コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成

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WebLogic ドメインの作成

WebLogic ベースのアプリケーションを開発して実行するには、最初にドメインを作成する必要があります。コンフィグレーション ウィザードでは、新しいドメインを手順に従って作成できます。

  1. コンフィグレーション ウィザードの開始」に説明したとおり、コンフィグレーション ウィザードを起動します。
  2. [ようこそ] ウィンドウが表示されます。

  3. [新規 WebLogic ドメインの作成] を選択し、[次へ] をクリックします。
  4. 以下のオプションのいずれかを選択します。
    • [以下の製品をサポートするために、自動的にコンフィグレーションされたドメインを生成する]
    • デフォルトでは、[WebLogic Server] が選択されています。

      ドメインに含めるその他の製品に対するチェック ボックスを選択します。

    • [既存のテンプレートを、このドメインのベースにする]
    • 既存のドメイン テンプレートを使用してドメインを作成する場合、このオプションを選択します。ドメイン テンプレートの詳細については、『ドメイン テンプレート リファレンス』を参照してください。

      [テンプレート場所] フィールドにテンプレートへの絶対パスを入力するか、[参照] をクリックして、必要なテンプレートを含むディレクトリに移動します。

      注意 : コンフィグレーション ウィザードまたは WebLogic Scripting Tool で、アプリケーションおよびアプリケーション スコープの JDBC や JMS リソースが含まれるテンプレートを使用してクラスタ ドメインを作成または拡張した場合、アプリケーションとそのアプリケーション スコープのリソースの対象指定とクラスタ環境へのデプロイを適切に実行するため、追加の手順が必要になります。アプリケーション スコープのモジュールの対象指定とデプロイの詳細については、「weblogic.deployer によるアプリケーションおよびモジュールのデプロイ」を参照してください。

      [次へ] をクリックします。

      [管理者ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。

  5. 管理者ユーザ名とパスワードをコンフィグレーションします。
    • このユーザ名は管理サーバの起動および管理サーバとの接続に使用されます。コンマまたは次のいずれの文字も使用しないでください。\t< >#|&?( ){ }
    • ユーザ名では大文字と小文字が区別されます。

    • パスワードの値は暗号化されます。パスワードは 8 文字以上の文字列で、大文字小文字を区別します。
    • 注意 : プロダクション環境では、パスワードを weblogic にしないでください。

      [次へ] をクリックします。

      [サーバ起動モードおよび JDK のコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。

  6. WebLogic ドメイン起動モードを選択します。
    • 開発モードでは、セキュリティのコンフィグレーションは比較的ゆるやかであり、アプリケーションを自動デプロイすることができる。
    • プロダクション モードでは、セキュリティのコンフィグレーションが厳格であり、アプリケーションをデプロイするためにユーザ名とパスワードが必要。ドメインを稼動する前に、プロダクション環境のセキュリティについて精通する必要がある。詳細については、『プロダクション環境の保護』を参照してください。
    • ドメイン作成後の実行時モード変更の詳細については、WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「プロダクション モードへの変更」を参照してください。

      表 3-1 は、要件に一致する起動モードの選択に関する情報を提供します。

      表 3-1 開発モードとプロダクション モードの間の相違点
      機能
      開発モード
      プロダクション モード
      SSL
      WebLogic Server セキュリティ サービスによって提供されるデモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアを使用できる。これらの証明書を使用すると、SSL で保護された環境内で動作するアプリケーションを設計できる。
      セキュリティの管理の詳細については、「SSL のコンフィグレーション」を参照。
      デモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアは使用すべきでない。使用すると、警告メッセージが表示される。
      アプリケーションのデプロイメント
      WebLogic Server インスタンスについては、domain_name/autodeploy ディレクトリに存在するアプリケーションをデプロイおよび更新することができる。
      この方法は、単一サーバの開発環境でのみ使用することを推奨。
      自動デプロイメント機能は無効化されるため、WebLogic Server Administration Console、weblogic.Deployer ツール、または WebLogic Scripting Tool (WLST) を使用する必要がある。
      ログ ファイルのローテーション
      デフォルトでは、WebLogic Server インスタンスを起動すると、ローカル サーバ ログ ファイルの名前が SERVER-NAME.log.n に自動的に変更される。サーバ セッションの残りの部分については、ファイルのサイズは 500 KB になるまでメッセージがログ ファイルに蓄積される。
      詳細については、「ログ ファイルのローテーション」を参照。
      ファイルのサイズが 5000 KB に達すると、サーバによってそのローカル ログ ファイルがローテーションされる。
      サーバはプロダクション モードにコンフィグレーションされた場合、デフォルトでは、ログ ファイルのバージョンがすべて格納される。管理者が保持されるログ ファイル数をカスタマイズする場合がある。
      JDBC システム リソース
      デフォルトの容量は 15 接続。
      デフォルトの容量は 25 接続。

  7. JDK を選択します。
  8. [JDK の選択] ペインで、[WebLogic ドメインの起動モード] ペインで選択した起動モードに対する JDK を選択します。

    コンフィグレーション ウィザードでは、インストーラに含まれる JDK のリストがあります。リストの中の 1 つの JDK またはシステム上にインストールしたそのほかの JDK を選択することができます。

    注意 : インストーラに含まれる JDK を選択すると、コンフィグレーション ウィザードによって JDK を呼び出すためのサーバ起動スクリプトが作成されます。JDK によって提供していない JDK を選択すると、コンフィグレーション ウィザードにおいて起動スクリプトがコンフィグレーションされないため、手動で起動スクリプトを変更する必要があります。起動スクリプトの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』を参照してください。

    使用しているプラットフォームでサポートされている JDK のみを選択してください。特定のプラットフォームでサポートされている JDK のリストについては、「BEA Products でサポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。デフォルト選択は、ドメインをインストールするプラットフォームに基づいて、環境の要件に最も適した JDK を反映します。

    注意 : プロダクション モードで JRockit JDK の使用を予定している場合は、プロジェクトの初期の段階で JRockit を使用してアプリケーションの開発やテストを行うことをお勧めします。詳細については、JRockit ドキュメントを参照してください。

    [次へ] をクリックします。

    [環境とサービス設定のカスタマイズ] ウィンドウが表示されます。

  9. ドメインの作成時に、RDBMS セキュリティ ストア設定、サーバ、クラスタ、マシン間でのドメインの配布のコンフィグレーション、JDBC データ ソースの指定、および JMS ファイル ストア設定の定義を行うことができます。
    • サーバ、クラスタおよびマシン間にドメインの配布をコンフィグレーションするまたは既存の JDBC および JMS ファイル ストア設定を変更するには、[Yes] を選択し、[次へ] をクリックします。
    • [RDBMS セキュリティ ストア データベース] ウィンドウが表示されます。

      RDBMS セキュリティ ストア、管理対象サーバ、クラスタおよびマシンの詳細については、「環境のカスタマイズ」を参照してください。

      JDBC データ ソースおよび JMS ファイル ストア設定の定義については、「WebLogic ドメインの JDBC および JMS 設定のカスタマイズ」を参照してください。

    • 現在の設定を保持するには、[NO] を選択し、[次へ] をクリックします。
    • [WebLogic ドメインの作成] ウィンドウが表示されます。

  10. ドメインの名前を入力し、ドメインの場所を指定します。
    • ドメイン名の先頭を数字にすることはできません これにより、内部で生成された JDBC ストアのテーブル名の衝突が発生するのを回避できます。名前の先頭は英字にしてください。
    • ドメイン ディレクトリは、システムの任意の場所に配置できます。デフォルトでは、BEA_HOME\user_projects\domains\domainになります。BEA_HOME は製品をインストールしたディレクトリ、domain は、選択したドメイン テンプレートに定義されているドメイン ディレクトリの名前です。
    • コンフィグレーション ウィザードによって、config.xml ファイルおよび生成されるその他すべてのコンポーネントが、指定したドメイン ディレクトリに格納されます。

  11. [作成] をクリックします。
  12. 注意 : 既存のドメインを上書きすることはできません。選択した場所に指定したドメイン名と同じ名前のドメインがすでに存在する場合、既存のドメインを削除するか、このドメインに対して別の名前または場所を指定する必要があります。

[ドメインを作成しています] ウィンドウに、ドメイン作成プロセスのステータスが表示されます。

プロセスが完了すると、新しいドメインを使用する準備が整います。


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