列番号を入力します。このパラメータは区切り記号付きフォーマットに固有です。

    5. 開始位置を入力します。このパラメータは固定列フォーマットに固有です。

    6. 終了位置を入力します。このパラメータは固定列フォーマットに固有です。

    7. キャプションを入力します。

    8. デフォルト値を入力します。

  3. 「次」をクリックします。「出力パラメータ」画面が表示されます。

4.5.1.9 ステップ4: データ・フィーダの出力パラメータの入力

「出力パラメータ」画面では、データ・フィーダの出力パラメータを入力できます。「出力パラメータ」画面には、4.5.1.1項で選択したフォーマット・タイプに固有のパラメータが表示されます。出力パラメータ(表4-19の説明を参照)は、コンテンツ・プロバイダから取得されたデータです。データ・フィーダの出力パラメータにアラートを設定します。

表4-19 データ・フィーダの出力パラメータ

出力パラメータ 説明

内部名

キャッシュ表の列およびアラート・フレームワークの条件の設定のために、このパラメータに対して内部的に使用される名前。

データ型

ドロップダウン・リストには次のオプションがあります。

  • 番号: 数値入力用。

  • TEXT_30: 最大30文字までのテキスト。

  • TEXT_80: 最大80文字までのテキスト。

  • TEXT_150: 最大150文字までのテキスト。

  • TEXT_800: 最大800文字までのテキスト。

  • TEXT_1200: 最大1200文字までのテキスト。

外部名

外部プロバイダへのマッピング。

列番号

区切り記号付き値の列番号。この出力パラメータは区切り記号付きフォーマットに固有です。

開始位置

値の開始列。この出力パラメータは固定列パラメータに固有です。

終了位置

値の終了列。この出力パラメータは固定列パラメータに固有です。

キャプション

OracleAS Wirelessによってパラメータに使用されるラベル。エンド・ユーザーがアラート・サービスにサブスクライブした場合にこのラベルが表示されます。


出力パラメータを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 「行の追加」をクリックします。行が表示されます。

  2. 行に次のように入力します。

    1. 内部名を入力します。

    2. データ型を選択します。

    3. 外部名を入力します。

    4. 列番号を入力します。このパラメータは区切り記号付きフォーマットに固有です。

    5. 開始位置を入力します。このパラメータは固定列フォーマットに固有です。

    6. 終了位置を入力します。このパラメータは固定列フォーマットに固有です。

    7. キャプションを入力します。

  3. 「終了」をクリックしてデータ・フィーダの作成を完了します。データ・フィーダの参照画面が再表示され、新規データ・フィーダが表示されます。

4.5.2 データ・フィーダの編集

データ・フィーダの参照画面の「編集」ボタンを使用すると、データ・フィーダの基本構成、初期パラメータ、入力パラメータおよび出力パラメータを編集できます。

4.5.2.1 データ・フィーダの基本構成の編集

データ・フィーダの基本構成を編集する手順は、次のとおりです。

  1. データ・フィーダの参照画面から、編集するデータ・フィーダを選択します。

  2. 「編集」をクリックします。

  3. データ・フィーダの基本構成編集用の画面が、選択したデータ・フィーダに設定された値がフィールドに移入された状態で表示されます。

  4. 必要に応じて値を編集します。データ・フィーダの基本構成パラメータの詳細は、4.5.1.1項「ステップ1: データ・フィーダに関する基本情報の入力」を参照してください。

  5. 「OK」をクリックして変更内容を保存します。「取消」をクリックすると、基本構成の値が元の状態にリセットされ、データ・フィーダの参照画面に戻ります。

4.5.2.2 データ・フィーダの初期パラメータの編集

データ・フィーダの初期パラメータを編集する手順は、次のとおりです。

  1. メニューから、「初期パラメータ」を選択します。初期パラメータ編集用の画面が、選択したデータ・フィーダに設定された初期パラメータが移入された状態で表示されます。

  2. 必要に応じて初期パラメータを編集します。データ・フィーダの初期パラメータの詳細は、4.5.1.2項「ステップ2: データ・フィーダの初期パラメータの入力」を参照してください。

  3. 「OK」をクリックして変更内容を保存します。「取消」をクリックすると、初期パラメータの値が元の状態にリセットされ、データ・フィーダの参照画面に戻ります。

4.5.2.3 データ・フィーダの入力パラメータの編集

データ・フィーダの入力パラメータを編集する手順は、次のとおりです。

  1. メニューから、「入力パラメータ」を選択します。入力パラメータ編集用の画面が、選択したデータ・フィーダに設定された値が移入された状態で表示されます。

  2. 必要に応じて値を編集します。データ・フィーダの入力パラメータの詳細は、4.5.1.8項「ステップ3: データ・フィーダの入力パラメータの入力」を参照してください。

  3. 「OK」をクリックして変更内容を保存します。「取消」をクリックすると、入力パラメータが元の状態に戻り、データ・フィーダの参照画面に戻ります。

4.5.2.4 データ・フィーダの出力パラメータの編集

データ・フィーダの出力パラメータを編集する手順は、次のとおりです。

  1. メニューから、「出力パラメータ」を選択します。出力パラメータ編集用の画面が、選択したデータ・フィーダに設定された値が移入された状態で表示されます。

  2. 必要に応じて値を編集します。データ・フィーダの出力パラメータの詳細は、4.5.1.9項「ステップ4: データ・フィーダの出力パラメータの入力」を参照してください。

  3. 「OK」をクリックして変更内容を保存します。「取消」をクリックすると、出力パラメータが元の状態に戻り、データ・フィーダの参照画面に戻ります。

4.6 プリセット定義の管理

プリセット定義(図4-26を参照)を使用すると、ユーザーは独自の入力パラメータを入力することによってアプリケーションをパーソナライズできます。ユーザーがアプリケーションをリクエストすると、アプリケーションによってユーザー定義の入力パラメータ(プリセット)がロードされます。通常、これらのプリセットは、アプリケーションがユーザーに対してリスト表示でき、ユーザーは、項目を選択してそのアプリケーションを実行する必要があります。


注意:

プリセット定義はユーザー・グループ内のすべてのユーザーがアクセス可能です。

図4-26 プリセット定義参照画面

図4-26の説明は次のとおりです
図4-26「プリセット定義参照画面」の説明

「プリセット定義」タブを選択すると、デフォルトで「プリセット定義の参照」画面が表示され、現在のプリセット定義のリストが示されます(図4-26)。この画面では、プリセット定義を作成、編集および削除できます。「プリセット定義の参照」画面には、表4-20に示すパラメータが含まれています。

表4-20「プリセット定義の参照」のパラメータ

パラメータ 定義

プリセット定義名

プリセット定義名。

オブジェクトID

データベースに格納されているオブジェクトID。


4.6.1 プリセット定義の作成

サービス・マネージャを使用すると、プリセット定義を作成できます。この場合のサービス・マネージャは、定義済の各プリセット定義に値を追加できる1つのテンプレートです。ユーザーは、アプリケーションの起動時に、入力パラメータとしていずれかのプリセット定義から値を選択します。

新規プリセット定義を作成するには、参照画面で「プリセット定義の作成」ボタンをクリックします。「プリセット定義の作成」画面が表示されます(図4-27)。この画面で、プリセット定義の一意名を入力します。さらに、このプリセット定義がWirelessカスタマイズ・ポータルのユーザー用ではない場合は、「システム・オブジェクト」を選択します。通常、プリセット定義は、ユーザーが独自のプリセット値を作成できるようにカスタマイズ・ポータルに表示されます。この時点で「終了」をクリックしてプリセット定義の作成を完了するか、4.6.1.1項の説明に従ってプリセット属性を追加できます。

4.6.1.1 プリセット属性の追加

プリセット属性を使用すると、エンド・ユーザーがOracleAS Wirelessサーバーに入力および保存する入力パラメータの関連を定義できます。「プリセットの作成」画面で「追加」ボタンをクリックして、表に属性を追加します。表示された空白行で、表4-21の説明に従って次のパラメータを定義します。

表4-21 プリセット記述パラメータ

パラメータ

属性名

プリセット属性名。

説明

プリセット属性のオプションの説明。

値形式

テキストの場合は、正規表現org.apache.regexp.REと一致する任意の値を入力します。たとえば、数値の場合は[:digit:]のように入力します。

数値の場合は、Java.text.DecimalFormatの書式と一致する任意の値を入力します。たとえば、通貨の場合は #,##0.0 のように入力します。

列型

ドロップダウン・リストには次のオプションがあります。

  • 番号: 数値入力用。

  • TEXT_30: 最大30文字までのテキスト。

  • TEXT_80: 最大80文字までのテキスト。

  • TEXT_150: 最大150文字までのテキスト。

  • TEXT_250: 最大250文字までのテキスト。

  • TEXT_500: 最大500文字までのテキスト。

  • TEXT_800: 最大800文字までのテキスト。

  • TEXT_1200: 最大1200文字までのテキスト。

入力フィールド・タイプ

次のプリセット・タイプの中から選択します。


プリセットを追加した後、「終了」をクリックします。「取消」をクリックすると、すべての値が消去され、「プリセット定義の参照」画面に戻ります。

複数行のプリセット属性(図4-27)を追加すると、名前、番地、電話番号などの関連項目を定義できます。

図4-27「プリセット定義の作成」画面

図4-27の説明は次のとおりです
図4-27「プリセット定義の作成」画面の説明

4.6.2 プリセット定義の編集

プリセット定義を編集するには、参照画面からプリセット定義を選択して「編集」をクリックします。「プリセット定義の編集」画面が表示されます。必要に応じてプリセット定義を編集します。プリセット属性の詳細は、4.6.1.1項「プリセット属性の追加」を参照してください。「OK」をクリックして変更内容をコミットします。「プリセット定義の参照」画面が再表示されます。

4.6.2.1 プリセット属性の列挙オプションの追加、編集および削除

「プリセット定義列挙オプションの編集」画面を使用すると、プリセット属性の列挙オプションを編集、追加または削除できます。

プリセット属性の列挙オプションを編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「プリセット定義の作成」画面または「プリセット定義の編集」画面の「プリセット属性」セクションで、「列挙」を選択します。

  2. 「編集」をクリックします。「プリセット定義列挙オプションの編集」画面が表示されます。

  3. 「プリセット定義列挙オプションの編集」画面で、必要に応じて次の操作を実行します。

    • ドロップダウン・リストから、編集または削除するオプションを選択します。

    • 「追加」をクリックして新規列挙オプションを追加します。

  4. 「完了」をクリックします。「プリセット定義の作成」画面または「プリセット定義の編集」画面が再表示されます。

4.7 J2ME Webサービスの管理

J2ME Webサービスは、J2MEプロキシ・サーバーでホスティングされるサービスで、J2MEデバイスで実行されているJ2ME MIDletから起動されます(図4-28)。

図4-28 J2ME Webサービスの参照画面

図4-28の説明は次のとおりです
図4-28「J2ME Webサービスの参照画面」の説明

4.7.1 J2ME Webサービスの登録

J2ME Webサービスを登録するには、Web Services Description Language(WSDL)URL、JARファイルのURLまたはローカルJARファイルのいずれかを指定します。J2ME Webサービスの登録後、J2MEスタブ・クラスをダウンロードして、独自のJ2ME MIDletで使用します。サービス・マネージャのJ2ME Webサービスの参照画面(図4-28)では、Webサービスのメソッドの詳細を表示できます。

WSDL経由のJ2ME Webサービスの登録

J2ME Webサービスは、通常のWebサービスに基づいて登録できます。登録するには、最初に参照画面で「登録」をクリックします。「J2ME WebサービスをJ2MEプロキシ・サーバーに登録」画面が表示されます(図4-29)。この画面で、「WSDL経由」オプションを選択し、通常のWebサービスのWSDLに対するURLを入力します。

JARファイルURL経由のJ2ME Webサービスの登録

JARファイルにパッケージ化されている通常のJavaクラスに基づいてJ2ME Webサービスを登録することもできます。このJavaクラスは、ダウンロード用のWebサイトに置かれているか、またはOracleAS Wireless Webサーバーに格納されています。J2ME Webサービスを登録するには、「JARファイルURL経由」オプション(図4-29を参照)を選択して、JARをダウンロードするWebサイトのURL、またはOracleAS Wireless Webサーバー上のJARファイルのURLのいずれかを入力します。また、JARファイルにパッケージ化されているJavaクラスのクラス名も指定する必要があります。

ローカルJARファイル経由のJ2ME Webサービスの登録

「ローカルJARファイル経由」オプションを使用すると、クライアント・マシンに格納されているJARファイルを使用してJ2ME Webサービスを登録できます。このときは、JARファイルをOracleAS Wirelessサーバーにアップロードします。この登録を実行するには、「ローカルJARファイル経由」オプションを選択してから、「インポート」ボタンをクリックします。「インポート」ウィンドウで、「参照」機能を使用してJARファイルを検索し選択します。「インポート」をクリックしてローカルJARファイルをアップロードします。このオプションを使用するときは、ローカルJARファイルにパッケージ化されているJavaクラスのクラス名も指定する必要があります。

J2ME Webサービスの名前空間の指定

J2MEプロキシ・サーバーでは、名前が競合しないように、名前空間別にJ2ME Webサービスが格納されます。このため、J2ME Webサービスの登録時には、既存の名前空間を選択するか、または新規名前空間を入力できます。登録オプションを選択して名前空間を入力した後、「終了」をクリックするとJ2ME Webサービスが登録されます。

図4-29 J2ME Webサービスの登録

図4-29の説明は次のとおりです
図4-29「J2ME Webサービスの登録」の説明

4.7.2 スタブ・クラスの生成

J2ME WebサービスをMIDlet内で使用できるように、MIDletにJ2MEスタブ・クラスを組み込む必要があります。

スタブ・クラスを組み込むには、参照ページからJ2ME Webサービスを選択して、「スタブの生成」をクリックします。「スタブ・クラスの生成」画面で、スタブ・クラス名を入力します。OracleAS Wirelessでは、この名前でスタブ・クラスが生成されます。スタブ・クラスをダウンロードした後、MIDletでコンパイルします。

図4-30 スタブ・クラスの生成

図4-30の説明は次のとおりです
図4-30「スタブ・クラスの生成」の説明

4.7.2.1 クラス・メソッドの詳細の表示

J2ME WebサービスをJ2MEプロキシ・サーバーに登録した後は、Webサービスのメソッドの詳細を表示できます。メソッドの詳細を表示するには、参照ページからJ2ME Webサービスを選択して、「メソッドの詳細」をクリックします。「J2ME Webサービスの詳細」画面が表示され(図4-31)、名前、戻り型およびパラメータ・タイプなどのメソッドの詳細が示されます。

図4-31 J2ME Webサービスのメソッド詳細の表示

図4-31の説明は次のとおりです
図4-31「J2ME Webサービスのメソッド詳細の表示」の説明

J2ME Webサービスのコーディングの詳細は、12.2項「デジタル著作権管理のサポート」を参照してください。