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Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(32-bit)

B25257-03
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C Oracle Database Companion CD
グローバリゼーション・サポートの構成

この付録では、次のグローバリゼーション・サポートについて説明します。

異なる言語でのOracleコンポーネントのインストールと使用

次の機能について説明します。

他の言語でのOracle HTML DBのインストール

Oracle HTML DBインタフェースはドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、簡体字中国語および繁体字中国語に言語変換されます。Oracle HTML DBの単一インスタンスは1つ以上の言語変換されたバージョンでインストールできます。実行時に、各ユーザーのWebブラウザ言語設定により特定の言語バージョンが決定されます。

言語変換されたOracle HTML DBは特定の言語をサポートするキャラクタ・セットを含むデータベースにロードされます。言語変換されたOracle HTML DBを言語の文字コードをサポートするデータベースにインストールすると、インストールは失敗するか、言語変換されたOracle HTML DBインスタンスが実行時に破損している可能性があります。データベースのキャラクタ・セットAL32UTF8は、すべての言語変換されたOracle HTML DBをサポートします。

SQL*Plusを使用して言語変換されたOracle HTML DBを手動でインストールできます。インストール・ファイルはUTF8でエンコードされています。


注意

ターゲット・データベースのキャラクタ・セットに関係なく、言語変換されたOracle HTML DBをインストールするには、SQL*Plusを起動する前にNLS_LANG環境変数のキャラクタ・セットの値をAL32UTF8に設定する必要があります。  



注意

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、IANAに登録されている標準UTF-8エンコーディングと同等です。UTF-8エンコーディングでは、有効なすべてのXMLキャラクタがサポートされます。

Oracle Databaseのデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)と、データベース・キャラクタ・セットAL32UTF8または文字コードUTF-8を混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8は、AL32UTF8で置き換えられています。XMLデータにUTF8を使用しないでください。UTF8でサポートされるのはUnicodeバージョン3.1以前のみであり、有効なXMLキャラクタがすべてサポートされているわけではありません。AL32UTF8にはこのような制限はありません。

XMLデータにデータベース・キャラクタ・セットUTF8を使用すると、致命的なエラーが発生したり、セキュリティに悪影響を与える可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字が入力ドキュメントの要素名に表示される場合、その文字は、置換文字(通常は「?」)で置換されます。この結果、解析が終了し、例外が発生します。 


次の例では、Oracle HTML DB変換をロードするための有効なNLS_LANG設定を示します。

American_America.AL32UTF8
Japanese_Japan.AL32UTF8 

言語変換されたOracle HTML DBをインストールするには、次のようにします。

  1. 環境変数NLS_LANGを設定します。キャラクタ・セットは必ずAL32UTF8に設定してください。次に例を示します。

    c:¥> set NLS_LANG=American_America.AL32UTF8
    
  2. SQL*Plusを起動し、ターゲット・データベースにSYSで接続します。

    c:¥> sqlplus sys/SYS_password as sysdba
    
  3. 次の文を実行します。

    SQL> ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010600;
    
  4. 適切な言語固有スクリプトを実行します。次に例を示します。

    SQL> @c:¥oracle¥product¥10.2.0¥db_1¥htmldb¥builder¥de¥load_de.sql
    

    インストール・スクリプトは、解凍されたディストリビューション/htmldb/builder内の言語コードで識別されるサブディレクトリに格納されています。たとえば、ドイツ語のスクリプトは/htmldb/builder/deに格納され、日本語のスクリプトは/htmldb/builder/jaに格納されています。それぞれのディレクトリには、言語コードで示された言語ロード・スクリプト(たとえば、load_de.sqlまたはload_ja.sql)があります。

    関連項目

    リモートのOracleデータベースにある既存のOracle HTML DBに言語を追加する必要がある場合は、「リモートのOracle Databaseに対するOracle HTML DBのインストールおよび構成」を参照してください。 

他の言語でのOracle Workflowのインストール

Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントの「言語の追加」オプションを使用して、Oracle Workflowを他の言語でインストールします。

関連項目

Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントの起動方法は、「Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールするためのOracle Workflow Serverの準備」を参照してください。 

異なる言語でのOracle Universal Installerの実行

Oracle Universal Installerは、デフォルトでオペレーティング・システムの選択言語で実行されます。次のその他の言語でOracle Universal Installerを実行することができます。

Oracle Universal Installerを異なる言語で実行するには、次のようにします。

  1. オペレーティング・システムの実行に使用している言語を変更します。たとえば、Windows 2000の場合は次のようにします。

    1. 「スタート」メニューから、「設定」「コントロール パネル」「地域のオプション」を選択します。

    2. ドロップダウン・リストで前述の一覧から言語を選択し、「OK」を選択します。

  2. 『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』の手順に従って、Oracle Universal Installerを実行します。


    注意

    選択した言語は、NLS_LANGレジストリ・パラメータに割り当てられます。 


異なる言語でのOracleコンポーネントの使用

Oracleコンポーネント(Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタント、Databaseコンフィギュレーション・アシスタントなど)の使用に他の言語を選択できます。この指定では、Oracle Universal Installerが実行される言語は変更されないことに注意してください。選択した言語でOracleコンポーネントを実行するには、その言語がオペレーティング・システムの言語設定と同じであることが必要です。オペレーティング・システムの言語は、「コントロール パネル」の「地域のオプション」ウィンドウで変更できます。

異なる言語でコンポーネントを使用する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Universal Installerを起動します。

    • インストール・メディアから起動する場合: インストール・メディアからcompanionディレクトリに移動し、setup.exeをダブルクリックします。

    • インストールされたOracle Database Companion CDから起動する場合: 「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle - HOME_NAME」→「Oracle Installation Products」「Universal Installer」を選択します。

  2. 「インストール・タイプの選択」ウィンドウで、「製品の言語」ボタンを選択します。

    「言語の選択」ウィンドウが表示されます。

  3. 「使用可能な言語」フィールドからOracleコンポーネントの使用時に使用する言語を選択します。

  4. >矢印を使用して「選択された言語」フィールドに言語を移動し、「OK」をクリックします。

  5. インストールする適切な製品を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストールが完了すると、インストールしたコンポーネントのダイアログ・ボックスの文字、メッセージおよびオンライン・ヘルプが選択した言語で表示されます。

NLS_LANGパラメータを使用したロケールおよびキャラクタ・セットの構成

Oracleでは、グローバリゼーション・サポートが提供されています。これによりユーザーは、各自が選択したロケールおよびキャラクタ・セット設定でデータベースと対話できます。NLS_LANGパラメータは、Oracleソフトウェアのロケール動作を指定します。このパラメータによって、クライアント・アプリケーションとデータベースで使用される言語と地域が設定されます。また、SQL*Plusなどのクライアント・プログラムでのデータの入力と表示に使用されるキャラクタ・セットも設定されます。

NLS_LANGパラメータは、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ORACLE¥HOMEID¥NLS_LANGサブキーのレジストリに格納されています。IDは、Oracleホームを識別する一意の番号です。このパラメータの形式は、次のとおりです。

NLS_LANG = LANGUAGE_TERRITORY.CHARACTER_SET

各項目の意味は次のとおりです。

パラメータ  説明 

LANGUAGE 

言語と、その言語でメッセージ、曜日、月を示すための規則を指定します。 

TERRITORY 

地域と、その地域で週数と日数を計算するための規則を指定します。 

CHARACTER_SET 

データベース・クライアントのエンコーディングを指定します。これは、クライアント・プログラムでデータの入力または表示に使用されるキャラクタ・セットです。 

次の表に、NLS_LANGパラメータ値の一部を示します。

オペレーティング・システムのロケール  NLS_LANGの値 

フランス語(フランス) 

FRENCH_FRANCE.WE8ISO8859P15

FRENCH_FRANCE.WE8ISO8859P1

FRENCH_FRANCE.WE8MSWIN1252

FRENCH_FRANCE.AL32UTF8 

日本語(日本) 

JAPANESE_JAPAN.JA16EUC

JAPANESE_JAPAN.JA16SJIS

JAPANESE_JAPAN.AL32UTF8 

関連項目

  • Oracle DatabaseのWindowsインストールにおけるNLS_LANGの動作については、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

  • 複数のOracleホームに対するサブキーの場所の詳細は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド』を参照してください。

  • NLS_LANGパラメータとグローバリゼーション・サポート初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • オペレーティング・システムのロケール環境設定を判別する方法は、該当するオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

 


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