オペレーション ガイド

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トレース

Oracle Service Bus では、サーバを停止することなくメッセージをトレースできます。これは、開発環境でもプロダクション環境でも役立つ機能です。管理者、エンジニア、およびシステム エンジニアは、トレース機能を使用して、1 つまたは複数のプロキシ サービスのメッセージ フローを診断したりトラブルシューティングすることができます。

たとえば、1 つのプロキシ サービスに障害が発生したときにどのステージに問題があるのかを調べるには、そのプロキシ サービスのトレースを有効にします。トレースを有効にすると、ステージ名、パイプラインの名前、ルート ノード名などのさまざまな詳細情報が、システムによってメッセージ フローから抽出され、ログに記録されます。

ヘッダとメッセージ本文を含むメッセージ コンテキスト全体も出力されます。メッセージ フローで障害が発生した場合は、エラー コードや理由などの詳細もログに記録されます。トレースは、メッセージ フローのステージ、パイプライン、およびノードを含む各コンポーネントの最初と最後に行われます。アクションは個別にはトレースされません。

 


トレースを有効または無効にする方法

図 7-1 に示すように、Oracle Service Bus Console の [プロキシ サービスの表示] ページからトレースを有効にできます。トレースをコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。

  1. スマート検索を使用して、必要なプロキシ サービスを検索します。プロキシ サービスの検索方法の詳細については「検索フィルタを使用したプロキシ サービスの検索」および『Oracle Service Bus Console の使い方』の「プロキシ サービスの検索」を参照してください。
  2. [プロキシ サービスの概要] テーブルで、プロキシ サービスの [トレース] フィールドの [有効] の横にあるチェック ボックスをクリックします。
  3. 注意 : すべてのプロキシ サービスでトレースを有効にするには、すべてのプロキシ サービスを検索し、[トレース] の横にあるチェック ボックスをクリックします。
  4. [更新] をクリックし、セッションをアクティブ化します。
  5. 図 7-1 トレース コンフィグレーション


    トレース コンフィグレーション

プロキシ サービスのトレース状態は、[プロキシ サービスの表示] ページ、[すべてのサービスの概要] テーブル、および [プロキシ サービスの概要] テーブルの [操作設定] タブで確認できます。[すべてのサービスの概要] の詳細については、「すべてのサービスの操作設定の管理」を参照してください。[プロキシ サービスの概要] の詳細については、「プロキシ サービスの操作設定の管理」を参照してください。

 


トレース情報にアクセスする方法

トレース情報は、サーバ ディレクトリのログに記録されます。たとえば、Oracle Service Bus のインストール時に作成された Oracle Service Bus サンプル ドメインの場合、プロキシ サービスのトレースを有効にしてテストを実行すると、次のログ ファイルにトレース情報が記録されます。

<ALSB_HOME>\samples\domains\servicebus\servers\xbusServer\logs\servicebus.log

ここで、ALSB_HOME は Oracle 製品のインストール先のディレクトリです。

図 7-2 は、トレース ログのサンプルです。

図 7-2 トレース ログの例
注意 : サーバ ログのトレース パターンはテスト コンソールのトレースと同じになります。テスト コンソールのトレースの詳細については、『Oracle Service Bus Console の使い方』の「テスト コンソール」にある「プロキシ サービスのトレース」を参照してください。

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