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Oracle Identity Manager 管理およびユーザー・コンソール・ガイド
リリース9.1.0

E05900-03
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22 汎用テクノロジ・コネクタの作成

汎用テクノロジ・コネクタの作成手順は、次のステップで構成されています。

プロバイダ要件の確認

このマニュアルで前述したとおり、作成する汎用テクノロジ・コネクタのビルディング・ブロックとして次のプロバイダを使用できます。

これらのプロバイダの定義については、「汎用テクノロジ・コネクタの機能アーキテクチャ」を参照してください。次に、ターゲット・システムがサポートしているデータ形式とデータ・トランスポート・メカニズムの知識に基づいて、作成する汎用テクノロジ・コネクタに組み込む必要のあるプロバイダを識別します。ターゲット・システムが複数のデータ形式とデータ・トランスポート・メカニズムをサポートしている場合は、最初の章で説明したトランスポート・プロバイダとフォーマット・プロバイダの1つの組合せを選択する必要があります。たとえば、1つの汎用テクノロジ・コネクタに複数のリコンシリエーション・フォーマット・プロバイダを組み込むことはできません。

関連項目

プロバイダ要件の確認」 

汎用テクノロジ・コネクタに組み込むプロバイダの選択

プロバイダ要件に適合する事前定義済のプロバイダを識別します。事前定義済プロバイダの詳細は、第20章を参照してください。

事前定義済プロバイダでプロバイダ要件のすべてに対応できる場合は、カスタム・プロバイダを作成する必要はありません。事前定義済プロバイダで対応できないプロバイダ要件に対してのみ、カスタム・プロバイダの作成が必要になります。カスタム・プロバイダの作成方法については、第21章を参照してください。

汎用テクノロジ・コネクタの作成における前提条件への対応

次の前提条件に対応する必要があります。

管理およびユーザー・コンソールを使用した汎用テクノロジ・コネクタの作成

汎用テクノロジ・コネクタを作成するために管理およびユーザー・コンソールの最初のページへ移動するには、管理およびユーザー・コンソールを開き、「汎用テクノロジ・コネクタ」を展開し、「作成」をクリックします。

これ以降は、次の各項でページごとの操作手順を説明します。

「ステップ1: 基本情報の指定」ページ

作成する汎用テクノロジ・コネクタの基本情報を指定するには、このページを使用して次の手順を実行します。

  1. 「名前」フィールドで汎用テクノロジ・コネクタの名前を指定します。

    汎用テクノロジ・コネクタの名前選択に関するガイドラインを次に示します。

  2. リコンシリエーションに汎用テクノロジ・コネクタを使用する場合は、「リコンシリエーション」を選択して次の手順を実行します。

  3. プロビジョニングに汎用テクノロジ・コネクタを使用する場合は、「プロビジョニング」を選択して次の手順を実行します。


    注意

    「リコンシリエーション」のみ、「プロビジョニング」のみ、または「リコンシリエーション」と「プロビジョニング」の両方を選択できます。 


    • このコネクタで使用するプロビジョニング・トランスポート・プロバイダは、「トランスポート・プロバイダ」リストで選択します。このリストには、事前定義済のプロビジョニング・トランスポート・プロバイダと作成するプロビジョニング・トランスポート・プロバイダが表示されます。

      Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダを選択し、ターゲットのWebサービスでSecure Sockets Layer(SSL)が有効化されている場合は、
      「Oracle Identity Managerとターゲット・システムWebサービスの間のSSL通信の構成」に記載されている手順を実行する必要があります。

    • このコネクタで使用するプロビジョニング・フォーマット・プロバイダは、「フォーマット・プロバイダ」リストで選択します。このリストには、事前定義済のプロビジョニング・フォーマット・プロバイダと作成するプロビジョニング・フォーマット・プロバイダが表示されます。

      SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダを選択する場合は、Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダも選択する必要があります。これは、このプロバイダのパラメータが、Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダのパラメータに関連しているためです。

  4. 「続行」をクリックします。

表22-1に「ステップ1: 基本情報の指定」ページのGUI要素のサンプル・エントリを示します。

表22-1    「ステップ1: 基本情報の指定」ページのサンプル・エントリ 
「ステップ1: 基本情報の指定」ページのラベル  サンプル値またはアクション  参照情報 

「名前」フィールド 

MyGTC2 

該当なし 

「リコンシリエーション」チェック・ボックス 

チェック・ボックス選択 

該当なし 

「トランスポート・プロバイダ」リスト 

共有ドライブ 

共有ドライブ・リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダ」 

「フォーマット・プロバイダ」リスト 

CSV 

CSVリコンシリエーション・フォーマット・プロバイダ」 

「プロビジョニング」チェック・ボックス 

チェック・ボックス選択 

該当なし 

「トランスポート・プロバイダ」リスト 

Webサービス 

Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダ」 

「フォーマット・プロバイダ」リスト 

SPML 

SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダ」 

図22-1に示す「ステップ1: 基本情報の指定」ページには、表22-1のエントリが入力されています。

図22-1    「ステップ1: 基本情報の指定」ページ


画像の説明

「ステップ2: パラメータ値の指定」ページ

このページを使用して、「ステップ1: 基本情報の指定」ページで選択したプロバイダのパラメータ値を指定します。

このページでは、プロバイダのパラメータは次の2つのカテゴリに分けられます。

ランタイム・パラメータと設計パラメータの値の指定が完了したら、「続行」をクリックします。


注意

このページで指定した値が正しくない場合は、「続行」をクリックするとページの上部にエラー・メッセージが表示されます。その場合は、パラメータ値を修正してから「続行」を再度クリックします。 


表22-2に「ステップ2: パラメータ値の指定」ページのサンプル・エントリを示します。このページに表示されるGUI要素は、「ステップ1: 基本情報の指定」ページのエントリに基づきます。

表22-2    「ステップ2: パラメータ値の指定」ページのサンプル・エントリ 
「ステップ2: パラメータ値の指定」ページのラベル  サンプル値またはアクション  参照情報 

共有ドライブ・リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダのランタイム・パラメータ 

 

共有ドライブ・リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダ」 

「ステージング・ディレクトリ(親アイデンティティ・データ)」フィールド 

D:¥gctestdata¥commaDelimited¥
parent 

該当なし 

「ステージング・ディレクトリ(複数値アイデンティティ・データ)」フィールド 

D:¥gctestdata¥commaDelimited¥
child 

該当なし 

「アーカイブ・ディレクトリ」フィールド 

D:¥gctestdata¥commaDelimited¥
archive 

該当なし 

「ファイルの接頭辞」フィールド 

file 

該当なし 

「指定されたデリミタ」フィールド 

該当なし 

「タブ区切り」チェック・ボックス 

チェック・ボックス選択解除 

該当なし 

「固定列幅」フィールド 

 

該当なし 

「一意の属性(親データ)」フィールド 

UserIDTD 

該当なし 

Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダのランタイム・パラメータ 

 

Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダ」 

「WebサービスURL」フィールド 

http://acme123:8080/spmlws/services/HttpSoap11 

該当なし 

SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダのランタイム・パラメータ 

 

SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダ」 

「ターゲットID」フィールド 

target 

該当なし 

「ユーザー名(認証)」フィールド 

xelsysadm 

該当なし 

「ユーザー・パスワード(認証)」フィールド 

 

該当なし 

共有ドライブ・リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダの設計パラメータ 

 

共有ドライブ・リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダ」 

「ファイル・エンコーディング」フィールド 

Cp1251 

該当なし 

Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダの設計パラメータ 

 

Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダ」 

「WebサービスのSOAPアクション」フィールド 

http://xmlns.oracle.com/OIM/
provisioning/processRequest 

該当なし 

SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダの設計パラメータ 

 

SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダ」 

「SPML WebサービスのWSSEが構成されていますか。」チェック・ボックス 

チェック・ボックス選択解除 

該当なし 

「カスタム認証資格証明ネームスペース」フィールド 

http://xmlns.oracle.com/OIM/
provisioning 

該当なし 

「カスタム認証ヘッダー要素」フィールド 

OIMUser 

該当なし 

「ユーザー名を格納するカスタム要素」フィールド 

OIMUserId 

該当なし 

「パスワードを格納するカスタム要素」フィールド 

OIMUserPassword 

該当なし 

「SPML Webサービスのバインディング・スタイル(DOCUMENTまたはRPC)」フィールド 

RPC 

該当なし 

「SPML Webサービスの複合データ型」フィールド 

 

該当なし 

「SPML Webサービス操作名」フィールド 

processRequest 

該当なし 

「SPML Webサービスのターゲット・ネームスペース」フィールド 

http://xmlns.oracle.com/OIM/
provisioning 

該当なし 

「SPML WebサービスのSOAPメッセージ本文の接頭辞」フィールド 

 

該当なし 

「グループ・メンバーシップ情報を保持している子データセットのID属性」フィールド 

 

該当なし 

汎用設計パラメータ 

 

この項 

「ターゲット日付書式」フィールド 

yyyy-MM-dd hh:mm:ss.fffffffff 

該当なし 

「バッチ・サイズ」フィールド 

すべて 

該当なし 

「リコンシリエーション停止のしきい値」フィールド 

なし 

該当なし 

「停止しきい値最小レコード」フィールド 

なし 

該当なし 

「ソース日付書式」フィールド 

yyyy/MM/dd hh:mm:ss z 

該当なし 

「複数値属性データの削除の調整」チェック・ボックス 

チェック・ボックス選択 

該当なし 

「リコンシリエーション・タイプ」リスト 

増分 

該当なし 

図22-2は、表22-2に示すエントリで構成される「ステップ2: パラメータ値の指定」ページの最初のセクションを示しています。

図22-2    「ステップ2: パラメータ値の指定」ページの最初のセクション

画像の説明

図22-3は、表22-2に示すエントリで構成される「ステップ2: パラメータ値の指定」ページの2番目のセクションを示しています。

図22-3    「ステップ2: パラメータ値の指定」ページの2番目のセクション

画像の説明

図22-4は、表22-2に示すエントリで構成される「ステップ2: パラメータ値の指定」ページの3番目のセクションを示しています。

図22-4    「ステップ2: パラメータ値の指定」ページの3番目のセクション

画像の説明

「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページ

このページを使用して、データセットやデータセットのフィールド間のマッピングを定義します。つまり、次の処理を行うユーザー・データ・フィールドをこのページで指定します。

汎用テクノロジ・コネクタのコンテキストでは、メタデータという用語は、ターゲット・システム上のユーザー・アカウント情報を構成する一連のアイデンティティ・フィールドを意味します。

「名」、「姓」、「入社日」および「部門ID」は、メタデータを構成するユーザー・データ・フィールドの例です。これらのフィールドに割り当てられる値が、ターゲット・システムのユーザー・データを構成します。たとえば、ターゲット・システム上のユーザーJohn Doeのアイデンティティ情報は次のようなフィールドで構成されます。

「ステップ2: パラメータ値の指定」ページで「続行」ボタンをクリックした後に「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページに表示されるメタデータは、次の要因によって決まります。

Oracle Identity Managerでは、メタデータの検出の試行中に次の手順が実行されます。

  1. リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダとリコンシリエーション・フォーマット・プロバイダでは、ターゲット・システムからメタデータのフェッチおよび解析が試行されます。

    同時に、共有ドライブ・リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダとCSVリコンシリエーション・フォーマット・プロバイダでは、ターゲット・システムからメタデータを検出できます。カスタム・プロバイダで同じ機能を実行する場合は、次の要件を満たす必要があります。

    これらのプロバイダがターゲット・システムからメタデータをフェッチして解析すると、Oracle Identity Managerはこれらのプロバイダが戻した情報を使用してメタデータを表示します。この場合、次の手順は実行されません。

  2. リコンシリエーション・トランスポート・プロバイダとリコンシリエーション・フォーマット・プロバイダで、ターゲット・システムからメタデータをフェッチおよび解析できない場合は、プロビジョニング・トランスポート・プロバイダとプロビジョニング・フォーマット・プロバイダでこの機能の実行が試行されます。

    Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダとSPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダでは、ターゲット・システムからメタデータを検出できません。カスタム・プロバイダでメタデータを検出できるようにするには、次の要件を満たす必要があります。

    プロビジョニング・トランスポート・プロバイダとプロビジョニング・フォーマット・プロバイダがターゲット・システムからメタデータをフェッチおよび解析すると、Oracle Identity Managerはこれらのプロバイダが戻した情報を使用してメタデータを表示します。これらのプロバイダがフェッチおよび解析に失敗すると、選択したプロビジョニング固有のプロバイダのいずれかに定義されたデフォルト・フィールドのみが表示されます。たとえば、「OIM - アカウント」データセットのIDフィールドや「プロビジョニング・ステージング」データセットのobjectClassフィールド、containerIDフィールドがデフォルトで表示されます。これらのデータセットおよびフィールドについては後述します。

図22-5の「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページは、「「ステップ1: 基本情報の指定」ページ」「「ステップ2: パラメータ値の指定」ページ」の最後に記載したサンプル・エントリを示しています。

図22-5    「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページ


画像の説明

データセット

「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページに表示されているデータセットは、次のカテゴリに分けられます。

関連項目

「汎用テクノロジ・コネクタの機能アーキテクチャ」 

「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページに表示されるデータセットは、「ステップ1: 基本情報の指定」ページと「ステップ2: パラメータ値の指定」ページの入力内容によって異なります。データセット内に表示されるフィールドは、メタデータの検出の有無によって決まります。


注意

次のいずれかの条件に該当する場合、メタデータの検出は行われません。

  • ターゲット・システムのサンプル・データ(メタデータを含む)を使用できない場合

  • 選択したトランスポート・プロバイダやフォーマット・プロバイダが、ターゲット・システムのサンプル・データからメタデータを検出できない場合

 

次に、この例を示します。

「ステップ1: 基本情報の指定」ページで「リコンシリエーション」オプションのみを選択したとします。また、メタデータの検出は行われなかったとします。この条件で、「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページに表示されるデータセットおよびフィールドは、次のように要約できます。

次のデータセットが表示されます。

これらのデータセットを構成するフィールドは表示されません。

さらに、「ステップ1: 基本情報の指定」ページで「信頼できるソース・リコンシリエーション」オプションを選択した場合、「OIM - アカウント」データセットとその子データセットは表示されません。

表22-3の使用例1は、この一連の入力条件の結果を示しています。この表の他の使用例は、表の最初の行と列に記載されている入力条件の組合せによって表示されるデータセットとフィールドを示しています。

表22-3    様々な入力条件によるデータセットおよびフィールドの表示 
  「リコンシリエーション」オプションのみ選択  「リコンシリエーション」と「プロビジョニング」の両方のオプションの選択  「プロビジョニング」オプションのみ選択 

メタデータの検出なし 

使用例1

次のデータセットが表示されます。

  • ソース

  • リコンシリエーション・ステージング

  • OIM

これらのデータセットを構成するフィールドは表示されません。

「ステップ1: 基本情報の指定」ページで「信頼できるソース・リコンシリエーション」オプションを選択した場合、「OIM - アカウント」データセットとその子データセットは表示されません。 

使用例2

次のデータセットが表示されます。

  • ソース

  • リコンシリエーション・ステージング

  • OIM

  • プロビジョニング・ステージング

これらのデータセットを構成するフィールドは表示されません。 

使用例3

次のデータセットが表示されます。

  • OIM

  • プロビジョニング・ステージング

これらのデータセットを構成するフィールドは表示されません。 

メタデータの検出あり 

使用例4

次のデータセットが表示されます。

  • ソース

  • リコンシリエーション・ステージング

  • OIM

これらのデータセットを構成するフィールドが表示されます。

「ステップ1: 基本情報の指定」ページで「信頼できるソース・リコンシリエーション」オプションを選択した場合、「OIM - アカウント」データセットとその子データセットは表示されません。 

使用例5

次のデータセットが表示されます。

  • ソース

  • リコンシリエーション・ステージング

  • OIM

  • プロビジョニング・ステージング

これらのデータセットを構成するフィールドが表示されます。 

使用例6

次のデータセットが表示されます。

  • OIM

  • プロビジョニング・ステージング

これらのデータセットを構成するフィールドが表示されます。 

関連項目

このページの非ASCII文字の表示に関する制限事項については、「汎用テクノロジ・コネクタに関する既知の問題」の「多言語サポート」を参照してください。 

マッピング

「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページに表示されている流れ線は、異なるデータセットの
2つのフィールド間のマッピング(リンク)をそれぞれ示しています。マッピングは、次のいずれかを目的としています。

「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページでは、次のアクションを実行できます。

データセットのフィールドの追加または編集

メタデータ検出で検出されたアイデンティティ・フィールドは、「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページに表示されます。これらのフィールドやフィールド間のマッピングを変更できます。必要に応じて、このページで新しいフィールドの追加や、フィールド間のマッピングの作成を行うこともできます。

「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページでフィールドの追加や編集の際に実行できるアクションの概要を次に示します。


注意

これらのアクションは、この後の手順で詳しく説明しています。この手順では、一部のアクションを実行する前に満たす必要がある条件についても説明しています。 


データセットのフィールドを追加または編集するには、次の手順を実行します。


注意

次の手順で説明するGUI要素とページの表示は、フィールドを追加または編集するデータセットによって異なります。たとえば、「ソース」データセットのフィールドを追加または編集する場合、「必須」チェック・ボックスと「暗号化」チェック・ボックスは表示されません。 


  1. フィールドの追加または編集のいずれかに応じて、データセットの「追加」アイコン、またはフィールドの編集アイコンをクリックします。

  2. 「ステップ1: フィールド情報」ページで次のGUI要素の値を指定します。

    関連項目

    フィールド名に適用される検証の詳細は、「「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページ」を参照してください。  

    • フィールド名: フィールドを追加する場合は、そのフィールドの名前を指定します。非ASCII文字は使用できないため、指定するフィールド名にはASCII文字のみを使用します。

    • アクションのマッピング: マッピングの宛先フィールドとして、このフィールドで作成するマッピングのタイプを選択します。次のいずれかのマッピング・アクションを選択できます。

      • ソース(入力)フィールドと追加または編集するフィールドの間で1対1マッピングのみを作成し、変換プロバイダを使用しない場合は、「変換なしでマッピングの作成」を選択します。

      • フィールドを編集し、そのフィールドを宛先フィールドとするマッピングを削除する場合は、「マッピングの削除」オプションを選択します。マッピングの削除手順の詳細は、「フィールド間のマッピングの削除」を参照してください。

      • 「アクションのマッピング」リストの変換マッピングのオプションは、事前定義された変換プロバイダと作成したカスタム変換プロバイダに基づいて表示されます。次のメニュー・オプションは、事前定義済の変換プロバイダに対応しています。

        * 連結ありでマッピングの作成

        * 変換ありでマッピングの作成

        関連項目

        これらの事前定義済の変換プロバイダの詳細は、「変換プロバイダ」を参照してください。 

      変換マッピングの選択時には、次のガイドラインが適用されます。

      • 変換マッピングは、次のデータセットのフィールド間でのみ作成可能です。

        -「ソース」と「リコンシリエーション・ステージング」

        -「OIM」と「プロビジョニング・ステージング」

        したがって、たとえば「リコンシリエーション・ステージング」データセットと「OIM」データセットのフィールド間では変換マッピングを作成できません。

        次のソース・フィールドと宛先フィールドで1対2マッピングを作成することはできません。

        ソース・フィールド: 「リコンシリエーション・ステージング」データセットの一意のフィールド

        宛先フィールド: 「OIM - ユーザー」データセットのUser IDフィールドおよび「OIM - アカウント」データセットのIDフィールド

        このマッピングはサポートされていません。かわりに、「リコンシリエーション・ステージング」データセットの一意のフィールドとUser IDフィールド(「OIM - ユーザー」データセット)またはIDフィールド(「OIM - アカウント」データセット)の間の1対1のマッピングを作成する必要があります。

      • 「プロビジョニング・ステージング」データセットのすべてのフィールドは、「OIM - ユーザー」データセットおよび「OIM - アカウント」データセットの対応するフィールドにマップしてください。

      • ソース・フィールドまたは宛先フィールドとして「OIM - ユーザー」データセットのフィールドを指定したマッピングを作成すると、「OIM - ユーザー」データセットのフィールド・リストの表示はそのマッピングの作成時の位置(展開または最小化)で固定されます。「OIM - ユーザー」データセットの固定表示を解除して矢印アイコンを使用可能にするには、ソース・フィールドまたは宛先フィールドとして「OIM - ユーザー」データセットのフィールドを指定したマッピングをすべて削除する必要があります。

      • 変換フィールドの入力フィールドの1つとしてリテラル・フィールドを使用できます。「リテラル」オプションを選択した場合は、そのフィールドに値を入力する必要があります。このオプションの選択後は、リテラル・フィールドを空白にしないでください。

      変換マッピングの作成に関する制限事項については、「「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページ」を参照してください。

    • 一致のみ: 一致のみのマッピングの宛先フィールドとしてフィールドを使用する場合は、このチェック・ボックスを選択します。すでに説明したように、次のタイプの一致のみのマッピングを作成できます。

    • エンドツーエンド・マッピングの作成: フィールドを追加している場合に、フィールドの追加先のデータセットの右側に表示されるすべてのデータセットにも同じフィールドを追加するには、このチェック・ボックスを選択します。

    • 複数値フィールド: 子データセットを追加する場合は、このチェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスを選択すると、「フィールド名」フィールドで指定する名前が子データセットの名前として使用されます。

    • データ型: フィールドのデータ型を選択します。

      メタデータの検出後は、「リコンシリエーション・ステージング」および「OIM - アカウント」データセットのすべてのフィールドに文字列データ型がデフォルトで適用されます。状況によっては、「データ型」リストを使用して各フィールドの実際のデータ型を指定する必要があります。

    • 長さ: フィールドの文字の長さを指定します。

    • 必須: フィールドに値が常に入力されるようにするには、このチェック・ボックスを選択します。

    • 暗号化: フィールドの値を暗号化形式でOracle Identity Managerデータベースに格納する必要がある場合は、このチェック・ボックスを選択します。

    • パスワード・フィールド: フィールドの値をプロセス・フォームで暗号化する必要がある場合は、このチェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスを選択したフィールドの値は、アスタリスク(*)としてプロセス・フォームに表示されます。

    • 参照フィールド: フィールドを参照フィールドにする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  3. 「続行」をクリックします。

  4. 「ステップ1: フィールド情報」ページで「参照フィールド」チェック・ボックスを選択すると、「ステップ2: 参照プロパティ」ページが表示されます。このページでは、表22-4に記載されている参照プロパティの任意の組合せの値を選択および指定できます。

    表22-4    参照プロパティ 
    参照プロパティ   

    列名 

    「プロパティ値」フィールドに、参照ウィンドウでの表示が必要な値を格納するデータベース列の名前を入力します。必要に応じて、複数のデータベース列名をカンマで区切って入力できます。

    注意: 「参照列名」プロパティを選択する場合は、この「列名」プロパティも選択する必要があります。「参照列名」プロパティについてはこの表で後述します。

    「プロパティ値」フィールドに値を入力したら、「送信」をクリックします。

    次のMicrosoft SQLクエリを使用すると、「列名」および「参照列名」プロパティの使用方法を示すことができます。

    SELECT USR_FIRST_NAME, USR_LOGIN, USR_LAST_NAME FROM USR

    この2つのプロパティの値を次のように設定したとします。

    - 列名: USR_FIRST_NAME, USR_LAST_NAME

    - 参照列名: USR_LOGIN

    このユーザーがUSR_FIRST_NAME, USR_LAST_NAMEの特定の組合せを参照ウィンドウから選択すると、対応するUSR_LOGINの値がデータベースに格納されます。 

    列見出し 

    「プロパティ値」フィールドに、参照ウィンドウでの表示が必要な列ヘッダーの名前を入力します。参照ウィンドウに複数の列を表示する場合は、カンマで区切った複数の列見出しを入力します。例: 組織名, 組織ステータス

    「プロパティ値」フィールドに値を入力したら、「送信」をクリックします。 

    列幅 

    「プロパティ値」フィールドに、参照ウィンドウでの表示が必要な列の文字幅を入力します。この値は、データ値を抽出して参照フィールドに移入するための基礎となるフィールドまたは列の最大長と同じにする必要があります。

    参照ウィンドウに複数の列を表示する場合は、カンマで区切った複数の列幅を入力します。

    「プロパティ値」フィールドに値を入力したら、「送信」をクリックします。 

    参照問合せ 

    「参照問合せ」プロパティの値を指定するには、次の手順を実行します。

    1. 「プロパティ値」フィールドに、(WHERE句を指定せずに)Microsoft SQLクエリを入力します。この問合せは、ユーザーが参照フィールドをダブルクリックすると実行され、参照ウィンドウに表示されるデータ列に値が移入されます。

    2. 「送信」をクリックします。

    3. 「ステップ2: 検証の追加」ページで次のリストから値を選択し、ステップ1で指定したSELECT文のWHERE句を作成します。

      - フィルタ列

      - ソース

      - フィールド名

      選択した値によって、WHERE句が次のように作成されます。

      WHERE Filter_Column=Source.Field_Name

    4. 「保存」をクリックします。

    問合せから戻されるデータを正しく表示するには、lookupfield.headerプロパティをxlWebAdmin_locale.propertiesファイルに追加する必要があります。

    関連項目: xlWebAdmin_locale.propertiesファイルの詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

    たとえば、次のMicrosoft SQLクエリについて考慮します。

    SELECT usr_status FROM usr

    この問合せから戻されるデータを表示するには、xlWebAdmin_locale.propertiesファイルに次のエントリを追加する必要があります。

    lookupfield.header.users.status=User Status

    指定した問合せのxlWebAdmin_locale.propertiesファイルにlookupfield.headerプロパティが含まれていない場合は、対応する「参照」アイコンをクリックすると、管理およびユーザー・コンソールに参照ウィンドウが表示されます。

    lookupfield.headerプロパティの構文は次のとおりです。

    lookupfield.header.column_code=display value

    このエントリのcolumn_codeの部分には小文字を使用し、空白はアンダースコア文字(_)に置き換える必要があります。

    デフォルトでは、参照フィールドの列ヘッダーとして次のエントリをxlWebAdmin_locale.propertiesファイルで使用できます。

    lookupfield.header.lookup_definition.lookup_code_information
    .code_key=Value
    lookupfield.header.lookup_definition.lookup_code_information
    .decode=Description
    lookupfield.header.users.manager_login=User ID
    lookupfield.header.organizations.organization_name=Name
    lookupfield.header.it_resources.key=Key
    lookupfield.header.it_resources.name=Instance Name
    lookupfield.header.users.user_id=User ID
    lookupfield.header.users.last_name=Last Name
    lookupfield.header.users.first_name=First Name
    lookupfield.header.groups.group_name=Group Name
    lookupfield.header.objects.name=Resource Name
    lookupfield.header.access_policies.name=Access Policy Name
     

    参照コード 

    「プロパティ値」フィールドに、参照定義コード名を入力します。このコードは、参照値や参照値の選択時に参照フィールドに表示されるテキストなど、参照フィールドに関する全情報を生成します。参照定義コードの分類タイプは参照タイプである必要があります(つまり、「Lookup Definition」フォームでLookup Typeオプションを選択する必要があります)。

    参照コードを入力するには、「Lookup Definition」フォームを開いて必須コードの問合せを実行し、そのコードを「プロパティ値」フィールドにコピーします。

    「プロパティ値」フィールドに値を入力したら、「送信」をクリックします。

    注意:

    「参照コード」プロパティを使用すると、「列見出し」「列名」「列幅」「参照列名」「名前」「参照問合せ」の各プロパティの組合せを置き換えることができます。さらに、「参照コード」プロパティで指定されている情報は、これらの5つの参照プロパティで設定されている値よりも優先されます。

    参照フィールド・リコンシリエーションを実行する場合は、参照コードへの移入を行うスケジュール済タスクを作成します。 

    参照列名 

    「プロパティ値」フィールドに、参照ウィンドウでユーザーが選択した「列名」値に対応する値を格納するデータベース列の名前を入力します。必要に応じて、複数のデータベース列名をカンマで区切って入力できます。

    注意: 「列名」プロパティを選択する場合は、この「参照列名」プロパティも選択する必要があります。これらの2つのプロパティの使用方法については、この表の「参照列名」行を参照してください。

    「プロパティ値」フィールドに値を入力したら、「送信」をクリックします。 

    オートコンプリート 

    「プロパティ値」フィールドにTrueを入力すると、ユーザーは参照ウィンドウに表示される値をフィルタ処理できます。フィルタ処理を行うには、選択する値の最初の2〜3文字を入力して参照フィールドをダブルクリックします。このアクションによって、ユーザーが入力した文字で始まる参照値のみが参照ウィンドウに表示されます。たとえば、州の参照フィールドでは、ユーザーはフィールドに「New」を入力できます。ユーザーが州の参照フィールドをダブルクリックすると、New Hampshire、New Jersey、New Mexico、New Yorkなど、「New」で始まる州のみが参照ウィンドウに表示されます。

    参照フィールド値表示のユーザーによるフィルタ処理を許可しない場合は、「プロパティ値」Falseを入力します。

    「オートコンプリート」プロパティのデフォルト値はFalseです。

    「プロパティ値」フィールドに値を入力したら、「送信」をクリックします。 

    「ステップ2: 参照プロパティ」ページの表に表示されているプロパティの値を編集するには、そのプロパティの編集オプションを選択して「編集」をクリックします。この表に表示されているプロパティを削除するには、そのプロパティの削除オプションを選択して「削除」をクリックします。

    参照フィールドのプロパティの指定が完了したら、「続行」をクリックします。

  5. 「ステップ1: フィールド情報」ページの「アクションのマッピング」リストで変換オプションを選択すると、「ステップ3: マッピング」ページが表示されます。このページを使用して、追加するフィールドの入力データに対して実行する変換機能を定義します。実行する手順は、前のページで選択した変換プロバイダのオプション(連結、翻訳またはカスタム変換プロバイダ)によって異なります。

    事前定義済の変換プロバイダ(連結または翻訳)を選択する場合は、事前定義済の変換プロバイダのパラメータ値の指定方法の詳細は、「変換プロバイダ」を参照してください。この項でも、ユーザー・アカウント・ステータスのリコンシリエーションの構成について詳しく説明しています。

    ユーザー・アカウント・ステータス情報のリコンシリエーションを構成する場合は、翻訳変換プロバイダを使用する必要があります。この手順は、「翻訳変換プロバイダ」で説明しています。

    変換プロバイダの値の指定が完了したら、「続行」をクリックします。

  6. 必要な場合は、フィールドの検証チェックを選択して「追加」をクリックします。つまり、使用する検証プロバイダを選択します。

    このリストの検証オプションは、事前定義された検証プロバイダと作成したカスタム検証プロバイダに基づいて表示されます。

  7. 「続行」をクリックし、「閉じる」をクリックします。

  8. 「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページで他のアクションを実行しない場合は、このページの上部にある「閉じる」ボタンをクリックします。この「閉じる」ボタンをクリックするには、その前の手順を実行しておく必要があります。

データセットのフィールドの削除

データセットからフィールドを削除するには、次の手順を実行します。

  1. そのフィールドの「削除」アイコンをクリックします。

  2. 「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページで他のアクションを実行しない場合は、このページの上部にある「閉じる」ボタンをクリックします。

フィールド間のマッピングの削除

マッピングを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するマッピングの宛先フィールドで編集アイコンをクリックします。


    注意

    この宛先フィールドが別のマッピングのソース・フィールドである場合、そのマッピングは削除されません。 


  2. 「ステップ1: フィールド情報」ページの「変換」リストから「マッピングの削除」を選択します。

  3. 「続行」をクリックします。

  4. 最後のページで「閉じる」をクリックします。

  5. 「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページで他のアクションを実行しない場合は、このページの上部にある「閉じる」ボタンをクリックします。

子データセットの削除

子データセットを削除するには、次の手順を実行します。

  1. そのデータセットの「削除」アイコンをクリックします。

  2. 「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページで他のアクションを実行しない場合は、このページの上部にある「閉じる」ボタンをクリックします。

図22-6は、「OIM - アカウント」データセットおよび「プロビジョニング・ステージング」データセットにMyFieldフィールドを追加した後の「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページを示しています。

図22-6    フィールド追加後の「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページ


画像の説明

「ステップ4: コネクタ・フォーム名の検証」ページ

このページを使用して、「OIM - アカウント」データセットとその子データセットに対応するプロセス・フォームのフォーム名を指定します。


注意

「ステップ1: 基本情報の指定」ページで「信頼できるソース・リコンシリエーション」オプションを選択した場合、「OIM - アカウント」データセットとその子データセットは作成されません。そのため、「信頼できるソース・リコンシリエーション」オプションを選択すると、このページは表示されません。 


汎用テクノロジ・コネクタの作成に必要な情報をすべて送信すると、汎用テクノロジ・コネクタ・フレームワークによって特定のオブジェクトが自動的に作成されます。自動作成されるオブジェクトの例として、「OIM - アカウント」データセットに対応する親と子のプロセス・フォームがあります。特定のOracle Identity Managerインストールの各プロセス・フォームは、一意の名前を必要とします。

関連項目

第28章「汎用テクノロジ・コネクタ・フレームワークで作成されるコネクタ・オブジェクト」 

「ステップ4: コネクタ・フォーム名の検証」ページでは、汎用テクノロジ・コネクタ・フレームワークにより、対応するデータセットの名前に基づくプロセス・フォームのデフォルト名が表示されます。これらのフォーム名を検証し、必要な場合は、このOracle Identity Managerインストールで一意になるようにフォーム名を変更します。フォーム名の変更には、ASCII文字のみを使用する必要があります。一意でないフォーム名や非ASCII文字を含む名前を指定すると、エラー・メッセージが表示されます。


注意

このページに戻ることはできません。そのため、指定したフォーム名が要件をすべて満たしていることを確認してから「続行」をクリックしてください。 


フォーム名の指定が完了したら、「続行」をクリックします。

「続行」をクリックするかわりに、「戻る」をクリックして「ステップ2: パラメータ値の指定」ページに戻ることもできます。ただし、このページで変更を加えて「続行」ボタンをクリックしても、メタデータの検出は行われません。これは、このページの最初のパススルーで実行したデータセット構造とマッピングのカスタマイズが上書きされないようにするためです。「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページでは、フィールドおよびマッピングを手動で追加または編集できます。

図22-7は、「ステップ4: コネクタ・フォーム名の検証」ページを示しています。

図22-7    「ステップ4: コネクタ・フォーム名の検証」ページ


画像の説明

「ステップ5: コネクタ情報の検証」ページ

このページを使用して、この時点までに指定した汎用テクノロジ・コネクタの作成に関する情報を確認します。これ以降は、既述ページで許可されている変更についてページごとに説明します。

「ステップ5: コネクタ情報の検証」ページに表示されている情報をすべて検証したら、「作成」をクリックします。

この段階で、汎用テクノロジ・コネクタ・フレームワークにより、すべての標準コネクタ・オブジェクトが指定の情報に基づいて作成されます。これらのオブジェクトのリストには、コネクタXMLファイルが含まれます。このファイルは自動的に作成され、Oracle Identity Managerにインポートされます。フォーム名を除き、コネクタ・オブジェクトの名前は、GTCname_GTCの形式になります。

たとえば、作成する汎用テクノロジ・コネクタの名前としてDB_connを指定すると、(フォームを除く)すべてのコネクタ・オブジェクトの名前はDB_CONN_GTCとなります。

関連項目

第28章「汎用テクノロジ・コネクタ・フレームワークで作成されるコネクタ・オブジェクト」 

プロセスの最後に、コネクタが正常に作成されたことを通知するメッセージがこのページに表示されます。


注意

作成プロセスに失敗しても、作成されるオブジェクトは自動的に削除されません。この点については、「汎用テクノロジ・コネクタに関する既知の問題」の「コネクタ・オブジェクト」にも記載されています。

作成プロセスに関連するエラー・メッセージのリストについては、「コネクタ作成プロセスの最後に発生するエラー」を参照してください。 


図22-8は、「ステップ5: コネクタ情報の検証」ページの最初のセクションを示しており、ここには、「ステップ1: 基本情報の指定」ページと「ステップ2: パラメータ値の指定」ページのセクションの最後にリストされるエントリ、および「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページのセクションの最後の変更内容が記載されています。

図22-8    「ステップ5: コネクタ情報の検証」ページの最初のセクション


画像の説明

図22-9は、「ステップ5: コネクタ情報の検証」ページの2番目のセクションを示しており、ここには、「ステップ1: 基本情報の指定」ページと「ステップ2: パラメータ値の指定」ページのセクションの最後にリストされるエントリ、および「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページのセクションの最後の変更内容が記載されています。

図22-9    「ステップ5: コネクタ情報の検証」ページの2番目のセクション


画像の説明

リコンシリエーションの構成


注意

「ステップ1: 基本情報の指定」ページで「プロビジョニング」オプションのみを選択した場合は、リコンシリエーションの構成が不要のため、このセクションをスキップできます。 


リコンシリエーション・スケジュール済タスクは、汎用テクノロジ・コネクタの作成時に自動的に作成されます。このスケジュール済タスクを構成して実行するには、「スケジュール済タスクの変更」の手順に従います。


注意

スケジュール済タスクの名前は次の形式になります。

GTC_Name_GTC

たとえば、汎用テクノロジ・コネクタの名前がWebConnである場合、スケジュール済タスクの名前はWebConn_GTCとなります。 


プロビジョニングの構成


注意

「ステップ1: 基本情報の指定」ページで「リコンシリエーション」オプションのみを選択した場合は、プロビジョニングの構成が不要のため、このセクションをスキップできます。 


プロセス定義は、汎用テクノロジ・コネクタの作成時に自動的に作成されるオブジェクトの
1つです。プロセス定義の名前は次の形式になります。

GTC_name_GTC

たとえば、汎用テクノロジ・コネクタの名前がWebConnである場合、プロセス定義の名前はWebConn_GTCとなります。

このプロセス定義を構成するプロセス・タスクには、次の2種類があります。

次に、プロビジョニング固有のプロセス・タスクを示します。

さらに、次のプロビジョニング固有のプロセス・タスクが「OIM - アカウント」データセットの子データセットごとに作成されます。

すべてのプロビジョニング固有のプロセス・タスクには、次のデフォルト割当てがあります。

これらのデフォルトの割当ては必要に応じて変更できます。『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』の「プロセス・タスクの変更」の手順に従ってください。

汎用テクノロジ・コネクタのロギングの有効化


注意

この手順はオプションです。この項で説明した手順は、汎用テクノロジ・コネクタのロギングを有効化する場合にのみ実行してください。 


ロギングの有効化に必要な操作手順については、ご使用のアプリケーション・サーバーに対応した次のいずれかのガイドの「ログ・レベルの設定」を参照してください。


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