Oracle Application Server インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System(SPARC) B15826-04 |
|
この章では、Oracle Universal Installerの新機能について説明します。この章は、以前のリリースのOracle Application Serverをインストールしている場合に重要です。
製品自体の新機能を確認するには、Oracle Technology Networkのサイト(http://www.oracle.com/technology)を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
10g(9.0.4)では、インストーラによってOracle9iリリース1(9.0.1.5)データベースが作成され、そのデータベースにOracleAS Metadata Repositoryがロードされました。
今回のリリースでは、インストーラによってOracleAS Metadata Repository用のOracle Database 10g(10.1.0.4.2)が作成されます。
インストール中にこのデータベースを構成するために、次の画面が表示されます。
詳細は、第6.29項「インストールの一部: Databaseの画面」を参照してください。
今回のリリースでは、Oracle Application Serverは次の高可用性環境をサポートします。
また、各環境では、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Identity Managementコンポーネントを複数のコンピュータに分散できます。以前のリリースでは、同じコンピュータにすべてのコンポーネントをインストールする必要がありました。
高可用性に関連する新しい画面もあります。
詳細は、次の章を参照してください。
今回のリリースでは、インストーラを使用して、マスターOracle Internet DirectoryおよびOracle Internet Directoryレプリカをインストールできます。
インストール時に、希望するレプリケーションのタイプを選択します。
詳細は、第9章「レプリケーション・モードでのOracle Internet Directoryのインストール」を参照してください。
10g(9.0.4)では、コンポーネントでカスタム・ポートを使用する場合、staticports.iniファイルを作成し、コンポーネントおよびポートをマップしていました。また、インストーラの起動時には、コマンドライン・オプションを使用して、ファイルを指定していました。
今回のリリースでは、インストーラの新しい「ポート構成オプションの選択」画面でstaticports.iniファイルを指定します。ファイルの指定に、コマンドライン・オプションは使用しません。
詳細は、第4.6.3項「カスタムのポート番号の使用(「静的ポート」機能)」を参照してください。
今回のリリースでは、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Metadata Repositoryからエントリを削除するDeconfigツールと呼ばれる新しいツールがあります。インストーラを使用してOracle Application Serverを削除する前に、このツールを実行します。
詳細は、第E.1項「新しいツール: Deconfigツール」を参照してください。
10g(9.0.4)では、「構成オプションの選択」画面に次のオプションがありました。
今回のリリースでは、インストーラによってインスタンスのクラスタは作成されないため、これらのオプションは「OracleAS Farm Repository」オプションになりました。インストーラは、インスタンスをファームには配置しますが、クラスタには配置しません。必要に応じて、インストール後にインスタンスをクラスタ化できます。
詳細は、第7.4項「J2EE and Web Cache中間層用の構成オプション」を参照してください。
インストーラには記録モードがあります。このモードでは、ユーザーの入力値がレスポンス・ファイルに保存されます。生成されたレスポンス・ファイルを使用すると、異なるコンピュータに同じ値を使用してOracle Application Serverをインストールできます。
詳細は、第B.5.2項「インストーラの記録モードを使用したレスポンス・ファイルの作成」を参照してください。
以前のリリースでは、OracleAS Metadata Repositoryをインストールするコンピュータに対し、カーネル・パラメータの値を確認する必要がありました。
今回のリリースでは、rlim_fd_max
パラメータも追加で確認されます。このパラメータは、OracleAS Web Cacheコンポーネントに必要です。
詳細は、第4.5項「カーネル・パラメータ」を参照してください。
インストーラでは、インストールに使用されるリソースを監視するためのコマンドライン・オプションが提供されます。次のオプションがあります。
たとえば、次のコマンドを実行すると、3つの項目すべての情報が取得されます。
runInstaller -printtime -printmemory -printdiskusage
次のコンポーネントのデフォルトのポート範囲が変更されました。
詳細は、付録C「デフォルトのポート番号」を参照してください。
Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)ではサーバー構成ファイルにORBPorts
要素を導入し、Reports Serverで使用するポート番号とCORBAを介した通信のエンジンを明示的に指定できます。ポート番号は、範囲または個々にカンマ区切りで指定できます。たとえば、次のようになります。
<ORBPorts value="15000-15010"/> (Range of values) <ORBPorts value="15000,16000,17000,18000"/> (Comma-separated values)
デフォルトでは、サーバー構成ファイルにORBPorts
要素はありません。この要素がない場合、Reports ServerではCORBAの通信にポートを無作為に選択します。ORBPorts
要素の詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「OracleAS Reports Servicesの構成」の章を参照してください。
クローニングとは、既存のインストールの構成をそのまま別の場所にコピーするプロセスを指します。このリリースでは、OracleAS Forms ServicesおよびOracleAS Reports Servicesインスタンスのインストールのクローニングが可能になりました。クローニングの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。
|
Copyright © 2005, Oracle. All Rights Reserved. |
|