Oracle Service Bus Console の使い方

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XML スキーマ

スキーマとは、基本データや構造化データのタイプを表すものです。XML スキーマは、XML ビジネス データが従う必要のあるルールを表す XML 用語集です。XML スキーマでは、ドキュメントの構造、つまり、ドキュメントに含まれる各要素や属性のデータ型を指定します。

XML スキーマは、WSDL リソースへの参照として使用します。また、プロキシ サービスのメッセージ フローで XML スキーマを使用して、XPath 式で指定された要素を検証することもできます。「検証アクションの追加」を参照してください。

XML スキーマの検索

  1. 以下のいずれかの操作を行います。
  2. 特定の XML スキーマを検索するには
    • [開く] アイコン をクリックして、追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件に一致する結果のみが返されます。
    • リストの項目数を制限するために、名前、パス、およびネームスペースでフィルタできます。[名前]、[パス]、[ネームスペース] の各フィールドに、検索対象の名前、パス、ネームスペースを入力してから、[検索] をクリックします。
    • このパスは、プロジェクト名、および XML スキーマが格納されるフォルダの名前になります。

    • [すべて表示] をクリックして、検索フィルタを削除し、XML スキーマをすべて表示します。
    • 表 4-1 XML スキーマの情報
      プロパティ
      説明
      XML スキーマ名
      XML スキーマに割り当てられたユニークな名前。この名前は [XML スキーマの詳細] ページにリンクされている。「XML スキーマの編集」を参照してください。
      パス
      プロジェクト名、および XML スキーマが格納されるフォルダの名前。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされている。「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。
      XML スキーマ ネームスペース
      XML スキーマに含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。
      オプション
      特定の XML スキーマを削除するには、[削除] アイコン をクリックします。「XML スキーマの削除」を参照してください。

XML スキーマの追加

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [プロジェクト エクスプローラ] を選択して、新しい XML スキーマを追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。[プロジェクト ビュー] ページまたは [フォルダ ビュー] ページが表示されます。
  3. [リソースの作成] ドロップダウン リストから [XML スキーマ] を選択して、[新しい XML スキーマ リソースの作成] ページを表示します。
  4. [リソース名] フィールドにユニークな XML スキーマ名を入力します。このフィールドは必須です。
  5. [リソースの説明] フィールドに XML スキーマの説明を入力します。
  6. [XML スキーマ] フィールドで、以下のいずれか 1 つを実行します。
    • 新しい XML スキーマ用のテキストを入力する。
    • [参照] をクリックして既存の XML スキーマを検索し、インポートする。
    • 既存の XML スキーマのテキストをこのフィールドにコピーして貼り付ける。
    • このフィールドは必須です。

  7. [保存] をクリックします。新しい XML スキーマは現在のセッションに保存されます。
  8. [保存] をクリックすると、新しい XML スキーマに未解決の参照がある場合は、それらが表示されます。「未解決の XML スキーマ参照の表示」を参照してください。

  9. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

XML スキーマの編集

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. XML スキーマの検索」の説明に従って、XML スキーマを検索します。
  3. XML スキーマ名をクリックします。XML スキーマの詳細の表示ページに、表 4-2表 4-3、および表 4-4 に示す情報が表示されます。
  4. 表 4-2 XML スキーマの詳細
    プロパティ
    説明
    最終変更者
    この XML スキーマを作成したか、コンフィグレーションにインポートしたユーザ。
    最終変更日
    ユーザがこの XML スキーマを作成したか、コンフィグレーションにインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックする。「[変更履歴の表示] ページ」を参照してください。
    参照先
    この XML スキーマが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示される。「リソースへの参照の表示」を参照してください。
    参照元
    この XML スキーマを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示される。たとえば、この XML スキーマが特定の WSDL によって参照されている場合、このリンクをクリックすると、その WSDL が参照としてリストに表示される。「リソースへの参照の表示」を参照してください。
    説明
    この XML スキーマの説明 (説明が存在する場合)。

    デフォルトでは、XML スキーマの構造ビューが表示されます。これには、表 4-3 に示す情報が含まれています。

    表 4-3 XML の構造の詳細
    プロパティ
    説明
    対象ネームスペース
    XML スキーマに含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。
    XML スキーマ定義
    XML スキーマに関連付けられている以下の属性とグループ。
    • XML スキーマの型
    • XML スキーマの要素
    • XML スキーマの import
    • XML スキーマの include/redefine
    スキーマの状態
    XML スキーマの状態。
    • 有効
      現在の XML スキーマに含まれている各 XML スキーマのすべての場所が指定されている場合に XML スキーマは有効となる。ネストされた XML スキーマ (含まれている XML スキーマがさらに内包する XML スキーマ) についてもすべての場所が指定されている必要がある。
    • 無効
      各 XML スキーマについて 1 つまたは複数の場所が指定されていないと、XML スキーマは無効となる。また、1 つまたは複数のネストされた XML スキーマ (含まれている XML スキーマがさらに内包する XML スキーマ) について場所が指定されていない場合も無効となる。無効な XML スキーマを解決するには、[参照の編集] をクリックする。「未解決の XML スキーマ参照の表示」を参照してください。

  5. [テキスト ビュー] をクリックして、XML スキーマの詳細をテキストで表示します。テキスト ビューには、表 4-4 に示す情報が表示されます。
  6. 表 4-4 XML スキーマの詳細テキスト
    プロパティ
    説明
    対象ネームスペース
    XML スキーマに含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。
    XML スキーマ
    この XML スキーマのテキスト。

  7. フィールドを変更するには、[編集] をクリックします。各フィールドの説明については、「XML スキーマの追加」を参照してください。
  8. 適切な編集を加えます。
  9. [保存] をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。
  10. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

XML スキーマの削除

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [リソース ブラウザ|XML スキーマ] を選択します。
  3. 削除したい XML スキーマの [オプション] フィールドで [削除] アイコン をクリックします。XML スキーマは現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコン が表示されます。 リソースを削除することはできますが、確認のための警告が出されます。これにより、削除対象リソースへの未解決の参照が原因で、衝突が発生する可能性があります。
  4. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

未解決の XML スキーマ参照の表示

未解決の各 XML スキーマ参照に対して、このページでは表 4-5 に示す情報を表示します。

表 4-5 未解決の XML スキーマの詳細
プロパティ
説明
スキーマ名
XML スキーマに割り当てられたユニークな名前。特定の XML スキーマ名をクリックするとその詳細が表示される。「XML スキーマの編集」を参照してください。
ネームスペース
XML スキーマに含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。

特定の参照を検索するには

未解決の XML スキーマ参照の解決

[XML スキーマ リソースの参照の編集] ページを使用すると、XML スキーマのインポートなど、XML スキーマ参照のマッピングをコンフィグレーションすることで、未解決の XML スキーマ参照を解決できます。

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [XML スキーマの概要] ページの [XML スキーマ名] カラムで、未解決の参照の詳細を表示する XML スキーマの名前をクリックします。XML スキーマの詳細の表示 ページが表示されます。
  3. [参照の編集] をクリックして、[XML スキーマ リソースの参照の編集] ページを表示します。
  4. [リソースの種類] フィールドで [XML スキーマ] を選択します。
  5. [参照] をクリックします。[XML スキーマ ブラウザ] が表示されます。
  6. XML スキーマ ブラウザで、XML スキーマを選択してから、[定義] ペインで定義を選択します。
  7. [送信] をクリックします。[リソース名] フィールドに選択した XML スキーマが表示されます。
  8. [保存] をクリックして、参照を解決します。
  9. [XML スキーマの詳細] ページで、[OK] をクリックします。XML スキーマの状態が有効になります。

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