Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX B31759-01 |
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この章では、ソフトウェアのインストール後に実行する必要のある作業について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
Oracle Companion CDコンポーネントを正しくインストールした後、最新のパッチ・セットをインストールすることをお薦めします。パッチ・セットをインストールすることで、最新のOracle Database Companion CDに更新されます。
OracleMetaLinkを使用するには、オンライン登録が必要です。OracleMetaLinkにログインした後、左側の列からパッチを選択します。
パッチを検索してダウンロードする手順は、次のとおりです。
http://metalink.oracle.com
Oracle HTTP Serverをインストールした場合は、次の各項で説明する作業を完了してください。
インストールの完了後に、root.sh
スクリプトのバックアップを作成することをお薦めします。他の製品を同じOracleホームにインストールすると、Oracle Universal Installerによりインストール中に既存のroot.sh
スクリプトの内容が更新されます。オリジナルのroot.sh
スクリプトに含まれていた情報が必要な場合は、バックアップのroot.sh
ファイルからリカバリできます。
また、パッチを適用する前に、Oracleホーム全体のバックアップを作成することもお薦めします。
このシステム上で、以前のリリースのOracle DatabaseとともにインストールされたOracle HTTP Serverを使用している場合は、そのHTTP Serverの構成を現行のリリースに移行できます。
移行作業は、次の項で説明するように2つの部分にわかれています。
以前のリリースのOracle HTTP Serverの構成を現行リリースに移行するには、そのリリースで使用されているhttpd.conf
ファイルをコピーして変更する必要があります。
次の各項では、この作業の実行方法について説明します。
次の手順に従って、以前のリリースで使用されているhttpd.conf
ファイルを現行リリースの構成ファイル・ディレクトリにコピーします。
oracle
)に切り替えます。
$ su - oracle
ORACLE_HOME
環境変数を設定して、現行リリースのOracleホームのパスを指定します。
$ cp $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf.orig
$ cd $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf
httpd.conf
ファイルを、現行のディレクトリにコピーします。次に例を示します。
$ cp /old_oracle_home/Apache/Apache/conf/httpd.conf .
httpd.conf
ファイルを開きます。
次の手順に従って、httpd.conf
ファイルに対して一括変更を実行します。
mod_ssl.c
の出現箇所をすべてmod_ossl.c
に変更します。次の手順に従って、LoadModule
のディレクティブ・リストを変更します。
LoadModule oprocmgr_module libexec/liboprocmgr.so LoadModule rewrite_module libexec/mod_rewrite.so
onsint
モジュールをロードする次のディレクティブを、<IfDefine SSL>
セクションの直前に追加します。
LoadModule onsint_module libexec/mod_onsint.so
<IfDefine SSL>
セクションのLoadModule
ディレクティブ内で、次のようにssl_module
をossl_module
に変更し、mod_ssl.so
をmod_ossl.so
に変更します。
LoadModule ossl_module libexec/mod_ossl.so
次の手順に従って、サポートされない機能に関するディレクティブとセクションをすべて削除する必要があります。
<IfModule mod_alias.c>
セクションから次のディレクティブを削除します。
Alias /jservdocs/ "oracle_home/Apache/Jserv/docs/" Alias /soapdocs/ "/oracle_home/soap/"
include
ディレクティブを削除します。
include "/oracle_home/Apache/Jserv/etc/jserv.conf"
<IfModule mod_oprocmgr.c>
セクションを削除します。
httpd.conf
ファイルは、Oracle HTTP ServerまたはOracle Databaseとともにインストールされた以前のリリースのOracle HTTP Serverによって使用されます。このファイルには、SSL対応サーバーを起動したかどうかに基づいて非SSL(HTTP)リクエスト用に異なるポートが指定されています。次の例では、これらのポートがport1
およびport2
として示されています。
Port port1 Listen port1 <IfModule mod_ossl.c> Port port2 Listen port2 Listen SSL_port </IfModule>
これらのディレクティブを次のように変更することをお薦めします。
Port port2 Listen port2
Oracle HTTP ServerはHTTPリクエストをポートport1
でリスニングするようになります。
Port port2 Listen port2 <IfModule mod_ossl.c> Listen SSL_port </IfModule>
Oracle HTTP ServerはHTTPリクエストをポートport2
、HTTPSリクエストをポートSSL_port
でリスニングするようになります。
Port
およびListen
ディレクティブに指定されているポートを未使用のポートに変更します。
SSL_port
を変更した場合は、次の手順を実行します。
必要な場合は、次の手順に従ってUser
ディレクティブとGroup
ディレクティブに指定されている値を変更します。
User
ディレクティブでは、Oracle HTTP Serverのインストールに使用したOracleソフトウェア所有者ユーザーのユーザー名を指定する必要があります。デフォルト値はoracle
です。
Group
ディレクティブでは、このシステム上のOracleインベントリ・グループの名前を指定する必要があります。デフォルト値はoinstall
です。
次の手順に従って、既存のセクションとディレクティブを変更する必要があります。
<Directory />
で、Options
ディレクティブにMultiViewsオプションを追加します。次に例を示します。
<Directory /> Options FollowSymLinks MultiViews AllowOverride None </Directory>
<IfModule mod_alias.c>
セクションに新しい<IfModule mod_perl.c>
セクションを作成し、このセクションに/perl/
の別名を定義するAlias
ディレクティブを移動します。次に例を示します。
<IfModule mod_alias.c> ... <IfModule mod_perl.c> Alias /perl/ "/oracle_home/Apache/Apache/cgi-bin/" </IfModule> ... </IfModule>
<IfModule mod_dms.c>
セクションを次の例のように変更します。hostname
およびdomain
変数を適切な値に置き換えます。
<IfModule mod_dms.c> <Location /dms0> SetHandler dms-handler Order deny,allow Deny from all Allow from localhost hostname.domain hostname </Location> </IfModule>
PERL5LIB
環境変数を設定するディレクティブで、Perlディレクトリの位置とバージョンを次の例のように編集します。
SetEnv PERL5LIB "/oracle_home/perl/lib/5.6.1:/oracle_home/perl/lib/site_perl/5.6.1"
次の手順に従って、新規のセクションとディレクティブをファイルに追加する必要があります。
WEB-INF
ディレクトリを保護します。
#Protect WEB-INF directory <DirectoryMatch /WEB-INF/> Order deny,allow Deny from all </DirectoryMatch>
oracle_apache.conf
ファイルをインクルードする行の前に次の数行を挿入します。
# Include the configuration files needed for mod_oc4j include "/oracle_home/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.conf" # Loading mod_rewrite module here as it has to load before mod_oc4j LoadModule rewrite_module libexec/mod_rewrite.so
SSLを使用していて、既存のサーバー証明書と秘密鍵がある場合は、このリリースのOracle HTTP Serverで使用する前に、mod_ossl
に必要な書式に移行する必要があります。
既存のサーバー証明書と秘密鍵を移行する手順は、次のとおりです。
$ /new_oracle_home/Apache/Apache/bin/ssl2ossl -cert cert_file \ -key key_file \ {[ -chain chain_file] | [ -cafile CA_file] | [ -capath CA_path] }\ -wallet wallet_path \ [ -certpass key_file_pwd] \ [ -wltpass wallet_pwd] \ [ -ssowallet yes] \ [ -validate yes]
次の表に、このコマンドで使用可能な各オプションの推奨値を示します。
ssl2ossl
コマンドに指定したWalletパスワードの暗号化バージョンを生成します。$ $ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin/iasobf -p wallet_pwd
このコマンドの出力は、-p
オプションに指定したパスワードの暗号化バージョンです。次の項では、この値をSSLWalletPassword
ディレクティブに対して指定する必要があります。
<IfModule mod_ossl.c>
セクションの各ディレクティブを次のように変更します。
SSLSessionCache
ディレクティブの設定を次のように変更します。
SSLSessionCache shmcb:/oracle_home/Apache/Apache/logs/ssl_scache(512000)
SSLCipherSuite
ディレクティブの設定を次のように変更します。
SSLCipherSuite SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5:SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA: SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA:SSL_RSA_WITH_DES_CBC_SHA: SSL_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5:SSL_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA
SSLRandomSeed SSLCertificateFile SSLCertificateKeyFile SSLCertificateChainFile SSLCACertificateFile SSLCACertificatePath SSLVerifyDepth
<VirtualHost _default_:
SSL_port>
セクションに、次の行を追加します。
# Server Wallet: # The servessword: # Both clear text wallet password and obfuscated password are allowed # here. An obfuscated one is recommended. # Examples: # SSLWalletPassword clear_pass # SSLWalletPassword obfuscated_pass #SSLWalletPassword ...
ファイル用のスクリプトを、ドキュメント・ルート・ディレクトリおよびスクリプト・ディレクトリから、新規リリース用の同等のディレクトリにコピー(または移動)します。該当する場合は次のファイルをコピーします。
DocumentRoot
またはAlias
ディレクティブに指定されているディレクトリ内のファイルとサブディレクトリ
ScriptAlias
ディレクティブに指定されているディレクトリにあるCGI、Perl、FastCGIの各プログラム、スクリプトおよびその関連ファイル
以前のリリースのOracle HTTP Serverを含むデータベースへのアクセスにmod_plsql
を使用していた場合は、データベース・アクセス記述子(DAD)を現行リリースのmod_plsql
で必要な書式に移行する必要があります。dadTool.pl
Perlスクリプトを使用すると、この移行タスクを完了できます。このスクリプトを実行する手順は、次のとおりです。
oracle
)に切り替えます。
$ su - oracle
ORACLE_HOME
環境変数を設定して現行リリース用のOracleホームのパスを指定し、PATH
環境変数を設定してperl
実行可能ファイルを含むディレクトリを組み込みます。
$ ORACLE_HOME=new_oracle_home_path $ PATH=${ORACLE_HOME}/perl/bin:${PATH} $ PATH=${ORACLE_HOME}/Apache/modplsql/conf:${PATH} $ export ORACLE_HOME PATH
% setenv ORACLE_HOME new_oracle_home_path % setenv PATH ${ORACLE_HOME}/perl/bin:${PATH} % setenv PATH ${ORACLE_HOME}/Apache/modplsql/conf:${PATH}
$ORACLE_HOME/lib
ディレクトリを組み込みます。
LD_LIBRARY_PATH
環境変数を設定するには、次のコマンドを入力します。
$ =$ORACLE_HOME/lib:${}; export
mod_plsql
構成ディレクトリに移動します。
$ cd $ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf
wdbsvr.app
)を、このディレクトリにコピーします。
$ cp /old_oracle_home/Apache/modplsql/cfg/wdbsvr.app .
$ perl dadTool.pl -m
このスクリプトは、wdbsvr.app
ファイルからDAD情報を読み取って、dads.conf
ファイルに等価のDADを作成します。
Oracle HTTP Serverの高可用性機能を使用可能にするには、Oracle HTTP ServerとともにOracle Process Manager and Notificationサーバー(OPMN)を使用する必要があります。OPMNを使用するには、最初にOPMNサービスを起動します。OPMNサービスとOracle HTTP Serverプロセスを一緒に起動するには、次のコマンドを入力します。
$ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startall
OPMNサービスの実行中は、Oracle HTTP Serverを起動、停止または再起動できます。
OPMNサービスとOracle HTTP Serverプロセスを停止するには、次のコマンドを入力します。
$ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall
Oracle HTML DBをインストールした場合は、次の作業を完了してください。
インストールの開始前に停止したプロセス(リスナー・プロセスなど)は、再起動する必要があります。Oracle HTML DBを既存のOracleホームにインストールした場合は、Oracle HTTP Serverを再起動する必要があります。Oracle HTTP Serverを再起動するには、次のコマンドを入力します。
$ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
Oracle HTML DBは、mod_plsql
を使用してOracle HTTP Serverにアクセスできることが必要です。次の項では、mod_plsql
を使用してOracle HTTP Serverの異なる3つのバージョンを構成する方法について説明します。
この項の内容は、次のとおりです。
wdbsvr.app
ファイルには、DADに関する情報が格納されています。DADは、HTTPリクエストを実行するためにOracle HTTP Serverコンポーネントmod_plsql
がデータベース・サーバーに接続する方法を指定する一連の値です。DADを作成し、Oracle HTML DBインスタンスへの接続方法を指定します。
DADを作成するには、wdbsvr.app
ファイルを変更して、Oracle HTML DBのエントリを追加します。
wdbsvr.app
ファイルを変更する手順は、次のとおりです。
wdbsvr.app
ファイルを開きます。このファイルは、次のディレクトリにあります。
$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/cfg
[DAD_htmldb] connect_string = localhost:1521:orcl password = htmldb username = htmldb_public_user default_page = htmldb document_table = wwv_flow_file_objects$ document_path = docs document_proc = wwv_flow_file_mgr.process_download reuse = Yes enablesso = No stateful = STATELESS_RESET nls_lang = American_America.AL32UTF8
各項目の意味は次のとおりです。
connect_string
は、Oracle HTML DBがインストールされたホストID、ポート番号およびOracle9i Databaseを示します。host:port:sid
の形式を使用します。使用する9iバージョンのOracle HTTP Serverが、Oracle HTML DBと併用するように指定したデータベースと同じOracleホームにインストールされている場合は、このパラメータを空白のままにします。
password
は、インストール時に指定したHTML DBパスワードです。
nls_lang
は、言語設定を示します。データベースのグローバリゼーション・サポート設定と一致する必要があります。次に例を示します。
American_America.AL32UTF8
グローバリゼーション・サポート設定の地域部分または言語部分に空白が含まれている場合は、次の例のように、値を二重引用符で囲む必要があります。
nls_lang = "ENGLISH_UNITED KINGDOM.AL32UTF8"
次の例のように、ビューNLS_DATABASE_PARAMETERS
を問い合せることで、データベースのグローバリゼーション・サポート設定に関する情報を検索できます。
SELECT parameter,value FROM nls_database_parameters WHERE PARAMETER IN ('NLS_CHARACTERSET','NLS_LANGUAGE','NLS_TERRITORY');
wdbsvr.app
ファイルを保存し、エディタを終了します。
images
ディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスを指し示す別名が含まれるように、httpd.conf
ファイルを変更する必要があります。
httpd.conf
ファイルを開きます。このファイルは、次のディレクトリにあります。
$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf
images
ディレクトリの別名として/i/
を使用して、images
ディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスのエントリを追加します。次に例を示します。
Alias /i/ "$ORACLE_HOME/Apache/Apache/images/"
パスの最後にスラッシュ(/)を付けます。
httpd.conf
ファイルを保存し、エディタを終了します。
images
ディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスを指し示す別名が含まれるように、dads.conf
ファイルを変更する必要があります。
images
ディレクトリの位置を示す別名が含まれるようにdads.conf
ファイルを変更する手順は、次のとおりです。
dads.conf
ファイルを開きます。このファイルは、デフォルトで次のディレクトリにあります。
$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf/
images
ディレクトリの別名として/i/を使用して、images
ディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスのエントリを追加します。次に例を示します。
Alias /i/ "$ORACLE_HOME/Apache/Apache/images/"
パスの最後にスラッシュ(/)を付けます。
<Location /pls/htmldb> SetHandler pls_handler Order deny,allow Allow from all AllowOverride None PlsqlDatabaseUsername HTMLDB_PUBLIC_USER PlsqlDatabasePassword htmldb PlsqlDatabaseConnectString localhost:1521:htmldbdv ServiceNameFormat PlsqlDefaultPage htmldb PlsqlDocumentTablename wwv_flow_file_objects$ PlsqlDocumentPath docs PlsqlDocumentProcedure wwv_flow_file_mgr.process_download PlsqlAuthenticationMode Basic PlsqlNLSLanguage AMERICAN_AMERICA.AL32UTF8 </Location>
グローバリゼーション・サポート設定の地域部分または言語部分に空白が含まれている場合は、次の例のように、値を二重引用符で囲む必要があります。
PlsqlNLSLanguage "ENGLISH_UNITED KINGDOM.AL32UTF8"
dads.conf
ファイルを保存し、エディタを終了します。
$ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl updateConfig -ct ohs
$ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
リリース1(10.1)からOracle HTML DBをアップグレードしていて、初期インストールで指定したパスワードが今回のインストールで指定したパスワードと異なる場合は、DADが格納されているファイルを変更する必要があります。次の項では、ユーザーの環境のOracle HTTP Serverのタイプに応じて、変更する必要があるパラメータについて説明します。
この項の内容は、次のとおりです。
Oracle HTML DBをアップグレードしていて、Oracle Databaseリリース9.2.0.xに付属しているバージョンのOracle HTTP Serverを実行している場合は、wdbsvr.app
ファイルのpassword
パラメータを変更する必要があります。
wdbsvr.app
ファイルのpassword
パラメータを変更する手順は、次のとおりです。
wdbsvr.app
ファイルを開きます。このファイルは、次のディレクトリにあります。
$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/cfg
DAD_htmldb
password
パラメータの横の値を編集します。
$ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
Oracle HTML DBをアップグレードしていて、Oracle HTTP Server 10g リリース1またはOracle Application Server 10gを実行している場合は、marvel.conf
ファイルのPlsqlDatabasePassword
パラメータを変更する必要があります。
marvel.conf
ファイルのPlsqlDatabasePassword
パラメータを変更する手順は、次のとおりです。
marvel.conf
ファイルを開きます。このファイルは、次のディレクトリにあります。
$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf
/pls/htmldb
PlsqlDatabasePassword
パラメータの値を変更します。
$ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl updateConfig -ct ohs
$ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
PlsqlDatabasePassword
パラメータは、データベースにログインするためのパスワードを指定します。dadTool.pl
ユーティリティを使用して、dads.conf
ファイルのパスワードを不明瞭化できます。
dadTool.pl
ユーティリティは、次のディレクトリにあります。
$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf
新規Oracle HTML DBインストールでは、PlsqlDatabasePassword
パラメータはdads.conf
ファイルにあります。新規インストールでパスワードを不明瞭化するには、dadTool.README
ファイルの指示に従ってdadTool.pl
ユーティリティを実行します。
以前のリリースのOracle HTML DBからアップグレードした場合、DAD情報はmarvel.conf
ファイルにあります。 dadTool.pl
ユーティリティを実行するには、その前にmarvel.conf
ファイルからdads.conf
ファイルにDAD
エントリをコピーする必要があります。
アップグレード時にパスワードを不明瞭化する手順は、次のとおりです。
marvel.conf
ファイルからdads.conf
ファイルに、/pls/htmldb
のエントリをコピーします。
$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf
dadTool.README
ファイルの指示に従ってdadTool.pl
を実行します。
/pls/htmldb
のエントリをdads.conf
ファイルからmarvel.conf
にコピーして戻します。
/pls/htmldb
のエントリをdads.conf
ファイルから削除します。
htmldbca
コマンドライン・ツールを使用して、次の手順を実行できます。
この項の内容は、次のとおりです。
htmldbca
を使用するには、システムに次の要件が必要です。
Oracle Universal Installerは、Oracle HTML DBと同じOracleホームのbin
ディレクトリにhtmldbca
実行可能ファイルを格納します。
このデータベースは、リモート・コンピュータのOracle HTML DBホームまたはOracle Databaseインストールと同じコンピュータ上に配置できます。このリモートOracle Databaseインストールへの有効な接続が必要です。
SYSDBA
ロールを使用してSYS
で接続できる必要があります。htmldbca
によって、SYS
ユーザーのパスワードを求めるプロンプトが表示されます。
htmldbca
の構文は、次のとおりです。
htmldbca [options]
この構文では、options
の意味は次のとおりです。
-oracle_home
string
: Oracle HTML DBをインストールするOracleホームの位置を指定します。このOracleホームを指定しないと、htmldbca
では、ORACLE_HOME
環境変数の設定を使用します。ORACLE_HOME
が未設定または使用不可で、oracle_home
オプションを指定しないと、Oracleホームの入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
このオプションは必須です。
次に例を示します。
htmldbca -oracle_home /u01/app/oracle/product/10.2.0/db_2
-db_host
string
: リモートOracle Databaseのホスト名を指定します。このオプションは必須ですが、指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
次に例を示します。
htmldbca -db_host shobeen
-db_servicename
string
: Oracle Databaseサービス名を指定します。このオプションは必須ですが、指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
次に例を示します。
htmldbca -db_servicename welcome
sys_password
| -sys_obfuscatedPassword
string
: SYS
のリモート・パスワードまたは不明瞭化されたパスワードを指定します。このオプションは必須ですが、いずれかのパラメータを指定しないと、sys_password
の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。その場合、sys_obfuscatedPassword
はオプションになります。
次に例を示します。
htmldbca -sys_password welcome
-htmldb_password
| -htmldb_obfuscatedPassword
string
: Oracle HTML DBのパスワードまたは不明瞭化されたパスワードを指定します。このオプションは必須ですが、いずれかのパスワードを指定しないと、htmldb_password
の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。以前のバージョンのOracle HTML DBからアップグレードしている場合は、HTMLDB_PUBLIC_USER
スキーマのそのバージョンに対して作成したパスワードを入力します。
次に例を示します。
htmldbca -htmldb_password htmldb_welcome
インストールが完了すると、このパスワードを使用して、Oracle HTML DBに管理ユーザーとして接続できます。指定したパスワードは、HTMLDB_PUBLIC_USER
スキーマ(mod_plsql
でデータベースに接続するために使用)、FLOWS_010600
スキーマおよびFLOWS_FILES
スキーマでも使用されます。
-ts_htmldb
string
: リモートHTML DBに作成するHTML DB表領域の名前を指定します。このオプションは必須ですが、指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
次に例を示します。
htmldbca -ts_htmldb sysaux
-ts_files
string
: HTML DBファイルの表領域を指定します。デフォルトでは、htmldbca
によってts_htmldb
の値が使用されます。このオプションは必須ではありませんが、無効な値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
次に例を示します。
htmldbca -ts_files sysaux
-ts_temp
string
: Oracle HTML DBの一時表領域を指定します。デフォルト値は、temp
表領域を使用するように設定されます。このオプションは必須ではありませんが、無効な値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
次に例を示します。
htmldbca -ts_temp sysaux
-load_lang
string
[,
string
[,
string
[...]]]
: インストールする1つ以上の追加言語を指定します。このオプションは必須ではありませんが、無効な値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。プロンプトが表示された場合、入力できる言語は1つのみです。値を入力しないと、英語が選択されます。
次に例を示します。
htmldbca -load_lang de, fr, it
言語の選択肢は、次のとおりです。
-DAD_name
string
: Oracle HTML DBの新しいDAD名を作成します。デフォルト値はhtmldb
です。htmldbca
は、新しいDAD値を使用して$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf/marvel.conf
ファイルを更新します。このオプションは必須ではありませんが、重複する値を入力すると、有効な値の入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。変更内容を有効にするには、Oracle HTTP Serverを再起動する必要があります。その際は、次の項に説明されている-restart
パラメータを使用できます。
次に例を示します。
htmldbca -DAD_name my_htmldb -restart
あるいは、htmldbca
を実行した後、次のコマンドを入力してOracle HTTP Serverを再起動できます。
$ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
このコマンドが完了した後は、次の形式でURLを入力して、このインスタンスにアクセスできます。
http://host:port/pls/DAD_name
次に例を示します。
http://mycompany:7778/pls/my_html
-restart
: 構成を完了した後、Oracle HTTP Serverを再起動します。これはオプションで、省略した場合も指定を求めるプロンプトは表示されません。次に例を示します。
htmldbca -restart
-interactive
on
|off
: 対話モードをオンまたはオフに切り替えます。対話モードがオンで、パラメータ値が欠落または無効な場合は、htmldbca
によってプロンプトが表示されます。対話モードがオフの場合、プロンプトは表示されません。したがって、htmldbca
を実行する場合は、必要なすべてのプロンプト値をコマンドラインに指定する必要があります。デフォルトでは、htmldbca
は対話モードで実行されます。このオプションは必須ではありません。次に例を示します。
htmldbca -interactive off
-help
: htmldbca
の使用方法の簡単な説明が表示されます。このオプションは必須ではありません。次に例を示します。
htmldbca -help
htmldbca
を実行するには、htmldbca
コマンドのみで、または前述の項に記載されているオプションの組合せを使用して実行します。
-interactive
モードがオフに設定されていない場合は、実行に必要な情報をコマンドラインに指定しないと、入力を求めるプロンプトがhtmldbca
によって表示されます。
この項の内容は、次のとおりです。
次の表に記載されている初期化パラメータが、必要な値以上に設定されていることを確認します。必要に応じて、値を変更してください。
パラメータ | 必要な値 |
---|---|
|
1よりも大きい値 |
|
10以上の値 |
これらの初期化パラメータの値を確認し、必要に応じて変更する手順は、次のとおりです。
SYS
ユーザーでデータベースにログインします。
SQL> CONNECT SYS/SYS_password
SQL> SHOW PARAMETER parameter_name
SQL> ALTER SYSTEM SET parameter_name=value
init
sid
.ora
のパラメータに指定されている値を編集します。
SYS
スキーマの無効なオブジェクトをコンパイルするには、最初にOracle Databaseにログインします。次に、utlrp.sql
スクリプトを実行します。
@$ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlrp.sql
Oracle Workflowでは、各Webページの「ヘルプ」ボタンで、状況に依存したHTMLのヘルプにアクセスできます。Oracle Workflow HTMLのヘルプを表示するには、その前に$ORACLE_HOME/wf/wfdoc.zip
ファイルからユーザーのファイル・システムにdoc
ディレクトリを抽出する必要があります。
この抽出には、最低5 MBの空きディスク領域が必要です。docディレクトリ・ツリーを抽出した後、必要に応じてwfdoc.zip
ファイルを削除します。
WebリスナーのベースURLに仮想パスを追加して、HTMLのヘルプ・ファイルのディレクトリにアクセスすることもできます。Oracle Workflowのヘルプの目次ページは、次のURLです。
http://hostname:portID/OA_DOC/lang/wf/toc.htm
$ORACLE_HOME/wf/doc/lang/wfcust/wfcust.htm
カスタム・ヘルプの主要な入り口となるHTMファイルは、wfcust.htm
という名前で、contents
というアンカーが含まれている必要があります。カスタム・ヘルプは、Oracle Workflowのヘルプの目次にあるカスタム・ヘルプ・リンクを介してアクセスできます。あるいは、次のURLを使用してカスタム・ヘルプに直接アクセスできます。
http://hostname:portID/OA_DOC/lang/wfcust/wfcust.htm
Oracle Workflow Serverおよび中間層のインストール・プロセスを完了した後は、いくつかの追加手順を実行し、サイトに適したOracle Workflowを設定する必要があります。
これらの手順を実行する手順は、『Oracle Workflow管理者ガイド』のOracle Workflowの設定に関する項を参照してください。
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