セキュリティ ガイド

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Oracle Service Bus セキュリティに関する FAQ

この節には、Oracle Service Bus セキュリティに関してよく聞かれる質問とその回答を記載します。これには、以下の質問が含まれます。

Oracle Service Bus と WebLogic Server のセキュリティにはどのような関係がありますか。

Oracle Service Bus では WebLogic Security フレームワークを利用しています。このフレームワークの詳細については、『WebLogic Security について』の「WebLogic Security サービスのアーキテクチャ」にある「WebLogic Security フレームワーク」を参照してください。Oracle Service Bus でセキュリティをコンフィグレーションする前に、「WebLogic Security フレームワークのコンフィグレーション : 主な手順」の説明に従って、WebLogic Server で WebLogic Server セキュリティ レルムやその他のサーバのコンフィグレーション (SSL など) を行う必要があります。

転送レベルのセキュリティとは何ですか。

転送レベルのセキュリティは、メッセージの転送に使用する接続を保護する転送プロトコルを指します。転送レベルのセキュリティの例として、HTTPS (HTTP over SSL) があります。SSL のセキュリティはポイント ツー ポイントですが、メッセージの経路に仲介者がいるとメッセージが保護されません。詳細については、「転送レベルのセキュリティのコンフィグレーション」を参照してください。

Web サービス セキュリティとは何ですか。

Web サービス セキュリティ (WS-Security) は OASIS 標準の 1 つです。SOAP メッセージにメッセージレベルのセキュリティを組み込むための相互運用可能なメカニズムを定義しています。WS-Security は、メッセージの整合性と機密性をサポートします。また、SOAP エンベロープにセキュリティ トークンを含める拡張モデルや、SOAP エンベロープ内からセキュリティ トークンを参照するモデルも定義しています。WS-Security トークン プロファイルは、コアの WS-Security 仕様内での特定のトークン タイプの使用方法を指定しています。メッセージの整合性は XML デジタル署名を使用することで確保され、メッセージの機密性は XML 暗号化を使用することで確保されます。WS-Security では、SOAP メッセージのどの部分をデジタル署名または暗号化するかを指定できます。Oracle Service Bus は、HTTP (HTTPS を含む) および JMS による WS-Security をサポートします。WS-Security の詳細については、以下の URL にある「Web Services Security: SOAP Message Security 1.0 (WS-Security 2004)」を参照してください。 http://docs.oasis-open.org/wss/2004/01/oasis-200401-wss-soap-message-security-1.0.pdf

Web サービス ポリシーとは何ですか。

Web サービス ポリシー フレームワーク (WS-Policy) は、Web サービスのポリシーを記述して通信するための汎用モデルとその構文を提供します。WS-Policy は、さまざまなサービスの要件、環境設定、および機能を記述するための一連の基本構成要素を定義しています。これは、他の Web サービス仕様によって使用および拡張できます。詳細については、「Oracle Service Bus プロキシ サービスとビジネス サービスでの WS-Policy の使用」を参照してください。

Web サービス ポリシーのアサーションとは何ですか。

Web Services Policy Assertions Language (WS-PolicyAssertions) は、セキュリティ ポリシー内で指定できる一連の共通メッセージ ポリシー アサーションを指定しています。この仕様は、WS-Policy で使用する一般的なメッセージング関連のアサーションを定義しています。個別の仕様で、セキュリティ アサーションと信頼性の高いメッセージング アサーションについて、ドメイン固有のアサーションの構文とセマンティクスを記述します。

アクセス制御ポリシーと Web サービス ポリシーは同じものですか。

いいえ。アクセス制御ポリシーは、特定のリソース (プロキシ サービス、Web アプリケーション、EJB など) へのアクセスの要求の承認および拒否を決定するブール式です。通常、アクセス制御ポリシーは要求側のロールに基づいています。WS-Policy は、Web サービス定義 (WSDL) を補完する、Web サービスについてのメタデータです。WS-Policy は、「すべての要求はクライアントのデジタル署名が必要である」などの、すべてのサービス クライアントが満たすべき要件を表すために使用できます。

Web サービス セキュリティのパススルーとは何ですか。

WS-Security パススルー シナリオでは、クライアントが要求メッセージまたは応答メッセージに WS-Security を適用します。プロキシ サービスは、セキュリティ ヘッダを処理しません。保護された要求メッセージをそのままビジネス サービスに渡します。Oracle Service Bus はメッセージに WS-Security を適用せずに、ヘッダの値に基づいてメッセージをルーティングします。ビジネス サービスは、メッセージを受け取った後にセキュリティ ヘッダを処理し、要求に応答します。ビジネス サービスには、WS-Policy セキュリティ ステートメントがコンフィグレーションされている必要があります。保護された応答メッセージがそのままクライアントに渡されます。たとえば、クライアントはメッセージを暗号化して署名し、そのメッセージをプロキシ サービスに送信します。プロキシ サービスはメッセージの復号化、またはデジタル署名の確認を行いません。単にメッセージをビジネス サービスにルーティングします。ビジネス サービスはメッセージを復号化してデジタル署名を確認してから、要求を処理します。応答パスは同様です。このようなプロキシは受動型仲介プロキシとも呼ばれます。

Web サービス セキュリティのアクティブな仲介とは何ですか。

アクティブな仲介シナリオでは、クライアントが要求メッセージと応答メッセージに WS-Security を適用します。プロキシ サービスが、セキュリティ ヘッダを処理して WS-Security ポリシーを適用します。たとえば、クライアントがメッセージを暗号化および署名してプロキシ サービスに送信し、プロキシ サービスがメッセージを復号化してデジタル署名を検証してから、メッセージをルーティングします。プロキシ サービスは、応答をクライアントに返す前に、メッセージに署名して暗号化します。クライアントはメッセージを復号化し、プロキシのデジタル署名を確認します。

発信 Web サービス セキュリティとは何ですか。

発信 WS-Security は、Oracle Service Bus プロキシ サービスとビジネス サービスの間のセキュリティを表します。ビジネス アプリケーションとプロキシ サービスの間の要求と応答の両方が含まれます。詳細については、「メッセージレベルのセキュリティについて」を参照してください。

SAML とは何ですか。

SAML (Security Assertion Markup Language) は、OASIS 標準ベースの拡張可能な XML フレームワークです。認証および認可情報を交換することによって、最新のネットワーク環境でのシングル サインオンを可能にします。

SAML アサーションのサブジェクト ID の形式はカスタマイズ可能ですか。

デフォルトでは、発信 SAML トークン内のサブジェクト ID は、着信ユーザ名と同じです。サブジェクト ID の形式は、カスタムの SAML 名前マッパー プロバイダを記述することでカスタマイズできます。詳細については、『WebLogic Server のセキュリティ』の「SAML 資格マッピング プロバイダのコンフィグレーション」を参照してください。

証明書検索および検証フレームワークとは何ですか。

証明書検索および検証 (CLV) プロパイダは、証明書のパスを完成させて X509 証明書チェーンを検証します。CLV プロバイダには次の 2 つのタイプがあります。
CertPath Builder - Web サービスまたはアプリケーション コードから証明書、証明書チェーン、または証明書の参照情報 (チェーンの最後の証明書または証明書のサブジェクト DN) を受け取ります。このプロバイダは、チェーンの証明書を検索して検証します。 CertPath Validator - SSL プロトコル、Web サービス、またはアプリケーション コードから証明書チェーンを受け取り、失効チェックなどの追加検証を行います。 少なくとも CertPath Builder と CertPath Validator を 1 つずつ、セキュリティ レルムにコンフィグレーションする必要があります。1 つのセキュリティ レルムに複数の CertPath Validator をコンフィグレーションすることができます。複数のプロバイダをコンフィグレーションした場合、証明書または証明書チェーンは、すべての CertPath Validator の検証をパスしないと有効になりません。WebLogic Server では、WebLogic 証明書パス プロバイダと証明書レジストリで CLV プロバイダの機能を使用できます。詳細については、『WebLogic Security について』の「WebLogic Security サービスのアーキテクチャ」にある「証明書の検索と検証のプロセス」を参照してください

Oracle Service Bus では、プロキシ サービスでの ID の伝播はサポートされますか。

はい。Oracle Service Bus は、ID の伝播で 2 つのタイプの方法をサポートしています。
これは、プロキシがルーティングするビジネス サービスで SAML holder-of-key または sender-vouches の WS-Policy を設定することで実行されます。

プロキシ サービスへの着信メッセージに転送レベルの認証とメッセージレベルの認証の両方が存在する場合、どちらの ID が伝播されますか。

転送レベルの認証とメッセージレベルの認証の両方が存在する場合、メッセージレベルのサブジェクト ID が伝播されます。

シングル サインオンは Oracle Service Bus でサポートされますか。

厳密に言えば、Oracle Service Bus メッセージング シナリオでは、シングル サインオン (SSO) はさまざまな理由で使用できません。まず、Oracle Service Bus はステートレスであるため、セッションの概念や複数のパーティ間での会話がありません。次に、Oracle Service Bus のクライアントは、通常は他のエンタープライズ ソフトウェア アプリケーションであり、Web ブラウザを使用するユーザではありません。そのため、このようなクライアントが要求ごとにユーザ名とパスワードなどの資格情報を送信する必要があっても、通信が SSL や WS-Security などの方法で保護される限り、許容されます。ただし、Oracle Service Bus Console と WebLogic Server Administration Console の間の SSO はサポートされています。詳細については、『WebLogic Security について』の「セキュリティの基礎概念」にある「シングル サインオン」を参照してください

セキュリティ エラーはモニタされますか。

WS-Security エラーのみが、Oracle Service Bus モニタ フレームワークによってモニタされます。SSL ハンドシェーク エラー、転送レベルの認証、転送レベルのアクセス制御などの転送レベルのセキュリティ エラーは、このリリースではモニタされません。詳細については、Oracle Service Bus オペレーション ガイドのモニタにあるサービスのモニタの詳細を参照してください。ただし、監査プロバイダをコンフィグレーションして、転送レベルの認証と認可を監査することができます。

MBean のセキュリティをコンフィグレーションできますか。

Oracle Service Bus には、抽象 WS-Policy ステートメントで利用できる資格のタイプなど、実行時の動作をコンフィグレーションする 2 つの管理対象 Bean (MBean) があります。デフォルトでは、Admin および Deployer セキュリティ ロールのユーザのみがこれらの MBean を変更できます。ただし、これらのデフォルトは変更できます。WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「JMX ポリシーの作成」を参照してください

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