コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成

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環境のカスタマイズ

ドメインの作成時、必要に応じて、RDBMS セキュリティ ストア設定、サーバ、クラスタおよびマシン間にドメインの配布、JDBC データ ソースの指定および JMS ファイル ストア設定の定義を指定することができます。

この節では、ドメインの作成時、ドメイン環境のコンフィグレーション方法について説明します。

ドメイン環境をコンフィグレーションするには、[環境とサービス設定のカスタマイズ] ウィンドウで [Yes] を選択します。コンフィグレーション ウィザードを使用して、次の手順に従います。

RDBMS セキュリティ ストア データベースのコンフィグレーション

[RDBMS セキュリティ ストア データベースのコンフィグレーション] ウィンドウで、RDBMS セキュリティ ストア設定を行います。このウィンドウが、コンフィグレーション ウィザードの [環境およびサービス設定のカスタマイズ] ウィンドウで、[Yes] を選択すると表示されます。

RDBMS セキュリティ ストア データが、config.xml にすでに存在する場合、データが読み取り専用モードで [RDBMS セキュリティ ストア データベースのコンフィグレーション] ウィンドウで表示されます。

RDBMS セキュリティ ストア設定を指定した後、[次へ] をクリックします。

注意 : データベースへの接続をテストするには、[接続のテスト] をクリックします。
注意 : サーバを起動する前に、RDBMS セキュリティ ストアの必要な SQL スクリプトをロードする必要があります。
注意 : RDBMS セキュリティ ストアをクラスタ化されたドメインに使用した場合、JMS コンフィグレーション (JNDI 名と JMS トピック) を使用することをお勧めします。詳細については、「WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプ」を参照してください。

管理サーバのコンフィグレーション

すべてのドメインで、1 つのサーバを管理サーバ、すなわちドメイン全体を管理する中枢として指定する必要があります。

管理サーバにアクセスするには、URL 「protocol://listen-address:listen-port」を参照。protocol は、次のいすれかです。t3t3shttphttps

コンフィグレーション ウィザードの [管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウで、listen-address および listen-port を定義します。

注意 : コンフィグレーション ウィザードの [RDBMS セキュリティ ストア データベースのコンフィグレーション] ウィンドウで [次へ] を選択すると、[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。

表  5-2 は、[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウ内のフィールドを説明します。適切な値を指定し、[次へ] をクリックして次に進みます。

注意 : アスタリスクが付いているフィールドは必須フィールドです。
表  5-2 管理サーバのコンフィグレーション
フィールド
実行する操作
[Name*]
有効なサーバ名 (文字列) を入力する。スペースも使用可。
製品環境の各サーバ インスタンスの名前は、インスタンスがどのドメインまたはクラスタに存在するかにかかわらず、およびインスタンスが管理サーバであるか管理対象サーバであるかにかかわらず、ユニークであることが必要。さらに、各管理サーバの名前は、ドメイン内のすべてのコンポーネント名の間でユニークであることが必要。

注意 : この値は、識別のためだけに指定するもので、サーバにデプロイされるアプリケーションの URL の一部としては使用されない。このサーバ名は、WebLogic Server Administration Console に表示される。また、WebLogic Server のコマンドライン ユーティリティや API を使用する場合は、サーバを識別するためにこの名前を指定する必要がある。

[Listen address]
ドロップダウン リストから、リスン アドレスの値を選択する。
サーバのインスタンスのリースン アドレスとして localhost を選択すると、非ローカル プロセスは、そのサーバ インスタンスに接続することはできません。サーバ インスタンスをホストするマシン上のプロセスのみがサーバ インスタンスに接続できる。サーバ インスタンスに localhost としてアクセスできる必要があり (たとえば、localhost に接続する管理スクリプトを作成する場合)、リモート プロセスからもサーバ インスタンスにアクセスする必要がある場合は、All Local Addresses を選択する。サーバ インスタンスはマシンのアドレスを判別し、そのアドレスでリスンする。
詳細については、「リスン アドレスの指定」を参照。
[Listen port]
通常の非セキュア リクエスト (HTTP や T3 などのプロトコル経由) で使用するリスン ポートの有効な値を入力する。デフォルト値は 7001。このフィールドを空白のままにすると、デフォルト値が使用される。有効なリスン ポートの範囲は 1 ~ 65534。
詳細については、「リスン ポートの指定」を参照。
[SSL enabled]
SSL リスン ポートを有効にする場合は、このチェック ボックスをチェックする。デフォルトでは、新しいサーバすべてについて SSL が無効になっている。
[SSL listen port]
[SSL enabled] チェック ボックスを選択した場合のみこのフィールドが有効になります。
セキュアなリクエスト (HTTPS や T3S などのプロトコル経由) に使用する有効な値を入力する。デフォルト値は 7002。このフィールドを空白のままにすると、デフォルト値が使用される。
有効なリスン ポートの範囲は 1 ~ 65535。

注意 : デフォルトでは、サーバ インスタンスはデモンストレーション証明書を使用して、セキュア ポートからの要求を認証する。プロダクション環境では、認証局からの証明書を使用するように SSL をコンフィグレーションする必要がある。詳細については、「SSL のコンフィグレーション」を参照してください。

詳細については、「リスン ポートの指定」を参照。

リスン アドレスの指定

表  5-3 では、サーバに対するリスン アドレスの指定に関するガイドラインを提供しています。

表  5-3 リスン アドレスの指定
リスン アドレスの指定
アップグレード先のリリース
[All Local Addresses] または DNS 名
マルチホームの Windows マシンでは、サーバ インスタンスが使用可能なすべての IP アドレスにバインドする。
IP アドレスまたは DNS 名
  • サーバ インスタンスに接続するために、IP アドレスまたは対応する DNS 名を指定できる。
  • localhost を指定するプロセスは接続できない。
  • localhost を使用してサーバ インスタンスに接続する既存プロセスを更新する必要がある。
  • リスン アドレスに IP アドレス、リスン ポートにセキュア ポートを指定した接続については、ホスト名検証を無効にする必要がある。

注意 : IP アドレスを DNS 名に解決するためには、WebLogic Server が適切な DNS サーバに接続できるか、IP アドレスのマッピングをローカルに取得できる必要がある。したがって、リスン アドレスとして DNS 名を指定した場合、WebLogic Server インスタンスが DNS サーバに接続できるように十分な時間ポートを開放し、マッピングをキャッシュするか、ローカル ファイルに IP アドレスのマッピングを指定する必要がある。リスン アドレスに IP アドレスを指定した場合に、クライアント要求で DNS 名が指定されると、WebLogic Server は DNS 名を解決しようとするが、DNS 名のマッピングにアクセスできず、要求は失敗する。

[localhost]
  • プロセスは、サーバ インスタンスに接続するために localhost を指定する必要がある。
  • サーバ インスタンス (ローカル プロセス) をホストするマシン上にあるプロセスのみが、サーバ インスタンスに接続できる。

リスン ポートの指定

リスン ポートおよびセキュア リスン ポートを指定する際には、以下のガイドラインを参照してください。

管理対象サーバのコンフィグレーション

生産環境では、一般的に、管理サーバのほかに 1 つまたは複数の管理対象サーバに企業アプリケーションがホストされています。

[管理対象サーバのコンフィグレーション] ウィンドウで管理対象サーバを追加および削除することができます。コンフィグレーション ウィザードの [管理サーバコンフィグレーション] ウィンドウで [次へ] をクリックするとこのウィンドウが表示されます。

注意 : pack および unpack コマンドを使用して、リモート マシン上に管理対象サーバを作成できます。詳細については、「リモート マシンにおける管理対象サーバの作成と起動 : 主な手順」を参照。
  1. 現在の管理対象サーバのコンフィグレーションの確認前の手順で選択したドメイン ソースによってデフォルト値は異なります。
  2. 注意 : 2 種類の表示方法があります。すべての管理対象サーバを簡潔な表形式で表示する方法と、各管理対象サーバを個別に表示 (1 つのサーバを 1 つのタブに表示) する方法です。個別表示で他のサーバに表示を切り替えるには、該当するタブを選択します。表形式とタブ形式の表示モードを切り替えるには、[表示の切り替え] をクリックします。
  3. ドメインの要件に応じて、管理対象サーバを追加または削除するか、既存の管理対象サーバの設定を変更します。
  4. 管理対象サーバのコンフィグレーション後、[次へ] をクリックして次に進みます。

クラスタのコンフィグレーション

クラスタは WebLogic Server インスタンスのグループであり、それらが連携して動作することにより、アプリケーションにスケーラビリティと高可用性を提供します。クラスタを作成すると、管理対象サーバはアプリケーションおよびリソースをホストするためにシングル ホストとして動作するようにグループ化することができます。

コンフィグレーション ウィザードの [クラスタのコンフィグレーション] ウィンドウでクラスタの追加、コンフィグレーションおよび削除ができます。ドメインに少なくとも 1 つの管理サーバが存在する場合のみ、[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウで [次へ] をクリックすると、このウィンドウが表示されます。

  1. 現在のクラスタ コンフィグレーションの確認前の手順で選択したドメイン ソースによってデフォルト値は異なります。
  2. 注意 : 2 種類の表示方法があります。すべてのクラスタを簡潔な表形式で表示する方法と、各クラスタを個別に表示 (1 つのクラスタを 1 つのタブに表示) する方法です。個別表示で他のクラスタに表示を切り替えるには、該当するタブを選択します。表形式とタブ形式の表示モードを切り替えるには、[表示の切り替え] をクリックします。
  3. ドメインの要件に応じて、既存のクラスタを追加または削除するか、クラスタの設定を変更します。
注意 : アスタリスクが付いているフィールドは必須フィールドです。
表 5-4 クラスタのコンフィグレーション
フィールド
アクション
[Name*]
クラスタの有効な名前 (文字列) を入力する。スペースも使用可。
クラスタの名前は、ドメイン内のすべてのコンポーネント名の間でユニークであることが必要。
このフィールドのデフォルト値は、new_Cluster_n であり、n は、すべてのデフォルトのクラスタ名を区別する数値を表す。1 つ目のクラスタの n は 1 になります。クラスタを追加するたびに 1 ずつ増える。
[Multicast address]
クラスタのマルチキャスト アドレスを入力する。
このアドレスは、クラスタ メンバーが相互に通信するために使用される。デフォルト値は 239.192.0.0。
マルチキャスト アドレスの有効な範囲は、224.0.0.1 ~ 239.255.255.255 です。
[Multicast port]
クラスタのマルチキャスト ポートを入力する。
このマルチキャスト ポートはクラスタ メンバーが相互に通信するために使用される。デフォルト値は 7001。
マルチキャスト ポートの有効な値は 1 ~ 65534。
[Cluster address]
クラスタ内の管理対象サーバを識別するためにアドレスを入力する。
クラスタ アドレスには、以下のいずれかを指定できる。
  • IP アドレスまたは DNS 名とポートのカンマ区切りリスト (例 : dns_name:portdns_name:port)
  • 複数の IP アドレスにマップされる DNS 名
  • すべての管理対象サーバのリスン アドレスが、ユニークなポート番号を持つ同一アドレスをリスンしている場合は、localhost、DNS 名、または IP アドレス。
クラスタ アドレスは、URL のホスト名部分を構成するためにエンティティおよびステートレス EJB で使用される。クラスタ アドレスが設定されていない場合、EJB ハンドルが正常に機能しないことがある。
  1. クラスタのコンフィグレーション後、[次へ] をクリックして次に進みます。

関連トピック

WebLogic Server クラスタの使用』の「WebLogic クラスタの設定」を参照してください。

管理対象サーバのクラスタへの割り当て

[管理対象サーバのクラスタへの割り当て] ウィンドウを使用して利用可能な管理対象サーバをドメイン内のクラスタに割り当てることができます。

少なくとも 1 つのクラスタを定義した場合のみ、[クラスタのコンフィグレーション] ウィンドウで [次へ] をクリックすると、このウィンドウが表示されます。

  1. [クラスタ] ペインで、管理対象サーバを割り当てるクラスタを選択します。
  2. 次のいずれかの方法で、指定したクラスタに管理対象サーバを割り当てます。
    • [サーバ] ペインの管理対象サーバの名前をダブルクリックする。
    • 管理対象サーバを選択し、右矢印をクリックする。
    • 〔Shift〕を押しながらクリックして複数の管理対象サーバを選択し、右矢印をクリックする。
    • 管理対象サーバの名前が [サーバ] ペインから削除され、[クラスタ] ペインの対象クラスタの名前の下に追加されます。

      注意 : [サーバ] ペインに表示されるのは管理対象サーバのみです。管理サーバは 1 つのクラスタにしか割り当てることができないため、リストには表示されません。
  3. クラスタに割り当てる各管理対象サーバごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。
  4. クラスタの割り当てを確認します。
  5. 必要に応じて、次のいずれかの方法でクラスタから管理対象サーバを削除できます。

    • [クラスタ] ペインの管理対象サーバの名前をダブルクリックする。
    • 管理対象サーバを選択し、左矢印をクリックする。
    • 管理対象サーバの名前が [クラスタ] ペインから削除され、[サーバ] ペインに戻ります。

  6. [次へ] をクリックして続行する。

HTTP プロキシ アプリケーションの作成

HTTP プロキシ アプリケーションは、HTTP リクエストの中継システムとして機能します。

コンフィグレーション ウィザードの [HTTP プロキシ アプリケーションの作成] ウィンドウで、クラスタごとに HTTP プロキシ アプリケーションを作成し、プロキシ アプリケーションをデプロイする必要がある管理対象サーバを指定することができます。

以下の両方の文が true の場合のみ、[管理対象サーバのクラスタへの割り当て] ウィンドウで、[次へ] をクリックすると、このウィンドウが表示されます。

HTTP プロキシ アプリケーションを作成するには、次の手順に従います。

  1. 複数のクラスタが定義されている場合、HTTP プロキシ アプリケーションを作成するクラスタのタブを選択します。
  2. [クラスタ <cluster_name> に対して HTTP リクエストの作成] チェック ボックスを選択する。
  3. [プロキシ サーバ] ドロップダウン リストにクラスタに割り当てられていない管理対象サーバのリストが表示されます。

  4. [プロキシ サーバ] リストから、プロキシ アプリケーションをデプロイする必要がある管理対象サーバを選択します。
  5. BEAProxy4_clustername_servername という名前のプロキシ アプリケーションが作成されて、管理対象サーバに割り当てられます。

  6. HTTP プロキシ アプリケーションを作成する各クラスタに、手順 1 ~ 3 を繰り返します。
  7. [次へ] をクリックして続行する。

マシンのコンフィグレーション

ドメインでは、マシン定義を使用して、ハードウェアの物理単位を識別することおよびコンピュータがホストする管理対象サーバにそのコンピュータを割り当てることができます。

以下の場合には、マシン定義を作成する必要があります。(限定されない)

注意 : ノード マネージャ プロセスを実行する製品インストールごとにマシンをコンフィグレーションする必要があります。マシン コンフィグレーションには、リスン アドレスおよびポート番号パラメータの値などが定義されている必要があります。

[マシンのコンフィグレーション] ウィンドウで、マシン定義を作成できます。コンフィグレーション ウィザードの [HTTP プロキシ アプリケーションの作成] ウィンドウで、[次へ] をクリックすると、このウィンドウが表示されます。

  1. Windows の場合、[マシン] タブ、UNIX の場合、[Unix マシン] タブを選択します。
  2. ドメインの要件に応じて、現在のコンフィグレーションのリストを確認し、エントリを追加または変更します。
    • マシンを追加するには、[追加] をクリックします。
    • マシンを削除するには、リストでマシンを選択し、[削除] をクリックします。
    • 表 5-5 では、定義可能なコンフィグレーション設定を説明します。前の手順で選択したドメイン ソースによってデフォルト値は異なります。

      注意 : アスタリスクが付いているフィールドは必須フィールドです。
      表 5-5 Windows マシンのコンフィグレーション
      フィールド
      説明
      [Name*]
      有効なマシン名 (文字列。スペース使用可) を入力する。
      マシン名は、WebLogic Server ドメイン内のマシンを識別するために使用される。マシンのネットワーク名と一致している必要はない。
      名前は、ドメイン内のすべてのコンポーネント名の間でユニークであることが必要。
      このフィールドのデフォルト値は new_Machine_n であり、n はすべてのデフォルトのマシン名を区別する数値を表す。1 つ目のマシンの n は 1 になります。マシンを追加するたびに 1 ずつ増える。
      [Node manager listen address]
      ドロップダウン リストから、Node Manager で接続要求のリスンに使用するリスン アドレスの値を選択する。デフォルトでは、ローカル システムに定義されている IP アドレスと localhost がドロップダウン リストに表示される。デフォルト値は localhost
      管理サーバをホストするマシンの IP アドレスを指定し、WebLogic Server ノード マネージャにアクセスする必要がある場合は、ホスト名の検証を無効にしなければならない。詳細については、WebLogic Server のセキュリティの「ホスト名検証の使い方」を参照してください。
      [Node manager listen port]
      ノード マネージャで接続要求のリスンに使用するリスン ポートの有効な値を入力する。
      ノード マネージャの有効なリスン ポートの範囲は 1 ~ 65534。
      デフォルト値は 5556。
      [Post bind GID enabled]
      このフィールドは、[Unix マシン] タブにのみ表示されます。
      このチェック ボックスをチェックすると、このマシンで実行されるサーバは、すべての特権起動アクションの完了後に、UNIX グループ ID (GID) にバインドされる (「Post bind GID」を参照。) デフォルトでは、このチェック ボックスは選択されていません。
      [Post bind GID]
      このフィールドは、[Unix マシン] タブにのみ表示されます。
      このマシンで実行されるサーバが、すべての特権起動アクションの完了後に動作する際の有効な UNIX グループ ID (GID) を入力する。この GID を入力しない場合、サーバは起動時のグループで動作し続ける。(Post-Bind GID を有効にする必要がある)。
      [Post bind UID enabled]
      このフィールドは、[Unix マシン] タブにのみ表示されます。
      このチェック ボックスをチェックすると、このマシンで実行されるサーバは、すべての特権起動アクションの完了後に、UNIX ユーザ ID (UID) にバインドされる (「Post bind UID」を参照。) デフォルトでは、このチェック ボックスは選択されていません。
      [Post bind UID]
      このフィールドは、[Unix マシン] タブにのみ表示されます。
      このマシンで実行されるサーバが、すべての特権起動アクションの完了後に動作する際の有効な UNIX ユーザ ID (UID) を入力する。この UID を入力しない場合、サーバは起動時のアカウントで動作し続ける。(Post-Bind UID を有効にする必要がある)。
  3. 設定の更新後、[次へ] をクリックします。

サーバのマシンへの割り当て

サーバのコンフィグレーションおよびマシンの定義後、[サーバのマシンへの割り当て] ウィンドウで WebLogic Server インスタンスを割り当てることができます。

このウィンドウは、少なくとも 1 台のマシンを定義した場合にのみ表示されます。[マシンのコンフィグレーション] ウィンドウで、[次へ] をクリックすると、このウィンドウが表示されます。

  1. [マシン] ペインで、WebLogic Server インスタンスを割り当てる Windows マシンまたは UNIX マシンを選択します。
  2. 次のいずれかの方法で、指定したマシンに該当する WebLogic Server インスタンスを割り当てます。
    • [サーバ] ペインの WebLogic Server インスタンスをダブルクリックする
    • [サーバ] ペインで適切な WebLogic Server インスタンスを選択し、右矢印をクリックする
    • [サーバ] ペインで〔Shift〕を押しながらクリックして複数のサーバを選択し、右矢印をクリックする。
    • WebLogic Server インスタンスの名前が [サーバ] ペインから削除され、[マシン] ペインの対象マシンの名前の下に追加されます。

  3. マシンに割り当てる各 WebLogic Server インスタンスごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。
  4. マシンの割り当てを確認します。
  5. 必要に応じて、次のいずれかの方法でマシンから WebLogic Server インスタンスを削除できます。

    • [マシン] ペインで適切な WebLogic Server インスタンスの名前をダブルクリックする.
    • [マシン] ペインで適切な WebLogic Server インスタンスを選択し、左矢印をクリックする
    • WebLogic Server インスタンスの名前が [マシン] ペインから削除され、[サーバ] ペインに戻ります。

  6. [次へ] をクリックします。
  7. 作成するドメインの基になるドメイン ソースに JDBC データ ソースおよび JMS ファイル ストアの定義が含まれている場合は、定義を変更するオプションが表示されます。「WebLogic ドメインの JDBC および JMS 設定のカスタマイズ」を参照してください。そのような定義が含まれていない場合は、ドメイン設定を確認してドメインを作成するオプションが表示されます。

ドメインの設定の確認とドメインの作成

[WebLogic ドメインの確認] ウィンドウでは、Configuration Wizard でドメインを作成する前に、ドメインの詳細なコンフィグレーション設定を確認できます。

  1. 左側の [ドメインのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。[前へ] をクリックして前のウィンドウに戻り、限られた範囲で調整を行うことができます。
  2. 注意 : [サマリ ビュー] ドロップダウン リストでフィルタを選択すると、[ドメインのサマリ] ペインに表示する情報の種類を制限できます。
  3. ドメインの設定の確認後、[次へ] をクリックします。
  4. [WebLogic ドメインの作成] ウィンドウが表示されます。

  5. ドメインの名前を入力し、ドメインの場所を指定します。
    • ドメイン名の先頭を数字にすることはできません。これにより、内部で生成された JDBC ストアのテーブル名の衝突が発生するのを回避できます。名前の先頭は英字にしてください。
    • ドメイン ディレクトリは、システムの任意の場所に配置できます。デフォルトでは、BEA_HOME\user_projects\domains\domain になります。BEA_HOME は製品をインストールしたディレクトリ、domain は、選択したドメイン テンプレートに定義されているドメイン ディレクトリの名前です。
    • コンフィグレーション ウィザードによって、config.xml ファイルおよび生成されるその他すべてのコンポーネントが、指定したドメイン ディレクトリに格納されます。

  6. [作成] をクリックします。
  7. 注意 : 既存のドメインを上書きすることはできません。選択した場所に指定したドメイン名と同じ名前のドメインがすでに存在する場合、既存のドメインを削除するか、このドメインに対して別の名前または場所を指定する必要があります。

[ドメインを作成しています] ウィンドウに、ドメイン作成プロセスのステータスが表示されます。

プロセスが完了すると、新しいドメインを使用する準備が整います。


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