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Oracle Application Server Integration InterConnect ユーザーズ・ガイド
10g リリース2 (10.1.2)

B15751-02
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3 アプリケーション、共通ビューおよびビジネス・オブジェクトの作成

この章では、iStudioを使用したアプリケーション、共通ビューおよびビジネス・オブジェクトの作成と管理の方法について説明します。項目は次のとおりです。

3.1 アプリケーションの概要

OracleAS Integration InterConnectに統合された各コンポーネントは、アプリケーションと呼ばれます。各アプリケーションは、内部データ型の種類、内部タイプから外部へのメッセージのマッピング方法などの関連する指定メッセージを表します。

3.1.1 アプリケーション・ビュー

各アプリケーションには、外部に公開する内部データ型、形式および構造があります。これは、アプリケーションの公開インタフェースです。このアプリケーション・インタフェースは、データのアプリケーション・ビューと呼ばれます。データのアプリケーション・ビューと共通ビュー間にあるギャップのブリッジとしてトランスフォーメーションが使用されます。

iStudioでアプリケーションを作成した後、共通ビューで使用可能なイベントおよびプロシージャにプラグインすることで、統合シナリオに含めることができます。

関連項目:

第4章「iStudioでのイベントの使用方法」 および 第5章「iStudioでのプロシージャの使用方法」 

3.1.2 アプリケーション・データ型

アプリケーション・データ型は、アプリケーション・ビューの構造定義を再利用する場合に役立ちます。 アプリケーション・データ型を定義すると、複数のアプリケーション・ビューで利用できます。これは、複雑な階層データを定義する場合に便利です。 アプリケーション・データ型は、共通データ型と同一機能を持ちますが、特定のアプリケーションと関連しています。

関連項目:

3.2.1.2項「共通データ型の作成」 

3.1.3 アプリケーションの作成

アプリケーションを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ファイル」メニューから「新規」を選択し、次に「アプリケーション」を選択します。 「アプリケーションの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「アプリケーション名」フィールドにアプリケーションの名前を入力します。

  3. 「OK」をクリックします。

    作成されたアプリケーションは、「設計」ナビゲーション・リストの「アプリケーション」ノードの下に表示されます。

3.2 共通ビューとビジネス・オブジェクトの概要

共通ビューは統合のハブ・ビューであり、ビュー内の各スポークは統合するアプリケーションです。ビジネス・オブジェクトと共通データ型の作成により共通ビューの定義が完了すると、既存のイベントのパブリッシュやサブスクライブ、プロシージャの起動や実装を行うことができます。

関連項目:

第2章「iStudioの使用方法」 

3.2.1 共通ビューの定義

共通ビューを定義するには、ビジネス・オブジェクトと共通データ型を作成する必要があります。

3.2.1.1 ビジネス・オブジェクトの作成

新規ビジネス・オブジェクトを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ファイル」メニューから「新規」を選択し、「ビジネス・オブジェクト」を選択します。 「ビジネス・オブジェクトの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「ビジネス・オブジェクト名」フィールドにビジネス・オブジェクトの名前を入力します。

  3. 「OK」をクリックします。ビジネス・オブジェクトが「設計」ナビゲーション・リストの「共通ビュー」ノードの下に表示されます。

3.2.1.2 共通データ型の作成

イベントまたはプロシージャに関連付けられたデータを作成する際には、一度データを定義すると、それを別の統合点で再利用できます。共通データ型は再利用のためのデータの定義に使用され、特に複雑な階層データの定義に有効です。

たとえば、注文書にヘッダー・オブジェクトと品目オブジェクトの配列が含まれるとします。また、ヘッダー・オブジェクトには2つのアドレス・オブジェクトBill_ToShip_Toが含まれます。このため、注文書を1度定義すると、注文書関連の他の統合点、たとえば、Create_Purchase_OrderUpdate_Purchase_OrderおよびGet_Purchase_Orderに使用できます。また、Addressを一度定義すると、それをBill_ToおよびShip_Toアドレスに使用できます。

共通データ型を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ファイル」メニューから「新規」を選択し、「共通データ型」を選択します。 「データ型の作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。


    画像の説明

    「共通データ型名」フィールドに共通データ型の名前を入力します。

    共通データ型の所有者とバージョン番号が共通データ型名の隣に表示されます。このフィールドは編集できません。

  2. 次のいずれかの方法を使用して、この共通データ型の属性を指定します。

    • 属性を個別に追加します。

    • 既存アプリケーションのデータ型またはAPIから属性をインポートします。

3.2.1.3 属性の追加

属性を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「データ型の作成」ダイアログ・ボックスで「追加」をクリックします。属性リストに新規エントリが表示されます。


    画像の説明

  2. 各フィールドを編集して次の情報を指定します。

    名前: 属性の名前。

    型: 属性の型。属性エントリの「型」列を選択し、型を選択します。リストが表示されます。属性は、STRING、INTEGER、FLOAT、DOUBLE、DATEなどの基本型か、階層データ型の作成に使用される共通データ型をとることができます。

    配列: 属性が単一でなく集合の場合は、このチェック・ボックスを選択します。

    デフォルト: 実行時に移入されない場合のフィールドのデフォルト値。

  3. 「保存」をクリックします。前述の手順を繰り返して、他の属性を追加します。

3.2.1.4 属性のインポート

属性をインポートする手順は、次のとおりです。

  1. 「データ型の作成」ダイアログ・ボックスで「インポート」をクリックします。属性は各種ソースからインポートできます。

    次の手順ではデータベース・インポート機能を使用します。

    関連項目:

    付録C「データ定義記述言語の使用方法」 

  2. 「データベース」をクリックします。 「データベース・ログイン」ダイアログ・ボックスが表示されます。


    画像の説明

  3. 次のフィールドに情報を入力します。

    ユーザー名: データベース・ログイン名。

    パスワード: データベース・ログイン・パスワード。

    URL: コンピュータ名: ポート番号: データベースSID

    ドライバ: データベースとの接続に使用されるJDBCドライバ。

    設定をデフォルトとして保存: 設定をワークスペースに保存する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  4. 「ログイン」をクリックします。

    ログイン後に、データベース表と引数が「Oracleデータベース・ブラウザ」ウィンドウに表示されます。

    追加するフィールドを選択します。フィールドの範囲を選択するには、[Shift]キーを押しながらマウス・ボタンをクリックします。 複数の項目を選択するには、[Ctrl]キーを押しながらマウス・ボタンをクリックします。


    画像の説明

  5. 「終了」をクリックして、属性を共通データ型にインポートします。 選択した属性が「データ型の作成」ダイアログ・ボックスに表示されます。


    画像の説明

3.2.1.5 属性の削除とクリア

選択した属性を削除する手順は、次のとおりです。

すべての属性を消去する手順は、次のとおりです。


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