メンテナンス更新ファイルおよび Service Pack のインストール

用語集

この節では、以下のトピックを取り上げます。

用語	定義
BEA ホーム ディレクトリ	BEA ソフトウェア製品がインストールされるルート ディレクトリ。環境変数 BEA_HOME で表される。
bsu コマンド	Smart Update コマンドライン インタフェースを実行するためのコマンド。このコマンドライン インタフェースを実行するには、まず、BEA_HOME\utils\bsu ディレクトリに移動する必要がある。Smart Update コマンドの詳細については、「コマンドライン インタフェースの使用」を参照。
カスタム パッチ プロファイル	デフォルト パッチ プロファイルの他に、ユーザが作成できるパッチ プロファイル。カスタム パッチ プロファイルを使用すると、特定の BEA Products インストール環境で実行されている一部のサーバ (個別のドメイン、クラスタ、サーバなど) に有効範囲を限定してパッチ セットを適用できる。カスタム パッチ プロファイルの詳細については、「個別のドメインまたはサーバへのパッチ適用」を参照。
Dependency violated	既存のパッチが依存しているパッチを削除しようとしたときに報告される衝突。
インストールレベルのパッチ ディレクトリ	パッチ JAR ファイル、ネイティブ パッチ、プロファイル サブディレクトリ、パッチ レジストリ、パッチ マニフェスト JAR ファイルのある、Smart Update によって作成されたディレクトリ。
無効なパッチ	BEA カスタマサポートによって無効または非推奨に指定されたパッチ。Smart Update で、パッチ ダウンロード ディレクトリ内に無効なパッチが検出された場合、そのことが自動的に通知される。無効なパッチが適用されている場合は、Smart Update によってパッチ プロファイル内のエントリでそのパッチが強調表示される。パッチのアイコンをクリックすると、代替パッチが提供されている場合は、無効なパッチの置き換えに関する情報が表示される。
メンテナンス スナップショット	Smart Update を使用して生成できるテキスト ファイル。特定のパッチ プロファイルの対象インストール環境に関する現在のメンテナンス レベルの詳細が記述されている。
Mutually exclusive	ダウンロードや適用を選択したパッチが、対象インストール環境で既存のパッチと共存できないことを報告する衝突。衝突の原因となる既存のパッチの ID が示される。
ネイティブ アーティファクト ファイル	オペレーティング システム固有のファイル。バイナリ ファイルまたは他のリソースの場合がある。
Out of sequence	複数のパッチを間違った順序でダウンロードまたは適用しようとした場合に報告される、パッチ間の衝突。この衝突が報告された場合は、選択したパッチの正しい適用順序が示される。
パスコード	プライベート パッチを取得するためにパッチ ID と共に使用する、BEA カスタマサポートから提供される英数字の文字列。
パッチ	個別のコンポーネントのバグ修正用に発行される Service Pack 更新の間に発行されるパッチ。パッチでは、製品の機能強化は行われない。
パッチ バックアップ マニフェスト	BEA_HOME\patch_weblogic910\backup ディレクトリに格納されるファイル。パッチの適用によって置き換えられたファイルが収められる。このディレクトリには、システムを以前のパッチ メンテナンス レベルに復元するために必要なファイルが格納される。
パッチ間の衝突	対象インストール環境にダウンロード、適用、削除のために選択したパッチと、その環境にすでに適用されている他のパッチとの間で Smart Update によって検出される互換性の問題。
パッチ コンテナ	パッチ ダウンロード ディレクトリに保持された、eSupport からダウンロードしたファイル。パッチそのものと、検証のために使用されるパッチに関するメタデータを含む。
パッチ ID	個々のパッチを一意に識別する ID。プライベート パッチを取得する場合は、パッチ ID を使用する必要がある。
パッチ JAR ファイル	クラスパスに挿入される予定のクラスを含む JAR ファイル。たとえば、WebLogic システム クラスパス内、または WebLogic Server にデプロイされるアプリケーションのクラスパスに挿入される。パッチ JAR ファイルはインストール レベル パッチ ディレクトリの patch_jars サブディレクトリに配置される。パッチ JAR ファイルの詳細については、「インストールレベルのパッチ ディレクトリの構造」を参照。
パッチ マニフェスト JAR	BEA_HOME\patch_weblogic910\patch_jars ディレクトリに存在するパッチ JAR を参照するファイル。
パッチ プロファイル	特定の BEA Products インストール環境にインストールされており、適用されるパッチを Smart Update が検証するためのメカニズムとして機能するパッチ セット。
パッチ セット	単一のエンティティとしてダウンロードやインストールが可能になった複数のパッチのセット。パッチ セット内に含まれるメンバー パッチは、強制的に正しい順序で対象インストール環境に適用される。ただし、パッチ セットに含まれるパッチを個別に選択して削除することも可能。パッチ セットは複数の既存のパッチから作成できる。
Prerequisite not met	パッチのダウンロード時または適用時に報告される衝突。この衝突は、他のパッチを先にインストールしておく必要のあるパッチのダウンロード時または適用時に発生する。この衝突が報告された場合は、事前に適用する必要があるパッチの ID が表示される。
プライベート パッチ	BEA サポートが、個別のユーザのサポート要件に基づいてそのユーザに対して利用可能にするパッチ。プライベート パッチは特定のユーザのみを対象として提供される場合がある。
公開パッチ	BEA カスタマサポートが、有効なサポート契約を締結しているユーザに対して利用可能にしているパッチ。Smart Update の [Get Patches] タブから、当該マシンにインストールされている特定の BEA Products を対象に提供されている公開パッチに関する詳細情報を表示および入手できる。
Service Pack	既存のリリースに対する更新。既知の問題のソリューションや、その他の製品の機能強化が含まれる。Service Pack は、BEA Products の置き換えではなく、製品に対する変更や追加のパッケージ。
サポート ID	BEA に登録したときに取得するユーザ アカウントの ID。BEA ユーザ アカウントは製品を購入していなくても取得できる。ただし、BEA Products のサポート契約を購入したときには、アカウントのログイン ID をサポート契約に関連付ける必要がある。これは、プライベート パッチや Service Pack 更新をダウンロードするために必要。詳細については、「BEA アカウントの取得と契約資格へのアクセス」を参照。
対象インストール	Smart Update の [Target Installation] パネルで現在選択されている BEA Products インストール環境。
検証	パッチが、対象インストール環境に適用されている他のパッチと衝突するかどうかを判断するプロセス。