Oracle Reports レポート作成ガイド 10gリリース2(10.1.2) B25068-01 |
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この章では、スプレッドシート・レポートについて学習します。この章の手順に従うと、図29-1に示すようなレポート出力を生成できます。
DESFORMAT=SPREADSHEET
を使用すると、次のことが可能です。
.rdf
、.xml
、.jsp
)にかかわらず、rwrun
またはReports Serverクライアント(rwcgi
、rwclient
、rwservlet
)を使用して、レポート出力をスプレッドシート形式に生成できます。
この新しい機能を実装してスプレッドシート出力を直接生成する手順は、第2.8.13項「スプレッドシート出力について」および第3.7.11項「スプレッドシート出力の生成」を参照してください。
この例では、Microsoft Excelにレポートを出力します。レポートのWebソースを変更し、ペーパー・レイアウトをWebレイアウトに統合してから、出力を生成します。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダpapertoexcel
を開き、Oracle Reportsのサンプルmypaperreport.rdf
を開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」 を参照してください。この章で使用されているサンプル・ファイルのリストと説明を表29-1に示します。
この章の例を作成するには、サンプル・ファイルが必要です(前述の「使用例」を参照)。また、Oracle Database付属のHuman Resourcesサンプル・スキーマ(HR)へのアクセスが必要です。このサンプル・スキーマに対するアクセス権の有無が不明のときは、データベース管理者に問い合せてください。この例を完了するには、Microsoft Excel 2000以上が必要です。
この項の手順では、レポート・ウィザードで単純なデータ・モデルとレポート・レイアウトを作成する方法を説明します。これらを使用して、JSPベースのWebレポートやペーパー・レポートを生成できます。次の項では、JSPを変更し、Webレポートで適切な情報が表示されるようにします。
SELECT
文を入力します。
SELECT EMPLOYEES.EMPLOYEE_ID, EMPLOYEES.FIRST_NAME, EMPLOYEES.LAST_NAME, EMPLOYEES.HIRE_DATE, EMPLOYEES.SALARY, DEPARTMENTS.DEPARTMENT_NAME, LOCATIONS.CITY FROM EMPLOYEES, DEPARTMENTS, LOCATIONS WHERE EMPLOYEES.DEPARTMENT_ID=DEPARTMENTS.DEPARTMENT_ID AND DEPARTMENTS.LOCATION_ID=LOCATIONS.LOCATION_ID ORDER BY CITY
データベースにまだ接続していない場合は、「クエリー・ビルダー」または「次へ」をクリックしたときに、データベースに接続するよう求められます。この例に該当するスキーマが含まれるデータベースに接続してください。第29.1項「この例の前提条件」に、この例のサンプル・スキーマの要件に関する説明があります。
注意
mypaperreport_<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。
ペーパー・レポートのレイアウトが作成されたので、同じレポートを使用して、ペーパー・レポートと同じように表示されるJSPベースのWebレポートを生成する方法を学習します。
Webソース・ビューで、Reports Builderによって作成されたダミーのJSPコードを変更します。
<rw:dataArea id="yourDataArea"> <!-- Report Wizard inserts the default jsp here --> </rw:dataArea>
<rw:dataArea>
の開始タグと終了タグの間にカーソルを置き、「挿入」→「枠」を選択します。これによって、Webソース・ビューに次のコードが挿入されます。
<rw:include id="include" src="..."> </rw:include>
rw:include
タグのsrc
属性に指定します。行は次のようになります。
<rw:dataArea id="yourDataArea"> <!-- Report Wizard inserts the default jsp here --> <rw:include id="mypaperreport_id" src="M_G_EMPLOYEE_ID_GRPFR"> </rw:include> </rw:dataArea>
レポートに指定した従業員データがWeb形式で表示されます。ここでは、名前、電子メール、雇用日、給与、所属部門、勤務場所などの従業員データの詳細を参照できます。
myexcelreport_<自分のイニシャル>.jsp
という名前で保存します。
ペーパー・レポートと同様に表示されるJSPベースのWebレポートを作成したので、このレポートをさらに変更して、Webブラウザ内にMicrosoft Excelで表示されるようにします。
最初に、myexcelreport_<自分のイニシャル>.jsp
を、アプリケーション・サーバーの配布ディレクトリにコピーします。この例では、テスト用として、Oracle Developer Suite付属のOC4Jインスタンスを使用します。
JSPベースのWebレポートの配布の詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「レポート要求の実行」のレポートの配布に関する項を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsのドキュメント・ページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。
Webソース・ビューで、JSPディレクティブのcontentType
を使用してHTTPレスポンスのコンテンツ・タイプを変更して、ブラウザがMicrosoft Excelを起動してレポート出力を表示するようにします。
<%@ taglib uri="/WEB-INF/lib/reports_tld.jar" prefix="rw" %> <%@ page language="java" import="java.io.*" errorPage="/rwerror.jsp" session="false" %> <%@ page contentType="text/html;charset=ISO-8859-1" %> <rw:report id="report"> <rw:objects id="objects"> </rw:objects>
この箇所を次のように変更します。
<%@ taglib uri="/WEB-INF/lib/reports_tld.jar" prefix="rw" %> <%@ page language="java" import="java.io.*" errorPage="/rwerror.jsp" session="false" %> <%@ page contentType="application/vnd.ms-excel;charset=ISO-8859-1" %> <rw:report id="report"> <rw:objects id="objects"> </rw:objects>
myexcelreport_<自分のイニシャル>.jsp
)を次のディレクトリにコピーします。
ORACLE_HOME¥reports¥j2ee¥reports_ids¥web
http://your_computer:port/reports/yourexcelreportname.jsp?userid=hr/hr@db
この例では、次のURLを使用します。
http://mycomputer-pc:8888/reports/my_excel_report.jsp?userid=hr/hr@orcl
注意 URLに入力する接続文字列は、第29.2項「問合せとレイアウトの作成」でデータ・モデルの作成に使用したデータベースを対象としたものです。この例の本来の目的に焦点を絞るため、接続文字列の受渡しには平文を使用しています。セキュリティを確保する方法の詳細は、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)にあるホワイト・ペーパー「Securing Oracle Reports」を参照してください。それには、「Getting Started」をクリックし、「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Index」をクリックします。「Collateral Type」リストで「White Papers & How To Documents」を選択し、「Search」をクリックします。表示されたリストの中から、「Securing Oracle Reports」をクリックします。 |
最終的なレポート出力は次のようになります。
これで、すべての作業が完了しました。レポートのExcel出力が作成されました。この章で学習した内容は次のとおりです。
この例で使用されているウィザード、ビュー、プロパティの詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプを参照してください。このヘルプは、第3.1.1項「Oracle Reportsオンライン・ヘルプの使用」で説明しているとおり、Reports BuilderまたはOracle Technology Network(OTN)から表示できます。
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