Oracle Database インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2)for Microsoft Windows(x64) B25689-04 |
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この章では、Oracle Database 10gリリース2(10.2) for Windowsの新機能および非推奨になった機能について説明し、追加情報の参照先を示します。現在のリリースに移行するユーザーに役立つように、旧リリースの新機能および非推奨になった機能の情報も引き続き記載されています。
次の各項では、Oracle Databaseの新機能について説明します。
Oracle Databaseは、リリース10.2.0.4についてはWindows VistaおよびWindows Server 2008でサポートされます。10.2.0.4メディア・パックおよびOracle Technology NetworkのWebサイトから入手可能なOracle Database 10gリリース2(10.2.0.4)for Microsoft Windows Vista and Windows Server 2008のメディアを使用します。Oracle Database 10gリリース2(10.2)for Microsoft Windowsのメディアを使用してWindows VistaまたはWindows Server 2008にOracle Databaseをインストールしないでください。
この項の項目は次のとおりです。
このリリースから、Oracle Cluster Ready Services(CRS)が次のように変更されます。
Oracle Database 10gリリース1(10.1)に付属していた次のOracle Database 10gリリース2(10.2)コンポーネントは、Oracle Database 10gリリース2(10.2)のインストールでは使用できません。
かわりにOracle Database Recovery Manager(RMAN)を使用します。
この項の項目は次のとおりです。
自動ストレージ管理機能により、個々のディスク・デバイスの集合から1つのディスク・グループを作成できます。
ユーザーがOracle Database 10gリリース2(10.2)データベースにリモート・ログインを試みると、パスワードは自動的に暗号化されてから、リモート・データベースに送信されます。
Data Pump ImportおよびData Pump Exportという2つの新しいユーティリティが、Oracleデータベース間のファイル転送の高速化を実現します。従来のファイル転送ユーティリティ、ImportおよびExportは、旧リリースのOracleソフトウェアで作成されたOracleデータベースで使用するために残されています。
Oracle Call Interface(OCI)のInstant Client機能は、OCIのインストールを簡略化します。Instant Clientモードのアクティブ化は、Instant Clientデータ共有ライブラリをロードする機能にのみ依存します。Instant Clientでは、オペレーティング・システムのダイナミック・ローダーによりロードする必要があるのは、2つのダイナミック・リンク・ライブラリのみです。
ラージ・ページ・サポートにより、Windows Server 2003上で実行される、メモリーを多く使用するインスタンスのパフォーマンスが向上します。新たに導入されたオペレーティング・システム・サポートを利用することで、Oracle Databaseでは、リソースのアドレス指定をするプロセッサ・メモリーをより効率的に使用できるようになりました。
Oracle Enterprise Manager 10g Database Controlは、データベースと同じOracleホームにインストールされ、スタンドアロンのOracle Containers for Java(OC4J)インスタンスをサポートします。
関連項目:
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Oracle Home Selectorは、「スタート」メニューから使用できなくなりました。かわりに、Oracle Home Selectorに似た機能を持つOracle Universal Installerを使用します。
Oracle Provider for OLE DB 10gリリース2(10.2)には、次の新機能があります。
Oracle Provider for OLE DBはグリッド対応であるため、開発者はアプリケーション・コードを変更しなくても、Oracleデータベース・グリッドのサポートを利用できます。
Oracle Provider for OLE DBは、Oracle Database 10gリリース2(10.2)より、複数のOracleホームにインストールできるようになりました。ただし、COMコンポーネントであるため、コンピュータでアクティブにできるのは1つのインスタンスのみです。つまり、現行(最新)のインストールは、前のインストールを非アクティブにします。
複数のホームを使用可能にするには、一部のOracle Provider for OLE DBファイルにバージョン番号を含め、HOME
ID
を使用する必要があります。
このリリースには、エンタープライズ・スケジュール機能を提供する新しいデータベース・スケジューラであるOracle Schedulerが含まれています。OracleJobScheduler
サービスを使用して、外部ジョブを開始できます。このサービスは、デフォルトでは使用できません。この外部ジョブ機能を使用するには、管理者が、このサービスを実行する必要のあるユーザー・アカウントのユーザー名およびパスワードを設定し、サービスを使用可能にする必要があります。
Oracle Services for Microsoft Transaction Serverは、Oracle Provider for OLE DBを介したOracle Data Provider for .NETおよびOracle ODBCドライバを介したODBC.NETにより、.NETトランザクション・アプリケーションをサポートします。
次のコンポーネントは、このリリースで名前が変更されました。
Oracle9iリリース2(9.2.0)に付属していた次のOracle Database 10gリリース1(10.1)コンポーネントは、Oracle Database 10gリリース1(10.1)のインストールでは使用できません。
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