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Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistant ユーザーズ・ガイド
10g(10.1.4.0.1) for UNIX Systems

B31485-01
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4 OracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除

OracleAS RepCAを使用して、データベースからOracleAS Metadata Repositoryの表領域およびスキーマを削除し、Oracle Internet Directoryの登録を解除することもできます。

この章の構成:

以前のリリースとの非互換

今回のリリースのOracleAS RepCAを使用して、以前のリリースのOracleAS RepCAでロードまたは登録されたOracleAS Metadata Repositoryを削除または登録解除することはできません。たとえば、リリース9.0.4.xのOracleAS RepCAでロードおよび登録されたOracleAS Metadata Repositoryを、今回のリリースのOracleAS RepCAを使用して削除または登録解除することはできません。リリース9.0.4.xのOracleAS Metadata Repositoryを削除または登録解除するには、ロードに使用したリリースと同じリリースのOracleAS RepCAを使用します。

ウィザードまたはスクリプトの使用

ウィザードまたはcleanMRスクリプトを使用して、OracleAS Metadata Repositoryを登録解除および削除できます。スクリプトでは、削除のみ実行され、OracleAS Metadata Repositoryの登録解除は実行されないことに注意してください。

4.1 削除されないOracle Internet Directoryオブジェクト

リリース2(9.2.x)のデータベースからOracleAS Metadata Repositoryを削除する場合、OracleAS RepCAでは、データベースにあるOracle Internet Directoryのスキーマ(ODS)または表領域(OLTS_ATTRSTOREOLTS_BATTRSTOREOLTS_CT_STOREOLTS_DEFAULTおよびOLTS_SVRMGSTORE)は削除されません。

同じデータベースにOracleAS Metadata Repositoryを再ロードする場合は、OracleAS RepCAを正常に実行できます。Oracle Internet Directoryオブジェクトが再利用されます。

4.2 データベースがOracle Internet Directoryデータベースの場合

データベースがOracle Internet Directoryデータベースの場合は、登録を解除できません。OracleAS RepCAによってエラーが表示され、登録解除は続行できなくなります。

Oracle Internet Directoryデータベースは、Oracle Internet Directoryによって使用されているデータベースです。Oracle Internet Directoryデータベースには、たとえば次のものがあります。

4.3 中間層でOracleAS Metadata Repositoryを使用している場合

データベースがOracle Internet Directoryデータベースではない場合、OracleAS RepCAでは、削除または登録解除するOracleAS Metadata Repositoryデータベースを使用している中間層があるかどうかが確認されます。

そのようなOracleAS Metadata Repositoryを使用している中間層が検出されると、警告が表示されます。登録解除または削除を続行すると、中間層は使用できなくなります。

4.4 ウィザードを使用したOracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除

この項では、ウィザードを使用してOracleAS Metadata Repositoryを登録解除および削除する方法について説明します。

Oracle Internet DirectoryからOracleAS Metadata Repositoryの登録解除のみを行う場合は、第4.6項「OracleAS Metadata Repositoryの登録解除」を参照してください。

OracleAS Metadata Repositoryの削除のみを行う場合は、第4.5項「OracleAS Metadata Repositoryの削除」を参照してください。

OracleAS Metadata Repositoryを登録解除および削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除または登録解除するOracleAS Metadata Repositoryを使用しているすべてのOracle Application Serverインスタンスを停止します。

    Oracle Application Serverインスタンスを停止しても、データベースに一部のOracleAS Metadata Repositoryスキーマがアクティブであると表示される場合があります。これは、データベースに対して次の問合せを実行することによって確認できます。

    prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> select schemaname from v$session;
    
    

    passwordは、SYSユーザーのパスワードを指定します。

    「schemaname」にOracleAS Metadata Repositoryのスキーマが表示された場合、それらのスキーマはアクティブなままです。OracleAS Metadata Repositoryのスキーマについては、表1-9を参照してください。

    インスタンスが停止していることを確認した後で、データベースを再起動して、セッション情報を消去します。

    これを行わなかった場合、Oracle Application Serverインスタンスの一部のセッションがアクティブなままであることがOracleAS RepCAによって検出され、警告が表示されます。

  2. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  3. 次の各画面で指示に従います。

    表4-1    OracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    「削除」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    削除オプションを選択 

    登録解除して削除: OracleAS Metadata Repositoryの表領域およびスキーマをデータベースから削除し、Oracle Internet Directoryから登録解除する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    データベースのタイプに応じて、「シングル・ノード・インスタンス」または「Real Application Clustersデータベース」を選択し、対応するフィールドを指定します。

    「シングル・ノード・インスタンス」のフィールドは、次のとおりです。

    • ホスト名: データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    • ポート: データベースのポート番号を指定します。

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「Real Application Clustersデータベース」のフィールドは、次のとおりです。

    • ホスト名およびポート: Real Application Clustersデータベースを実行するすべてのコンピュータの名前とリスナーが使用するポート番号を指定します。形式は、host:portです。各host:portは、次のようにカンマ文字で区切ります。

      hostname1:port1,hostname2:port2,hostname3:port3, ...
      
      

      中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

      例1(同じドメイン): myhost:1521, myhost2:1521

      例2(異なるドメイン): myhost.mydomain.com:1521, myhost2.mydomain.com:1521

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。サービス名はクラスタ内のすべてのインスタンスで同じである必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    6. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録解除するOracle Internet Directoryの接続情報を指定します。

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録解除の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    7. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiAS Adminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    8. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録解除するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストからOracleAS Metadata Repositoryを登録解除する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムからOracleAS Metadata Repositoryを登録解除する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    注意: この画面で、いったん「次へ」をクリックしたら、その操作は取り消さないでください。操作が完了する前に取消しを行うと、データベースの登録も登録解除もできなくなります。この操作を取り消すには、取消しを行う前にいくつかの手順を手動で実行し、データベースをクリーンアップする必要があります。第4.10項「登録解除の操作を取り消した場合のデータベースのクリーンアップ」を参照してください。

    「次へ」をクリックします。 

    9. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 

4.5 OracleAS Metadata Repositoryの削除

この項では、ウィザードを使用してOracleAS Metadata Repositoryを削除する方法について説明します。

Oracle Internet DirectoryからOracleAS Metadata Repositoryの登録解除のみを行う場合は、第4.6項「OracleAS Metadata Repositoryの登録解除」を参照してください。

OracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除を行う場合は、第4.4項「ウィザードを使用したOracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除」を参照してください。

OracleAS Metadata Repositoryを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するOracleAS Metadata Repositoryを使用しているすべてのOracle Application Serverインスタンスを停止します。

    Oracle Application Serverインスタンスを停止しても、データベースに一部のOracleAS Metadata Repositoryスキーマがアクティブであると表示される場合があります。これは、データベースに対して次の問合せを実行することによって確認できます。

    prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> select schemaname from v$session;
    
    

    passwordは、SYSユーザーのパスワードを指定します。

    「schemaname」にOracleAS Metadata Repositoryのスキーマが表示された場合、それらのスキーマはアクティブなままです。OracleAS Metadata Repositoryのスキーマについては、表1-9を参照してください。

    インスタンスが停止していることを確認した後で、データベースを再起動して、セッション情報を消去します。

    これを行わなかった場合、Oracle Application Serverインスタンスの一部のセッションがアクティブなままであることがOracleAS RepCAによって検出され、警告が表示されます。

  2. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  3. 次の各画面で指示に従います。

    表4-2    OracleAS Metadata Repositoryの削除 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    「削除」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    削除オプションを選択 

    削除: OracleAS Metadata Repositoryの表領域およびスキーマをデータベースから削除する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    SYSパスワード: SYSユーザーのパスワードを指定します。

    データベースのタイプに応じて、「シングル・ノード・インスタンス」または「Real Application Clustersデータベース」を選択し、対応するフィールドを指定します。

    「シングル・ノード・インスタンス」のフィールドは、次のとおりです。

    • ホスト名: データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    • ポート: データベースのポート番号を指定します。

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「Real Application Clustersデータベース」のフィールドは、次のとおりです。

    • ホスト名およびポート: Real Application Clustersデータベースを実行するすべてのコンピュータの名前とリスナーが使用するポート番号を指定します。形式は、host:portです。各host:portは、次のようにカンマ文字で区切ります。

      hostname1:port1,hostname2:port2,hostname3:port3, ...
      
      

      中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

      例1(同じドメイン): myhost:1521, myhost2:1521

      例2(異なるドメイン): myhost.mydomain.com:1521, myhost2.mydomain.com:1521

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。サービス名はクラスタ内のすべてのインスタンスで同じである必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    6. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 

4.6 OracleAS Metadata Repositoryの登録解除

この項では、ウィザードを使用してOracleAS Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryから登録解除する方法について説明します。データベースのOracleAS Metadata Repositoryオブジェクトは削除されません。

データベースがOracle Internet Directoryデータベースの場合は、登録解除できません。詳細は、第4.2項「データベースがOracle Internet Directoryデータベースの場合」を参照してください。

OracleAS Metadata Repositoryの削除のみを行う場合は、第4.5項「OracleAS Metadata Repositoryの削除」を参照してください。

OracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除を行う場合は、第4.4項「ウィザードを使用したOracleAS Metadata Repositoryの登録解除および削除」を参照してください。

  1. 登録解除するOracleAS Metadata Repositoryを使用しているすべてのOracle Application Serverインスタンスを停止します。

    Oracle Application Serverインスタンスを停止しても、データベースに一部のOracleAS Metadata Repositoryスキーマがアクティブであると表示される場合があります。これは、データベースに対して次の問合せを実行することによって確認できます。

    prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> select schemaname from v$session;
    
    

    passwordは、SYSユーザーのパスワードを指定します。

    「schemaname」にOracleAS Metadata Repositoryのスキーマが表示された場合、それらのスキーマはアクティブなままです。OracleAS Metadata Repositoryのスキーマについては、表1-9を参照してください。

    インスタンスが停止していることを確認した後で、データベースを再起動して、セッション情報を消去します。

    これを行わなかった場合、Oracle Application Serverインスタンスの一部のセッションがアクティブなままであることがOracleAS RepCAによって検出され、警告が表示されます。

  2. OracleAS RepCAを起動します。詳細は、第1.7項「OracleAS RepCAの起動」を参照してください。

  3. 次の各画面で指示に従います。

    表4-3    OracleAS Metadata Repositoryの登録解除 
      画面  アクション 

    1. 

    ようこそ 

    「次へ」をクリックします。 

    2. 

    Oracleホームのパスを指定 

    Oracleホーム: データベースのOracleホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。データベースを実行しているコンピュータの規則(適切なスラッシュなど)を使用してください。

    ログ・ファイル・ディレクトリ: OracleAS RepCAのログ・ファイルの書込み先ディレクトリをフルパスで指定します。このパスは、OracleAS RepCAを実行しているコンピュータ上のパスです。

    いったん「次へ」をクリックして次の画面に移動すると、ログ・ファイル・ディレクトリを変更することはできません。「戻る」をクリックしてこの画面に戻っても、「ログ・ファイル・ディレクトリ」フィールドは読取り専用になります。これは、OracleAS RepCAによって異なるディレクトリのログ・ファイルに書込みが行われないようにするためです。

    「次へ」をクリックします。 

    3. 

    操作を選択 

    「削除」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    4. 

    削除オプションを選択 

    「登録解除」を選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    5. 

    データベース接続情報を指定 

    既存データベースの接続情報を入力します。

    「DBAユーザー名」および「パスワード」: データベースにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーにはDBA権限が必要です。

    データベースのタイプに応じて、「シングル・ノード・インスタンス」または「Real Application Clustersデータベース」を選択し、対応するフィールドを指定します。

    「シングル・ノード・インスタンス」のフィールドは、次のとおりです。

    • ホスト名: データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    • ポート: データベースのポート番号を指定します。

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「Real Application Clustersデータベース」のフィールドは、次のとおりです。

    • ホスト名およびポート: Real Application Clustersデータベースを実行するすべてのコンピュータの名前とリスナーが使用するポート番号を指定します。形式は、host:portです。各host:portは、次のようにカンマ文字で区切ります。

      hostname1:port1,hostname2:port2,hostname3:port3, ...
      
      

      中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

      例1(同じドメイン): myhost:1521, myhost2:1521

      例2(異なるドメイン): myhost.mydomain.com:1521, myhost2.mydomain.com:1521

    • サービス名: データベースのサービス名を指定します。サービス名には、データベース・ドメイン名を含める必要があります。サービス名はクラスタ内のすべてのインスタンスで同じである必要があります。

      例: orcl.mydomain.com

    「次へ」をクリックします。 

    6. 

    Oracle Internet Directory接続の指定 

    Internet Directoryホスト名: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を指定します。中間層インスタンスが別のドメインにある場合は、ホスト名の後ろにそのドメイン名を追加する必要があります。

    Internet Directoryポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。

    登録(または登録解除)を目的としてOracle Internet Directoryに接続するためにSSLを使用: 登録解除の際に、SSLを使用してOracleAS RepCAをOracle Internet Directoryに接続する場合に、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。 

    7. 

    Oracle Internet Directoryへのログインの指定 

    Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。ユーザーはiAS Adminsグループに属している必要があります。ユーザーの単純な名前(jdoeなど)またはユーザーのDN(cn=orcladminなど)を使用できます。

    Oracle Internet Directoryに複数のレルムが含まれる場合、指定したユーザーが含まれるレルムを入力する必要があります。

    注意: Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインする場合、スーパーユーザーはいずれのレルムにも属していないため、レルム値は使用されません。レルム値は、単純な名前を使用してログインする場合のみ使用されます。

    「次へ」をクリックします。 

    8. 

    Oracleコンテキストを指定 

    OracleAS Metadata Repositoryを登録解除するOracle Internet Directory内の場所を指定します。

    ルートOracleコンテキスト(cn=OracleContext): ルートOracleコンテキストからOracleAS Metadata Repositoryを登録解除する場合に選択します。

    カスタムOracleコンテキスト: Oracle Internet Directory内の特定のレルムからOracleAS Metadata Repositoryを登録解除する場合に選択します。表示されるフィールドに、レルムのDNを指定します。

    注意: この画面で、いったん「次へ」をクリックしたら、その操作は取り消さないでください。操作が完了する前に取消しを行うと、データベースの登録も登録解除もできなくなります。この操作を取り消すには、取消しを行う前にいくつかの手順を手動で実行し、データベースをクリーンアップする必要があります。第4.10項「登録解除の操作を取り消した場合のデータベースのクリーンアップ」を参照してください。

    「次へ」をクリックします。 

    9. 

    成功しました 

    「OK」をクリックしてOracleAS RepCAを終了します。 

登録解除後にロックされるスキーマおよび期限切れになるパスワード

OracleAS Metadata Repositoryの登録解除のみを実行する(OracleAS Metadata Repositoryオブジェクトを削除しない)と、OracleAS RepCAによってスキーマがロックされ、スキーマのパスワードが期限切れになります。このため、スキーマを再利用するには、次の手順を実行する必要があります。

スキーマのリストについては、表1-9を参照してください。

4.7 cleanMRスクリプトを使用したOracleAS Metadata Repositoryの削除


注意

このスクリプトでは、OracleAS Metadata Repositoryの削除のみが実行されます。OracleAS Metadata Repositoryの登録解除は実行されません。OracleAS Metadata Repositoryを登録解除するには、ウィザードを使用する必要があります。 


cleanMRスクリプトは、ORACLE_HOME/repca/cleanディレクトリに格納されています。ORACLE_HOMEは、OracleAS RepCAのインストール先ディレクトリです。

データベースが実行されているコンピュータで、cleanMRを実行する必要があります。

Real Application Clustersデータベースに対してcleanMRを実行する場合は、1つのノードに対して実行する必要があります。

スクリプト実行前のすべてのOracle Application Serverインスタンスの停止

スクリプトを実行する前に、削除するOracleAS Metadata Repositoryを使用しているすべてのOracle Application Serverインスタンスを停止します。

Oracle Application Serverインスタンスを停止しても、データベースに一部のOracleAS Metadata Repositoryスキーマがアクティブであると表示される場合があります。これは、データベースに対して次の問合せを実行することによって確認できます。

prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
SQL> select schemaname from v$session;

passwordは、SYSユーザーのパスワードを指定します。

「schemaname」にOracleAS Metadata Repositoryのスキーマが表示された場合、それらのスキーマはアクティブなままです。OracleAS Metadata Repositoryのスキーマについては、表1-9を参照してください。

インスタンスが停止していることを確認した後で、データベースを再起動して、セッション情報を消去します。

これを行わなかった場合、現在データベースに接続しているユーザーを削除しようとしているというエラーが表示される場合があります。

cleanMRの構文
prompt> cleanMR -HOST db_host -PORT db_port -SERVICE_NAME service_name
         [-DBUSER dbuser] -DBPASSWD password [-DBROLE dbrole]

表4-4    cleanMRのパラメータ 
パラメータ  オプションまたは必須  説明 

-HOST db_host 

必須 

データベースを実行しているコンピュータの名前を指定します。 

-PORT db_port 

必須 

データベース・リスナーがリスニングしているポート番号を指定します。 

-SERVICE_NAME service_name 

必須 

データベースのサービス名を指定します。 

-DBUSER dbuser 

オプション 

データベースに接続するためにスクリプトで使用されるデータベース・ユーザーを指定します。指定しない場合のデフォルト・ユーザーは"SYS"です。 

-DBPASSWD password 

必須 

DBUSERのパスワードを指定します。 

-DBROLE dbrole 

オプション 

データベース・ユーザー・ロールを指定します。指定しない場合のデフォルト・ロールは"SYSDBA"です。 

例:

cleanMR -HOST myhost -PORT 1521 -SERVICE_NAME orcl -DBPASSWD topsecret

注意
ORA-2000エラー、ORU-10027エラーが表示される場合

cleanMRスクリプトによって次のエラーが表示される場合があります。

ORA-20000: ORU-10027: buffer overflow, limit of 2000 bytes
ORA-06512: at "SYS.DBMS_OUTPUT", line 35
ORA-06512: at "SYS.DBMS_OUTPUT", line 198
ORA-06512: at "SYS.DBMS_OUTPUT", line 139
ORA-06512: at line 201

この場合、スクリプトを再実行し、最初の操作で削除されなかった残りのオブジェクトを削除する必要があります。

4.8 ログ・ファイル内の問題のないエラー

データベースにOracleAS Metadata Repositoryが存在しない場合にこれを削除しようとすると、ログ・ファイルに次のエラーが表示される場合があります。このエラーは無視してかまいません。

ERROR - SQLFilterAction perform failed 
java.sql.SQLException: ORA-00942: table or view does not exist 
at oracle.jdbc.dbaccess.DBError.throwSqlException(DBError.java:134) 
...

4.9 Oracle Internet Directoryオブジェクトの削除

repca_cleanOID.sqlスクリプトを実行する前に、Oracle Internet Directoryオブジェクトを削除する必要があります。OracleAS Metadata Repositoryをロードする前にデータベースにOracle Internet Directoryオブジェクトが格納されていた場合は、必要なOracle Internet Directoryでこれらのオブジェクトが使用されていないことを確認します。

Oracle Internet Directoryオブジェクトは、次のとおりです。

次のように入力して、スクリプトを実行します(ORACLE_HOMEにはOracleAS RepCAのインストール先ディレクトリを指定します)。

prompt> cd ORACLE_HOME/repca/clean
prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
SQL> @repca_cleanOID.sql

4.10 登録解除の操作を取り消した場合のデータベースのクリーンアップ

登録解除の操作が完了する前に取消しを行うと、データベースの登録も登録解除もできなくなります。次のクリーンアップ手順を実行する必要があります。

  1. データベースの登録エントリをOracle Internet Directoryから手動で削除します。詳細は、第C.5項「手動の手順: 失敗した登録のクリーンアップまたはOracleAS Metadata Repositoryの登録解除」を参照してください。

  2. SQL*Plusで次の文を実行して、データベースの登録エントリを編集します。

    prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> execute dbms_ias_version.set_component_loading (
        component_id=>'MRC',
        component_name=>'Oracle Application Server Metadata Repository Version',
        schema_name=>'SYS' );
    SQL> execute dbms_ias_version.set_component_valid( component_id=>'MRC' );
    
    

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