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Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

B25686-02
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3 Oracle Database Companion CDソフトウェアのインストール

この章の内容は、次のとおりです。

Companion CD製品をインストールするための全般的な手順

第1章および第2章の作業を完了後、Companion CD製品をインストールする一般的な手順に従います。

  1. 次の点を考慮してください。

    • 対話型モードあるいはサイレントまたは非対話型モードでのインストール:この章では、対話型モードでインストールする場合の手順を説明しています。レスポンス・ファイルを使用してサイレントまたは非対話型モードでインストールを実行する場合(たとえば、サイトで複数のインストールが必要な場合)、詳細は、付録A「レスポンス・ファイルを使用したOracle Database Companion CDのインストール」を参照してください。

  2. ソフトウェアをハード・ドライブから、またはリモートでインストールする必要がある場合、「インストール・ソフトウェアへのアクセス」の手順に従ってください。

  3. 次の項の手順に従ってインストールを完了してください。インストールに必要な手順は製品によって異なります。

インストール・ソフトウェアへのアクセス

Oracle DatabaseソフトウェアはDVDで提供されます。このリリースのコンポーネントのインストールには、以前のリリースのOracle Universal Installerを使用しないでください。

次のいずれかの状況でOracle Database Companion CD製品をインストールする必要がある場合、インストール手順に進む前にこの項の手順に従ってください。

ハード・ディスクへのOracle Databaseソフトウェアのコピー

Oracle Database Companion CD製品のDVDからインストールするかわりに、DVDの内容をハード・ドライブにコピーし、そこからインストールできます。ネットワークでOracle Database Companion CD製品の多くのインスタンスをインストールする場合、または製品をインストールするコンピュータにDVDドライブがない場合は、この方法が簡単です。

インストール・メディアの内容をハード・ディスクにコピーするには、次のようにします。

  1. ハード・ドライブにディレクトリを作成します。次に例を示します。

    c:¥install¥companion
    
    
  2. インストール・メディアの内容を作成したばかりのディレクトリにコピーします。

  3. 必要なインストール・ファイルをすべてコピーした後に、Oracle Database Companion CD製品をインストールできます。

リモートDVDドライブからのインストール

Oracle Database Companion CD製品をインストールするコンピュータにDVDドライブがない場合は、リモートDVDドライブからインストールを実行できます。次の点について確認してください。

リモート・コンピュータでのDVDドライブの共有

使用するリモートDVDドライブで、共有アクセスを可能にする必要があります。これを設定するには、DVDドライブがあるリモート・コンピュータで次の手順を実行します。

  1. リモート・コンピュータにAdministratorユーザーとしてログインします。

  2. Windowsエクスプローラを起動します。

  3. DVDドライブ文字を右クリックして、「共有」(または「共有とセキュリティ」)を選択します。

  4. 「共有」タブをクリックして、次のようにします。

    1. 「このフォルダを共有する」を選択します。

    2. 「共有名」で、dvdなどの共有名を指定します。この名前は、ローカル・コンピュータでDVDドライブをマッピングする際に使用します。「ローカル・コンピュータでのDVDドライブのマッピング」に記載されている手順1dを参照してください。

    3. 「アクセス許可」をクリックします。Oracle Databaseをインストールするためにアクセスするユーザーには、少なくとも「読み取り」アクセス許可が必要です。

    4. 終了する場合、「OK」をクリックします。

  5. Oracle Databaseインストール・メディアをDVDドライブに挿入します。

ローカル・コンピュータでのDVDドライブのマッピング

ローカル・コンピュータで次の手順を実行して、リモートDVDドライブをマッピングし、マッピングされたドライブからOracle Universal Installerを実行します。

  1. リモートDVDドライブをマッピングします。

    1. ローカル・コンピュータでWindowsエクスプローラを起動します。

    2. 「ツール」メニューから、「ネットワーク ドライブの割り当て」を選択して「ネットワーク ドライブの割り当て」ダイアログを表示します。

    3. リモートDVDドライブに使用するドライブ文字を選択します。

    4. 「フォルダ」で、次の形式を使用して、リモートDVDドライブの場所を入力します。

      ¥¥remote_hostname¥share_name
      
      

      各項目の意味は次のとおりです。

      • remote_hostnameは、DVDドライブのあるリモート・コンピュータの名前です。

      • share_nameは、前述の手順4で入力した共有名です。次に例を示します。

        ¥¥computer2¥dvd
        
        
    5. 別のユーザーとしてリモート・コンピュータに接続する必要がある場合は「異なるユーザー名」をクリックして、ユーザー名を入力します。

    6. 「完了」をクリックします。

  2. マッピングされたDVDドライブからOracle Universal Installerを実行します。

リモート・アクセス・ソフトウェアを介したリモート・コンピュータでのインストール

Oracle Database Companion CD製品をリモート・コンピュータでインストールおよび実行(つまり、リモート・コンピュータにハード・ドライブがあり、これらのコンポーネントを実行)するのに、コンピュータへの物理的なアクセスがない場合、VNCまたはSymantec pcAnywhereなどのリモート・アクセス・ソフトウェアがリモート・コンピュータで実行されていればリモート・コンピュータでインストールを実行できます。ローカル・コンピュータでもリモート・アクセス・ソフトウェアが実行されている必要があります。

次のいずれかの方法でOracle Database Companion CD製品をリモート・コンピュータでインストールできます。

ハード・ドライブからリモート・コンピュータへのインストール

Oracle Database Companion CD製品のDVDの内容をハード・ドライブにコピーした場合は、ハード・ドライブからインストールできます。

次の手順を完了させる必要があります。

  1. リモート・アクセス・ソフトウェアをインストールし、リモート・コンピュータおよびローカル・コンピュータで実行してください。

  2. Oracle Database Companion CD製品のDVDの内容を格納したハード・ドライブを共有します。

  3. リモート・コンピュータで、ドライブ文字を共有ハード・ドライブに割り当てます。リモート・コンピュータでこれを行うにはリモート・アクセス・ソフトウェアを使用します。

  4. リモート・アクセス・ソフトウェアを使用し、リモート・コンピュータでOracle Universal Installerを実行します。共有ハード・ドライブからOracle Universal Installerにアクセスします。

リモート・コンピュータでのリモートDVDドライブからのインストール

DVDをローカル・コンピュータ上のドライブに挿入し、DVDからインストールできます。これは「リモートDVDドライブからのインストール」で説明した状況と類似しています。

次の手順を完了させる必要があります。

  1. リモート・アクセス・ソフトウェアをインストールし、リモート・コンピュータおよびローカル・コンピュータで実行してください。

  2. ローカル・コンピュータで、DVDドライブを共有します。

    リモート・コンピュータで、ドライブ文字を共有DVDドライブにマッピングします。リモート・コンピュータでこれを行うにはリモート・アクセス・ソフトウェアを使用します。

    この手順は、「リモート・コンピュータでのリモートDVDドライブからのインストール」に記載されています。

  3. リモート・アクセス・ソフトウェアを使用し、リモート・コンピュータでOracle Universal Installerを実行します。共有DVDドライブからOracle Universal Installerにアクセスします。

Oracle HTML DBおよびOracle HTTP Serverのインストール

この項の内容は、次のとおりです。

Oracle HTML DBのインストール前の推奨作業

Oracle HTML DBをインストールする前に、インストールに使用するOracleデータベースのバックアップを作成してください。バックアップを実行するには、Oracle Databaseインストールに含まれているOracle Database Recovery Managerを使用できます。

関連項目

『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ基礎』 

Oracle HTML DBおよびOracle HTTP ServerのOracleホームの位置

Oracle HTML DBインストール・タイプをインストールする場合は、Oracle HTML DBまたはOracle HTTP Serverのいずれか、あるいはOracle HTML DBとOracle HTTP Serverの両方をインストールできます。

これら2種類の製品のOracleホームの位置は、次のとおりです。

Oracle HTML DBおよびOracle HTTP Serverのインストール手順

この項では、次のいずれかのシナリオを使用してOracle HTML DBをインストールする方法について説明します。

Oracle HTML DBおよびOracle HTTP Serverをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. Oracleのコンポーネントをインストールするコンピュータに、Administratorsグループのメンバーとしてログオンします。

    プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)にインストールする場合は、Domain Administratorsグループのメンバーとしてログオンします。

  2. Oracle HTML DBで使用するOracleデータベースが実行中でアクセス可能であることを確認します。

    Windowsの「サービス」ユーティリティを使用して、Oracleデータベース・サービスが実行中かどうかを確認できます。このユーティリティは、Windowsコントロール パネル、または(「スタート」「プログラム」→)「管理ツール」メニューにあります。「サービス」リストのOracleデータベースの名前には、最初にOracleServiceが付きます。該当するデータベース・サービスの名前を右クリックして、ドロップダウン・メニューから「開始」を選択します。

  3. ORACLE_HOME環境変数がある場合は、(コントロール パネルの「システム」から)この環境変数を削除します。

    環境変数の削除方法については、Microsoftオンライン・ヘルプを参照してください。


    注意:

    環境変数ORACLE_HOMEは自動的にレジストリに設定されます。この変数を手動で設定するとインストールが妨げられます。  


  4. Oracle Databaseインストール・メディアを挿入し、companionディレクトリに移動します。あるいは、インストール・ファイルをダウンロードまたはコピーしたディレクトリに移動します。

    同じインストール・メディアを使用して、サポートされるすべてのWindowsプラットフォームにOracle Databaseをインストールします。

  5. setup.exeをダブルクリックし、Oracle Universal Installerを起動します。

  6. 「ようこそ」ウィンドウで「次へ」をクリックします。

  7. 「インストールする製品の選択」ウィンドウで、Oracle HTML DBを選択して「次へ」をクリックします。

  8. 「インストール・タイプの選択」ウィンドウで、次のいずれかを選択して「次へ」をクリックします。

    • Oracle HTML DBとOracle HTTP Server: Oracle HTML DBとOracle HTTP Serverを新規のOracleホームにインストールする場合は、このオプションを選択します。

    • Oracle HTML DBのみ: 新規のOracle HTML DBを既存のOracle HTTP Serverホームにインストールする場合、または既存のOracle HTML DBインストールをアップグレードする場合は、このオプションを選択します。

  9. 「ホームの詳細の指定」ウィンドウで、次の項目を入力します。

  10. 「次へ」をクリックします。

  11. 「使用可能な製品コンポーネント」ウィンドウで、Oracle HTML DBの一部としてインストールする追加コンポーネントを選択して「次へ」をクリックします。

  12. 「製品固有の前提条件のチェック」ウィンドウでは、Oracle Universal Installerによってシステムがチェックされている間に発生する可能性のあるエラーを確認し、エラーがあった場合は修正します。

  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 「HTML DBデータベースの詳細の指定」ウィンドウで、Oracle HTML DBの構成に必要な情報を入力します。

    • ホスト名

      データベースがインストールされているシステムのホスト名を指定します。ホスト名がローカル・ホストの場合は、localhostではなくコンピュータの名前(myserver.us.mycompany.comなど)を入力します。

    • ポート

      データベース・システム上のOracle Net ListenerのTCP/IPポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は1521です。Oracle Databaseインストールの現在のポート番号を調べるには、tnsnames.oraファイルをチェックします。このファイルは、デフォルトでORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥network¥adminにあります。

    • データベース・サービス名

      Oracle HTML DBデータベース・オブジェクトをインストールするデータベースのデータベース・サービス名(salesなど)を指定します。(データベース・サービス名は、tnsnames.oraファイルにあります。)または、ドメイン名を入力できます。通常、このドメイン名はグローバル・データベース名(sales.us.mycompany.comなど)と同じです。

      Oracle HTML DBを構成するには、OracleデータベースにOracle HTML DBデータベース・オブジェクトをインストールする必要があります。このとき、リリース9.2.0.3以上のデータベースを選択する必要があります。10gリリースのOracle HTTP Serverを使用する場合は、インストール時に入力した情報に基づいて、Oracle Universal Installerにより、mod_plsql構成ファイルにデータベース・アクセス記述子(DAD)が、Oracle HTTP Server構成ファイルhttpd.confにディレクトリ別名が自動的に作成されます。ただし、Oracle HTTP Server 9iリリース2を使用する場合、これらの設定は、第4章のインストール後の手順の説明に従って手動で作成する必要があります。

    • 表領域名

      Oracle HTML DBデータベース・オブジェクトをロードする表領域の名前を入力するか、デフォルト(SYSAUX)を受け入れます。

    • SYSパスワード

      データベースのSYSユーザーのパスワードを指定します。

    • HTML DBパスワード

      Oracle HTML DBスキーマ(ユーザー)に使用するパスワードを指定します。これらのスキーマは、インストール時にデータベース内に作成されます。

      インストールが完了すると、このパスワードを使用して、Oracle HTML DBに管理ユーザーとして接続できます。指定したパスワードは、HTMLDB_PUBLIC_USERスキーマにも使用され、mod_plsqlがそのパスワードを使用してデータベースに接続します。また、FLOWS_010600スキーマおよびFLOWS_FILESスキーマにも使用されます。

    • HTML DBパスワードの確認

      正しいパスワードを指定したかどうかを確認するために、パスワードを再入力します。

  15. 「次へ」をクリックします。

  16. 「サマリー」ウィンドウで、インストールされる製品のリストを確認して「インストール」をクリックします。

  17. インストールを完了後、「終了」、続いて「はい」をクリックして、Oracle Universal Installerを終了します。

  18. オプションで、インストール・プロセス中に作成されたテンポラリ・ファイルを削除する場合は、OraInstalldate_timeディレクトリを削除します。OraInstalldate_timeディレクトリには、約45MBのファイルが保持されます。このディレクトリは、TEMP環境変数に設定されている場所に作成されます。

    コンピュータを再起動した場合も、OraInstalldate_timeディレクトリが削除されます。

    関連項目

     

Oracle Database 10g Productsのインストール

この項の内容は、次のとおりです。

Oracle Database 10g ProductsのOracleホームの位置

Oracle Database 10g Productsは、既存のOracle Database 10g リリース2(10.2)のOracleホームにインストールしてください。これらの製品は次のとおりです。

Oracleホーム・ディレクトリの位置の識別

Oracle Database 10g Productsを既存のOracleホームにインストールする前に、このOracleホームの位置を識別する必要があります。Oracleホーム・ディレクトリのパスが不明の場合には、Oracle Universal Installerで確認できます。

Oracleホーム・ディレクトリのパスを確認するには、次のようにします。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Oracle Installation Products」「Universal Installer」を選択します。

  2. 表示された「ようこそ」ウィンドウで「インストールされた製品」をクリックします。

    「インベントリ」ウィンドウが表示され、システム上のすべてのOracleホームと各Oracleホームにインストールされている製品が表示されます。

  3. 「インベントリ」ウィンドウの各Oracleホームを開き、Oracle Database 10g 10.2.0.1.0を検索します。

  4. 「閉じる」をクリックし、次に「取消」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

  5. 次の項に記載されているOracle Database 10g Productsのインストールを開始する際は、Oracleホームの名前を控えておきます。

Oracle Database 10g Productsのインストール手順

要約すると、まずOracle Universal Installerを実行してOracle Database 10g Productsをインストールします。その後、Oracle Workflow Serverを構成してからOracle Workflow中間層コンポーネントをインストールします。

Oracle Database 10g Productsをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. Oracleのコンポーネントをインストールするコンピュータに、Administratorsグループのメンバーとしてログオンします。

    プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)にインストールする場合は、Domain Administratorsグループのメンバーとしてログオンします。

  2. Oracle Workflowで使用するOracleデータベースが実行中でアクセス可能であることを確認します。

    Windowsの「サービス」ユーティリティを使用して、Oracleデータベースが実行中かどうかを確認できます。このユーティリティは、Windowsコントロール パネル、または(「スタート」「プログラム」→)「管理ツール」メニューにあります。Oracleデータベースの名前には、先頭にOracleServiceが付きます。サービスの名前を右クリックして、メニューから「開始」を選択します。

  3. ORACLE_HOME環境変数がある場合は、(コントロール パネルの「システム」から)この環境変数を削除します。

    環境変数の削除方法については、Microsoftオンライン・ヘルプを参照してください。


    注意:

    環境変数ORACLE_HOMEは自動的にレジストリに設定されます。この変数を手動で設定するとインストールが妨げられます。  


  4. Oracle Databaseインストール・メディアを挿入し、companionディレクトリに移動します。あるいは、インストール・ファイルをダウンロードまたはコピーしたディレクトリに移動します。

    同じインストール・メディアを使用して、サポートされるすべてのWindowsプラットフォームにOracle Databaseをインストールします。

  5. setup.exeをダブルクリックし、Oracle Universal Installerを起動します。

  6. 「ようこそ」ウィンドウで「次へ」をクリックします。

  7. 「インストールする製品の選択」ウィンドウで、「Oracle Database 10g Products」を選択して「次へ」をクリックします。

  8. 「ホームの詳細の指定」ウィンドウで、次のようにします。

    1. 名前: 指定したOracleホームがOracle Database Oracleホームであることを確認します。(デフォルトのOracleホームが設定されています。)

    2. パス: Oracle DatabaseのOracleホームのディレクトリの位置を入力します。このディレクトリには、Oracleホームのファイルをインストールします。 (デフォルトのOracleホームのディレクトリが設定されています。)空白を含んだディレクトリ・パスは入力しないでください。 正しいディレクトリ・パスを入力した後、Oracle Universal Installerが新規ディレクトリを作成します。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「製品固有の前提条件のチェック」ウィンドウで、Oracle Universal Installerによるシステム・チェックの際に発生したエラーを確認し、エラーがあった場合は修正します。

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 「サマリー」ウィンドウで、インストールされる製品のリストを確認して「インストール」をクリックします。

  13. インストールを完了後、「終了」、続いて「はい」をクリックして、Oracle Universal Installerを終了します。

  14. オプションで、インストール・プロセス中に作成されたテンポラリ・ファイルを削除する場合は、OraInstalldate_timeディレクトリを削除します。OraInstalldate_timeディレクトリには、約45MBのファイルが保持されます。このディレクトリは、TEMP環境変数に設定されている場所に作成されます。

    コンピュータを再起動した場合も、OraInstalldate_timeディレクトリが削除されます。

  15. Oracle HTTP Serverを再起動します。次に例を示します。

    ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
    

    関連項目

    「Oracle HTTP Serverの起動、停止または再起動」
     

Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールするためのOracle Workflow Serverの準備

Oracle Workflow Serverをインストールした後、Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールする前にOracle Workflow Serverを構成する必要があります。Oracle Workflowを構成するには、Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを使用します。次の手順では、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用するOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントの実行方法を説明します。

関連項目

非対話型モードでのOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントの実行の詳細は、「非対話型モードでのOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントの実行」を参照してください。 

Oracle Workflow中間層コンポーネントにOracle Workflow Serverを準備する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Workflowで使用するOracleデータベースが実行中でアクセス可能であることを確認します。

    Windowsの「サービス」ユーティリティを使用して、Oracleデータベースが実行中かどうかを確認できます。このユーティリティは、Windowsコントロール パネル、または(「スタート」「プログラム」→)「管理ツール」メニューにあります。Oracleデータベースの名前には、先頭にOracleServiceが付きます。サービスの名前を右クリックして、メニューから「開始」を選択します。

  2. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Workflow Configuration Assistant」を選択します。

  3. 「Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントへようこそ」ウィンドウで、次の情報を入力します。

  4. Oracle Internet DirectoryをOracle Workflowのディレクトリ・リポジトリとして統合する場合は、「LDAPパラメータを入力します」チェック・ボックスを選択し、「LDAPの値の取得」を選択してWorkflowの「LDAPパラメータ」ウィンドウを表示します。


    注意:

    Oracle Internet Directoryの統合をすでに行った、既存のOracle Workflowをアップグレードする場合、アップグレード中にOracle Internet Directoryの統合を維持するためにLightweight Directory Access Protocol(LDAP)の値をここで再入力する必要があります。 


    接続するLDAPディレクトリに関する次のLDAPサーバー情報を入力して「OK」をクリックします。インストール後、必要に応じてこれらの値を「グローバル・ワークフロー・プリファレンス」Webページでアップグレードできます。

    関連項目

    詳細は、『Oracle Workflow管理者ガイド』のOracle Workflowの設定に関する項を参照してください。
     

  5. Oracle Internet Directoryと統合しない場合、「LDAPパラメータを入力します」チェック・ボックスは選択しません。

  6. シードされたJavaベースの通知メーラー・サービス・コンポーネントのWorkflow通知メーラーの構成パラメータを入力するには、「メーラー・パラメータを入力します」チェック・ボックスを選択し、「メーラーの値の取得」を選択してワークフロー・メーラー・パラメータを表示します。次のパラメータの値を入力して、「OK」をクリックします。

    • 電子メール・アカウントのインバウンド:

      • サーバー名: インバウンドIMAPメール・サーバーの名前を入力します。

      • ユーザー名: 通知メーラーが電子メール・メッセージを受信するメール・アカウントのユーザー名を入力します。

      • パスワード: 「ユーザー名」パラメータで指定したメール・アカウントのパスワードを入力します。

    • 電子メール・アカウントのアウトバウンド: アウトバウンドSMTPメール・サーバーの名前を入力します。

    • 電子メール処理:

      • 処理済フォルダ: 通知メーラーが処理済通知メッセージを格納するインバウンド電子メール・アカウントのメール・フォルダの名前を入力します。

      • 削除フォルダ: 通知メーラーが通知メッセージとして認識されない受信メッセージを格納するインバウンド電子メール・アカウントのメール・フォルダの名前を入力します。

    • メッセージ生成: HTMLエージェント:

      • HTMLエージェント: HTMLエージェントは、Oracle HTTP ServerでOracle Workflowに対して定義されたWebエージェントを識別するベースURLです。通知メーラーは、このURLを使用してHTML添付ファイル付きの電子メール通知をサポートします。このパラメータは、デフォルトで次のプレースホルダ値に設定されます。

        http://localhost.com/pls/wf 
        
        

        Oracle HTTP Serverをすでにインストールしている場合は、localhost.comを、Webリスナーがリクエストを受け入れるサーバーとTCP/IPポート番号に置き換えます。それ以外の場合、このパラメータはプレースホルダ値に設定したままにします。この場合は、Oracle HTTP ServerとOracle Workflowのインストールを完了した後、Oracle Workflow Managerの通知メーラー構成ウィザードでこのパラメータを設定する必要があります。

        関連項目

        『Oracle Workflow管理者ガイド』の「Oracle Workflowの設定」を参照してください。
         

      • 返信先アドレス: 受信メッセージを受信する電子メール・アカウントのアドレスを入力します。通知レスポンスはそのアドレスに送信されます。

    最初のインストール後、必要に応じてOracle Workflow Managerで通知メーラーの構成値を更新できます。Oracle WorkflowのHTMLエージェントの値も「グローバル・ワークフロー・プリファレンス」Webページで更新できます。

    関連項目

    詳細は、『Oracle Workflow管理者ガイド』のOracle Workflowの設定に関する項およびOracle Workflow Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
     

  7. Oracle Workflowデータベース・アカウントに割り当てた表領域を変更するには、「表領域の変更」チェック・ボックスを選択して値の一覧から既存の表領域を選択します。

  8. 「送信」を選択して構成を開始するか、「終了」を選択して構成を実行せずにWorkflowコンフィギュレーション・アシスタントを終了します。

  9. 構成が完了すると、確認画面が表示されます。 「OK」をクリックします。

    ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥wf¥install¥workflow.logファイルを確認して構成のステータスを確認できます。

Oracle Workflowに追加言語を追加する場合は、「言語の追加」インストール・オプションを使用してOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。

Oracle Workflowの追加スキーマを追加するために、「サーバーのみ」インストール・オプションでOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを再実行しないでください。各Oracleホームに作成できるOracle Workflowスキーマは1つのみです。実行しようとすると、コンフィギュレーション・アシスタントは正常に終了しますが、Oracle Workflow中間層サービスでエラーが発生する場合があります。

Oracle Workflowスキーマを再作成する必要がある場合は、最初に既存のスキーマを削除してからOracle Workflowを削除します。次に、この章で説明する手順に従って、Oracle Workflowを再インストールし、Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを使用して新規のOracle Workflowスキーマを作成します。

関連項目

Oracle Workflow Serverのインストール後に完了する必要のある作業の詳細は、第4章「Oracle Database Companion CDのインストール後の作業」を参照してください。 

Oracle Database 10g Companion Productsのインストール

この項の内容は、次のとおりです。

Oracle Database 10g Companion ProductsのOracleホームの位置

Oracle Database 10g Companion Productsをインストールする場合は、Oracle HTTP ServerまたはOracle Workflow中間層コンポーネントのいずれか、あるいはOracle HTTP ServerとOracle Workflow中間層コンポーネントの両方をインストールできます。

これら2種類の製品のOracleホームの位置は、次のとおりです。

Oracle Database 10g Companion CD製品のインストール手順

Oracle Database 10g Companion CD製品をインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 最初にOracle Workflow ServerがOracle Database 10g Productsインストール・タイプからインストールされたことを確認し、Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを実行してOracle Workflowを構成します。

  2. Oracleのコンポーネントをインストールするコンピュータに、Administratorsグループのメンバーとしてログオンします。

    プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)にインストールする場合は、Domain Administratorsグループのメンバーとしてログオンします。

  3. 環境変数ORACLE_HOMEがあれば、これを削除します。環境変数の削除方法については、Microsoftオンライン・ヘルプを参照してください。


    注意:

    環境変数ORACLE_HOMEは自動的にレジストリに設定されます。この変数を手動で設定するとインストールが妨げられます。 


  4. Oracle Databaseインストール・メディアを挿入し、companionディレクトリに移動します。あるいは、インストール・ファイルをダウンロードまたはコピーしたディレクトリに移動します。

    同じインストール・メディアを使用して、サポートされるすべてのWindowsプラットフォームにOracle Databaseをインストールします。

  5. setup.exeをダブルクリックし、Oracle Universal Installerを起動します。

  6. 「ようこそ」ウィンドウで「次へ」をクリックします。

  7. 「インストールする製品の選択」画面で、「Oracle Database 10g Companion Products」を選択して「次へ」をクリックします。

  8. 「ホームの詳細の指定」ウィンドウで、次のようにします。

    1. 名前: 新しいOracleホームの名前を入力します。Oracle Database Companion Productsを新規のOracleホームにインストールするか、またはOracle Workflow中間層のみを既存のOracle HTTP ServerのOracleホームにインストールできます。既存のOracle DatabaseホームにはOracle Database Companion Productsをインストールできません。

    2. パス: Oracleホームのディレクトリの位置を入力します。ディレクトリが存在しない場合は、Oracle Universal Installerによりそのディレクトリが作成されます。空白を含んだディレクトリ・パスは入力しないでください。 正しいディレクトリ・パスを入力した後、Oracle Universal Installerが新規ディレクトリを作成します。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「使用可能な製品コンポーネント」ウィンドウで、次のいずれかの製品を選択して「次へ」をクリックします。

  11. 「製品固有の前提条件のチェック」ウィンドウでは、Oracle Universal Installerによってシステムがチェックされている間に発生する可能性のあるエラーを確認し、エラーがあった場合は修正します。

    Oracle Workflow中間層を既存のOracle HTTP Serverホームのみにインストールする場合は、選択したOracleホームが要件を満たしていることを手動で確認する必要が発生する場合があります。

  12. 「次へ」をクリックします。

  13. 「Oracle Workflow中間層の構成」ウィンドウで、Oracle Workflow中間層で必要な構成設定を指定します。

    Oracle Workflow中間層を構成するには、mod_plsql構成ファイルにデータベース・アクセス記述子(DAD)を作成し、Oracle HTTP Server構成ファイルにディレクトリ別名を作成する必要があります。Oracle Universal Installerは、この手順で指定する情報を使用してこれらの作業を完了します。

    次の情報を入力します。

    • ワークフロー・スキーマ

      データベースにOracle Workflow Serverのデータベース・オブジェクトをインストールする際に使用したユーザー名(スキーマ名)を指定します。デフォルトのユーザー名はowf_mgrです。

    • DBホスト名

      データベースがインストールされているシステムのホスト名を指定します。ホスト名がローカル・ホストの場合は、localhostではなくコンピュータの名前(myserver.us.mycompany.comなど)を入力します。

    • ポート番号

      データベース・システム上のOracle Net ListenerのTCP/IPポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は1521です。この情報は、Oracleデータベースのtnsnames.oraファイルにあります。デフォルトのインストールでは、このファイルはORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥network¥adminにあります。

    • Oracle SID

      Oracle Workflow Serverのデータベース・オブジェクトをインストールしたデータベースのデータベース・インスタンス識別子(SID)を指定します。

  14. 「Oracle Workflow中間層の構成」ウィンドウで、前の手順で作成したOracle Workflowスキーマのパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。

  15. 「Oracle Apacheのインストール」ウィンドウで、Oracle Workflow中間層の構成に必要な次の情報を入力して「次へ」をクリックします。

    • パスワードを入力

      前のウィンドウで指定したWorkflowユーザー(通常はOWF_MGR)のパスワードを指定します。このパスワードは、mod_plsqlのデータベース・アクセス記述子で使用されます。

    • パスワードの確認

      正しいパスワードを指定したかどうかを確認するために、パスワードを再入力します。

  16. 「サマリー」ウィンドウで、インストールされる製品のリストを確認して「インストール」をクリックします。

  17. インストールの終了ウィンドウで、Oracle HTTP Serverで使用されるURLを控えておきます。


    注意:

    URLはORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥setupinfo.txtファイルにもリストされています。 


  18. 「終了」、続いて「はい」をクリックして、Oracle Universal Installerを終了します。

  19. オプションで、インストール・プロセス中に作成されたテンポラリ・ファイルを削除する場合は、OraInstalldate_timeディレクトリを削除します。OraInstalldate_timeディレクトリには、約45MBのファイルが保持されます。このディレクトリは、TEMP環境変数に設定されている場所に作成されます。

    コンピュータを再起動した場合も、OraInstalldate_timeディレクトリが削除されます。

  20. Oracle HTTP Serverを再起動します。次に例を示します。

    ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl restartproc ias-component=HTTP_Server
    

    関連項目

    「Oracle HTTP Serverの起動、停止または再起動」 

    関連項目

    Oracle HTTP Serverのインストール後に完了する必要のある作業の詳細は、第4章「Oracle Database Companion CDのインストール後の作業」を参照してください。 

Oracle Database Companion CDソフトウェアの削除

この項の内容は、次のとおりです。

OracleデータベースからのOracle HTML DBの削除

Oracle Universal Installerを使用してOracle HTML DBを削除した後、Oracle HTML DBをデータベースから削除できます。次の指示に従うと、システムにインストールした以前のバージョンのHTML DBが機能しなくなることに注意してください。

  1. SYSSYSTEMなど、権限のあるユーザーでデータベースに接続します。次に例を示します。

    c:¥> sqlplus sys/SYS_password as sysdba
    
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    SQL> ALTER SESSION SET current_schema = FLOWS_010600;
    SQL> EXEC wwv_flow_upgrade.drop_public_synonyms;
    SQL> ALTER SESSION SET current_schema = SYSTEM;
    SQL> DROP USER FLOWS_010600 CASCADE;
    SQL> DROP USER flows_files CASCADE;
    SQL> DROP USER htmldb_public_user CASCADE;
    

Oracle Workflowの削除

Oracle Workflowを削除する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Universal Installerを使用してOracle Workflow ServerまたはOracle Workflow中間層コンポーネントを削除します。

    関連項目

    「Oracle Database ProductsおよびOracle Database Companion CD製品の削除」
     

  2. データベースからOracle Workflowスキーマを削除します。

    SYSユーザーでデータベースにログインします。

    c:¥> sqlplus sys/SYS_password as sysdba
    
    

    次のDROP USERコマンドを入力します。たとえば、Oracle Workflowスキーマの名前がowf_mgrの場合は、次のように入力します。

    SQL> drop user owf_mgr cascade
    

Oracle Database ProductsおよびOracle Database Companion CD製品の削除

Oracle Universal Installerを使用してOracleソフトウェアを削除する手順は、次のとおりです。


注意:

Oracleソフトウェアの削除には、必ずOracle Universal Installerを使用してください。Oracle Universal Installerを使用して先にソフトウェアを削除してから、Oracleホーム・ディレクトリを削除してください。 


Oracle HTTP ServerおよびOracle Process Manager and Notificationサービスを停止します。

関連項目

「Oracle HTTP Serverの起動、停止または再起動」 

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Oracle Installation Products」「Universal Installer」を選択します。

  2. 表示された「ようこそ」ウィンドウで「製品の削除」をクリックします。

    「インベントリ」ウィンドウが表示され、システム上のすべてのOracleホームと各Oracleホームにインストールされている製品が表示されます。

  3. 「インベントリ」ウィンドウで、削除するOracleホームとOracle製品を選択します。

  4. 特定の製品を削除するには、ツリー・ウィンドウでその製品を選択します。

  5. 「削除」をクリックします。

    選択した製品と依存コンポーネントを削除してよいか、確認する画面が表示されます。

  6. 「はい」をクリックします。

    進行状況が表示されます。


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