ヘッダーをスキップ

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistant ユーザーズ・ガイド
10g(10.1.4.0.1) for UNIX Systems

B31485-01
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

2 既存のデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryのロード

この章では、既存のデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールまたはロードする方法について説明します。インストールする際、OracleAS Metadata Repositoryのロードのみを行うか、OracleAS Metadata RepositoryをロードしてOracle Internet Directoryに登録するかを選択します。

この章の構成:

2.1 ファイル・システムを使用するデータベースへのインストール

データ・ファイルにファイル・システムを使用する既存のデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. データベースが第1.5項「データベースの要件」に示す要件を満たしていることを確認します。

  2. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  3. 次の各画面で指示に従います。

    表2-1    標準のファイル・システムを使用するデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryのインストール 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryには登録しない場合は、「ロード」を選択します。このオプションは、Oracle Internet Directoryをインストールしていない場合に選択します。

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryに登録する場合は、「ロードして登録」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    シングル・ノード・インスタンス: このオプションを選択し、その下に表示されるフィールドを指定します。

    • ホスト名: データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    • ポート: データベースのポート番号を指定します。

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    記憶域オプションを指定 

    「標準のファイルシステムまたはCluster File System」を選択します。 

    6. 

    表領域情報の指定 

    OracleAS RepCAによる表領域用ファイルの作成先および表領域のサイズを指定します。指定するディレクトリは、次の基準を満たしている必要があります。

    • ディレクトリは、データベースを実行しているコンピュータ(OracleAS RepCAを実行しているコンピュータである必要はない)にすでに存在している。

    • ディレクトリは書込み可能である。

    • ディレクトリに十分な空き領域がある。

    • ディレクトリへのパスが正しく指定され、データベースを実行しているオペレーティング・システムで一貫性がある。

    すべての表領域に同じディレクトリを使用:すべての表領域のすべてのファイルを同じディレクトリに配置する場合に、このオプションを選択します。このオプションの下のフィールドでディレクトリを指定します。

    表領域ごとに別個のディレクトリを使用: 表領域のファイルを別々のディレクトリに配置する場合に、このオプションを選択します。

    表領域: ツリーを開いて各コンポーネントの表領域を表示します。関連するデータ・ファイルまたはサイズを表示/編集するには、表領域を選択します。

    サイズ:コンポーネントを大量に使用するアプリケーションがある場合、表領域に最大サイズを選択します。そうでない場合、最小サイズを選択します。

    ファイル名: データベース・ファイルのファイル名を指定します。例: portal.dbf

    ディレクトリ:表領域のデータベース・ファイルを配置するディレクトリを入力します。ディレクトリへのパスが正しく指定され、データベースを実行しているオペレーティング・システムで一貫性があることを確認します。

    例(UNIX): /opt/oracle/dbfiles/

    例(Windows): C:¥oracle¥dbfiles¥

    「次へ」をクリックします。 

    7. 

    警告: ディスク領域を確認してください 

    この警告ダイアログ・ボックスは、SYSTEM表領域およびUNDO表領域にAUTOEXTENDが設定されている場合に表示されます。警告ダイアログ・ボックスに示されるとおり、SYSTEM表領域およびUNDO表領域が含まれているファイル・システムに十分なディスク領域があることを確認してください。 

    8. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    この画面と次の2つの画面は、前述の手順で「ロードして登録」を選択した場合のみ表示されます。

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    9. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiAS Adminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    10. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    「次へ」をクリックします。 

    11. 

    リポジトリをロードしています 

    OracleAS RepCAが表領域およびスキーマを作成および移入します。 

    12. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 


  4. インストール後の手順を実行します。第2.7項「インストール後の手順」を参照してください。

2.2 RAWデバイスを使用するデータベースへのインストール

この項では、Real Application Clusters以外でRAWデバイスを使用するデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする方法について説明します。RAWデバイスを使用するReal Application Clustersデータベースがある場合は、第2.3項「Real Application Clustersデータベースへのインストール」を参照してください。

RAWデバイスを使用する、Real Application Clusters以外のデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. データベースが第1.5項「データベースの要件」に示す要件を満たしていることを確認します。

  2. OracleAS Metadata Repository用のRAWデバイスを作成します。

    RAWデバイスを作成する必要がある表領域とその最小サイズについては、表1-12を参照してください。

    RAWデバイスを作成するコマンドは、使用するボリューム・マネージャ固有のコマンドです。たとえば、VERITAS Volume Managerを使用する場合のコマンドはvxassistです。

  3. 表領域をRAWデバイスにマップするためのファイルを作成し、このファイルを指すように環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定します(オプション)。

    OracleAS RepCAによってこのファイルが読み込まれ、そのデータが「表領域情報の指定」画面に反映されます。この画面でデータを確認します。

    このファイルを作成しなくても、OracleAS RepCAを実行して、RAWデバイスを使用するデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールできます。この場合、「表領域情報の指定」画面のフィールドが空白のままになるため、データを手動で入力する必要があります。

    次の手順を実行します。

    1. 表領域をRAWデバイスにマッピングするためのファイルを作成します。

      ファイルの各行の形式は、次のとおりです。

      tablespace_name=raw_device_file_path
      
      

      次のサンプル・ファイルのRAWデバイスのファイル・パスを実際の値に置き換えると、そのまま使用できます。サンプル・ファイルに示すように、表領域名の後ろに"1"を追加します。

      PORTAL1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_128m
      PORTAL_DOC1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_doc_64m
      PORTAL_IDX1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_idx_64m
      PORTAL_LOG1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_log_64m
      IAS_META1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_ias_meta_256m
      DISCO_PTM5_META1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_disco_meta_64m
      DISCO_PTM5_CACHE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_disco_cache_64m
      DCM1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_dcm_256m
      DSGATEWAY_TAB1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_synd_64m
      WCRSYS_TS1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_clip_64m
      B2B_DT1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_dt_256m
      B2B_RT1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_rt_256m
      B2B_LOB1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_lob_256m
      B2B_IDX1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_idx_256m
      BAM1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_bam_175m
      ORABPEL1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_orapbel_80m
      OCATS1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_oca_64m
      UDDISYS_TS1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_uddi_64m
      OLTS_ATTRSTORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_attr_128m
      OLTS_BATTRSTORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_battr_64m
      OLTS_CT_STORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_ct_store_256m
      OLTS_DEFAULT1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_default_128m
      OLTS_SVRMGSTORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_svrmgstore_64m
      
      

      OracleAS Metadata Repositoryの表領域およびスキーマのリストについては、第1.5.14項「スキーマおよび表領域」を参照してください。

    2. 環境変数DBCA_RAW_CONFIGに、ファイルのフルパスを設定します。

      たとえば、このファイルを/opt/oracle/repca/tablespace_map.txtとして保存した場合、次のように環境変数を設定します。

      setenv DBCA_RAW_CONFIG /opt/oracle/repca/tablespace_map.txt
      
      
  4. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  5. 次の各画面で指示に従います。

    表2-2    RAWデバイスを使用するデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryのインストール 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryには登録しない場合は、「ロード」を選択します。このオプションは、Oracle Internet Directoryをインストールしていない場合に選択します。

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryに登録する場合は、「ロードして登録」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    シングル・ノード・インスタンス: このオプションを選択し、その下に表示されるフィールドを指定します。

    • ホスト名: データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    • ポート: データベースのポート番号を指定します。

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    記憶域オプションを指定 

    「RAWファイルシステム」を選択します。 

    6. 

    表領域情報の指定 

    マッピング・ファイルを作成し、このファイルを指すように環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定すると、ファイルから読み取られた値がこの画面に表示されます。詳細は、手順3を参照してください。必要に応じて値を修正し、「次へ」をクリックします。

    マッピング・ファイルを作成していない場合、または環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定していない場合は、この画面に手動で情報を入力する必要があります。「次へ」をクリックします。 

    7. 

    警告: ディスク領域を確認してください 

    この警告ダイアログ・ボックスは、SYSTEM表領域およびUNDO表領域にAUTOEXTENDが設定されている場合に表示されます。警告ダイアログ・ボックスに示されるとおり、SYSTEM表領域およびUNDO表領域が含まれているファイル・システムに十分なディスク領域があることを確認してください。 

    8. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    この画面と次の2つの画面は、前述の手順で「ロードして登録」を選択した場合のみ表示されます。

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    9. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiAS Adminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    10. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    「次へ」をクリックします。 

    11. 

    リポジトリをロードしています 

    OracleAS RepCAが表領域およびスキーマを作成および移入します。 

    12. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 


  6. インストール後の手順を実行します。第2.7項「インストール後の手順」を参照してください。

2.3 Real Application Clustersデータベースへのインストール

OracleAS RepCAを使用して、既存のReal Application ClustersデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをロードできます。図2-1に、Oracle Application Serverでのこのデータベースの使用方法を示します。表2-3に示すとおり、この環境では、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Identity Managementのコンポーネントを別々にインストールします。

図2-1    Real Application ClustersデータベースのOracleAS InfrastructureとOracleAS Metadata Repository


画像の説明

表2-3    Real Application ClustersでのOracleAS Infrastructure 
コンポーネント  インストール場所 

OracleAS Metadata Repository 

既存のReal Application Clustersデータベース 

Oracle Identity Managementコンポーネント 

クラスタ以外のコンピュータ 

2.3.1 インストールの概要


注意

この環境を構築するには、既存のReal Application Clustersデータベースが必要です。

インストーラでは、OracleAS Metadata Repositoryを含む新規のReal Application Clustersデータベースを作成できません。 


この環境を構築するには、次のようにOracle Application Serverをインストールします。

  1. OracleAS Metadata Repositoryを既存のReal Application Clustersデータベースにインストールします。

    OracleAS RepCAを使用してこれを実行します。Real Application Clustersデータベースが使用する格納タイプによって、手順が異なります。

  2. Oracle Identity Managementコンポーネントをクラスタ以外のコンピュータにインストールします。

    すべてのOracle Identity Managementコンポーネントを単一のコンピュータにインストールすることも、複数のコンピュータに分散することもできます。詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

    インストーラのMetadata Repositoryのログインおよび接続情報を指定するための画面でデータベース・ホスト名の入力を要求されたら、Real Application Clustersのすべてのノード名および各ノードのポート番号を入力します。形式は、node:portです。各ペアはカンマ文字で区切ります。

    たとえば、クラスタに3つのノード(名前はnode1node2node3)があり、リスナーがすべてのノードをポート1521でリスニングする場合、次のように入力します。

    node1:1521, node2:1521, node3:1521
    
    
  3. Oracle Application Server中間層をインストールします。

2.3.2 クラスタ・ファイル・システムまたはボリューム・マネージャを使用するReal Application Clustersデータベースのインストール手順

クラスタ・ファイル・システム(Oracle Cluster File Systemなど)またはボリューム・マネージャ(VeritasまたはEMCなど)を使用する既存のReal Application ClustersデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. データベースが第1.5項「データベースの要件」に示す要件を満たしていることを確認します。

  2. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  3. 次の各画面で指示に従います。


    注意

    「データベース接続情報を指定」画面上の手順は、このマニュアルに示されている手順とは異なります。このマニュアルに、正しい手順が示されています。 


    表2-4    クラスタ・ファイル・システムを使用するReal Application ClustersデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryのインストール 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryには登録しない場合は、「ロード」を選択します。このオプションは、Oracle Internet Directoryをインストールしていない場合に選択します。

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryに登録する場合は、「ロードして登録」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    Real Application Clustersデータベース: このオプションを選択し、その下に表示されるフィールドを指定します。

    • ホスト名およびポート: Real Application Clustersデータベースを実行する1台のコンピュータの名前とそのリスナーが使用するポート番号を指定します。OracleAS RepCAによってロードされるデータは、Real Application Clustersソフトウェアによってすべてのノードに自動的にレプリケートされます。形式は、host:portです。

      hostname1:port1

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。サービス名はクラスタ内のすべてのインスタンスで同じである必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    記憶域オプションを指定 

    「標準のファイルシステムまたはCluster File System」を選択します。 

    6. 

    表領域情報の指定 

    OracleAS RepCAによってデータベースに作成される表領域の情報を入力します。

    すべての表領域に同じディレクトリを使用:すべての表領域のすべてのファイルを同じディレクトリに配置する場合に、このオプションを選択します。このオプションの下のフィールドでディレクトリを指定します。次のことを確認します。

    • ディレクトリがすでに存在し、書込み可能である。

    • ディレクトリに十分な空き領域がある。

    • ディレクトリへのパスが正しく指定され、データベースを実行しているオペレーティング・システムで一貫性がある。

    表領域ごとに別個のディレクトリを使用: 表領域のファイルを別々のディレクトリに配置する場合に、このオプションを選択します。

    表領域: ツリーを開いて各コンポーネントの表領域を表示します。関連するデータ・ファイルまたはサイズを表示/編集するには、表領域を選択します。

    サイズ:コンポーネントを大量に使用するアプリケーションがある場合、表領域に最大サイズを選択します。そうでない場合、最小サイズを選択します。

    ファイル名: データベース・ファイルのファイル名を指定します。例: portal.dbf

    ディレクトリ:表領域のデータベース・ファイルを配置するディレクトリを入力します。ディレクトリへのパスが正しく指定され、データベースを実行しているオペレーティング・システムで一貫性があることを確認します。

    例(UNIX): /opt/oracle/dbfiles/

    例(Windows): C:¥oracle¥dbfiles¥

    「次へ」をクリックします。 

    7. 

    警告: ディスク領域を確認してください 

    この警告ダイアログ・ボックスは、SYSTEM表領域およびUNDO表領域にAUTOEXTENDが設定されている場合に表示されます。警告ダイアログ・ボックスに示されるとおり、SYSTEM表領域およびUNDO表領域が含まれているファイル・システムに十分なディスク領域があることを確認してください。 

    8. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    この画面と次の2つの画面は、前述の手順で「ロードして登録」を選択した場合のみ表示されます。

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    9. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiAS Adminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    10. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    「次へ」をクリックします。 

    11. 

    リポジトリをロードしています 

    OracleAS RepCAが表領域およびスキーマを作成および移入します。 

    12. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 


  4. インストール後の手順を実行します。第2.7項「インストール後の手順」を参照してください。

2.3.3 RAWデバイスを使用するReal Application Clustersデータベースのインストール手順

OracleAS Metadata RepositoryをReal Application Clustersデータベースにインストールする手順は、次のとおりです。

  1. データベースが第1.5項「データベースの要件」に示す要件を満たしていることを確認します。

  2. OracleAS Metadata Repository用のRAWデバイスを作成します。

    RAWデバイスを作成する必要がある表領域とその最小サイズについては、表1-12を参照してください。

    RAWデバイスを作成するコマンドは、使用するボリューム・マネージャ固有のコマンドです。たとえば、VERITAS Volume Managerを使用する場合のコマンドはvxassistです。

  3. 表領域をRAWデバイスにマップするためのファイルを作成し、このファイルを指すように環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定します(オプション)。

    OracleAS RepCAによってこのファイルが読み込まれ、そのデータが「表領域情報の指定」画面に反映されます。この画面でデータを確認します。

    このファイルを作成しなくても、OracleAS RepCAを実行して、RAWデバイスを使用するReal Application ClustersデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールできます。この場合、「表領域情報の指定」画面のフィールドが空白のままになるため、データを手動で入力する必要があります。

    次の手順を実行します。

    1. 表領域をRAWデバイスにマッピングするためのファイルを作成します。

      ファイルの各行の形式は、次のとおりです。

      tablespace_name=raw_device_file_path
      
      

      次のサンプル・ファイルのRAWデバイスのファイル・パスを実際の値に置き換えると、そのまま使用できます。次のサンプル・ファイルに示すように、表領域名の後ろに"1"を追加します。

      PORTAL1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_128m
      PORTAL_DOC1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_doc_64m
      PORTAL_IDX1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_idx_64m
      PORTAL_LOG1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_portal_log_64m
      IAS_META1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_ias_meta_256m
      DISCO_PTM5_META1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_disco_meta_64m
      DISCO_PTM5_CACHE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_disco_cache_64m
      DCM1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_dcm_256m
      DSGATEWAY_TAB1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_synd_64m
      WCRSYS_TS1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_clip_64m
      B2B_DT1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_dt_256m
      B2B_RT1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_rt_256m
      B2B_LOB1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_lob_256m
      B2B_IDX1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_b2b_idx_256m
      BAM1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_bam_175m
      ORABPEL1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_orapbel_80m
      OCATS1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_oca_64m
      UDDISYS_TS1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_uddi_64m
      OLTS_ATTRSTORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_attr_128m
      OLTS_BATTRSTORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_battr_64m
      OLTS_CT_STORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_ct_store_256m
      OLTS_DEFAULT1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_default_128m
      OLTS_SVRMGSTORE1=/dev/vx/rdsk/oracle/mydb_raw_olts_svrmgstore_64m
      
      

      OracleAS Metadata Repositoryの表領域およびスキーマのリストについては、第1.5.14項「スキーマおよび表領域」を参照してください。

    2. 環境変数DBCA_RAW_CONFIGに、ファイルのフルパスを設定します。

      たとえば、このファイルを/opt/oracle/repca/tablespace_map.txtとして保存した場合、次のように環境変数を設定します。

      setenv DBCA_RAW_CONFIG /opt/oracle/repca/tablespace_map.txt
      
      
  4. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  5. 次の各画面で指示に従います。


    注意

    「データベース接続情報を指定」画面上の手順は、このマニュアルに示されている手順とは異なります。このマニュアルに、正しい手順が示されています。 


    表2-5    RAWデバイスを使用するReal Application ClustersデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryのインストール 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryには登録しない場合は、「ロード」を選択します。このオプションは、Oracle Internet Directoryをインストールしていない場合に選択します。

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryに登録する場合は、「ロードして登録」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    Real Application Clustersデータベース: このオプションを選択し、その下に表示されるフィールドを指定します。

    • ホスト名およびポート: Real Application Clustersデータベースを実行する1台のコンピュータの名前とそのリスナーが使用するポート番号を指定します。OracleAS RepCAによってロードされるデータは、Real Application Clustersソフトウェアによってすべてのノードに自動的にレプリケートされます。形式は、host:portです。

      hostname1:port1

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。サービス名はクラスタ内のすべてのインスタンスで同じである必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    記憶域オプションを指定 

    「RAWファイルシステム」を選択します。 

    6. 

    表領域情報の指定 

    マッピング・ファイルを作成し、このファイルを指すように環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定すると、ファイルから読み取られた値がこの画面に表示されます。詳細は、手順3を参照してください。必要に応じて値を修正し、「次へ」をクリックします。

    マッピング・ファイルを作成していない場合、または環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定していない場合は、この画面に手動で情報を入力する必要があります。「次へ」をクリックします。 

    7. 

    警告: ディスク領域を確認してください 

    この警告ダイアログ・ボックスは、SYSTEM表領域およびUNDO表領域にAUTOEXTENDが設定されている場合に表示されます。警告ダイアログ・ボックスに示されるとおり、SYSTEM表領域およびUNDO表領域が含まれているファイル・システムに十分なディスク領域があることを確認してください。 

    8. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    この画面と次の2つの画面は、前述の手順で「ロードして登録」を選択した場合のみ表示されます。

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    9. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiASAdminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    10. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    「次へ」をクリックします。 

    11. 

    リポジトリをロードしています 

    OracleAS RepCAが表領域およびスキーマを作成および移入します。 

    12. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 


  6. インストール後の手順を実行します。第2.7項「インストール後の手順」を参照してください。

2.4 自動ストレージ管理を使用するデータベースへのインストール

この項では、自動ストレージ管理(ASM)を使用するデータベースの既存のディスク・グループにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする方法について説明します。

ASM構成のデータベースでは、既存のディスク・グループまたは標準のファイルにOracleAS Metadata Repositoryをインストールできます。ディスク・グループを使用する場合、データベースには、構成されているディスク・グループが少なくとも1つ必要になります。

2.4.1 ディスク・グループへのインストール

この項では、ASMインスタンスのディスク・グループにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする方法について説明します。

ASMインスタンスにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする際に、ディスク・グループではなく標準のファイルにインストールする場合は、第2.4.2項「標準のファイルへのインストール」を参照してください。

ASMインスタンスのディスク・グループにOracleAS Metadata Repositoryをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. データベースが第1.5項「データベースの要件」に示す要件を満たしていることを確認します。

  2. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  3. 次の各画面で指示に従います。

    表2-6    ASMインスタンスのディスク・グループへのOracleAS Metadata Repositoryのインストール 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryには登録しない場合は、「ロード」を選択します。このオプションは、Oracle Internet Directoryをインストールしていない場合に選択します。

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryに登録する場合は、「ロードして登録」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    シングル・ノード・インスタンス: このオプションを選択し、その下に表示されるフィールドを指定します。

    • ホスト名: データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    • ポート: データベースのポート番号を指定します。

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    記憶域オプションを指定 

    「自動ストレージ管理(ASM)」を選択します。 

    6. 

    ディスク・グループを選択 

    OracleAS Metadata Repositoryのインストール先のディスク・グループを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    7. 

    表領域情報の指定 

    この画面には、OracleAS RepCAが作成する必要のある表領域が表示されます。

    「サイズ」列で、表領域の適切なサイズを選択します。コンポーネントを大量に使用するアプリケーションがある場合、表領域に最大サイズを選択します。そうでない場合、最小サイズを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    8. 

    警告: ディスク領域を確認してください 

    この警告ダイアログ・ボックスは、SYSTEM表領域およびUNDO表領域にAUTOEXTENDが設定されている場合に表示されます。警告ダイアログ・ボックスに示されるとおり、SYSTEM表領域およびUNDO表領域が含まれているファイル・システムに十分なディスク領域があることを確認してください。 

    9. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    この画面と次の2つの画面は、前述の手順で「ロードして登録」を選択した場合のみ表示されます。

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    10. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiASAdminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    11. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    「次へ」をクリックします。 

    12. 

    リポジトリをロードしています 

    OracleAS RepCAが表領域およびスキーマを作成および移入します。 

    13. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 


  4. インストール後の手順を実行します。第2.7項「インストール後の手順」を参照してください。

2.4.2 標準のファイルへのインストール

ASMインスタンスの標準のファイルにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする手順は、ASM以外のデータベースの標準のファイルにインストールする手順と同様です。第2.1項「ファイル・システムを使用するデータベースへのインストール」を参照してください。

2.5 Oracle Managed Filesを使用するデータベースへのインストール

Oracle Managed Filesを使用するデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. データベースが第1.5項「データベースの要件」に示す要件を満たしていることを確認します。

    特に、db_create_file_dest初期化パラメータで、OracleAS RepCAがOracleAS Metadata Repository用のデータ・ファイルを作成するディレクトリが指定されていることを確認してください。たとえば、次のようになります。

    prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> alter system set db_create_file_dest ='/u03/oradata';
    
    

    この初期化パラメータが設定されていない場合は、エラーが発生します。

  2. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  3. 次の各画面で指示に従います。

    表2-7    Oracle Managed Filesを使用するデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryのインストール 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryには登録しない場合は、「ロード」を選択します。このオプションは、Oracle Internet Directoryをインストールしていない場合に選択します。

    OracleAS Metadata RepositoryをデータベースにロードしてOracle Internet Directoryに登録する場合は、「ロードして登録」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    シングル・ノード・インスタンス: このオプションを選択し、その下に表示されるフィールドを指定します。

    • ホスト名: データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    • ポート: データベースのポート番号を指定します。

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    記憶域オプションを指定 

    「Oracle Managed Files」を選択します。 

    6. 

    Oracle Managed Filesのディレクトリ | Directory for Oracle-Managed Files 

    この画面には、OracleAS RepCAがOracleAS Metadata Repository用のデータ・ファイルを作成するディレクトリが表示されます。この値は、db_create_file_dest初期化パラメータから読み取られます。

    このパラメータが設定されていない場合は、エラー・メッセージが表示されます。

    OracleAS RepCAで別のディレクトリにデータ・ファイルを作成する場合は、db_create_file_dest初期化パラメータを編集して目的のディレクトリを指定します(SQL*Plusまたはその他のデータベース管理ツールを使用)。いったん1つ前の画面に戻り、「次へ」をクリックして再度この画面に戻ります。新しいパラメータの値が表示されます。

    「次へ」をクリックします。 

    7. 

    表領域情報の指定 

    この画面には、OracleAS RepCAが作成する必要のある表領域が表示されます。

    「サイズ」列で、表領域の適切なサイズを選択します。コンポーネントを大量に使用するアプリケーションがある場合、表領域に最大サイズを選択します。そうでない場合、最小サイズを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    8. 

    警告: ディスク領域を確認してください 

    この警告ダイアログ・ボックスは、SYSTEM表領域およびUNDO表領域にAUTOEXTENDが設定されている場合に表示されます。警告ダイアログ・ボックスに示されるとおり、SYSTEM表領域およびUNDO表領域が含まれているファイル・システムに十分なディスク領域があることを確認してください。 

    9. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    この画面と次の2つの画面は、前述の手順で「ロードして登録」を選択した場合のみ表示されます。

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    10. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiASAdminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    11. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムにOracleAS Metadata Repositoryを登録する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    「次へ」をクリックします。 

    12. 

    リポジトリをロードしています 

    OracleAS RepCAが表領域およびスキーマを作成および移入します。 

    13. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 


  4. インストール後の手順を実行します。第2.7項「インストール後の手順」を参照してください。

2.6 ログ・ファイル内の問題のないエラー

ログ・ファイル内の次のエラーは問題ありません。無視してください。

2.6.1 SP2-0332 エラー

ログ・ファイルに、次のようにSP2-0332エラーが表示された場合は無視してもかまいません。

ERROR at line 1:
ORA-04043: object OID_METRIC_TYPE does not exist
Type created.
Type created.
Package created.
Package body created.
SP2-0332: Cannot create spool file.
Procedure created.
PL/SQL procedure successfully completed.

また、次のようにSP2-0332エラーが表示された場合も無視してかまいません。

SQL> Connected.
SQL>
PL/SQL procedure successfully completed.
SP2-0332: Cannot create spool file.
DROP USER odscommon CASCADE
ERROR at line 1:
ORA-01918: user 'ODSCOMMON' does not exist
Package body created.
SP2-0332: Cannot create spool file.
Procedure created

2.6.2 SP2-0606 エラー

ログ・ファイルに、次のようにSP2-0606エラーが表示された場合は無視してもかまいません。

ERROR at line 1:
ORA-04043: object OID_METRIC_TYPE does not exist
Type created.
Type created.
Package created.
Package body created.
SP2-0606: Cannot create SPOOL file "LOGS/oidimeta.log"
Procedure created.
PL/SQL procedure successfully completed.

2.6.3 Oracle Internet Directoryのスキーマのロード中に発生したエラー

Oracle Internet Directoryのスキーマのロード中に、次のエラーがログ・ファイルに表示された場合は無視してもかまいません。

ERROR at line 1:
ORA-01403: no data found
ORA-06512: at "ODS.TSPURGE", line 220
ORA-06512: at line 3

2.7 インストール後の手順

データベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールした後、次の手順を実行する必要があります。

2.7.1 sqlnet.oraファイルの更新

SQL*Netの設定を構成して、OracleAS Metadata RepositoryのORASSO_PSスキーマと接続できるようにします。これを行うには、NAMES.DIRECTORY_PATHエントリに次のようにLDAPを追加して、ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.oraファイルを更新します(ORACLE_HOMEはOracleAS Metadata Repositoryをインストールしたデータベース・ホーム)。

NAMES.DIRECTORY_PATH= (LDAP, TNSNAMES, ONAMES, HOSTNAME)

この構成を行わないと、OracleAS Single Sign-On管理ポートレットを使用したときにOracleAS Portalにエラーが表示されます。このエラーは、外部のアプリケーション機能を使用するためにOracleAS PortalがORASSO_PSスキーマに接続しようとしてDBリンクを使用することにより起こります。このDBリンクの問題は、OracleAS Metadata Repositoryが存在するデータベース・ホーム内で構成されたSQL*Net設定を使用すると解決できます。

2.7.2 データベースのOracleホームへのldap.oraファイルのコピー

この手順は、OracleAS Metadata RepositoryをロードしてOracle Internet Directoryに登録した場合にのみ実行します。OracleAS Metadata Repositoryのロードのみを行い、Oracle Internet Directoryには登録しなかった場合、この手順はスキップします。

2.7.3 DCMスキーマのロック解除とパスワードの設定

dcmスキーマをロック解除し、そのパスワードを設定します。この手順が必要なのは、(1)J2EE and Web Cache中間層インスタンスのデータベース・クラスタリングのためにのみMetadata Repositoryを使用する場合、および(2)Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryに登録しなかった場合のみです。

  1. データベースがインストールされているディレクトリのフルパスを指すように、環境変数ORACLE_HOMEを設定します。

  2. 環境変数ORACLE_SIDに、データベースのSIDを設定します。

  3. dcmスキーマをロック解除し、そのパスワードをSQL*Plusを使用して設定します。

    次のalter userコマンドはパスワードを"welcome1"に設定していますが、任意の値に設定できます。

    prompt> $ORACLE_HOME/bin/sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> alter user dcm identified by welcome1 account unlock;
    

2.7.4 Oracle Ultra Search用のインスタンスの作成

Oracle Application Serverでは、データベースに付属のOracle Ultra Searchを使用します。OracleAS Metadata Repositoryをリリース9.2.0.6のデータベースにロードした場合、そのリリースのデータベースに付属のOracle Ultra Searchには、デフォルトのインスタンスが含まれていません。そのため、Oracle Ultra Searchのインスタンスを作成する必要があります。インスタンスの作成方法の詳細は、『Oracle Ultra Searchユーザーズ・ガイド』の、「Oracle Ultra Search Administrationツールについて」の「インスタンスの作成」の項を参照してください。

Oracle Ultra Searchインスタンスを作成しなかった場合、次の操作でエラーになります。

  1. OracleAS Portalにログインします。

  2. 「Oracle Ultra Search管理」ページに移動します。次のエラーが表示されます。

    "Error: No Ultra Search instances have been assigned to user "ORCLADMIN" for administration. Contact the Ultra Search administrator for your organization."

2.8 ロードに失敗した場合

ロードに失敗した場合は、エラーが発生する前にロードしたOracleAS Metadata Repositoryオブジェクトを削除する必要があります。オブジェクトを削除するには、次の手順を実行します。

  1. OracleAS RepCAを実行し、削除オプションを選択します。ウィザードまたはスクリプトを使用してオブジェクトを削除できます。詳細は、第4章「OracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除」を参照してください。

  2. この手順は、OracleAS Metadata Repositoryをロードする前に、データベースにOracle Internet Directoryのスキーマが格納されていない場合にのみ実行します。つまり、データベース内のOracle Internet DirectoryのスキーマがOracleAS Metadata Repositoryによってロードされた場合です。OracleAS RepCAの実行時に、データベースにOracle Internet Directoryのスキーマがすでに格納されている場合は、この手順をスキップできます。

    この手順では、データベースからOracle Internet Directoryオブジェクトを削除します。OracleAS RepCAの削除操作では、データベースからOracle Internet Directoryオブジェクトが削除されないため、この手順は、個別に実行する必要があります。第4.1項「削除されないOracle Internet Directoryオブジェクト」を参照してください。

    Oracle Internet Directoryオブジェクトの削除については、第4.9項「Oracle Internet Directoryオブジェクトの削除」を参照してください。

2.9 登録に失敗した場合

OracleAS RepCAで、OracleAS Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryに登録することに失敗した場合は、登録解除の手順に従って、Oracle Internet Directoryのエントリをクリーンアップします。OracleAS Metadata Repositoryを登録しなおすには、まずOracle Internet Directoryのエントリをクリーンアップする必要があります。

Oracle Internet DirectoryからOracleAS Metadata Repositoryを登録解除する方法については、第4.4項「ウィザードを使用したOracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除」を参照してください。

2.10 同じデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryの再インストール

この項の説明は、リリース9.2.xのデータベースにのみ該当します。10gデータベースには該当しません。

リリース9.2.xのデータベースからOracleAS Metadata Repositoryを削除して再インストールするには、次の手順を実行します。

  1. OracleAS RepCAを使用して、データベースからOracleAS Metadata Repositoryを削除します。

  2. この手順は、OracleAS Metadata Repositoryをロードする前に、データベースにOracle Internet Directoryのスキーマが格納されていない場合にのみ実行します。つまり、データベース内のOracle Internet DirectoryのスキーマがOracleAS Metadata Repositoryによってロードされた場合です。OracleAS RepCAの実行時に、データベースにOracle Internet Directoryのスキーマがすでに格納されている場合は、この手順をスキップできます。

    この手順では、データベースからOracle Internet Directoryオブジェクトを削除します。OracleAS RepCAの削除操作では、データベースからOracle Internet Directoryオブジェクトが削除されないため、この手順は、個別に実行する必要があります。第4.1項「削除されないOracle Internet Directoryオブジェクト」を参照してください。

    Oracle Internet Directoryオブジェクトの削除については、第4.9項「Oracle Internet Directoryオブジェクトの削除」を参照してください。

  3. データベースにOracleAS Metadata Repositoryを再インストールします。

再インストールしたOracleAS Metadata Repositoryの使用

再インストールしたOracleAS Metadata Repositoryを使用する場合は、次の点に注意してください。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2006, Oracle.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引