Oracle Application Serverインストレーション・ガイド 10g (10.1.4.0.1) for Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium B31753-02 |
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この章では、Oracle Application ServerをOracleAS Cold Failover Cluster構成にインストールする方法について説明します。
OracleAS Cold Failover Cluster構成では、アクティブおよびパッシブ・ノードがあり、いずれのノードでもアクセスできる共有記憶域があります。
正常動作時は、アクティブ・ノードでOracle Application Serverプロセスが実行され、クライアントからのリクエストが処理されます。アクティブ・ノードに障害が発生すると、フェイルオーバー・イベントが発生します。パッシブ・ノードが引き継ぎ、アクティブ・ノードになります。これによって、共有記憶域がマウントされ、プロセスが実行されます。
OracleAS Cold Failover Clusterは、次の構成でインストールできます。
クラスタのノードが対称の場合は、共有ディスクでOracleAS Cold Failover Clusterを構成する際に、より高速な手順の実行を選択できます。
次の情報を確認して、クラスタの2つのノードが対称かどうかを確認してください。
次のものが同じ場合、OracleAS Cold Failover Clusterの2つのノードは対称です。
Oracle Application ServerをOracleAS Cold Failover Clusterにインストールする前に、次の手順を実行します。
クラスタ内の両方のノード上で、Event Logサービスが実行されている必要があります。これは、「サービス」ダイアログ・ボックスで確認できます。「サービス」ダイアログ・ボックスを表示するには、次の手順を実行します。
クラスタに関連付ける仮想アドレスが必要です。仮想アドレスは、仮想ホスト名およびIPアドレスで構成されます。クライアントは、仮想ホスト名を使用してOracleAS Cold Failover Clusterにアクセスします。各ノードには、ノード自体のホスト名およびIPアドレスに加えて、仮想アドレスが必要です。図8-13に、クラスタ内の2つのノードの仮想アドレスを示します。
仮想アドレスを取得するには、ネットワーク管理者に連絡してください。仮想ホスト名と仮想IPアドレスは、クラスタを含むサブネットのコンテキスト内で有効な任意のホスト名およびIPアドレスです。
MSCSがコンピュータにインストールされていることを確認するには、「スタート」メニューから「クラスタ アドミニストレータ」を起動できることを確認します。
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
MSCSが使用するクラスタIPアドレスおよびクラスタ名は、前述の手順で作成した仮想IPおよび仮想ホスト名とは異なります。
クラスタ・アドミニストレータを使用すると、クラスタの名前を確認できます。
OracleMSCSServicesサービスを所有するドメイン・ユーザーが必要です。このサービスは、Oracle Fail Safeのインストール時にインストールされます。
このユーザーの要件は、次のとおりです。
Oracle Fail Safeのインストール時に、domainname¥username形式を使用して、ドメインおよびユーザーを指定します。Microsoft Windows 2000のドメインを実行している場合は、username@
dnsDomainName形式を使用することもできます。
両方のノードのローカル記憶域にOracle Fail Safeをインストールする必要があります。たとえば、図8-13では、両方のノードのC:¥Oracle¥OFS
に、Oracle Fail Safeがインストールされています。
Oracle Fail Safeは、Oracle Application Serverに付属しています。Oracle Fail Safeは、Oracle Fail SafeのCD-ROMからインストールできます。
各ノードにOracle Fail Safeをインストールする手順の概要は、次のとおりです。
この項では、Oracle Fail Safeのインストールに使用する画面について説明します。画面の詳細は、『Oracle Fail Safeインストレーション・ガイド』を参照してください。
setup.exe
をダブルクリックして、インストーラを起動します。
名前: このOracleホームの名前を入力します。たとえば、ofs
と入力します。
パス(「インストール先」セクション内): Oracle Fail Safeのインストール先をフルパスで入力します。Oracle Fail Safeは、ローカル記憶域にインストールする必要があります。たとえば、C:¥oracle¥OFS
と入力します。
「次へ」をクリックします。
次のコンポーネントがインストールされます。
ドメイン¥ユーザー名: OracleMSCSServicesサービスを実行するドメイン名およびユーザー名を入力します。
「パスワード」および「パスワードの確認」: ユーザーのパスワードを指定して、確認します。
「OK」をクリックします。
Oracle Fail Safeのインストール後、Oracle Fail Safe Managerを使用してクラスタを検証します。
「スタート」→「プログラム」→「Oracle - OracleHomeName」→「Oracle Fail Safe Manager」を選択します。
ここで、OracleHomeNameは、Oracle Fail SafeをインストールしたOracleホームの名前です。
「クラスタの検証」をクリックします。
Oracleソフトウェアに関連する警告が表示される場合があります。この警告は、クラスタにまだ製品がインストールされていないために表示されます。この警告は無視できます。ただし、システム警告が表示された場合は、調査する必要があります。
Oracle Fail Safeのグループとは、スタンバイ・ノードに一括してフェイルオーバーされるリソースの論理的な集合です。OracleAS Cold Failover ClusterにOracleAS Infrastructureをインストールする前に、Oracle Fail Safe Managerを使用してグループを作成し、そのグループに次のリソースを追加する必要があります。
グループに追加するリソース | 使用するツール |
---|---|
仮想ホストのIP |
Oracle Fail Safe Manager |
仮想ホスト名 |
Oracle Fail Safe Manager |
共有ディスク |
クラスタ・アドミニストレータ |
グループを作成および設定するには、次の手順を実行します。この手順を実行すると、(フェイルオーバー・ポリシーやフェイルバック・ポリシー用の)デフォルト属性を持つグループが作成されます。これらの属性は、必要に応じて後で変更できます。詳細は、『Oracle Application Server高可用性ガイド』およびOracle Fail Safeのドキュメントを参照してください。
「スタート」→「プログラム」→「Oracle - OracleHomeName」→「Oracle Fail Safe Manager」を選択します。
ここで、OracleHomeNameは、Oracle Fail SafeをインストールしたOracleホーム・ディレクトリの名前です。
OracleAS
」というグループを使用します。「クライアントからアクセス可能なネットワークの表示」を選択します。
ネットワーク: ノードのプライマリ・ネットワーク・インタフェース・カードに関連付けられている名前を選択します。デフォルトでは、これは「ローカル・エリア接続」です。
ホスト名: 仮想ホスト名を入力します。たとえば、vhost
を入力します。
IPアドレス: 仮想ホスト名のIPを入力します。たとえば、138.2.229.77
を入力します。
「次へ」をクリックします。
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
左側の「OracleAS」グループに注意してください。これは、Oracle Fail Safe Managerで作成したグループです。
OracleAS Metadata Repositoryが含まれるインストールをインストールおよび実行中のシステムに既存のデータベースが存在する場合は、インストールを続行する前に既存のデータベースのlistener.ora
ファイルを変更する必要があります。listener.ora
ファイルを変更するには、次の手順を実行します。
ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
環境変数が設定されていることを確認します。
C:¥> lsnrctl stop
listener.ora
ファイルを開きます。
ORACLE_HOME¥network¥admin¥listener.ora
ORACLE_HOME
は、既存のデータベースのホームです。
LISTENER
エントリを検索します。
LISTENER = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = db_hostname)(PORT = db_port)) ) ...
この例では、db_hostname
は既存のデータベースの完全修飾されたホスト名で、db_port
は既存のデータベースのポートです。
ADDRESS
エントリを、新しいOracle Application ServerインスタンスのADDRESS_LIST
エントリに追加します。
LISTENER = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = db_hostname)(PORT = db_port)) (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = new_hostname)(PORT = new_port)) ) ...
この例では、new_hostname
は新しいOracle Application Serverインスタンスの完全修飾されたホスト名で、new_port
は新しいOracle Application Serverインスタンスのポートです。データベース・リスナーが競合していないことを確認する方法については、2.4.5.1項「ポート1521が既存のOracleデータベースで使用されている場合」を参照してください。
C:¥> lsnrctl start
図8-13に、OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成を示します。
この図では、次のことが示されています。
正常動作時には、1つのノード(ノード1)がアクティブ・ノードとして機能します。このノードは、共有記憶域をマウントしてOracleAS Infrastructureファイルにアクセスし、OracleAS Infrastructureプロセスを実行して、すべてのリクエストを処理します。
なんらかの理由でアクティブ・ノードが停止すると、MSCSはOracleAS Infrastructureプロセスを他のノード(「ノード2」)にフェイルオーバーし、このノードがアクティブ・ノードになります。このノードは、共有記憶域をマウントしてプロセスを実行し、すべてのリクエストを処理します。
これらのノードは、仮想アドレスを使用することによって、クライアントからは1つのコンピュータとして認識されます。中間層コンポーネント、アプリケーションなどのクライアントは、OracleAS Infrastructureにアクセスするために、クラスタに関連付けられた仮想アドレスを使用します。仮想アドレスは、アクティブ・ノード(正常動作時にはノード1、ノード1が停止した場合はノード2)に関連付けられます。どちらのノード(ノード1またはノード2)がリクエストを処理しているかをクライアントが認識する必要はありません。
インフラストラクチャにアクセスするURLに仮想ホスト名を使用します。たとえば、vhost.mydomain.com
が仮想ホスト名である場合は、Oracle HTTP ServerおよびApplication Server ControlのURLは次のようになります。
他のノード(OracleAS Infrastructureを実行していないノード)に中間層をインストールして実行できます。インストール時に、共有記憶デバイスにインストールしたOracleAS Infrastructureからのサービスを使用するように中間層を設定します。
また、中間層のOracleAS Cold Failover Cluster構成を使用せずに、クラスタ・ノードに中間層をインストールして実行することもできます。この場合、通常のインストール手順を使用して中間層をインストールします。これを行う場合、フェイルオーバーの発生時に中間層のポートがOracleAS Infrastructureのポートと競合しないことを確認します。
OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成を設定するには、次の手順を実行します。
手順 | 説明 | |
---|---|---|
1. |
インストール前の作業の詳細は、8.2項を参照してください。内容は次のとおりです。 |
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2. |
この手順では、ノード1からインストーラを実行して、共有ドライブにOracleAS Infrastructureをインストールします。 |
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3. |
Oracleホームを削除するため、OracleAS Infrastructureサービスを停止します。 |
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4. |
この手順では、Windowsレジストリ、Oracle InventoryおよびServicesをノード2で構成します。ノード1および2が対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順に従います。ノード1および2が非対称の場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順に従います。 |
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5. |
ノード2を再起動します。 |
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6. |
ノード2のコントロールの下へ、作成したOracle Fail Safeグループを移動します。 |
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7. |
ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。 |
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8. |
OracleAS Metadata Repository、OPMNおよびApplication Server Controlの高可用性設定を行う前に、Application Server Controlにアクセスして、OracleAS Infrastructureが正しくインストールされていることを確認します。 |
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9. |
OracleAS Metadata Repositoryデータベースのpfile(パラメータ・テキスト・ファイル)を作成します。このpfileはOracle Fail Safeによって使用されます。 |
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10. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOracleAS Metadata Repositoryを追加します。 |
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11. |
この手順を実行すると、リスナーによるフェイルオーバーが正常に行われるようになります。 |
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12. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。 |
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13. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。 |
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14. |
この時点で、リスナーは2つです。正しい方が実行されていることを確認します。 |
この項では、OracleAS InfrastructureをOracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成でインストールするための手順を示します。
8.2項「OracleAS Cold Failover Clusterのインストール前の手順」に示すインストール前の手順を実行します。
OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)では、「インストール・タイプの選択」画面で「Identity Management and Metadata Repository」を選択して、OracleAS Metadata RepositoryとOracle Identity Managementの両方を同じOracleホームにインストールします。このオプションにより、OracleAS Metadata Repository用の新規のデータベースと新規のOracle Internet Directoryが作成されます。
OracleAS Infrastructureのインストールを計画しているシステムに既存のOracle Application Server 10g データベースが存在する場合は、インストール前に8.2.8項「既存のデータベースのlistener.oraファイルの変更」の手順を実行する必要があることに注意してください。
注意:
インストーラの画面
インストーラを実行し、表8-3に示す一連の画面に従います。
画面 | 操作 | |
---|---|---|
1. |
-- |
インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、4.27項「インストールの一部: インストールの最初のいくつかの画面」を参照してください。 注意: |
2. |
構成オプションの選択 |
「Oracle Internet Directory」を選択します。 「Oracle Application Server Single Sign-On」を選択します。 「Oracle Application Server Delegated Administration Services」を選択します。 「Oracle Directory Integration Platform」を選択します。 認証局が必要な場合は、「Oracle Application Server Certificate Authority (OCA)」を選択します。 「次へ」をクリックします。 |
3. |
ポート構成オプションの指定 |
コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。 staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。 「次へ」をクリックします。 |
4. |
高可用性またはレプリケーション・オプションの選択 |
「仮想ホスト」を選択し、「次へ」をクリックします。 |
5. |
Internet Directoryのネームスペースの指定 |
推奨されるネームスペースを選択するか、またはデフォルトのOracle Identity Managementレルムの場所のカスタム・ネームスペースを入力します。 「推奨されるネームスペース:」に表示された値が配置要件を満たしていることを確認します。要件を満たさない場合は、「カスタム・ネームスペース:」に必要な値を入力します。詳細は、4.16項「「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面での入力」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
6. |
仮想ホストの指定 |
注意: これは、インフラストラクチャをOracleAS Cold Failover Clusterにインストールするときに重要な画面です。この画面が表示されない場合は、次の項目を確認してください。
仮想ホスト名: OracleAS Cold Failover Cluster構成の仮想ホスト名を入力します。 「次へ」をクリックします。 |
7. |
OCAの画面 |
「構成オプションの選択」画面で「Oracle Application Server Certificate Authority (OCA)」を選択した場合は、OCAを構成するための画面が表示されます。詳細は、4.30項「インストールの一部: OCAの画面」を参照してください。 |
8. |
データベース構成オプションの指定 |
グローバル・データベース名: OracleAS Metadata Repositoryデータベースの名前を入力します。ドメイン名をデータベース名に追加します。グローバル・データベース名でのこのドメイン名は、ご使用のネットワーク・ドメイン名とは異なる名前にすることができます。 グローバル・データベース名のドメイン名の部分には、次のネーミング制限があります。 グローバル・データベース名のデータベース名の部分には、次のネーミング制限があります。
注意: 2つ以上のピリオドを一緒に入力しないでください(例: SID: OracleAS Metadata Repositoryデータベースのシステム識別子を入力します。通常、これはグローバル・データベース名と同じですが、ドメイン名は含まれません。SIDは、すべてのデータベースで一意である必要があります。 SIDには、次のネーミング制限があります。 データベース・キャラクタ・セット: 使用するキャラクタ・セットを選択します。4.15項「NE8ISO8859P10およびCEL8ISO8859P14キャラクタ・セットのサポート」も参照してください。 データベース・ファイルの場所: データ・ファイル・ディレクトリの親ディレクトリへのフルパスを入力します。この親ディレクトリはすでに存在している必要があり、このディレクトリへの書込み権限を所有している必要があります。 インストーラによって、この親ディレクトリにサブディレクトリが作成されます。サブディレクトリはSIDと同じ名前になります。データ・ファイルは、このサブディレクトリに配置されます。
たとえば、 「次へ」をクリックします。 |
9. |
データベース・スキーマのパスワードの指定 |
権限付きデータベース・スキーマ(SYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMP)のパスワードを設定します。各スキーマに対して異なるパスワードを設定することも、すべてのスキーマに同じパスワードを設定することもできます。 これらのアカウントのパスワードの設定規則については、4.14項「SYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPユーザー用のパスワードの制限」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
10. |
インスタンス名とias_adminパスワードの指定 |
インスタンス名: インフラストラクチャ・インスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、3.4項「Oracle Application Server インスタンスとインスタンス名」を参照してください。 「ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを入力して、確認します。これはこのインフラストラクチャ・インスタンスの管理ユーザーです。 パスワードの要件については、3.5項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
11. |
-- |
インストールを終了します。詳細は、4.28項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 |
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Oracle
<OracleHomeName>
ASControl
Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
Oracle
<OracleHomeName>
TNSListener
OracleService
<SID>
サービスを停止するには、サービスを右クリックし、ポップアップ・メニューから「停止」を選択します。
OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)をインストール中のノードが対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順を実行してノード2を構成します。ノードが対称でない場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順を実行する必要があります。ノードが対称かどうかを確認するには、8.1.1項「対称ノードでの特別な考慮事項」を参照してください。
パートA - ノードが対称の場合
regedit
と入力します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
エントリを検索して選択します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
が選択されていることを確認します。
たとえば、oracle_registry_entries
と入力します。
レジストリ・ファイルはローカル・ディスクまたは共有ディスクのいずれかに保存できることに注意してください。ローカル・ディスクに保存する場合、ファイルをノード2にコピーする必要があります。
Oracle Universal Installerのインベントリには、ホスト上のすべてのOracleホームにインストールされているすべてのOracleソフトウェア製品に関する情報が格納されます。ただし、これらの製品がOracle Universal Installerを使用してインストールされている場合にかぎります。
Oracleインベントリ情報は、Extensible Markup Language(XML)形式で、ホストの単一ディレクトリ構造に格納されます。通常、このインベントリはWindows Systemsの次のディレクトリにあります。
C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
インベントリの場所は、Windowsレジストリで次のレジストリ・キーを選択し、文字列inst_loc
の値を表示して検出できます。
¥¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥¥Software¥Oracle¥
Oracleインベントリをノード2にコピーするには、ディレクトリ全体(C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
など)を選択し、ノード2の同じ場所にコピーします。
ノード2でWindowsサービスを作成する場合、SCツール(sc.exe
)を使用できます。これは、Microsoft社から提供されるサービス・コントロール管理ツールです。
SCツールを使用して、ノード2に必要なサービスを作成します。SCツールでは各オプションの後にスペースが必要なことに注意してください。
sc create Oracle<home name>ProcessManager binPath= "ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAProcessManager binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
sc create Oracle<home name>ASControl binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥nmesrvc.exe"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAASControl binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥nmesrvc.exe"
sc create Oracle<home name>TNSListener binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥TNSLSNR"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRATNSListener binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥TNSLSNR"
sc create OracleService<oracle_sid> binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥oracle.exe oracle_sid"
oracle_sidは大文字で指定する必要があります。 たとえば、次のようになります。
sc create OracleServiceORCL binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥ORACLE.EXE ORCL"
sc create OracleDBConsole<oracle_sid> binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥nmesrvc"
oracle_sidは大文字で指定する必要があります。 たとえば、次のようになります。
sc create OracleDBConsoleORCL binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥nmesrvc"
sc create OracleJobScheduler<oracle_sid> binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥extjob.exe oracle_sid"
oracle_sidは大文字で指定する必要があります。 たとえば、次のようになります。
sc create OracleJobSchedulerORCL binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥extjob.exe ORCL"
「システム」コントロール パネルを使用して、次のパスをWindowsのPATH変数の先頭に追加します。
%ORACLE_HOME%¥bin;%ORACLE_HOME%¥jlib;
「システム」コントロール パネルを使用して、ORACLE_HOSTNAME環境変数を作成し、値に仮想ホスト名を設定します。
環境変数の設定方法については、2.6.1項「環境変数の設定方法」を参照してください。
ノード1で次のコマンドを実行して、OracleAS Metadata Repositoryデータベース・インスタンスを削除します。
F:¥oracle¥bin> oradim -delete -sid sid
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
パートB - ノードが非対称の場合
2つのノードが対称でない場合は、次の手順を実行してノード2を構成します。
ノード1で次のコマンドを実行して、OracleAS Metadata Repositoryデータベース・インスタンスを削除します。
F:¥oracle¥bin> oradim -delete -sid sid
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
ノード2から、共有ディスク上の次のディレクトリを削除します。
ノード2からインストールを実行すると、これらのディレクトリにファイルがインストールされるため、これらのディレクトリを削除しておく必要があります。次の手順を参照してください。
OracleAS Infrastructureを共有ドライブに再度インストールします。ただし、今回は、ノード2からインストールを実行します。ノード1からインストールを実行したときに使用した値と同じ値(同じOracleホームの名前とインストール先のディレクトリ、同じインスタンス名とパスワードなど)を使用します。
インストーラによってノード2のローカル記憶域上のWindowsレジストリおよびインベントリ情報が更新されるように、ノード2からOracleAS Infrastructureをインストールする必要があります。
具体的な手順については、「ノード1からの共有ディスクへのOracleAS Infrastructureのインストール」の手順2を参照してください。
ノード2を再起動します。
ノード2の再起動中に共有ドライブはノード1にフェイルオーバーされるため、OracleAS Infrastructureサービスを開始できないことに注意してください。ノード2からは、共有ドライブにアクセスしてInfrastructureサービスを開始することはできません。
「OK」をクリックします。
ノード2の起動後に、グループをノード2に移動します。クラスタ・アドミニストレータで、グループを右クリックして、「グループの移動」を選択します(図8-14)。
グループをノード2へ移動した後、ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。
C:¥> sqlplus "sys/password as sysdba"
アイドル状態のインスタンスに接続されたことがSQL*Plusによって報告された場合、データベースは起動していません。SQL*Plusで次のコマンドを実行して、データベースを起動します。
SQL> startup
OracleAS Infrastructureが正しくインストールされていることを検証するには、URLに仮想ホスト名を使用(http://vhost.mydomain.com:1156など)して、OracleAS Infrastructureの「Application Server Control」ページにアクセスします。
仮想ホスト名は、「仮想ホストの指定」画面で入力した値です(手順6.を参照)。
デフォルトのポート番号は、1156です。ポート番号は、ORACLE_HOME¥install¥portlist.ini
ファイルを参照することによって確認できます。
Oracle Fail Safeでは、データベースにpfile(データベースのパラメータが格納されているテキスト・ファイル)があることが必須です。それぞれの手順については、8.10.1項「データベースのpfileの作成」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOracleAS Metadata Repositoryを追加します。これによって、プライマリ・ノードに障害が発生した場合、Oracle Fail SafeがOracleAS Metadata Repositoryをセカンダリ・ノードにフェイルオーバーできるようになります。
詳細は、8.10.2項「OracleAS Metadata Repositoryの高可用性設定」を参照してください。
これを実行すると、リスナーによるフェイルオーバーが正常に行われるようになります。これはOracle Fail Safeを使用して実行します。詳細は、8.10.3項「リスナーへの共有ディスクの依存関係の追加」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。詳細は、8.10.4項「OPMNの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。詳細は、8.10.6項「Application Server Controlの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeによって別のリスナーが作成されます。このリスナーは実行しておく必要があります。詳細は、8.10.7項「正しいリスナーがアクティブであることの確認」を参照してください。
図8-15に、分散OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成を示します。
この構成は、OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesコンポーネントをアクティブ-アクティブ構成で別のノードに個別にインストールすること以外、8.3項「OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成のインストール」に示す構成と同様です。
分散OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成では、OracleAS Metadata Repository、Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformをアクティブ-パッシブ構成で実行します。
ただし、OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesコンポーネントは、アクティブ-アクティブ構成で実行します。これらのコンポーネントを実行しているノードにリクエストを送るためのロード・バランサがあります。
分散OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成を設定するには、次の手順を実行します。
手順 | 説明 | |
---|---|---|
1. |
インストール前の作業の詳細は、8.2項を参照してください。内容は次のとおりです。 |
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2. |
この手順では、ノード1からインストーラを実行して、共有ドライブにOracleAS Infrastructureをインストールします。OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration ServicesおよびOCA以外のすべてのコンポーネントをインストールします。 |
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3. |
Oracleホームを削除するため、OracleAS Infrastructureサービスを停止します。 |
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4. |
この手順では、Windowsレジストリ、Oracle InventoryおよびServicesをノード2で構成します。ノード1および2が対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順に従います。ノード1および2が非対称の場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順に従います。 |
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5. |
ノード2を再起動します。 |
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6. |
ノード2のコントロールの下に、Oracle Fail Safeで作成したグループを移動します。 |
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7. |
ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。 |
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8. |
OracleAS Metadata Repository、OPMNおよびApplication Server Controlの高可用性設定を行う前に、Application Server Controlにアクセスして、OracleAS Infrastructureが正しくインストールされていることを確認します。 |
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9. |
Oracle Fail Safeのpfile(パラメータ・テキスト・ファイル)を作成します。 |
|
10. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOracleAS Metadata Repositoryを追加します。 |
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11. |
この手順を実行すると、リスナーによるフェイルオーバーが正常に行われるようになります。 |
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12. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。 |
|
13. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。 |
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14. |
この時点で、リスナーは2つです。正しい方が実行されていることを確認します。 |
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15. |
OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesのインストール |
この手順では、OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesをインストールします。 |
8.2項「OracleAS Cold Failover Clusterのインストール前の手順」に示すインストール前の手順を実行します。
分散OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成では、「インストール・タイプの選択」画面で「Identity Management and OracleAS Metadata Repository」を選択して、OracleAS Metadata RepositoryとOracle Identity Managementコンポーネントの両方(OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration ServicesおよびOCAを除く)を同じOracleホームにインストールします。このオプションにより、OracleAS Metadata Repository用の新規のデータベースと新規のOracle Internet Directoryが作成されます。
手順は、「構成オプションの選択」画面で「Oracle Application Server Single Sign-On」、「Oracle Application Server Delegated Administration Services」および「OracleAS Certificate Authority (OCA)」を選択しないこと以外は、手順2「ノード1からの共有ディスクへのOracleAS Infrastructureのインストール」と同じです。
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Oracle
<OracleHomeName>
ASControl
Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
Oracle
<OracleHomeName>
TNSListener
OracleService
<SID>
サービスを停止するには、サービスを右クリックし、ポップアップ・メニューから「停止」を選択します。
OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)をインストール中のノードが対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順を実行してノード2を構成します。ノードが対称でない場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順を実行する必要があります。ノードが対称かどうかを確認するには、8.1.1項「対称ノードでの特別な考慮事項」を参照してください。
パートA - ノードが対称の場合
regedit
と入力します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
エントリを検索して選択します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
が選択されていることを確認します。
たとえば、oracle_registry_entries
と入力します。
レジストリ・ファイルはローカル・ディスクまたは共有ディスクのいずれかに保存できることに注意してください。ローカル・ディスクに保存する場合、ファイルをノード2にコピーする必要があります。
Oracle Universal Installerのインベントリには、ホスト上のすべてのOracleホームにインストールされているすべてのOracleソフトウェア製品に関する情報が格納されます。ただし、これらの製品がOracle Universal Installerを使用してインストールされている場合にかぎります。
Oracleインベントリ情報は、Extensible Markup Language(XML)形式で、ホストの単一ディレクトリ構造に格納されます。通常、このインベントリはWindows Systemsの次のディレクトリにあります。
C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
インベントリの場所は、Windowsレジストリで次のレジストリ・キーを選択し、文字列inst_loc
の値を表示して検出できます。
¥¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥¥Software¥Oracle¥
Oracleインベントリをノード2にコピーするには、ディレクトリ全体(C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
など)を選択し、ノード2の同じ場所にコピーします。
ノード2でWindowsサービスを作成する場合、SCツール(sc.exe
)を使用できます。これは、Microsoft社から提供されるサービス・コントロール管理ツールです。
SCツールを使用して、ノード2に必要なサービスを作成します。SCツールでは各オプションの後にスペースが必要なことに注意してください。
sc create Oracle<home name>ProcessManager binPath= "ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAProcessManager binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
sc create Oracle<home name>ASControl binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥nmesrvc.exe"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAASControl binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥nmesrvc.exe"
sc create Oracle<home name>TNSListener binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥TNSLSNR"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRATNSListener binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥TNSLSNR"
sc create OracleService<oracle_sid> binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥oracle.exe oracle_sid"
oracle_sidは大文字で指定する必要があります。 たとえば、次のようになります。
sc create OracleServiceORCL binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥ORACLE.EXE ORCL"
sc create OracleDBConsole<oracle_sid> binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥nmesrvc"
oracle_sidは大文字で指定する必要があります。 たとえば、次のようになります。
sc create OracleDBConsoleORCL binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥nmesrvc"
sc create OracleJobScheduler<oracle_sid> binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥extjob.exe oracle_sid"
oracle_sidは大文字で指定する必要があります。 たとえば、次のようになります。
sc create OracleJobSchedulerORCL binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥extjob.exe ORCL"
「システム」コントロール パネルを使用して、次のパスをWindowsのPATH変数の先頭に追加します。
%ORACLE_HOME%¥bin;%ORACLE_HOME%¥jlib;
「システム」コントロール パネルを使用して、ORACLE_HOSTNAME環境変数を作成し、値に仮想ホスト名を設定します。
環境変数の設定方法については、2.6.1項「環境変数の設定方法」を参照してください。
ノード1で次のコマンドを実行して、OracleAS Metadata Repositoryデータベース・インスタンスを削除します。
F:¥oracle¥bin> oradim -delete -sid sid
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
パートB - ノードが非対称の場合
2つのノードが対称でない場合は、次の手順を実行してノード2を構成します。
ノード1で次のコマンドを実行して、OracleAS Metadata Repositoryデータベース・インスタンスを削除します。
F:¥oracle¥bin> oradim -delete -sid sid
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
ノード2から、共有ディスク上の次のディレクトリを削除します。
ノード2からインストールを実行すると、これらのディレクトリにファイルがインストールされるため、これらのディレクトリを削除しておく必要があります。次の手順を参照してください。
OracleAS Infrastructureを共有ドライブに再度インストールします。ただし、今回は、ノード2からインストールを実行します。ノード1からインストールを実行したときに使用した値と同じ値(同じOracleホームの名前とインストール先のディレクトリ、同じインスタンス名とパスワードなど)を使用します。
インストーラによってノード2のローカル記憶域上のWindowsレジストリおよびインベントリ情報が更新されるように、ノード2からOracleAS Infrastructureをインストールする必要があります。
具体的な手順については、「ノード1からの共有ディスクへのOracleAS Infrastructureのインストール」の手順2を参照してください。
ノード2を再起動します。
ノード2の再起動中に共有ドライブはノード1にフェイルオーバーされるため、OracleAS Infrastructureサービスを開始できないことに注意してください。ノード2からは、共有ドライブにアクセスしてInfrastructureサービスを開始することはできません。
「OK」をクリックします。
ノード2の起動後に、グループをノード2に移動します。クラスタ・アドミニストレータで、グループを右クリックして、「グループの移動」を選択します(図8-17)。
グループをノード2へ移動した後、ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。
C:¥> sqlplus "sys/password as sysdba"
アイドル状態のインスタンスに接続されたことがSQL*Plusによって報告された場合、データベースは起動していません。SQL*Plusで次のコマンドを実行して、データベースを起動します。
SQL> startup
OracleAS Infrastructureが正しくインストールされていることを検証するには、URLに仮想ホスト名を使用(http://vhost.mydomain.com:1156など)して、OracleAS Infrastructureの「Application Server Control」ページにアクセスします。
仮想ホスト名は、「仮想ホストの指定」画面で入力した値です(手順6.を参照)。
デフォルトのポート番号は、1156です。ポート番号は、ORACLE_HOME¥install¥portlist.ini
ファイルを参照することによって確認できます。
Oracle Fail Safeでは、データベースにpfile(データベースのパラメータが格納されているテキスト・ファイル)があることが必須です。それぞれの手順については、8.10.1項「データベースのpfileの作成」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOracleAS Metadata Repositoryを追加します。これによって、プライマリ・ノードに障害が発生した場合、Oracle Fail SafeがOracleAS Metadata Repositoryをセカンダリ・ノードにフェイルオーバーできるようになります。
詳細は、8.10.2項「OracleAS Metadata Repositoryの高可用性設定」を参照してください。
これを実行すると、リスナーによるフェイルオーバーが正常に行われるようになります。これはOracle Fail Safeを使用して実行します。詳細は、8.10.3項「リスナーへの共有ディスクの依存関係の追加」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。詳細は、8.10.4項「OPMNの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。詳細は、8.10.6項「Application Server Controlの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeによって別のリスナーが作成されます。このリスナーは実行しておく必要があります。詳細は、8.10.7項「正しいリスナーがアクティブであることの確認」を参照してください。
OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesを各ノードのローカル・ディスクにインストールします。これらのインストールは、個別に行います。
インストール前の手順
このインストールは、実際にはOracleAS Cluster(Identity Management)インストールです。このため、第9章「高可用性環境へのインストール: OracleAS Cluster(Identity Management)」に示すOracleAS Cluster(Identity Management)の設定手順を実行します。
インストール手順
手順は、9.6.5項「各ノードへのOracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesのインストール」に示すものと同じです。
図8-18に、OracleAS Cold Failover Cluster(Identity Management)構成を示します。
この構成は、別の高可用性環境にOracleAS Metadata Repositoryデータベースがあり、Oracle Identity Managementコンポーネント用にアクティブ-パッシブ構成を使用する場合に適しています。OracleAS Metadata Repositoryデータベースが格納されている共有ディスクとは異なる共有ディスクにOracle Identity Managementコンポーネントをインストールします。
構成内容は次のとおりです。
正常動作時には、プライマリ・ノードであるノード1がアクティブ・ノードです。これは、両方の共有ディスクをマウントしてOracle Identity Managementおよびデータベース・ファイルにアクセスし、Oracle Identity Managementおよびデータベース・プロセスを実行して、すべてのリクエストを処理します。
なんらかの理由でノード1が停止すると、クラスタウェアはOracle Identity Managementおよびデータベース・プロセスをノード2にフェイルオーバーします。ノード2がアクティブ・ノードとなり、共有ディスクをマウントしてプロセスを実行し、すべてのリクエストを処理します。
OracleAS Cold Failover Cluster内のアクティブ・ノードにアクセスするには、中間層コンポーネント、アプリケーションなどのクライアントは、OracleAS Cold Failover Clusterに関連付けられた仮想ホスト名を使用します。仮想ホスト名は、アクティブ・ノード(正常動作時にはノード1、ノード1が停止した場合はノード2)に関連付けられます。どちらのノード(プライマリまたはセカンダリ)がリクエストを処理しているかを、クライアントが知る必要はありません。
インフラストラクチャにアクセスするURLに仮想ホスト名を使用することもできます。たとえば、vhost.mydomain.com
が仮想ホストの名前である場合は、Oracle HTTP ServerおよびApplication Server ControlのURLは次のようになります。
次のもののURL | URLの例 |
---|---|
Oracle HTTP Server、「ようこそ」ページ |
http://vhost.mydomain.com:80 |
Oracle HTTP Server、セキュア・モード |
https://vhost.mydomain.com:443 |
Application Server Control |
http://vhost.mydomain.com:18100 |
Cold Failover ClusterデータベースにOracleAS Cold Failover Cluster(Identity Management)構成を作成するには、次の手順を実行します。
手順 | 説明 | |
---|---|---|
1. |
インストール前の作業の詳細は、8.2項を参照してください。内容は次のとおりです。 |
|
2. |
既存のCold Failover ClusterデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールします。 |
|
3. |
ノード1からOracle Identity Managementコンポーネントをインストールします。 |
|
4. |
Oracleホームを削除するため、OracleAS Infrastructureサービスを停止します。 |
|
5. |
この手順では、Windowsレジストリ、Oracle InventoryおよびServicesをノード2で構成します。ノード1および2が対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順に従います。ノード1および2が非対称の場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順に従います。 |
|
6. |
ノード2を再起動します。 |
|
7. |
ノード2のコントロールの下に、Oracle Fail Safeで作成したグループを移動します。 |
|
8. |
ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。 |
|
9. |
OracleAS Metadata Repository、OPMNおよびApplication Server Controlの高可用性設定を行う前に、Application Server Controlにアクセスして、OracleAS Infrastructureが正しくインストールされていることを確認します。 |
|
10. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。 |
|
11. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。 |
次の手順を実行して、Oracle Application ServerをOracleAS Cold Failover Cluster(Identity Management)構成にインストールします。
8.2項「OracleAS Cold Failover Clusterのインストール前の手順」に示すインストール前の手順を実行します。
OracleAS RepCAを使用して、既存のデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールします。詳細は、Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドを参照してください。
既存のデータベースがない場合は、インストーラを使用して作成できます。仮想ホスト名を使用してデータベースを作成する必要があることに注意してください。データベースは、アクティブ-パッシブ構成で(通常はハードウェア・クラスタ上で)実行する必要があります。詳細は、8.8項「OracleAS Cold Failover Cluster環境へのOracleAS Metadata Repositoryのみのインストール」を参照してください。
Oracle Identity Managementは、他の共有ディスクにインストールします。表8-6に示すインストール手順に従います。
注意:
インストーラの画面
画面 | 操作 | |
---|---|---|
1. |
-- |
インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、4.27項「インストールの一部: インストールの最初のいくつかの画面」を参照してください。 「インストール・タイプの選択」画面で、「Oracle Identity Management」を選択します。 |
2. |
構成オプションの選択 |
「Oracle Internet Directory」を選択します。 「Oracle Application Server Single Sign-On」を選択します。 「Oracle Application Server Delegated Administration Services」を選択します。 「Oracle Directory Integration Platform」を選択します。 認証局が必要な場合は、「Oracle Application Server Certificate Authority (OCA)」を選択します。 「次へ」をクリックします。 |
3. |
ポート構成オプションの指定 |
コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。 staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。 「次へ」をクリックします。 |
4. |
リポジトリの指定 |
ユーザー名: OracleAS Metadata Repositoryデータベースにログインするために使用するユーザー名を入力します。ユーザーは、DBA権限を持っている必要があります。
ホスト名とポート: データベースが稼働しているコンピュータの名前を入力し、そのコンピュータによってリスニングが行われているポートのポート番号を入力します。書式には、 サービス名: データベースのサービス名を入力します。サービス名には、データベースのドメイン名が含まれている必要があります。 「次へ」をクリックします。 |
5. |
高可用性またはレプリケーション・オプションの選択 |
「仮想ホスト」を選択し、「次へ」をクリックします。 |
6. |
Internet Directoryのネームスペースの指定 |
推奨されるネームスペースを選択するか、またはデフォルトのOracle Identity Managementレルムの場所のカスタム・ネームスペースを入力します。 「推奨されるネームスペース:」に表示された値が配置要件を満たしていることを確認します。要件を満たさない場合は、「カスタム・ネームスペース:」に必要な値を入力します。詳細は、4.16項「「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面での入力」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
7. |
仮想ホストの指定 |
注意: これは、インフラストラクチャをOracleAS Cold Failover Clusterにインストールするときに重要な画面です。この画面が表示されない場合は、次の項目を確認してください。
仮想ホスト名: OracleAS Cold Failover Cluster構成の仮想ホスト名を入力します。 「次へ」をクリックします。 |
8. |
OCAの画面 |
「構成オプションの選択」画面で「Oracle Application Server Certificate Authority (OCA)」を選択した場合は、OCAを構成するための画面が表示されます。詳細は、4.30項「インストールの一部: OCAの画面」を参照してください。 |
9. |
インスタンス名とias_adminパスワードの指定 |
インスタンス名: インフラストラクチャ・インスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、3.4項「Oracle Application Server インスタンスとインスタンス名」を参照してください。 「ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限については、3.5項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
10. |
-- |
インストールを終了します。詳細は、4.28項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 |
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
サービスを停止するには、サービスを右クリックし、ポップアップ・メニューから「停止」を選択します。
OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)をインストール中のノードが対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順を実行してノード2を構成します。ノードが対称でない場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順を実行する必要があります。ノードが対称かどうかを確認するには、8.1.1項「対称ノードでの特別な考慮事項」を参照してください。
パートA - ノードが対称の場合
regedit
と入力します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
エントリを検索して選択します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
が選択されていることを確認します。
たとえば、oracle_registry_entries
と入力します。
レジストリ・ファイルはローカル・ディスクまたは共有ディスクのいずれかに保存できることに注意してください。ローカル・ディスクに保存する場合、ファイルをノード2にコピーする必要があります。
Oracle Universal Installerのインベントリには、ホスト上のすべてのOracleホームにインストールされているすべてのOracleソフトウェア製品に関する情報が格納されます。ただし、これらの製品がOracle Universal Installerを使用してインストールされている場合にかぎります。
Oracleインベントリ情報は、Extensible Markup Language(XML)形式で、ホストの単一ディレクトリ構造に格納されます。通常、このインベントリはWindows Systemsの次のディレクトリにあります。
C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
インベントリの場所は、Windowsレジストリで次のレジストリ・キーを選択し、文字列inst_loc
の値を表示して検出できます。
¥¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥¥Software¥Oracle¥
Oracleインベントリをノード2にコピーするには、ディレクトリ全体(C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
など)を選択し、ノード2の同じ場所にコピーします。
ノード2でWindowsサービスを作成する場合、SCツール(sc.exe
)を使用できます。これは、Microsoft社から提供されるサービス・コントロール管理ツールです。
SCツールを使用して、ノード2に必要なサービスを作成します。SCツールでは各オプションの後にスペースが必要なことに注意してください。
sc create Oracle<home name>ProcessManager binPath= "ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAProcessManager binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
sc create Oracle<home name>ASControl binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥nmesrvc.exe"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAASControl binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥nmesrvc.exe"
「システム」コントロール パネルを使用して、次のパスをWindowsのPATH変数の先頭に追加します。
%ORACLE_HOME%¥bin;%ORACLE_HOME%¥jlib;
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
パートB - ノードが非対称の場合
2つのノードが対称でない場合は、次の手順を実行してノード2を構成します。
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
ノード2から、共有ディスク上の次のディレクトリを削除します。
ノード2からインストールを実行すると、これらのディレクトリにファイルがインストールされるため、これらのディレクトリを削除しておく必要があります。次の手順を参照してください。
Oracle Identity Managementコンポーネントを共有ドライブに再度インストールします。ただし、今回は、ノード2からインストールを実行します。ノード1からインストールを実行したときに使用した値と同じ値(同じOracleホーム名とインストール先のディレクトリ、同じインスタンス名とパスワードなど)を使用します。
インストーラによってノード2のローカル記憶域上のWindowsレジストリおよびインベントリ情報が更新されるように、ノード2からOracle Identity Managementコンポーネントをインストールする必要があります。
具体的な手順については、「Oracle Identity Managementコンポーネントのインストール」の手順3を参照してください。
ノード2を再起動します。
ノード2の再起動中に共有ドライブはノード1にフェイルオーバーされるため、OracleAS Infrastructureサービスを開始できないことに注意してください。ノード2からは、共有ドライブにアクセスしてInfrastructureサービスを開始することはできません。
「OK」をクリックします。
ノード2の起動後に、グループをノード2に移動します。クラスタ・アドミニストレータで、グループを右クリックして、「グループの移動」を選択します(図8-20)。
グループをノード2へ移動した後、ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。
C:¥> sqlplus "sys/password as sysdba"
アイドル状態のインスタンスに接続されたことがSQL*Plusによって報告された場合、データベースは起動していません。SQL*Plusで次のコマンドを実行して、データベースを起動します。
SQL> startup
Oracle Identity Managementコンポーネントが正しくインストールされていることを検証するには、URLに仮想ホスト名を使用(http://vhost.mydomain.com:1156など)して、「Application Server Control」ページにアクセスします。
仮想ホスト名は、「仮想ホストの指定」画面で入力した値です(手順7.を参照)。
デフォルトのポート番号は、1156です。ポート番号は、ORACLE_HOME¥install¥portlist.ini
ファイルを参照することによって確認できます。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。詳細は、8.10.4項「OPMNの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループにリソースとしてApplication Server Controlを追加します。詳細は、8.10.6項「Application Server Controlの高可用性設定」を参照してください。
この構成は、次のような場合に適しています。
図8-21に、分散OracleAS Cold Failover Cluster(Identity Management)構成を示します。
この構成内容は次のとおりです。
この層では、正常動作時は、アクティブ・ノードが共有ディスクをマウントしてOracle Identity Managementおよびデータベースにアクセスし、Oracle Internet Directory、Oracle Directory Integration Platformおよびデータベース・プロセスを実行して、すべてのリクエストを処理します。
なんらかの理由でアクティブ・ノードが停止すると、クラスタウェアはプロセスをセカンダリ・ノード(ノード2)にフェイルオーバーします。ノード2が新しいアクティブ・ノードになり、共有ディスクをマウントしてプロセスを実行し、すべてのリクエストを処理します。
中間層コンポーネントおよびアプリケーションが格納されているアクティブ・ノードやクライアントにアクセスするには、仮想ホスト名を使用します。仮想ホスト名は、アクティブ・ノード(正常動作時はプライマリ・ノード、フェイルオーバー時はセカンダリ・ノード)に関連付けられています。どちらのノード(プライマリまたはセカンダリ)がリクエストを処理しているかを、クライアントが知る必要はありません。
アクティブ・ノードにアクセスするには、URLに仮想ホスト名を使用する必要があります。たとえば、vhost.mydomain.com
が仮想ホスト名である場合、この層でのOracle HTTP ServerおよびApplication Server ControlのURLは次のようになります。
次のもののURL | URLの例 |
---|---|
Oracle HTTP Server、「ようこそ」ページ |
http://vhost.mydomain.com:80 |
Oracle HTTP Server、セキュア・モード |
https://vhost.mydomain.com:443 |
Application Server Control |
http://vhost.mydomain.com:18100 |
この層のノードはクラスタ化されないことに注意してください。両方のノードは同時にアクティブであり、ファイルは各ノードでローカルにインストールします。これらのノードにアクセスするために、クライアントはロード・バランサを介します。たとえば、ロード・バランサの名前がloadbalance1.mydomain.com
である場合、この層でのOracle HTTP ServerおよびApplication Server ControlのURLは次のようになります。
次のもののURL | URLの例 |
---|---|
Oracle HTTP Server、「ようこそ」ページ |
http://vhost.mydomain.com:80 |
Oracle HTTP Server、セキュア・モード |
https://vhost.mydomain.com:443 |
Application Server Control |
http://vhost.mydomain.com:18100 |
Cold Failover Clusterデータベースに分散OracleAS Cold Failover Cluster(Identity Management)構成を作成するには、次の手順を実行します。
手順 | 説明 | |
---|---|---|
1. |
インストール前の作業の詳細は、8.2項を参照してください。内容は次のとおりです。 |
|
2. |
既存のCold Failover ClusterデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールします。 |
|
3. |
Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformのインストール |
ノード1からOracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformコンポーネントをインストールします。 |
4. |
Oracleホームを削除するため、OracleAS Infrastructureサービスを停止します。 |
|
5. |
この手順では、Windowsレジストリ、Oracle InventoryおよびServicesをノード2で構成します。ノード1および2が対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順に従います。ノード1および2が非対称の場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順に従います。 |
|
6. |
ノード2を再起動します。 |
|
7. |
ノード2のコントロールの下へ、Oracle Fail Safeで作成したグループを移動します。 |
|
8. |
ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。 |
|
9. |
OracleAS Metadata Repository、OPMNおよびApplication Server Controlの高可用性設定を行う前に、Application Server Controlにアクセスして、OracleAS Infrastructureが正しくインストールされていることを確認します。 |
|
10. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。 |
|
11. |
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。 |
|
12. |
OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesのインストール |
この手順では、OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesコンポーネントをインストールします。 |
8.2項「OracleAS Cold Failover Clusterのインストール前の手順」に示すインストール前の手順を実行します。
OracleAS RepCAを使用して、既存のデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールします。詳細は、Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドを参照してください。
既存のデータベースがない場合は、インストーラを使用して作成できます。仮想ホスト名を使用してデータベースを作成する必要があることに注意してください。詳細は、8.8項「OracleAS Cold Failover Cluster環境へのOracleAS Metadata Repositoryのみのインストール」を参照してください。
Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformコンポーネントは、共有ディスクにインストールします。表8-8に示すインストール手順に従います。
注意:
インストーラの画面
画面 | 操作 | |
---|---|---|
1. |
-- |
インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、4.27項「インストールの一部: インストールの最初のいくつかの画面」を参照してください。 「インストール・タイプの選択」画面で、「Identity Management」を選択します。 |
2. |
構成オプションの選択 |
「Oracle Internet Directory」を選択します。 「Oracle Application Server Single Sign-On」は選択しないでください。 「OracleAS Delegated Administration Service」は選択しないでください。 「Oracle Directory Integration Platform」を選択します。 「Oracle Application Server Certificate Authority (OCA)」は選択しないでください。 「次へ」をクリックします。 |
3. |
ポート構成オプションの指定 |
コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。 staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。 「次へ」をクリックします。 |
4. |
リポジトリの指定 |
ユーザー名: OracleAS Metadata Repositoryデータベースにログインするために使用するユーザー名を入力します。ユーザーは、DBA権限を持っている必要があります。
ホスト名とポート: データベースが稼働しているコンピュータの名前を入力し、そのコンピュータによってリスニングが行われているポートのポート番号を入力します。書式には、 サービス名: データベースのサービス名を入力します。サービス名には、データベースのドメイン名が含まれている必要があります。 「次へ」をクリックします。 |
5. |
高可用性またはレプリケーション・オプションの選択 |
「仮想ホスト」を選択し、「次へ」をクリックします。 |
6. |
Internet Directoryのネームスペースの指定 |
推奨されるネームスペースを選択するか、またはデフォルトのOracle Identity Managementレルムの場所のカスタム・ネームスペースを入力します。 「推奨されるネームスペース:」に表示された値が配置要件を満たしていることを確認します。要件を満たさない場合は、「カスタム・ネームスペース:」に必要な値を入力します。詳細は、4.16項「「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面での入力」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
7. |
仮想ホストの指定 |
注意: これは、インフラストラクチャをOracleAS Cold Failover Clusterにインストールするときに重要な画面です。この画面が表示されない場合は、次の項目を確認してください。
仮想ホスト名: OracleAS Cold Failover Cluster構成の仮想ホスト名を入力します。 「次へ」をクリックします。 |
8. |
インスタンス名とias_adminパスワードの指定 |
インスタンス名: インフラストラクチャ・インスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、3.4項「Oracle Application Server インスタンスとインスタンス名」を参照してください。 「ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限については、3.5項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
9. |
-- |
インストールを終了します。詳細は、4.28項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 |
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
サービスを停止するには、サービスを右クリックし、ポップアップ・メニューから「停止」を選択します。
OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)をインストール中のノードが対称の場合は、「パートA - ノードが対称の場合」の手順を実行してノード2を構成します。ノードが対称でない場合は、「パートB - ノードが非対称の場合」の手順を実行する必要があります。ノードが対称かどうかを確認するには、8.1.1項「対称ノードでの特別な考慮事項」を参照してください。
パートA - ノードが対称の場合
regedit
と入力します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
エントリを検索して選択します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Oracle
が選択されていることを確認します。
たとえば、oracle_registry_entries
と入力します。
レジストリ・ファイルはローカル・ディスクまたは共有ディスクのいずれかに保存できることに注意してください。ローカル・ディスクに保存する場合、ファイルをノード2にコピーする必要があります。
Oracle Universal Installerのインベントリには、ホスト上のすべてのOracleホームにインストールされているすべてのOracleソフトウェア製品に関する情報が格納されます。ただし、これらの製品がOracle Universal Installerを使用してインストールされている場合にかぎります。
Oracleインベントリ情報は、Extensible Markup Language(XML)形式で、ホストの単一ディレクトリ構造に格納されます。通常、このインベントリはWindows Systemsの次のディレクトリにあります。
C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
インベントリの場所は、Windowsレジストリで次のレジストリ・キーを選択し、文字列inst_loc
の値を表示して検出できます。
¥¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥¥Software¥Oracle¥
Oracleインベントリをノード2にコピーするには、ディレクトリ全体(C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
など)を選択し、ノード2の同じ場所にコピーします。
ノード2でWindowsサービスを作成する場合、SCツール(sc.exe
)を使用できます。これは、Microsoft社から提供されるサービス・コントロール管理ツールです。
SCツールを使用して、ノード2に必要なサービスを作成します。SCツールでは各オプションの後にスペースが必要なことに注意してください。
sc create Oracle<home name>ProcessManager binPath= "ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAProcessManager binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥opmn¥bin¥opmn.exe -S"
sc create Oracle<home name>ASControl binPath= "ORACLE_HOME¥bin¥nmesrvc.exe"
たとえば、次のようになります。
sc create OracleINFRAASControl binPath= "C:¥oracle¥OraInfra¥bin¥nmesrvc.exe"
「システム」コントロール パネルを使用して、次のパスをWindowsのPATH変数の先頭に追加します。
%ORACLE_HOME%¥bin;%ORACLE_HOME%¥jlib;
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
パートB - ノードが非対称の場合
2つのノードが対称でない場合は、次の手順を実行してノード2を構成します。
ノード1を再起動します。再起動中、「OracleAS」グループの下に定義されたリソースはノード2にフェイルオーバーされます。リソースには、仮想ホスト名、仮想ホストのIPおよび共有ディスクが含まれます。フェイルオーバー後は、ノード2がこれらのリソースを所有します。
ノード2から、共有ディスク上の次のディレクトリを削除します。
ノード2からインストールを実行すると、これらのディレクトリにファイルがインストールされるため、これらのディレクトリを削除しておく必要があります。次の手順を参照してください。
Oracle Identity Managementコンポーネントを共有ドライブに再度インストールします。ただし、今回は、ノード2からインストールを実行します。ノード1からインストールを実行したときに使用した値と同じ値(同じOracleホーム名とインストール先のディレクトリ、同じインスタンス名とパスワードなど)を使用します。
インストーラによってノード2のローカル記憶域上のWindowsレジストリおよびインベントリ情報が更新されるように、ノード2からOracle Identity Managementコンポーネントをインストールする必要があります。
具体的な手順については、「Oracle Identity Managementコンポーネントのインストール」の手順3を参照してください。
ノード2を再起動します。
ノード2の再起動中に共有ドライブはノード1にフェイルオーバーされるため、OracleAS Infrastructureサービスを開始できないことに注意してください。ノード2からは、共有ドライブにアクセスしてInfrastructureサービスを開始することはできません。
「OK」をクリックします。
ノード2の起動後に、グループをノード2に移動します。クラスタ・アドミニストレータで、グループを右クリックして、「グループの移動」を選択します(図8-23)。
グループをノード2へ移動した後、ノード2でOracleAS Infrastructureサービスを開始します。
C:¥> sqlplus "sys/password as sysdba"
アイドル状態のインスタンスに接続されたことがSQL*Plusによって報告された場合、データベースは起動していません。SQL*Plusで次のコマンドを実行して、データベースを起動します。
SQL> startup
Oracle Identity Managementコンポーネントが正しくインストールされていることを検証するには、URLに仮想ホスト名を使用(http://vhost.mydomain.com:1156など)して、「Application Server Control」ページにアクセスします。
仮想ホスト名は、「仮想ホストの指定」画面で入力した値です(手順7.を参照)。
デフォルトのポート番号は、1156です。ポート番号は、ORACLE_HOME¥install¥portlist.ini
ファイルを参照することによって確認できます。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてOPMNを追加します。詳細は、8.10.4項「OPMNの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeで作成したグループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。詳細は、8.10.6項「Application Server Controlの高可用性設定」を参照してください。
これらのコンポーネントをOracleAS Cluster(Identity Management)構成でインストールします。この構成では、各ノードのローカル・ディスクにインストールします。これらのインストールは、個別に行います。
インストール前の手順: このインストールは、実際はOracleAS Cluster(Identity Management)のインストールであるため、第9章「高可用性環境へのインストール: OracleAS Cluster(Identity Management)」に示すOracleAS Cluster(Identity Management)の設定手順に従うことができます。
インストール手順: インストール手順は、9.6.5項「各ノードへのOracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesのインストール」を参照してください。
この項で説明する構成は、8.4項「分散OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure)構成のインストール」で説明した構成に類似しています。相違点は、この項で説明する構成で、OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration ServicesがOracleAS Cold Failover Cluster構成で実行される点です。
2セットのクラスタ・ノードが必要です。詳細は、図8-24を参照してください。1つのセットでOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryを実行し、もう1つのセットでOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onを実行します。
各セットには、共有記憶域および仮想ホスト名が必要です。Oracle Application Serverの様々なコンポーネントのOracleホームを共有記憶域にインストールします。
手順 | 説明 | |
---|---|---|
1. |
インストール前の作業の詳細は、8.2項を参照してください。内容は次のとおりです。
|
|
2. |
2つのstaticports.iniファイルを作成します。ノードの各セットで1つずつです。これによって、インストーラは同じポートを使用してコンポーネントを構成します。 |
|
3. |
ノード1からの共有ドライブへのOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryのインストール |
ノード1から共有ディスクにOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryをインストールします。 手順は、「構成オプションの選択」画面で「Oracle Internet Directory」、「Oracle Application Server Directory Integration and Provisioning」および「高可用性およびレプリケーション」のみを選択すること以外は、手順2「ノード1からの共有ディスクへのOracleAS Infrastructureのインストール」と同じです。 |
4. |
ノード3からのOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onのインストール |
ノード3から共有ディスクにOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onをインストールします。 |
5. |
Oracleホームを削除するため、ノード1からOracleAS Infrastructureサービスを停止します。 |
|
6. |
Oracleホームを削除するため、ノード3からOracleAS Infrastructureサービスを停止します。 |
|
7. |
ノード1から |
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8. |
OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet DirectoryのOracleホームの削除 |
ノード1からOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet DirectoryのOracleホーム・ディレクトリを削除します。 |
9. |
Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-OnのOracleホームの削除 |
ノード3からOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-OnのOracleホーム・ディレクトリを削除します。 |
10. |
OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryのインストール |
ノード2から共有ディスクにOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryをインストールします。手順2.で使用した同じ値(Oracleホーム名、Oracleホーム・ディレクトリ、インスタンス名など)を使用します。 |
11. |
Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onのインストール |
ノード4から共有ディスクにOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onをインストールします。手順4.で使用した同じ値(Oracleホーム名、Oracleホーム・ディレクトリ、インスタンス名など)を使用します。 |
12. |
OracleAS Metadata Repositoryデータベースのpfile(パラメータ・テキスト・ファイル)を作成します。このpfileはOracle Fail Safeに必要です。 |
|
13. |
Oracle Fail Safeの「MROID」グループに、リソースとしてOracleAS Metadata Repositoryを追加します。 |
|
14. |
共有ディスクのリスナーの依存関係を作成します。 |
|
15. |
Oracle Fail Safeの「MROID」グループに、リソースとしてOPMNを追加します。 |
|
16. |
Oracle Fail Safeの「MROID」グループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。 |
|
17. |
Oracle Fail Safeの「SSODAS」グループをノード4に移動します。 |
|
18. |
ノード4でOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onを起動します。 |
|
19. |
Application Server Controlにアクセスして、インストールを検証します。 |
|
20. |
Oracle Fail Safeの「SSODAS」グループに、リソースとしてOPMNを追加します。 |
|
21. |
OPMNに共有ディスクの依存関係を作成します。 |
|
22. |
Oracle Fail Safeの「SSODAS」グループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。 |
|
23. |
この時点で、リスナーは2つです。正しい方が実行されていることを確認します。 |
8.2項「OracleAS Cold Failover Clusterのインストール前の手順」に示すインストール前の手順を実行します。インストール前の作業の内容は次のとおりです。
2つの仮想アドレスを取得する必要があります。ノードの各セットで1つずつです。
すべてのノードにMSCSをインストールする必要があります。
2つのクラスタが必要です。ノードの各セットで1つずつです。
2つのグループを作成する必要があります。ノードの各セットで1つずつです。次の手順で使用するOracle Fail Safeグループのサンプル名は次のとおりです。
OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryインストールでは、グループを「MROID」と呼びます。
Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onインストールでは、グループを「SSODAS」と呼びます。
2つのstaticports.iniファイルを作成します。ノードの各セットで1つずつです。 各ノードからインストールする際に同じポートを取得する必要があるため、staticports.iniファイルが必要です。staticports.iniについては、2.4.4項「カスタムのポート番号の使用(「静的ポート」機能)」を参照してください。
「インストール・タイプの選択」画面で「Identity Management and OracleAS Metadata Repository」を選択して、OracleAS Metadata RepositoryとOracle Internet Directoryを同じOracleホームにインストールします。このオプションにより、OracleAS Metadata Repository用の新規のデータベースと新規のOracle Internet Directoryが作成されます。
この手順は、次に示す相違点以外は、手順2「ノード1からの共有ディスクへのOracleAS Infrastructureのインストール」と同じです。
次のコンポーネントは選択しないでください。
表8-10の手順に従い、ノード3から共有ディスクにOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onをインストールします。
注意:
表8-10 Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onのインストール
画面 | 操作 | |
---|---|---|
1. |
-- |
インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、4.27項「インストールの一部: インストールの最初のいくつかの画面」を参照してください。 「インストール・タイプの選択」画面で、「Oracle Identity Management」を選択します。 |
2. |
構成オプションの選択 |
「Oracle Internet Directory」は選択しないでください。 「Oracle Application Server Single Sign-On」を選択します。 「Oracle Application Server Delegated Administration Services」を選択します。 「Oracle Directory Integration Platform」は選択しないでください。 「Oracle Application Server Certificate Authority (OCA)」は選択しないでください。 「次へ」をクリックします。 |
3. |
ポート構成オプションの指定 |
「手動」を選択し、表示されたフィールドにstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。 staticports.iniファイルは、手順2 「staticports.iniファイルの作成」で作成しました。 「次へ」をクリックします。 |
4. |
高可用性オプションの選択 |
「仮想ホスト」を選択し、「次へ」をクリックします。 |
5. |
Oracle Internet Directoryへの登録 |
以前にインストールしたOracle Internet Directoryの接続情報を入力します。 ホスト名: Oracle Internet Directoryのホストにアクセスする仮想ホスト名を入力します。 SSLポート: Oracle Internet DirectoryがリスニングしているSSLポートのポート番号を入力します。ポート番号がわからない場合は、4.17項「コンポーネントが使用するポート番号の確認方法」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
6. |
Oracle Internet Directoryへのログインの指定 |
ユーザー名: Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名を入力します。 レルム: ユーザー名の妥当性を検証するレルムを入力します。このフィールドは、Oracle Internet Directoryに複数のレルムがある場合にのみ表示されます。 「次へ」をクリックします。 |
7. |
仮想ホストの指定 |
注意: これは、OracleAS Cold Failover Clusterにインストールする際の重要な画面です。この画面が表示されない場合は、次の項目を確認してください。
仮想ホスト名: OracleAS Cold Failover Cluster構成の仮想ホスト名を入力します。 「次へ」をクリックします。 |
8. |
インスタンス名とias_adminパスワードの指定 |
インスタンス名: インスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、3.4項「Oracle Application Server インスタンスとインスタンス名」を参照してください。 「ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限については、3.5項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。 「次へ」をクリックします。 |
9. |
-- |
インストールを終了します。詳細は、4.28項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 |
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Oracle
<OracleHomeName>
ASControl
Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
Oracle
<OracleHomeName>
TNSListener
OracleService
<SID>
サービスを停止するには、サービスを右クリックし、ポップアップ・メニューから「停止」を選択します。
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
サービスを停止するには、サービスを右クリックし、ポップアップ・メニューから「停止」を選択します。
ノード1で次のコマンドを実行して、OracleAS Metadata Repositoryデータベース・インスタンスを削除します。
F:¥oracle¥bin> oradim -delete -sid sid
ノード1からOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet DirectoryのOracleホームを削除します。ノード2から再び同じディレクトリにインストールするため、削除しておく必要があります。
ノード3からOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-OnのOracleホームを削除します。ノード4から再び同じディレクトリにインストールするため、削除しておく必要があります。
ノード2からOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryをインストールします。 Oracleホーム、インスタンス名、SIDなどは、ノード1からインストールしたときと同じ値を使用します。手順3「ノード1からの共有ドライブへのOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryのインストール」に従います。
ノード4からOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onをインストールします。 Oracleホーム、インスタンス名、SIDなどは、ノード3からインストールしたときと同じ値を使用します。手順4「ノード3からのOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onのインストール」に従います。
Oracle Fail Safeでは、データベースにpfile(データベースのパラメータが格納されているテキスト・ファイル)があることが必須です。それぞれの手順については、8.10.1項「データベースのpfileの作成」を参照してください。
Oracle Fail Safeの「MROID」グループに、リソースとしてOracleAS Metadata Repositoryを追加します。これによって、プライマリ・ノードに障害が発生した場合、Oracle Fail SafeがOracleAS Metadata Repositoryをセカンダリ・ノードにフェイルオーバーできるようになります。詳細は、8.10.2項「OracleAS Metadata Repositoryの高可用性設定」を参照してください。
これによって、Oracle Fail Safeが共有ディスクにアクセスしてから、その共有ディスクにインストールしたリスナーにアクセスできるようになります。詳細は、8.10.3項「リスナーへの共有ディスクの依存関係の追加」を参照してください。
Oracle Fail Safeの「MROID」グループに、リソースとしてOPMNを追加します。詳細は、8.10.4項「OPMNの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeの「MROID」グループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。詳細は、8.10.6項「Application Server Controlの高可用性設定」を参照してください。
クラスタ・アドミニストレータを使用して、「SSODAS」グループをノード4に移動します。クラスタ・アドミニストレータで、グループを右クリックして、「グループの移動」を選択します。
ノード4のOracleホームに関連付けられているサービスを開始します。
ノード1およびノード2でのインストールを検証するには、URLに仮想ホスト名を使用(http://vhost.mydomain.com:1156など)して、ノードの「Application Server Control」ページにアクセスします。
仮想ホスト名は、「仮想ホストの指定」画面で入力した値です(手順6.を参照)。デフォルトのポート番号は、1156です。ポート番号は、ORACLE_HOME¥install¥portlist.ini
ファイルを参照することによって確認できます。
同様に、ノード3およびノード4でのインストールを検証するには、URLに仮想ホスト名を使用(http://vhost_2.mydomain.com:1156など)して、ノードの「Application Server Control」ページにアクセスします。
仮想ホスト名は、「仮想ホストの指定」画面で入力した値です(手順7.を参照)。
Oracle Fail Safeの「SSODAS」グループに、リソースとしてOPMNを追加します。詳細は、8.10.4項「OPMNの高可用性設定」を参照してください。
これによって、OPMNを起動する前に、Oracle Fail Safeが共有ディスクにアクセスできるようになります。詳細は、8.10.5項「OPMNへの共有ディスクの依存関係の追加」を参照してください。
Oracle Fail Safeの「SSODAS」グループに、リソースとしてApplication Server Controlを追加します。詳細は、8.10.6項「Application Server Controlの高可用性設定」を参照してください。
Oracle Fail Safeによって別のリスナーが作成されます。このリスナーは実行しておく必要があります。詳細は、8.10.7項「正しいリスナーがアクティブであることの確認」を参照してください。
この項では、OracleAS Metadata Repositoryを新しいデータベースをインストールする(インストーラによって、新しいデータベースが作成され、OracleAS Metadata Repositoryが移入される)方法について説明します。このデータベースは、OracleAS Cold Failover Cluster環境で使用できます。
前提条件:
表8-11 OracleAS Metadata Repositoryのみのインストール
画面 | 操作 | |
---|---|---|
1. |
-- |
インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、4.27項「インストールの一部: インストールの最初のいくつかの画面」を参照してください。 注意: |
2. |
構成オプションの選択 |
「次へ」をクリックします。 |
3. |
高可用性オプションの選択 |
「次へ」をクリックします。 |
4. |
Oracle Application Server Metadata Repositoryの登録 |
Oracle Internet Directoryがすでにあり、その接続情報がわかっている場合は、「はい」を選択し、Oracle Internet Directoryが実行されているコンピュータの名前とポート番号を入力します。ポート番号がわからない場合は、4.17項「コンポーネントが使用するポート番号の確認方法」を参照してください。 Oracle Internet DirectoryにはSSL接続のみ使用: Oracle Application ServerコンポーネントがOracle Internet Directoryへの接続にSSLのみを使用するようにする場合は、このオプションを選択します。 Oracle Internet Directoryがない場合、またはその接続情報がわからない場合は、「いいえ」を選択します。 「次へ」をクリックします。 |
5. |
Oracle Internet Directoryへのログインの指定 |
この画面は、前の画面で「はい」を選択した場合にのみ表示されます。 ユーザー名: Oracle Internet Directoryへログインするためのユーザー名を入力します。ユーザーは、Oracle Internet DirectoryのiAS Adminsグループに属している必要があります。 レルム: このフィールドは、Oracle Internet Directoryに複数のレルムがある場合にのみ表示されます。ユーザーの認証に使用するレルムの名前を入力します。 「次へ」をクリックします。 |
6. |
仮想ホストの指定 |
「次へ」をクリックします。 |
7. |
Oracle Databaseの画面 |
OracleAS Metadata Repositoryデータベースの情報を入力します。詳細は、4.29項「インストールの一部: Databaseの画面」を参照してください。 |
8. |
-- |
インストールを終了します。詳細は、4.28項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 |
ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥htdocs¥index.html
ファイルで、すべての物理ホスト名(node1
など)を仮想ホスト名(vhost
)に変更します。ここで、node1
はホスト名を示します。
node1
がOracle Application Serverインスタンス名の一部として使用されている場合は、変更しないでください。
この項では、サポートされている手順について説明します。この章の前半にある構成に関する説明では、次の手順が参照されています。ご使用の構成に関連する手順のみを実行します。
pfileは、データベースの初期化パラメータが格納されているテキスト・ファイルです。Oracle Fail Safeではデータベースにpfileが必要です。データベースをグループに追加する際に、pfileへのフルパスを「パラメータ・ファイル」に入力します(図8-27を参照)。
ORACLE_HOME¥database
ディレクトリにinit
<SID>
.ora
というファイルを作成します。
spfile=<ORACLE_HOME>¥database¥spfile<SID>.ora remote_login_passwordfile=<PARAMETER_VALUE> local_listener="(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<Virtual_IP>)(PORT=1521))"
<ORACLE_HOME>は、Oracleホーム・ディレクトリのフルパスに置き換えます。
<SID>は、データベースのSIDに置き換えます。
<PARAMETER_VALUE>は、EXCLUSIVE
またはSHARED
に置き換えてください。
<Virtual_IP>は、仮想ホスト名の仮想IPに置き換えます。
以前、OracleAS Metadata Repositoryをインストールする前に任意のノードのローカル・ディスクにデータベースをインストールした場合は、OracleAS Metadata Repositoryの高可用性設定を行う前に一部のファイルを移動する必要があります。次のファイルを、表領域をインストールした共有ディスクに移動します。
OracleAS Metadata Repositoryの高可用性設定を行うには、グループにOracleAS Metadata Repositoryを追加します。
「スタート」→「プログラム」→「Oracle - OracleHomeName」→「Oracle Fail Safe Manager」を選択します。
ここで、OracleHomeNameは、Oracle Fail SafeをインストールしたOracleホーム・ディレクトリの名前です。
「Oracleデータベース」およびグループを選択して、「次へ」をクリックします。
サービス名、インスタンス名およびデータベース名を入力して、「次へ」をクリックします。
「はい、パスワード・ファイルを作成します(推奨)」を選択します。
ユーザー名: ユーザー名としてSYSと入力します。
「パスワード」および「パスワードの確認」: ユーザーSYSのパスワードを指定して、確認します。
「終了」をクリックします。
情報を確認して、「OK」をクリックします。特に、クラスタの両方のノードが、「可能所有者ノード」の下に表示されていることを確認します。
Oracle
<OracleHomeName>
TNSListenerFsl
<virtualHostName>
という名前でリスナー・サービスを設定する必要があります。これは、クラスタ内のノードで実行する唯一のリスナー・サービスです。Oracleソフトウェアに関連する警告は無視できます。ただし、システムに関連する警告は、調査する必要があります。ステータスを示すダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
Oracle
<OracleHomeName>TNSListener
ではなく、Oracle
<OracleHomeName>TNSListenerFsl
<virtualHostName>であることに注意してください。後で、Oracle
<OracleHomeName>TNSListener
リスナーは無効にします(8.10.7項「正しいリスナーがアクティブであることの確認」を参照)。リスナーに対し共有ディスクの依存関係を設定する必要があります(例ではDisk X)。これは、コマンドを実行するか、クラスタ・アドミニストレータから行います。間違いの可能性が低くなるため、クラスタ・アドミニストレータの使用をお薦めします。
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
クラスタ・アドミニストレータを使用するかわりに、シェルからコマンドを実行できます。
C:¥> cluster resource OracleiasTNSListenerFsliasha26 /offline C:¥> cluster resource OracleiasTNSListenerFsliasha26 /addDep:"Disk F:" C:¥> cluster resource OracleiasTNSListenerFsliasha26 /online
OracleiasTNSListenerFsliasha26は、ご使用のリスナー名に置き換えてください。リスナー名には、Oracle
<OracleHomeName>TNSListenerFsl
<virtualHostName>という形式を使用します。
Disk F:は、ご使用の共有ディスク名に置き換えてください。
OPMNの高可用性設定を行うには、8.2.7項「Oracle Fail Safeのグループの作成」で作成したOracle Fail SafeグループにOPMNを追加します。OPMNは、Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
サービスに対応します。
このグループおよびメニュー項目は、データベースをグループに追加したときに選択したグループおよびメニュー項目と同じです(図8-25を参照)。
「汎用サービス」を選択して、グループが正しいことを確認し、「次へ」をクリックします。
「表示名」で「Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
」を選択して、「次へ」をクリックします。
OPMNの起動パラメータは存在しません。 「次へ」をクリックします。
「選択済ディスク」には、何も表示されていない必要があります。 「次へ」をクリックします。
「使用可能なリソース」には、グループのリソースが表示されます。「リソースの依存性」に移動する必要があるリソースは、インストールする構成によって異なります。
「次へ」をクリックします。
情報を確認して、「OK」をクリックします。特に、クラスタの両方のノードが、「可能所有者ノード」の下に表示されていることを確認します。
クラスタ内の両方のノードがProcess Managerサービスを実行できるように、Oracle Fail Safe ManagerによってProcess Managerサービスが構成されます。構成が完了すると、図8-46に類似した画面が表示されます。成功したことを示すダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
この手順は、8.10.3項「リスナーへの共有ディスクの依存関係の追加」とほぼ同様です。異なる点は、クラスタ・アドミニストレータでリスナーを選択するかわりに、Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
を選択することのみです。
Windows 2000の場合: 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
Windows 2003の場合: 「スタート」→「管理ツール」→「クラスタ アドミニストレータ」を選択します。
Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
を右クリックして「プロパティ」を選択します。
Oracle
<OracleHomeName>
ProcessManager
を右クリックして「オンラインにする」を選択します。
Application Server Controlの高可用性設定を行うには、8.2.7項「Oracle Fail Safeのグループの作成」で作成したOracle Fail SafeグループにApplication Server Controlを追加します。Application Server Controlは、Oracle
<OracleHomeName>
ASControl
サービスに対応します。
このグループおよびメニュー項目は、データベースをグループに追加したときに選択したグループおよびメニュー項目と同じです(図8-25を参照)。
「汎用サービス」を選択して、グループが正しいことを確認し、「次へ」をクリックします。
「表示名」で「Oracle
<OracleHomeName>
ASControl
」を選択して、「次へ」をクリックします。
Application Server Controlの起動パラメータは存在しません。 「次へ」をクリックします。
「選択済ディスク」。 「次へ」をクリックします。
Process Managerサービスを、「リソースの依存性」列に移動します。 「次へ」をクリックします。
情報を確認して、「OK」をクリックします。特に、クラスタの両方のノードが、「可能所有者ノード」の下に表示されていることを確認します。
クラスタ内の両方のノードがApplication Server Controlサービスを実行できるように、Oracle Fail Safe ManagerによってApplication Server Controlサービスが構成されます。構成が完了したら、成功したことを示すダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
データベースをグループに追加すると(8.10.2項「OracleAS Metadata Repositoryの高可用性設定」を参照)、Oracle Fail Safeによって、Oracle
<OracleHomeName>
TNSListenerFsl
<virtualHostName>
というリスナーが作成されます。このリスナーがアクティブであることおよび実行されていることを確認します。
もう1つのリスナーOracle
<OracleHomeName>
TNSListener
は使用されません。このリスナーを停止して(実行されている場合)、スタートアップの種類を手動に設定し、このリスナーが自動的に起動されないようにする必要があります。
この項では、OracleAS Cold Failover Cluster InfrastructureにCold Failover Cluster構成ではない中間層をインストールする方法について説明します。
OracleAS Cold Failover Clusterで非Cold Failover Clusterの中間層がOracleAS Infrastructureとともに動作するためには、クラスタ外のコンピュータまたはクラスタ内のノードに中間層をインストールできます。
非Cold Failover Clusterの中間層をOracleAS Cold Failover Clusterのノード(プライマリまたはセカンダリ)にインストールする場合は、中間層をインストールする前に次のタスクを実行します。
中間層で使用されるポートが、インフラストラクチャで使用されるポートと同じでないようにします。これは、インフラストラクチャがプライマリ・ノードからセカンダリ・ノード(またはこの逆)にフェイルオーバーすることがあり、いずれのノードでもポートの競合が発生しないようにするためです。両方のノード上のインフラストラクチャに同じポートを確保する必要があります。
中間層をインストールするノードでインフラストラクチャが実行中の場合は、インストーラはどのポートが使用されているかを検出して、中間層に別のポートを選択します。たとえば、インフラストラクチャがプライマリ・ノードで実行されており、中間層をインストールするためにインストーラをプライマリ・ノードで実行する場合は、インストーラによって別のポートが中間層に割り当てられます。
ただし、中間層をインストールするのとは異なるノードでインフラストラクチャが実行されている場合は、インストーラはインフラストラクチャがどのポートを使用しているかを検出できません。たとえば、インフラストラクチャがプライマリ・ノード上で実行されていて、中間層をセカンダリ・ノードにインストールする場合は、インストーラはインフラストラクチャがどのポートを使用しているかを検出できません。この場合、中間層用のポート番号を指定するためにstaticports.ini
ファイルを設定する必要があります。詳細は、2.4.4項「カスタムのポート番号の使用(「静的ポート」機能)」を参照してください。
インフラストラクチャが使用しているポートは、ORACLE_HOME¥install¥portlist.ini
ファイルで確認できます。ここで、ORACLE_HOMEは、インフラストラクチャをインストールしたディレクトリです。
OracleAS Cold Failover Cluster内のOracleAS Infrastructureに中間層をインストールするには、中間層のリリース用のOracle Application Serverインストレーション・ガイドに記載された中間層のインストール手順に従います。ただし、次の点を除きます。
コールド・フェイルオーバー・クラスタ構成でない中間層をOracleAS Cold Failover Cluster Infrastructureと同じノードにインストールする場合、中間層で使用するポートは、同じクラスタにインストールされているOracleAS Infrastructureで使用するポートとは異なる必要があります。また、ポートは、同じノードの他のOralceホームで使用するポートと異なる必要があります。Oracleホームのコンポーネントに割り当てられたポートを確認するには、Application Server Controlコンソールの「ポート」ページを確認します。
中間層をインストールする場合は、staticports.ini
ファイルを使用する必要があります。詳細は、2.4.4項「カスタムのポート番号の使用(「静的ポート」機能)」を参照してください。
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