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Oracle Identity Manager 管理およびユーザー・コンソール・ガイド
リリース9.1.0

E05900-03
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23 汎用テクノロジ・コネクタの管理

汎用テクノロジ・コネクタのフレームワークには、汎用テクノロジ・コネクタを変更できる機能が用意されています。また、デプロイメント・マネージャを使用して、汎用テクノロジ・コネクタのエクスポートまたはインポートが可能です。

次の項では、これらの汎用テクノロジ・コネクタのフレームワークの機能について説明します。

汎用テクノロジ・コネクタの変更


注意

汎用テクノロジ・コネクタの作成プロセスの最後に自動的に作成されるコネクタ・オブジェクトは、Design Consoleを使用して変更できます。Design Consoleでこの汎用テクノロジ・コネクタのコネクタ・オブジェクトがカスタマイズされている場合に、「汎用テクノロジ・コネクタの管理」機能を使用して汎用テクノロジ・コネクタを変更すると、Design Consoleを使用して行われたすべてのカスタマイズが上書きされます。そのため、次のガイドラインのいずれかを適用することをお薦めします。

  • Design Consoleを使用して、汎用テクノロジ・コネクタ・オブジェクトを変更しないでください。

    ITリソースについてはこのガイドラインは適用されません。ITリソースのパラメータは、Design Consoleを使用して変更できます。ただし、変更を有効にするには、ITリソース・パラメータの変更前または後にキャッシュをパージする必要があります。PurgeCacheユーティリティの実行の詳細は、『Oracle Identity Managerベスト・プラクティス・ガイド』を参照してください。

  • Design Consoleを使用して汎用テクノロジ・コネクタ・オブジェクトを変更する場合、汎用テクノロジ・コネクタの変更に「汎用テクノロジ・コネクタの管理」機能を使用しないでください。

汎用テクノロジ・コネクタのフレームワークにより自動的に作成されるコネクタ・オブジェクトの詳細は、第28章を参照してください。

また、同時に変更できるコネクタは1つのみです。同じコンピュータ上で、
2つの異なるコネクタに「変更」ページを同時に使用しようとすると、「変更」機能が正しく動作しません。

これらの点については、第26章「汎用テクノロジ・コネクタに関する既知の問題」を参照してください。 


汎用テクノロジ・コネクタを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 「汎用テクノロジ・コネクタ」を開きます。

  3. 「管理」をクリックします。

  4. 変更するコネクタを検索します。検索を容易にするため、このページで提供される検索条件を組み合せることができます。また、このOracle Identity Managerのインストールで作成されたすべての汎用テクノロジ・コネクタを表示するには、検索条件を指定せずに「コネクタの検索」をクリックします。

  5. 表示される結果から、変更する汎用テクノロジ・コネクタをクリックします。

  6. 「パラメータの編集」をクリックします。コネクタ作成プロセスの「ステップ2: パラメータ値の指定」ページが表示されます。これ以降は、「「ステップ2: パラメータ値の指定」ページ」で説明されている手順に従ってください。


    注意

    この手順は、既存の汎用テクノロジ・コネクタを変更する際に自動のメタデータの検出が行われない点のみ、汎用テクノロジ・コネクタ作成の手順とは異なります。 



    注意

    「OIM - アカウント」データセットまたはその子データセットのフィールド属性を変更する場合、これらのデータセットについて、Oracle Identity Managerデータベース・エントリで対応する変更は加えられません。また、エラー・メッセージも表示されません。

    そのため、Oracle Identity Managerのこのリリースに対しては、「OIM - アカウント」データセットのフィールドや子データセットを変更しないことをお薦めします。

    この点については、「汎用テクノロジ・コネクタに関する既知の問題」の「「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページ」にも記載されています。 


汎用テクノロジ・コネクタのエクスポート

汎用テクノロジ・コネクタのXMLファイルはエクスポートできます。このXMLファイルには、コネクタを構成するすべてのオブジェクトの定義が含まれています。新しくOracle Identity Managerをインストールする際に同じ汎用テクノロジ・コネクタを使用する場合、まずXMLファイルをエクスポートし、これを新しいOracle Identity Managerのインストールにインポートします。

コネクタのXMLファイルをエクスポートするには、次の手順を実行します。

関連項目

「デプロイメントのエクスポート」 

  1. 管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 「デプロイメント管理」を開きます。

  3. 「エクスポート」をクリックします。

  4. デプロイメント・マネージャ・ウィザードの最初のページで、リストから「汎用コネクタ」を選択し、「検索」をクリックします。

  5. 検索結果から、XMLファイルをエクスポートする汎用テクノロジ・コネクタを選択します。

  6. 「子の選択」をクリックします。

  7. 選択した汎用テクノロジ・コネクタに対して、エクスポートする子エンティティを選択し、「依存性の選択」をクリックします。

  8. エクスポートする依存性を選択し、「確認」をクリックします。

  9. ページに表示された要素がエクスポートの要件を満たしていることを確認したら、「エクスポート用に追加」をクリックします。

  10. 「ウィザードを終了し、すべての選択を表示します」をクリックし、続いて「OK」をクリックします。

汎用テクノロジ・コネクタのインポート

汎用テクノロジ・コネクタを別のOracle Identity Managerのインストールにコピーするには、次の手順を実行します。

  1. コネクタがカスタム・プロバイダを使用する場合、プロバイダ作成中に作成されたファイルをコピー先となるOracle Identity Managerインストール上の適切なディレクトリにコピーする必要があります。

    関連項目

    これらのプロバイダ・ファイルおよびそのコピー先となるディレクトリの詳細は、第21章「汎用テクノロジ・コネクタ用カスタム・プロバイダの作成」を参照してください。 

  2. コピー元となるOracle Identity Managerインストール上で、コネクタXMLファイルをエクスポートします。

  3. コピー先となるOracle Identity Managerインストール上で、コネクタXMLファイルをインポートします。


    注意

    ステージング・サーバー上の汎用テクノロジ・コネクタおよびそれを構成するオブジェクト用に選択する名前は、本番サーバー上の既存のコネクタやオブジェクトの名前と競合しないようにする必要があります。

    次のシナリオで、このガイドラインの順守が必要な理由を説明します。

    ステージング・サーバー上で汎用テクノロジ・コネクタを作成し、このコネクタを本番サーバーにインポートするとします。ステージング・サーバー上で汎用テクノロジ・コネクタを作成する際、汎用テクノロジ・コネクタおよびコネクタ・オブジェクトの名前がそのサーバー上で一意であることを確認します。同時に、これらの名前が本番サーバーのコネクタおよびコネクタ・オブジェクトの名前と同じではないことも確認する必要があります。

    同じ名前がある場合は、コネクタXMLファイルをステージング・サーバーから本番サーバーへインポートする際、古いオブジェクトが新しいオブジェクトによって上書きされます。上書き処理中はメッセージが表示されないため、該当するコネクタが最終的に失敗します。

    この点については、「汎用テクノロジ・コネクタに関する既知の問題」の「汎用テクノロジ・コネクタおよびコネクタ・オブジェクトの名前」にも記載されています。

    オブジェクトが上書きされたとき、正常に機能する状態に戻せるようにするには、コネクタXMLファイルをインポートする前に、インポート先のOracle Identity Managerデータベースのバックアップを取得する必要があります。 


コネクタのXMLファイルをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. 管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左ナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」にある「インポート」リンクをクリックします。ファイルの場所を検索するダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. コネクタXMLファイルのコピー先ディレクトリから、このファイルを検索して開きます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。

  6. 「次へ」「次へ」「スキップ」とクリックします。

  7. 「選択内容の表示」をクリックします。

    コネクタXMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。複数のノードのある十字のアイコンが表示される場合があります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを表します。コネクタXMLファイルをインポートする前に、ノードごとに右クリックし、「削除」を選択してこれらのエンティティを削除する必要があります。

  8. 「インポート」をクリックします。コネクタ・ファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタXMLファイルをインポートした後、汎用テクノロジ・コネクタのランタイム・パラメータを更新する必要があります。


注意

これらの値は、コネクタXMLファイルをエクスポートしても、そこにはコピーされません。 


ランタイム・パラメータの値を更新するには、「汎用テクノロジ・コネクタの変更」で説明する手順を実行してください。

汎用テクノロジ・コネクタのOracle Identity Managerリリース9.1.0へのアップグレード

Oracle Identity Managerリリース9.0.3.xからリリース9.1.0へアップグレードする場合、Oracle Identity Manager release 9.0.3.xを使用して作成した汎用テクノロジ・コネクタもアップグレードする必要があります。汎用テクノロジ・コネクタをアップグレードする手順は、アップグレード処理を実行する条件に応じて異なります。

どちらのシナリオにおいても、次のステップでは、「汎用テクノロジ・コネクタの変更」で説明されている手順を実行します。この手順の実行中に、プロバイダのパラメータ値、フィールド定義、およびフィールド・マッピングなどの値を要件に応じて変更できます。同時に、「汎用テクノロジ・コネクタの管理」ページで、検証で入力が求められた場合は値を指定または変更する必要があります。

シナリオ2では、リリース9.0.3.xの汎用テクノロジ・コネクタをリリース9.1.0のOracle Identity Managerインストールにインポートすると、アプリケーション・サーバーのログ・ファイルに致命的でない例外が記録されます。この例外は、コネクタがリコンシリエーションをサポートしているかどうかに関係なく、プロビジョニングをサポートしている場合にのみ記録されます。この例外は無視してかまいません。管理およびユーザー・コンソールには、エラー・メッセージは表示されません。これについては、「一般的な既知の問題」にも記載されています。


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