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インストール ガイド

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インストールの準備

BEA ソフトウェアをインストールする前に、以下の内容に目を通してください。

 


インストールの概要

BEA Products インストール プログラムでは、BEA ソフトウェア製品全体または必要に応じて個々のコンポーネントのインストールおよびアンインストールのための完全なフレームワークを提供します。

このインストール プログラムでは、以下の 2 つのバージョンを使用できます。

2 つのプログラムの機能は同じです。このドキュメントで説明するインストール手順はすべて、インストール プログラムの両方のバージョンに該当します。

WebLogic Express のサポート

BEA Products のいずれかのインストール プログラムを使用して BEA WebLogic ExpressTM をインストールできます。WebLogic Express は、費用効率が高い WebLogic 製品ファミリへのエントリ ポイントです。これにより、ユーザが市場をリードする BEA のアプリケーション サーバ テクノロジを使い始めるきっかけとなる生産性の向上がもたらされます。WebLogic Express から、エンタープライズレベルの幅広い機能を利用できる WebLogic ファミリのその他の製品へは、簡単にアップグレードできます。

WebLogic Express をインストールするには、WebLogic Server をインストールしてから WebLogic Express のライセンスをインストールします。WebLogic Express のライセンスをインストールすると、WebLogic Express の機能が有効になります。WebLogic Express の詳細については、次の URL にある WebLogic Express のドキュメントを参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs90/wlx.html

インストール モード

BEA Products インストール プログラムは以下のモードで使用できます。

 


インストール可能な製品コンポーネント

BEA Products インストール プログラムを使用すると、システムに以下のソフトウェアをインストールできます。

注意 : WebLogic Server インストール プログラムを使用している場合は、WebLogic Server のコンポーネントのみをインストールできます。

詳細情報の参照先

WebLogic Server

BEA WebLogic Server ® は、アプリケーションに対して、高い信頼性、可用性、拡張性を持つ高性能な実行環境を保証するコア サービスを提供します。BEA WebLogic Server には Apache Beehive が含まれています。Apache Beehive は、コンテナ間フレームワークであり、一貫性のある抽象的で、簡単にツール化可能なプログラミング モデルを提供し、開発者により生産的にアプリケーションを構築できる方法を提供します。

WebLogic Server は、システムにインストール可能な以下のサブコンポーネントで構成されています。

AquaLogic Service Bus

BEA AquaLogic Service BusTM は、インテリジェントなメッセージ ブローカリングとサービス監視および管理を融合して、サービス指向アーキテクチャ (SOA) を実装およびデプロイするための統一したソフトウェア製品を提供します。この統合されたアプローチにより、エンタープライズ インフラストラクチャにスケーラブルで動的なルーティングおよび変換レイヤーを追加し、さらに、サービス登録、サービス利用、およびサービス レベル アグリーメントの適用のためのサービスのライフサイクル管理機能も追加します。

AquaLogic Service Bus は、WebLogic Server ランタイム機能に基づきます。AquaLogic Service Bus は WebLogic Server の機能を活用して、高度な可用性のあるスケーラブルで信頼性のある機能を実現します。

AquaLogic Service Bus は、システムにインストール可能な次のソフトウェアで構成されています。

注意 : BEA XQuery Mapper は、Eclipse のプラグインのセットです。なお、AquaLogic Service Bus 製品での Eclipse のインストールには、Java Development Tooling (JDT) プラグインまたは Plug-in Development Environment (PDE) ツールキットは含まれません。AquaLogic Service Bus で提供される Eclipse IDE にはその他のプラグインを追加できます。ただし、プラグインをインストールしようとする場合は、依存するプラグインがインストール済みである必要があります。同様に、インストールするプラグインが JDT または PDE に依存する場合、まず JDT または PDE をインストールする必要があります。PDE プラグインおよび JDT プラグインは、http://www.eclipse.org/ からダウンロードできます。

BEA JRockit JDK

BEA JRockit® JDK は、Java プログラミング言語を使用してアプリケーションを開発および実行するためのツール、ユーティリティ、および完全な実行時環境を提供します。JRockit JDK には、JRockit Java 仮想マシン (JVM) (Intel アーキテクチャ用の初の市販サーバサイド JVM) が含まれています。BEA JRockit JDK は、BEA Products インストール プログラムに完全に統合されていますが、スタンドアロン JDK としても使用可能です。BEA JRockit は、BEA Products インストール プログラムを使用して Windows および Linux プラットフォームにソフトウェアをインストールする際に、自動的にインストールされます。

Windows および Linux の 32 ビット プラットフォームにソフトウェアをインストールすると、サーバ側アプリケーション用に最適化された JRockit JDK と、クライアント側アプリケーションおよびサーバ側アプリケーションの両方で任意に使用できる Sun Java 2 JDK (Hotspot Client JVM および Hotspot Server JVM を含む) という 2 つの JDK がシステムにインストールされます。たとえば、コンフィグレーション ウィザードを使ってドメインを作成する際には、WebLogic サーバとインスタンスとアプリケーションの実行に使用する JDK を選択できます。詳細については、以下の URL にある『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成』の「新規 WebLogic ドメインの作成」で、「サーバの起動モードおよび JDK の指定」を参照してください。

注意 : BEA JRockit JDK と Sun Java 2 Standard Edition (J2SE) バージョン 5.0 との互換性は保証されています。

BEA JRockit JDK の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs50/index.html の『BEA JRockit JDK ドキュメント』を参照してください。

Java Runtime Environment (JRE)

BEA JRockit JDK には、JRockit JDK ディレクトリに存在するプライベート JRE が含まれています。プライベート JRE は、JRockit JVM、クラス ライブラリ、および Java で記述したプログラムの実行をサポートするその他のファイルを含んでおり、JDK の使用を可能にしたり、JDK に含まれるツールを実行できるようにするために必要です。プライベート JRE は、サーバとツールを実行するために WebLogic Server および AquaLogic Service Bus によって使用されます。パブリック JRockit JRE をインストールするかどうかを選択することもできます。パブリック JRE は他のアプリケーションによっても使用されます。パブリック JRE は JRockit JDK ディレクトリの外側にあります。

インストール プロセスの途中で、パブリック JRockit JRE をインストールするよう求められます。デフォルトでは、パブリック JRE は、以下のディレクトリにインストールされています。

C:\Program Files\Java\jrockit-j2re1.5.0_03

BEA JRockit JDK の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs50/intro/index.html にある『JRockit JDK の紹介』を参照してください。

 


製品の配布方法

BEA ソフトウェアは、BEA Web サイトおよび CD-ROM の両方で配布されます。

Web 配布

ソフトウェアは、BEA Web サイト (http://commerce.bea.com) からダウンロードできます。

以下の 2 つのインストール プログラムがダウンロードで入手できます。

CD-ROM 配布

ソフトウェアを販売代理店からお買い求めになった場合は、製品パッケージに以下のものが入っています。

 


インストールの要件

以下の節では、インストール要件について説明します。

システム要件

次の表にインストールのシステム要件を示します。

表 1-1 システム要件 

コンポーネント

要件

プラットフォーム コンフィグレーション

ハードウェア、オペレーティング システム、JDK、およびデータベースのサポート対象コンフィグレーションが必要である。http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/index.html にある「サポート対象のコンフィグレーション」を参照。

この「サポート対象のコンフィグレーション」ドキュメントには、Java 2 JDK の推奨バージョンなど、他の要件や推奨事項も記載されている。

プロセッサ

1-GHz CPU 推奨

ハード ディスク ドライブ

完全インストールでは、約 820MB のディスク スペースが必要である。

メモリ

最低 1GB の RAM

カラー ビット深度ディスプレイおよびサイズ

グラフィカル ユーザ インタフェース (graphical user interface : GUI) モードのインストールでは、8 ビット色深度 (256 色) が必要である。

コンソールモードおよびサイレントモードのインストールでは、カラー ビット深度の要件はない。

Java 2 JDK

BEA Products インストール プログラムの実行には、Java 実行時環境 (JRE) が必要になる。JRE は、Windows インストール プログラムと一部の UNIX インストール プログラムにバンドルされている (ファイル名の末尾が .bin)。BEA JRockit JDK (Windows と Linux のみ) および Sun Java 2 JDK の両方がシステムにインストールされる。コンフィグレーション ウィザードおよび WLST でドメインを作成する際、ドメインで使用する JDK を指定できる。

その他の UNIX プラットフォームでは、インストール プログラムによって Java 2 JDK がインストールされない。これらのインストール プログラムのファイル名は .jar で終わる。.jar インストール プログラムを実行するには、適切なバージョンの Java 2 JDK がシステムにインストールされ、PATH 変数定義の先頭に Java 2 JDK の bin ディレクトリが指定されている必要がある。インストール プロセスでは、JDK ディレクトリを指す JAVA_HOME および関連する変数が割り当てられるので、必ず JDK を使用する。


 

一時ディスク スペースの要件

BEA インストール プログラムでは、一時ディレクトリを使用して、ソフトウェアを対象システムにインストールするために必要なファイルを抽出します。インストール処理中は、一時ディレクトリに、インストール プログラムにバンドルされている圧縮状態の Java 実行時環境 (JRE)、および一時ディレクトリに展開される無圧縮の JRE が入る十分なスペースが必要です。展開されたファイルは、インストール処理の最後に一時ディレクトリから削除されます。一般的に、インストール プログラムには、インストールされたファイルで必要とする量の 2.5 倍の一時スペースが必要です。

インストール プログラムでは、デフォルトで以下の一時ディレクトリを使用します。

注意 : インストール プログラムを実行するための十分な一時スペースがない場合は、別のディレクトリを指定するかインストール プログラムを終了するよう求められます。

十分な一時スペースを確保するために、インストール用の一時ディレクトリとして別のディレクトリを割り当てることができます。この場合、次の表に記載されている指示に従ってください。

プラットフォーム

手順

Windows

次のいずれかを実行する。

  • TMP システム変数を、選択したディレクトリに設定する。

  • コマンドラインからインストール プログラムを起動する場合は、-Djava.io.tmpdir=tmpdirpath オプションを追加する。tmpdirpath には、BEA Products インストール プログラムの一時ストレージ領域として指定するディレクトリの絶対パスを入力する。たとえば、以下のようになる。

server900_win32.exe -mode=console -Djava.io.tmpdir=D:\Temp

UNIX

インストール プログラムを起動するときに、コマンドラインに次のオプションを入力する。

-Djava.io.tmpdir=tmpdirpath

tmpdirpath は、BEA Products インストール プログラムの一時ストレージ領域として指定するディレクトリの絶対パスである。


 

管理者特権

Windows システムでは管理者特権は、以下の状況で必要です。

管理者権限を持たないユーザがソフトウェアをインストールすると、[スタート] メニューのエントリがユーザのローカルの [スタート メニュー] フォルダに作成されます。

ライセンス

BEA ソフトウェアは、有効なライセンスなしでは使用できません。ソフトウェアをインストールすると、インストール プログラムによって BEA ホーム ディレクトリに開発ライセンス (license.bea) がインストールされ、すぐに製品を使用開始できます。

ソフトウェアを範囲制限なしのプロダクション環境で使用する場合は、プロダクション ライセンスをお買い求めください。プロダクション ライセンスのご購入については、BEA の販売代理店にご連絡いただくか、BEA Web サイト (http://www.beasys.co.jp/) をご覧ください。

開発ライセンス、およびプロダクション ライセンスの詳細については、「BEA Products ライセンスについて」を参照してください。

WebLogic Server 9.0 以前のバージョン用の開発ライセンスおよびプロダクション ライセンスは、WebLogic Server 9.0 で機能しません。ライセンスを 9.0 にアップグレードする必要があります。ライセンス ファイルのアップグレード手順、および永続的なライセンスのインストール手順については、「以前のソフトウェア リリースのライセンスのアップグレード」を参照してください。

 


インストールのためのディレクトリの選択

インストール プロセスでは、次のディレクトリの場所を指定する必要があります。

BEA ホーム ディレクトリの選択

BEA ソフトウェアをインストールする際、BEA ホーム ディレクトリを指定するよう求められます。BEA ホーム ディレクトリは、同じマシンにインストールされた複数の BEA Products で使用する共通ファイルのリポジトリです。したがって、BEA ホーム ディレクトリは、システムにインストールされた BEA Products の中央サポート ディレクトリと見なすことができます。

BEA ホーム ディレクトリ内のファイルは、BEA ソフトウェアがシステム上で正しく動作するために不可欠です。これらのファイルは、次の機能を実行します。

次の図では、サンプルの BEA ホーム ディレクトリの構造を示します。この BEA ホーム ディレクトリは、バンドルされた JDK を含むインストール プログラムで作成されます。


 

この図では、BEA ホーム ディレクトリの必須ファイルおよび必須ディレクトリのみを示します。デフォルトの製品インストール ディレクトリを選択した場合は、BEA ホーム ディレクトリに weblogic90 などのディレクトリが追加されます。製品インストール ディレクトリのデフォルトの場所は、BEA ホーム ディレクトリ内ですが、BEA ホーム ディレクトリ以外の別の場所も選択できます。

注意 : 一部の UNIX プラットフォームでは、インストール プログラムによって JDK はインストールされません。

BEA ソフトウェアのインストールでは、既存の BEA ホーム ディレクトリを選択するか、新しい BEA ホーム ディレクトリを作成するパスを指定するよう求められます。新しいディレクトリを作成する場合は、インストール プログラムによりディレクトリが自動的に作成されます。

注意 : BEA ホーム ディレクトリの名前は、12 字以下にすることをお勧めします。12 文字を超えるディレクトリ名を指定すると、CLASSPATH が正しく解決されないことがあります。

1 つの BEA ホーム ディレクトリには BEA Products の各バージョンのインスタンスを 1 つだけインストールできます。たとえば、BEA ホーム ディレクトリにインストールできる WebLogic Server 9.0 は 1 つのみですが、BEA ホーム ディレクトリには、WebLogic Server 8.1 のインスタンスも 1 つインストールできます。

BEA ホーム ディレクトリの機能について

次の表では、BEA ホーム ディレクトリ内のファイルおよびディレクトリについて説明します。

表 1-2 BEA ホーム ディレクトリの説明 

コンポーネント

説明

eclipse301 ディレクトリ

(Windows のみ)

Eclipse のプラグイン BEA XQuery Mapper ツールに必要な Eclipse バージョン 3.0 を含む。AquaLogic Service Bus のデータ トランスフォーメーション ツールのサブコンポーネントと共にインストールされる。詳細については、「AquaLogic Service Bus」を参照。

jre142_03 ディレクトリ

(Windows のみ)

XQuery Mapper プラグインの Eclipse 3.0 の実行に必要な JRE のソフトウェアを含む。AquaLogic Service Bus のデータ トランスフォーメーション ツールのサブコンポーネントと共にインストールされる。

jdkxxx ディレクトリ

ソフトウェアと共にインストールされた Sun Java 2 JDK 用のソフトウェアが格納される。JDK は Java 実行時環境 (JRE) と、Java アプリケーションのコンパイルおよびデバッグ用ツールを提供する。このディレクトリ名 xxx は、システムにインストールされた Sun SDK のバージョンである (jdk150_03 など)。

jrockit90_xxx ディレクトリ

(Windows および Linux のみ)

ソフトウェアと共にインストールされた BEA JRockit JDK 用のソフトウェアが格納される。JDK は Java 実行時環境 (JRE) と、Java アプリケーションのコンパイルおよびデバッグ用ツールを提供する。このディレクトリ名 xxx は、システムにインストールされた JRockit JDK のバージョンである (jrockit90_150_03 など)。

logs ディレクトリ

BEA ホーム ディレクトリのインストールおよびアンインストールを記録する履歴ファイルが格納される。

utils ディレクトリ

BEA ホーム ディレクトリにインストールされている BEA の全製品のインストールをサポートするユーティリティが格納される。utils.jar ファイルには、UpdateLicense ユーティリティをサポートするコードが格納される。

license.bea ファイル

BEA ホーム ディレクトリにインストールされた、BEA の全製品のライセンス キーを含む XML ファイル。

ライセンスはリリースごとに異なる。たとえば、旧リリースのライセンスを WebLogic Server 9.0 で使用することはできない。9.0 以前の license.bea ファイルを WebLogic Server 9.0 の license.bea ファイルに変換する方法については、「以前のソフトウェア リリースのライセンスのアップグレード」を参照。

license.bea ファイルを更新して機能を追加するには、「license.bea ファイルの更新」を参照。

注意 : license.bea ファイルは手動で編集しなでください。手動で編集すると、現在インストールされている BEA Products の動作に問題が発生することがある。または、将来、メンテナンス アップグレードのために BEA Products をインストールする際に問題が発生することがある。

registry.xml ファイル

対象のシステムにインストールされているすべての BEA Products に関する永続的な記録が入ったレジストリ ファイル。このレジストリには、バージョン番号、Service Pack 番号、インストール ディレクトリの場所などの製品に関係する情報が格納されている。

注意 : このファイルは手動で編集しない。手動で編集すると、現在インストールされている BEA Products の動作に問題が発生することがある。また、今後 BEA Products やメンテナンス アップグレードをインストールする場合に、インストールに関する問題が発生することがある。

UpdateLicense (.cmd/.sh)

新しいライセンス セクションを使用して、現在の license.bea ファイルを更新するコマンド ファイル (Windows)、またはシェル スクリプト (UNIX)。結果は、既存のライセンス セクションと新しいライセンス セクションの両方があるマージされたライセンスになる。UpdateLicense ユーティリティの使用方法の詳細については、「license.bea ファイルの更新」を参照。


 

複数の BEA ホーム ディレクトリの作成

BEA ホーム ディレクトリを複数作成することは可能ですが、できる限り避けてください。ほとんどの場合、BEA ホーム ディレクトリは 1 つで十分です。ただし、状況によっては、開発環境とプロダクション環境を分けておくために、それぞれに製品スタックを入れたほうがよい場合もあります。ディレクトリを 2 つ作成しておけば、プロダクション環境を変更する準備が整うまでプロダクション環境を変更することなしに、開発環境を (BEA ホーム ディレクトリ内で) 更新できます。

製品インストール ディレクトリの選択

製品インストール ディレクトリには、プログラム ファイルおよびサンプルなど、システムにインストールすることを選択したすべてのソフトウェア コンポーネントが格納されます。最初のインストールでは、製品インストール ディレクトリを選択するように求められます。たとえば、Windows システム上でデフォルトを選択した場合はソフトウェアが次のディレクトリにインストールされます。

C:\bea\weblogic90

C:\bea は BEA ホーム ディレクトリ、weblogic90 は WebLogic Server 9.0 ソフトウェアの製品インストール ディレクトリです。ただし、製品インストール ディレクトリには任意の名前とシステム内の任意の場所を指定できます。ディレクトリ名を weblogic90 としたり、ディレクトリを BEA ホーム ディレクトリの下に作成する必要はありません。

インストール プログラムでは、WL_HOME 変数で表された製品インストール ディレクトリにソフトウェア コンポーネントがインストールされます。最初のインストールで、インストール可能な全製品ではなく、WebLogic Server のみをインストールし、その後、(同じ BEA ホーム ディレクトリを使用して) AquaLogic Service Bus などの追加製品をインストールする場合、その後のインストールでは製品インストール ディレクトリの指定は求められません。インストール プログラムによって、WL_HOME ディレクトリが検出され、その下に追加製品がインストールされます。

BEA Products のディレクトリ構造については、「製品ディレクトリ構造について」を参照してください。

 


インストール タイプの選択

BEA Products のインストール プログラムには、完全インストールとカスタム インストールの 2 つのインストール タイプがあります。

完全インストール

完全インストールでは、インストールされるソフトウェアは使用しているインストール プログラムによります。

使用インストール プログラム   

インストールされるソフトウェア   

AquaLogic Service Bus および WebLogic Server 用の BEA Products インストール プログラム

(Web からのダウンロードおよび CD-ROM で入手可能)

  • WebLogic Server プログラム ファイルおよび関連するサンプル ファイル

  • Apache Beehive プログラム ファイル

  • Eclipse および Format Builder の BEA XQuery Mapper プラグインを含む AquaLogic Service Bus プログラム ファイル、データ トランスフォーメーション ツール、および Service Bus サンプル。

  • サンプル ドメインは PointBase データベースと共に使用するためあらかじめコンフィグレーションされており、インストールが完了するとすぐに、サンプルを実行できる。

  • BEA JRockit 5.0 JDK および Sun Java 2 5.0 JDK の 2 つの JDK (Windows と Linux の 32 ビット システムのみ)。詳細については、「BEA JRockit JDK」を参照。

以下は完全インストールではインストールされない。

  • Web Server プラグイン

  • Windows サービスとしての WebLogic Server ノード マネージャ

WebLogic Server 用の BEA Products インストール プログラム

(Web からのダウンロードで入手可能)

  • WebLogic Server プログラム ファイルおよび関連するサンプル ファイル

  • Apache Beehive プログラム ファイル

  • サンプル ドメインは PointBase データベースと共に使用するためあらかじめコンフィグレーションされており、インストールが完了するとすぐに、サンプルを実行できる。

  • BEA JRockit 5.0 JDK および Sun Java 2 5.0 JDK の 2 つの JDK (Windows と Linux の 32 ビット システムのみ)。詳細については、「BEA JRockit JDK」を参照。

以下は完全インストールではインストールされない。

  • Web Server プラグイン

  • Windows サービスとしての WebLogic Server ノード マネージャ


 

カスタム インストール

カスタム インストールには、次のオプションがあります。

  • システムにインストールするソフトウェア コンポーネントを選択できる。製品配布に付属のソフトウェア コンポーネントについては、「インストール可能な製品コンポーネント」を参照。PointBase データベースを使うようコンフィグレーションされたサンプル ドメインは、インストールしたコンポーネント専用に作成される。
  • 注意 : WebLogic Server プラグインをインストールするには、カスタム インストールを選択する必要があります。

  • WebLogic Server ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールするかどうかを選択できる。「Windows サービスとしてのノード マネージャのインストール」を参照。

Windows と Linux の 32 ビット システム上では、BEA JRockit 5.0 JDK および Sun Java 2 5.0 JDK の 2 つの JDK がインストールされます。詳細については、「BEA JRockit JDK」を参照してください。

 


Windows サービスとしてのノード マネージャのインストールについて

Windows プラットフォームにソフトウェアをインストールする際、オプションで WebLogic Server ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールできます。 WebLogic Server ノード マネージャは以下の目的に使用します。

  • 管理サーバおよび管理対象サーバの両方のサーバ インスタンスをリモートで起動ならびに停止。
  • サーバの自己報告状態のモニタおよび「失敗」状態のサーバ インスタンスの自動強制停止。
  • WebLogic Server クラスタへのサーバの移行。
  • 「失敗」状態、またはシステム クラッシュやリブートによって予期せずシャットダウンされたサーバの自動再起動。

マルチマシン環境では、WebLogic Server の管理対象サーバ インスタンスおよび管理サーバ インスタンスをホストする各マシン上でノード マネージャをインストール必要があります。

注意 : ノード マネージャまたはサーバを Windows サービスとしてインストールするには、管理者特権が必要です。

カスタム インストールでは、オプションでノード マネージャを Windows サービスとしてインストールできます。デフォルトの [Yes] を選択する場合、ノード マネージャは Windows サービスとしてリスン ポート 5556 にインストールされます。ポートの競合を避けるには、必要に応じて代替リスン ポートを指定することができます。指定したリスン ポートが現在実行中のアプリケーションによって使用中の場合は、インストール プログラムで別のノード マネージャ リスン ポート番号を入力するよう求められます。インストール プロセスが完了すると、ノード マネージャが指定のポートを使用して起動します。

注意 : 最初のインストール時にはノード マネージャを Windows サービスのみとしてインストールするよう求められます。その後のインストールで追加の製品コンポーネントをインストールする場合、ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールするように求められません。

サイレント モードで Windows サービスとしてノード マネージャをインストールするには、silent.xml ファイルで適切な値を指定する必要があります。詳細については、「サイレントモード インストール用の silent.xml ファイルの作成」を参照してください。

また、WebLogic サーバをインストールするときに提供される以下のスクリプトを使用すると、ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールしたり、アンインストールしたりすることができます。

  • WL_HOME\server\bin\installNodeMgrSvc.cmd
  • WL_HOME\server\bin\uninstallNodeMgrSvc.cmd
  • このパス名の WL_HOME は、WebLogic Server をインストールした製品インストール ディレクトリ (通常は C:\bea\weblogic90) を表します。

ノード マネージャ インストールに関するその他の考慮事項

  • ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールするとき、C:\bea\weblogic90 などのソフトウェアをインストールする製品インストールディレクトリに登録されます。ノード マネージャを使用すると、そのインストール ディレクトリに関連付けられているすべてのドメインとの通信も管理できます。
  • マシンのさまざまな BEA ホーム ディレクトリディレクトリに WebLogic Server 9.0 の追加インスタンスをインストールする場合は、各インストールことにノード マネージャ インスタンスを Windows サービスとしてインストールすることができます。各ノード マネージャ インスタンスでは、関連するインストールに関連付けられているドメインを管理します。

  • インストール プロセスでノード マネージャを Windows サービスとしてインストールする場合、ノード マネージャのリスン ポートは BEA レジストリ ファイル registry.xml で指定されます。このファイルはインストールに関連付けられている BEA ホーム ディレクトリにあります (通常、c:\bea)。
  • 注意 : このファイルは手動で編集しないでください。手動で編集すると、現在インストールされている BEA Products の動作に問題が発生することがあります。また、今後 BEA Products やメンテナンス アップグレードをインストールする場合に、インストールに関する問題が発生することがあります。registry.xml のノード マネージャのリスン ポート値を変更してもインストールされているサービスのポートは変更されません。

  • 管理者特権のないユーザがインストールを実行する場合、インストール プログラムは、ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールするように求めるウィンドウを表示しない。このウィンドウへのエントリはインストール プロセスでは無視され、ノード マネージャは Windows サービスとしてはインストールされません。
  • WebLogic Server をアンインストールする場合は、製品をアンインストールする対象の製品インストール ディレクトリに登録されているノード マネージャ サービスもアンインストールされます。製品インストール ディレクトリの詳細については、「製品インストール ディレクトリの選択」を参照してください。

ノード マネージャと、ノード マネージャを UNIX サーバ上にインストールする手順の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs90/server_start/nodemgr.html にある「サーバの起動と停止の管理」を参照してください。

 


詳細なインストール ログの生成

コマンドラインまたはスクリプトからインストールを開始する場合、-log オプションを指定して詳細なインストール ログを生成できます。インストール ログには、インストール処理中に発生したイベントに関するメッセージ (情報、警告、エラー、および重大なメッセージ) が格納されます。インストール ログ ファイルは、サイレント インストールで特に役立ちます。

注意 : インストール ログに警告メッセージが表示されることがあります。致命的なエラーが発生していない限り、インストール プログラムはインストールを完了します。インストール ユーザ インタフェースにより、各インストールの成否が示され、インストール ログ ファイルにはインストールが成功したことを示すエントリが格納されます。

構文

インストール中に詳細なログ ファイルを作成するには、コマンドラインで -log=full_path_to_log_file オプションを指定します。たとえば、次のようになります。

server900_win32.exe -log=C:\logs\server_install.log

このパスで、ファイルを指定する必要があります。単にパス名にフォルダ名を入れることによってフォルダを作成することはできません。パスは既存のフォルダのみを示す必要があります。パスに実在しないフォルダが入っていると、コマンドを実行したときに、インストール プログラムでログ ファイルが作成されません。

 


アップグレード情報の入手

WebLogic Server の以前のバージョンから WebLogic Server9.0 へのアプリケーション環境のアップグレードの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/common/docs90/upgrade/index.html にある『WebLogic のアプリケーション環境のアップグレード』を参照してください。

注意 : WebLogic Server 9.0 を WebLogic Server 7.0 または 8.1 を含む既存の BEA ホーム ディレクトリにインストールする場合、デフォルトの場所 WL_HOME\server\lib\mbeantypes にあるすべてのカスタム セキュリティ プロバイダ (WL_HOME では、以前の 9.0 がインストールされていたルート ディレクトリを指定) は自動的にアップグレードされます。すべてのカスタム セキュリティ プロバイダがすべてデフォルトで指定され、セキュリティ プロバイダのアップグレード ステップが完了している場合は、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/common/docs90/upgrade/upgrade_sp.html にある「WebLogic のアプリケーション環境のアップグレード」の追加手順を実行する必要はありません。

WL_HOME>\server\lib\mbeantypes ディレクトリのアップグレードされたセキュリティ プロバイダ、security_provider_name_Upgraded を指定することによって、カスタム セキュリティ プロバイダがアップグレードされたか確認することができます。このディレクトリでは、WL_HOME が 9.0 インストールのルート ディレクトリを指定し、security_provider_name がセキュリティ プロバイダの名前を指定します。

 

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