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Oracle Business Intelligence Discoverer 管理ガイド
10gリリース2(10.1.2.1)
B25101-01
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SQLファイルおよびトレース・ファイルの使用

この章では、Discovererによって使用されるファイルに関するリファレンス情報について説明します。項目は次のとおりです。

Discovererに付属するSQLファイルのリスト

いくつかのSQLファイルが、Discoverer Administratorとともにインストールされます。このSQLファイルを使用すると、特定のデータベース構成作業を実行できます。次の表には、SQLファイルとその機能の説明が記載されています。

次のファイルは、特に記載のない限り<ORACLE_HOME>¥discoverer¥utilディレクトリにあります。

ファイル名  説明 

batchusr.sql 

スケージュール・ワークブック結果スキーマを設定する(詳細は、「スケジュール・ワークブックの結果を含むテーブルの所有者を指定する方法」を参照)。 

dbmsjob.sql 

Oracle DBMS JOBキューのインタフェース(詳細は、「DBMS_JOBパッケージがインストールされていることを確認する方法」を参照)。

dbmsjob.sqlファイルは、<ORACLE_HOME>¥rdbms¥adminディレクトリにデータベースとともにインストールされません。 

eul4del.sql 

4.1のEULオブジェクトをすべて消去する(詳細は、「アップグレード手順5: リリース4.1 EULの削除」を参照)。 

eul5.sql 

eul5.eexのビジネスエリアとそのワークブックに必要な機能を作成する(詳細は、「標準的なEULステータス・ワークブックのインストール方法」を参照)。 

eul5_apps.sql 

Oracle Applications EULを使用するときに、eul5.eexのビジネスエリアとそのワークブックに必要な機能を作成する(詳細は、「Oracle ApplicationsのEULステータス・ワークブックのインストール方法」を参照)。

注意: このスクリプトは、Oracle Applications EULとともに使用します。  

eul5_id.sql 

EULの参照番号を変更する。このスクリプトは、データベースのエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティを使用してEULをコピーし、次の作業を行うときに使用します。

  • 元のEULと新しいEUL両方のオブジェクト修正

  • 修正されたオブジェクトが両方のEULに存在する場合での、Discovererエクスポート・ウィザードおよびインポート・ウィザードを使用した、この2つのEUL間でのオブジェクトのコピー

eul5_id.sqlスクリプトを実行すると、新しい参照番号が新しいEULに付与されるため、上記の場合でも各EULが一意ではなくなるといった競合が発生しません(詳細は、「標準データベース・インポート・ユーティリティによるEULのインポート方法」を参照)。 

eulasm.sql 

Discoverer Administratorでのサマリー・フォルダ管理(およびASM)に必要な権限を付与する(詳細は、「SQL*Plusを使用してサマリー・フォルダの作成に必要な権限を付与する方法」を参照)。 

eulgwreg.sql 

EULゲートウェイのメタデータを設定するときに使用するテンプレートのEULゲートウェイ登録スクリプトが含まれる。

詳細は、<ORACLE_HOME>¥discoverer¥kitsディレクトリにあるegwspec.docおよびeulgatew.docを参照してください。 

eulgwtbl.sql 

EULゲートウェイのメタデータを設定するときに使用するテンプレートのCREATE TABLE SQL文が含まれる。

詳細は、<ORACLE_HOME>¥discoverer¥kitsディレクトリにあるegwspec.docおよびeulgatew.docを参照してください。 

eulgwvue.sql 

EULゲートウェイのメタデータを設定するときに使用するテンプレートのCREATE VIEW SQL文が含まれる。

注意: このスクリプトを修正せずに実行した場合は、有効なゲートウェイが作成されません。ゲートウェイを通じて情報を転送するため、ビュー列がメタデータに正しくマップされるようにSQL文を修正してください。

詳細は、<ORACLE_HOME>¥discoverer¥kitsディレクトリにあるegwspec.docおよびeulgatew.docを参照してください。 

eulsown.sql 

データベース・エクスポート・ユーティリティを使用してEULをエクスポートし、別のデータベース・ユーザーにインポートする場合に必要なサマリー・フォルダの所有者情報を修正する(詳細は、「標準データベース・エクスポート・ユーティリティによるEULのエクスポート方法」を参照)。このスクリプトでは、ソースEULのサマリー・フォルダの所有者名、ターゲットEULの新しいサマリー・フォルダの所有者名を入力するように要求されます(詳細は、「標準データベース・インポート・ユーティリティによるEULのインポート方法」を参照)。 

eulstdel.sql 

指定した期限よりも古いクエリー予測統計を削除する(詳細は、「古いクエリー予測統計の削除方法」を参照)。 

eulsuqpp.sql 

クエリーのパフォーマンス予測(QPP)を有効にするために必要なデータベース権限を付与する(詳細は、「Secure Viewsでクエリー予測を使用する方法」を参照)。 

gwdrop.sql 

EULゲートウェイを削除可能にする。

詳細は、<ORACLE_HOME>¥discoverer¥kitsディレクトリにあるegwspec.docおよびeulgatew.docを参照してください。 

gwgrant.sql 

EULゲートウェイへのアクセスを付与できるようにする。

詳細は、<ORACLE_HOME>¥discoverer¥kitsディレクトリにあるegwspec.docおよびeulgatew.docを参照してください。 

lineage.sql 

このスクリプトは、lineage.eexのビジネスエリアとそのワークブックを使用する前に実行してください(詳細は、「Oracle Warehouse BuilderとともにDiscovererを使用する方法」を参照)。 

Discovererの問題を解決するためのオラクル社カスタマ・サポート・センターの利用

Discovererの問題を解決するためにオラクル社カスタマ・サポート・センターを利用する場合、通常は次の情報をお尋ねしています。

さらに、オラクル社カスタマ・サポート・センターへのトレース・ファイルの提供が必要になることがあります(詳細は、「トレース・ファイルを作成してDiscovererの問題を診断する方法」を参照)。

トレース・ファイルを作成してDiscovererの問題を診断する方法

Discovererで問題が発生したときに、その問題の原因を特定できないことがあります(たとえば、一般的なエラー・メッセージでは十分な情報が得られないことがあります)。Discovererの問題に関する詳細な情報を得るため、次の2種類のトレース・ファイルを生成できます。

トレース・ファイルは、問題の原因を自分で診断する場合またはオラクル社カスタマ・サポート・センターを利用する場合に使用できます。

解決しようとしている問題に関する情報が記録されるEULトレース・ファイルまたはサーバー・トレース・ファイル(あるいはその両方)を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 正常に機能しているDiscovererで作業を開始します。

  2. 作成するトレース・ファイルを次のように指定します。

  3. 問題の原因となった操作をDiscovererで行います。

  4. トレース・ファイルに不要な情報が書き込まれないようにするため、Windows環境変数のDCLOG_CONFIG_FILEを削除するか、Discovererのレジストリ設定のSqlTraceをデフォルト値に戻します(あるいはその両方)。

Windows環境変数のDCLOG_CONFIG_FILEを設定してEULトレース・ファイルを作成する方法

Windows環境変数のDCLOG_CONFIG_FILEを設定すると、EULトレース・ファイルにEULトレース情報が収集されます。トレース・ファイルへの情報の書込みは、後で有効または無効にすることができます。

Windows環境変数のDCLOG_CONFIG_FILEを設定してEULトレース・ファイルを作成する手順は、次のとおりです。

  1. Windowsの「スタート」メニューから「コントロール パネル」→「システムのプロパティ」→「詳細設定」→「環境変数」を選択します。

  2. 新規ユーザー変数を作成します。

    • 変数名=DCLOG_CONFIG_FILE

    • 変数値=<path>/<file_name>

      例: c:¥dc_config/dc_config.txt

  3. Windows環境変数のDCLOG_CONFIG_FILEで指定したディレクトリ(c:¥dc_config¥dc_config.txtなど)にテキスト・ファイルを作成します。

  4. 必要なレベルの診断情報を含むトレース・ファイルを作成するために、Discovererのテキスト・ファイル(dc_config.txtなど)に構成設定を入力します。

    たとえば、dc_config.txtに次の設定を入力できます。

    DCLOG_ENABLED=1

    DCLOG_LEVEL=4

    DCLOG_LOGDIR=d:¥oracle_home¥bin

    DCLOG_ODLDEMO=1

    DCLOG_DCELEVEL='OL=6,DC=10,DCOV=10'

    DCLOG_DCELEVEL設定には1つ以上の値を指定します。それぞれの値には整数を指定します(例: OB=1)。値と整数のペアを複数指定する場合は、各ペアをカンマで区切ります(例: OB=1, OL=3)。DCLOG_DCELEVEL設定に使用される値によって、特定のトレース情報が定義した細分度で作成されます。使用する整数が大きいほど情報が詳細になります。

    DCLOG_DCELEVEL設定を使用してトレース・ファイルに書き込むことができるトレース情報の種類は、次のとおりです。

    • DC − 一般に重要なイベント

      • DC=15では、一連のDiscovererアクションがログに記録されます。

    • DCBL − バルク・ロードの詳細

    • DCIE − インポート/エクスポートの詳細

      • DCIE=2では、インポートおよびエクスポート操作で処理されたアクションと要素がログに記録されます。

    • DCOV − メタデータの検証

    • OB − トランザクションのコミット時にデータをデータベースに転送するプロセス

    • OL − データベースの相互作用(SQL文、バインド変数など)

      • OL=0では、データベース上で実行に失敗したすべてのSQL文がログに記録されます。

      • OL=2では、実行されたすべてのSQL文とともに、フェッチされた行の数と基本的なカーソル・ライフサイクルが(OL=0でログに記録された情報に加えて)ログに記録されます。

      • OL=3では、すべてのカーソル・バインド変数が(OL=2でログに記録された情報に加えて)ログに記録されます。

    • OM − データベースの接続/切断

  5. Discoverer AdministratorまたはDiscoverer Desktopに接続します。

    Windows環境変数のDCLOG_CONFIG_FILEで指定したテキスト・ファイル(dc_config.txtなど)の構成設定に従って、トレース情報がXMLトレース・ファイル(log200501204153419588.xmlなど)に書き込まれます。

  6. 十分なトレース情報が収集されたら、トレース情報の書込みを無効にして、不要な情報がトレース・ファイルに書き込まれないようにすることができます。

    トレース情報の書込みを無効にするには、Windows環境変数のDCLOG_CONFIG_FILEで指定したテキスト・ファイル(dc_config.txtなど)を編集し、DCLOG_ENABLED設定の値を1から0に変更します(または、DCLOG_ENABLED設定を削除することもできます)。

    詳細は、「Discovererの問題を解決するためのオラクル社カスタマ・サポート・センターの利用」を参照してください。


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