コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成

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Oracle Service Bus ドメインの作成

Oracle Service Bus ベースのアプリケーションを開発して実行するには、最初に Oracle WebLogic Server で Oracle Service Bus ドメインを作成する必要があります。コンフィグレーション ウィザードでは、ドメインに追加する製品コンポーネントを選択して、またはドメイン テンプレートを使用して、新しいドメインを手順に従ってすばやく簡単に作成できます。

以下のトピックでは、コンフィグレーション ウィザードを使用して新しい Oracle Service Bus ドメインを作成するときに必要な手順を説明します。

関連トピック

ドメインの作成

ドメインの概要

ドメインの作成

ドメインの作成または拡張

[ようこそ] ウィンドウでは、新しいドメインを作成するか、既存のドメインを拡張するかを選択します。

表 4-1 [ようこそ] ウィンドウ
選択するオプション
目的
[新しい WebLogic ドメインの作成]
要件に合わせてコンフィグレーションされた新しいドメインを作成する。最初に、ドメインに組み込む製品コンポーネントを選択するか、作成するドメインの基になるドメイン テンプレートを選択する。その後、必要に応じて設定を変更する。
[既存の WebLogic ドメインの拡張]
既存のドメインに、製品コンポーネント機能を追加するか、追加のアプリケーションとサービスに対するサポートを設定する。まず最初に、更新するドメインのディレクトリを選択する。次に、追加する製品コンポーネントを指定するか、アプリケーションとサービスを追加するために使用する拡張テンプレートを指定する。その後、データベースの JDBC 接続と JMS ファイル ストア (定義されている場合) をカスタマイズすることもできる。詳細については、「WebLogic ドメインの拡張」を参照。

関連トピック

ドメインの作成

ドメインの概要

ドメインの作成

ドメイン ソースの選択

[ドメイン ソースの選択] ウィンドウでは、作成するドメインの基になるドメイン ソースを選択します。ドメインに組み込む製品コンポーネントを選択するか、作成するドメインの基になるカスタム テンプレートを選択できます。

ドメインのソースを選択するために、次のいずれかのオプションを選択します。

管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション

[管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] ウィンドウでは、管理サーバを起動するために使用するユーザ名とパスワードを指定します。

管理ユーザ名とパスワードをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. [Username] フィールドに有効な値を入力します。このユーザ名は、管理サーバを起動して接続するときに使用されます。
  2. カンマ、\t< >#|&?( ){ } は使用しないでください。ユーザ名では大文字と小文字が区別されます。

  3. [User password] フィールドに有効な値 (大文字小文字を区別する 8 文字以上の文字からなる文字列) を入力します。パスワードの値は暗号化されます。
  4. 注意 : プロダクション環境では、パスワードを weblogic にしないでください。
  5. [Confirm user password] フィールドにパスワードを再入力します。
  6. 必要に応じて、このユーザ名のログイン説明を入力します。
  7. [次へ] をクリックして次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

サーバの起動モードおよび JDK の指定

[サーバの起動モードおよび JDK のコンフィグレーション] ウィンドウでは、以下の項目を指定します。

起動モードの選択

次の表の説明に従って、ドメインの起動モードを指定します。

表 4-2 起動モードの選択
モード
適している場合
開発
アプリケーションを作成する場合。このモードでは、セキュリティのコンフィグレーションは比較的ゆるやかであり、アプリケーションを自動デプロイすることができる。
プロダクション
最終的な形式でアプリケーションを実行する場合。このモードで、セキュリティは完全にコンフィグレーションされる。

注意 : ドメインをプロダクション モードにする前に、次の URL にある『プロダクション環境の保護』の内容を理解しておくことを推奨。http://e-docs.bea.com/wls/docs103/lockdown/index.html

ドメイン起動モードの相違点

次の表では、主な機能に関する開発モードとプロダクション モードとの相違点を説明します。

表 4-3 開発モードとプロダクション モードの相違点
機能
開発モード
プロダクション モード
SSL
WebLogic Server セキュリティ サービスによって提供されるデモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアを使用できる。これらの証明書を使用すると、SSL で保護された環境内で動作するアプリケーションを設計できる。
セキュリティの管理の詳細については、次の URL にある『WebLogic Server のセキュリティ』の「SSL のコンフィグレーション」を参照。http://download.oracle.com/docs/cd/E12840_01/wls/docs103/secmanage/ssl.html
デモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアは使用すべきでない。使用すると、警告メッセージが表示される。
アプリケーションのデプロイメント
domain_name/autodeploy ディレクトリにあるアプリケーションを WebLogic Server インスタンスで自動的にデプロイおよび更新できる (domain_name はドメイン名)。
この方法は、単一サーバの開発環境でのみ使用することを推奨。
詳細については、次の URL にある『WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』を参照。http://download.oracle.com/docs/cd/E12840_01/wls/docs103/deployment/deploy.html
自動デプロイメント機能は無効化されるため、WebLogic Server Administration Console、weblogic.Deployer ツール、または WebLogic Scripting Tool (WLST) を使用する必要がある。詳細については、次の URL にある『WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』を参照。
ログ ファイルのローテーション
サーバを起動すると、サーバは自動的にローカル サーバ ログ ファイルの名前を server-name.log.n に変更する (ローテーション)。以降のサーバ セッションでは、ローカル ログ ファイルのサイズが 500KB に達すると、サーバはファイルのローテーションを実行する。
ファイルのサイズが 5000 KB に達すると、サーバによってそのローカル ログ ファイルがローテーションされる。
サーバはプロダクション モードにコンフィグレーションされた場合、デフォルトでは、ログ ファイルのバージョンがすべて格納される。管理者が保持されるログ ファイル数をカスタマイズする場合がある。
JDBC システム リソース
デフォルトの容量は 15 接続。
デフォルトの容量は 25 接続。

ドメインの JDK の選択

[JDK の選択] ペインでは、[WebLogic ドメインの起動モード] ペインで選択した起動モードで使用する J2SE Development Kit (JDK) を選択します。製品と共にインストールされる Oracle 提供の JDK のリストが表示されます。以下の JDK が含まれます。

Oracle 提供の JDK のいずれか、またはシステムにインストールした別の JDK を選択できます。Oracle 提供の JDK を選択すると、選択した JDK を起動するサーバ起動スクリプトがコンフィグレーション ウィザードによって作成されます。

起動スクリプトの詳細については、次の URL にある『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E12840_01/wls/docs103/perform/WLSTuning.html

使用しているプラットフォームでサポートされている JDK のみを選択してください。特定のプラットフォームでサポートされている JDK のリストについては、次の場所にある「サポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。

http://edocs.bea.com/platform/suppconfigs/configs_al10gr3/osb10gr3/index.html

デフォルト選択は、ドメインをインストールするプラットフォームに基づいて、環境の要件に最も適した JDK を反映します。

注意 : プロダクション モードで JRockit JDK の使用を予定している場合は、プロジェクトの初期の段階で Oracle JRockit を使用してアプリケーションの開発やテストを行うことをお勧めします。Oracle JRockit の詳細については、次の URL にある Oracle JRockit JDK ドキュメントを参照してください。
注意 : http://www.oracle.com/technology/software/products/jrockit/index.html

JDK を選択するには、次の手順に従います。

  1. 以下のいずれかの手順を実行します。
    • Oracle 提供の JDK を使用するには、「Oracle 提供の JDK」を選択してリストから JDK を選択する。
    • 製品と共にインストールされたもの以外の JDK を使用するには、[その他の JDK] を選択し、[参照] をクリックして適切なディレクトリに移動する。
    • 注意 : このタイプの JDK を使用する起動スクリプトはコンフィグレーション ウィザードでコンフィグレーションされません。起動スクリプトを手動で変更する必要があります。
  2. [次へ] をクリックして次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

関連トピック

ドメインの作成後、実行時モードを変更する方法の詳細については、次の URL にある WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「プロダクション モードへの変更」を参照してください。http://download.oracle.com/docs/cd/E13222_01/wls/docs100/ConsoleHelp/taskhelp/domainconfig/ChangeRuntimeModes.html

環境とサービスの設定のカスタマイズ

[環境とサービスの設定のカスタマイズ] ウィンドウでは、複数のサーバ、クラスタ、およびマシンに分散するドメインの設定を変更できます。また、JDBC および JMS ファイル ストアの既存の設定も変更できます。

環境およびサービスの設定をカスタマイズしない場合は、デフォルト ([いいえ]) のままにして、ドメインの作成に進みます。

以下のトピックでは、変更可能な設定を示します。

環境のカスタマイズ

次のようにドメインの環境をカスタマイズできます。

詳細については、「環境のカスタマイズ」および「Oracle Service Bus 環境のカスタマイズ」を参照してください。

JDBC と JMS の既存設定のカスタマイズ

作成するドメインの基になるドメイン ソースにデータベースのコンフィグレーションが含まれている場合は、次のようなカスタマイズが可能です。

JMS ファイル ストアがドメイン ソースに定義されている場合は、ファイル ストア定義も変更できます。

詳細については、「WebLogic ドメインの JDBC および JMS 設定のカスタマイズ」および「Oracle Service Bus ドメインの JDBC および JMS 設定のカスタマイズ」を参照してください。

WebLogic ドメインの作成

[WebLogic ドメインの作成] ウィンドウでは、ドメインの名前とパス名を指定して、ドメインの作成を開始します。

WebLogic ドメインを作成するには、次の手順に従います。

  1. [ドメイン名] フィールドに正しいドメイン名が表示されていることを確認します。このフィールドの値を変更する必要がある場合は、フィールド内をクリックして、表示されている文字列を変更します。
  2. [ドメインの場所] フィールドに正しいドメイン ディレクトリ名が表示されていることを確認します。このフィールド値の変更が必要な場合は、以下の手順に従います。
    1. [参照] をクリックして、[WebLogic ドメイン ディレクトリの選択] ダイアログ ボックスを表示します。
    2. このダイアログ ボックスで、適切なディレクトリに移動するか、[場所] フィールドにディレクトリのパス名を手動で入力します。[OK] をクリックします。
    3. ドメイン ディレクトリは、システムの任意の場所に配置できます。デフォルトでは、BEA_HOME\user_projects\domains\domain になります。BEA_HOME は製品をインストールしたディレクトリ、domain は、選択したドメイン テンプレートに定義されているドメイン ディレクトリの名前です。

  3. [作成] をクリックします。
  4. 注意 : 既存のドメインを上書きすることはできません。選択した場所に指定したドメイン名と同じ名前のドメインがすでに存在する場合、既存のドメインを削除するか、このドメインに対して別の名前または場所を指定する必要があります。

    [ドメインを作成しています] ウィンドウが開き、ドメイン作成プロセス中のステータス メッセージが表示されます。

    コンフィグレーション ウィザードによって、config.xml ファイルおよび生成されるその他すべてのコンポーネントが、指定したドメイン ディレクトリに格納されます。

ドメインの作成

[ドメインを作成しています] ウィンドウに、ドメイン作成プロセスのステータスが表示されます。プロセスが完了すると、新しいドメインを使用する準備が整います。

表 4-4 ドメインの作成
プラットフォーム
実行する作業
UNIX および Linux
[完了] をクリックする。
Windows
以下のいずれかを実行します。
  • サーバをただちに起動する場合は、[管理サーバの起動] チェック ボックスをチェックして [完了] をクリックする。
  • この時点でサーバを起動しない場合は、[完了] をクリックする。


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