ビジネス プロセス構築ガイド

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メッセージ パスの追加

メッセージ パスは、クライアントまたはコントロールからのメッセージの配信時に、プロセスの実行を中断するのに使用します。これにより、プロセスは現在の実行の流れを中断して、代わりのアクションを行います。ビジネス プロセスには希望する数のメッセージ パスを含めることができます。

メッセージ パスは、メッセージを受信できるノードに関連付けることができます。 たとえば、クライアント要求ノード、コントロール受信ノード、戻り値のあるクライアント要求ノードなどです。

注意 : メッセージ パスは、次の個別のノードではサポートされていません: 実行ノード、クライアント応答ノード、コントロール送信ノード、戻り値のあるコントロール送信ノード。

メッセージ パスには、メッセージを受信するクライアント要求またはコントロール受信ノードを含めることができます。OnMessage パスがプロセスに対して指定された場合 (開始ノードで指定された場合) は、パスの最初のノードとして戻り値のあるクライアント要求ノードを使用できます。

この節では、以下のトピックを取り上げます。

 


メッセージ パスの作成

メッセージ パスを、ビジネス プロセスの個別のノード、ノードのグループ、または全プロセス (グローバル) と関連付けることができます。メッセージ パスをプロセスの開始ノードに追加して、グローバル メッセージ パスを作成します。

この節では、以下のトピックを取り上げます。

メッセージ パスを作成するには
  1. メッセージ パスを作成するノードまたはノードのグループを選択します。(ノードのグループ化については、「ビジネス プロセス内のノードのグループ化」を参照)
  2. ノードまたはノードのグループを右クリックし、ドロップダウン メニューから [メッセージ パスを追加] を選択します。
  3. 図 16-1 に示すように、メッセージ パスがノードまたはノードのグループに追加され、表示されます。

    図 16-1 メッセージ パス

    メッセージ パス

    [OnMessage] をダブルクリックして、新しい名前を入力すると、パスの名前を変更できます。また、[JPD コンフィグレーション] ペインの [名前] フィールドで名前を変更することもできます。

メッセージ パスをコンフィグレーションするには
  1. 開始ノードをダブルクリックして、開始イベント ノード ビルダを起動します。
  2. メッセージ分岐に待機させるイベントを選択します。以下のいずれかのオプションを選択します。
    • クライアント要求 - メッセージ パスにクライアントからのメッセージを待機させたい場合は、このオプションを選択します。
    • 戻り値のあるクライアント要求 - メッセージ パスにクライアントからのメッセージを待機させ、同期応答をクライアントに返信したい場合は、このオプションを選択します。戻り値のあるクライアント要求ノード内の受信ノードと送信ノードの間に、オプションのノードを加えることができます。
    • 注意 : このオプションは、メッセージ パスがビジネス プロセスの開始ノードに追加される場合にのみ使用できます。
    • コントロール受信 - メッセージ パスに指定したコントロールからのメッセージを待機させたい場合は、このオプションを選択します。
  3. [閉じる] をクリックしてノード ビルダを閉じます。
  4. 選択したノードが開始イベントとしてメッセージ パスに追加されます。開始ノードのコンフィグレーションについては、手順 6 を参照してください。

  5. コンフィグレーションするメッセージ パスを選択します。
  6. JPD コンフィグレーション ビューに、関連するプロパティが表示されます。Oracle Workshop for WebLogic に [JPD コンフィグレーション] ビューが表示されない場合は、メニューから [ウィンドウ|ビューの表示|その他|一般|JPD コンフィグレーション] を選択します。

    注意 : デフォルトの [プロセス] ビューには [プロパティー] ペインしか表示されていません。[プロセス] パースペクティブで、[JPD コンフィグレーション] ビューと [プロパティー] ペインを同時に使用することはできません。
    注意 : [JPD コンフィグレーション] ペインの値を変更するには、まず [プロパティー] ペインを閉じてから、[JPD コンフィグレーション] ペインを開いて JPD を再ロードする必要があります。[プロパティー] ペインに戻るには、[JPD コンフィグレーション] ペインを閉じてから、[プロパティー] ペインを開いて JPD を再ロードします。
  7. [JPD コンフィグレーション ビュー] ペインで、次のプロパティをコンフィグレーションします。
全般
message
  1. 開始イベントとして選択するノードをダブルクリックして、開始イベントをコンフィグレーションします。ノード ビルダが呼び出されます。各ノードのコンフィグレーション方法については、以下を参照してください。
  2. ビジネス プロセスのノードを例外パスに追加し、必要に応じてメッセージ パス ロジックを定義します。
  3. アノテーションをコンフィグレーションするには、プロパティー ビューに移動します。Oracle Workshop for WebLogic に [プロパティー] が表示されない場合は、メニューから [ウィンドウ|ビューの表示|プロパティー] を選択します。

デザイン ビューでのメッセージ パスの表示

メッセージ パスを作成すると、デザイン ビューで次のアイコンがノード (またはノードのグループ) の傍に表示され、例外パスが指定したノードに対してアクティブになっていることを示します。

表 16-1 メッセージ パス

メッセージ パス

このアイコンはビジネス プロセスのメッセージ パスを表します。この場合は、パスは空白で表示され、メッセージが受信されたときに実行するロジックがまだ定義されていないことを示します。
例外処理ロジックを定義するには、[ノード パレット] からノードをドラッグしてメッセージ パスの上にドロップすることにより、ビジネス プロセス ノードを追加します。

メッセージ パス (または例外ハンドラあるいはタイムアウト パス) の表示を折りたたむには、メッセージ パス アイコンのグレー矢印をクリックします。次の図は、パスを折りたたんでいるノードに関連付けられたアイコンを示しています。

表 16-2 表示の折りたたみと展開

メッセージ パス

デザイン ビューでメッセージ パス アイコンをクリックすると、パスの表示を折りたたんだ状態と展開した状態の間で切り替えることができます。

 


メッセージ パスの削除

メッセージ パスを削除するには
  1. 削除するパスを右クリックします。
  2. ドロップダウン メニューから [削除] を選択します。
  3. デザイン ビューからパスが削除されます。

警告 : パスを削除すると、そのパスに定義したビジネス プロセス ノードも削除されます。パスを削除しようとすると、続行する前に削除を承認する必要があることを告げる警告メッセージがダイアログ ボックスに表示されます。

関連トピック

ビジネス プロセス内のノードのグループ化

Perform ノードでのカスタム Java コードの記述

例外の処理

タイムアウト パスの追加

トランザクション境界


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