Trading Partner Integration のチュートリアル

     前  次    新しいウィンドウで目次を開く     
ここから内容

はじめに

このトピックでは、Trading Partner Integration のチュートリアルを紹介し、チュートリアルを始める前に必要な設定手順について説明します。内容は以下のとおりです。

 


Trading Partner Integration のチュートリアルについて

このドキュメントでは、以下のチュートリアルについて説明します。

表 1-1 このドキュメントのチュートリアル
チュートリアル
説明
ビジネス プロトコル
2 つの完成された RosettaNet サンプル (PIP3B2 および PIP3A4) のコンポーネントについて説明し、これらのサンプルを編集して他の PIP を実装する方法を示す。
ebXML (Electronic Business using eXtensible Markup Language) ビジネス プロセスのサンプルの構築方法について説明する。

これらはスタンドアロンのチュートリアルです。必要に応じて両方のチュートリアルを完了することもできますが、RosettaNet チュートリアルは完了せずに ebXML チュートリアルのみを完了することもできます (その逆も可)。

 


始める前に

Trading Partner Integration のチュートリアルを開始する前に、以下の内容を確認してください。

 


チュートリアルの設定

Trading Partner Integration のチュートリアルを開始する前に、以下の手順を完了しておく必要があります。

手順 1 : 新しい Oracle WebLogic Integration ドメインの作成

Trading Partner Integration のチュートリアルでは Oracle WebLogic Integration ドメインが必要です。このドメインは、Oracle WebLogic Configuration Wizard で作成する必要があります。このドキュメントで使用するドメイン名は tptutorial ですが、有効なドメイン名であれば、どのドメイン名を使用してもかまいません。

注意 : チュートリアルでは既存の Oracle WebLogic Integration を使用することもできます。しかし、別のドメインを新たに作成すると、チュートリアルで必要なデフォルトのトレーディング パートナのコンフィグレーションが確実に用意されます。

新しい Oracle WebLogic Integration ドメインを作成するには

  1. コンフィグレーション ウィザードを開始するには、[スタート] メニューから、[すべてのプログラム|Oracle WebLogic|Tools|Configuration Wizard] を選択し、Oracle WebLogic Configuration Wizard を起動します。[Oracle WebLogic Configuration Wizard] ダイアログ ボックスの [ようこそ] ページ (図 1-1 を参照) が表示されます。
  2. 図 1-1 Oracle WebLogic Configuration Wizard


    Oracle WebLogic Configuration Wizard

  3. [新しい WebLogic ドメインの作成] を選択して [次へ] をクリックします。[Oracle WebLogic Configuration Wizard] ダイアログ ボックスに [ドメイン ソースの選択] ページが表示されます。
  4. Oracle WebLogic Configuration Wizard を進めると、いくつかのページが順番に表示されます。以降のページに進むには、各ページの設定を指定してから [次へ] をクリックする必要があります。表 1-2 にはこれらのページと、ドメインを正常に作成するために選択する必要のあるオプションを示します。

    注意 : これらの手順では、ほとんどの場合でデフォルト設定の選択を想定しています。高度なコンフィグレーション オプションの詳細については、『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成』を参照してください。

    表 1-2 Oracle WebLogic Configuration Wizard を使用したドメインのコンフィグレーション
    [Oracle WebLogic Configuration Wizard] ダイアログ ボックスのページ
    推奨される操作
    [ドメイン ソースの選択]
    以下の Oracle 製品について [以下の製品をサポートするために、自動的にコンフィグレーションされたドメインを生成する] オプションを選択する。
    • WebLogic Server (Required)
    • Workshop for WebLogic 10.3
    • WebLogic Integration
    [次へ] をクリックして続行する。
    [管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション]
    以下の必須資格情報を指定する。
    [User name] : weblogic
    [User password] : weblogic
    [Confirm user password] : weblogic
    [次へ] をクリックして続行する。
    [サーバの起動モードおよび JDK のコンフィグレーション]
    [WebLogic ドメインの起動モード] カラムで [開発モード] を選択する。
    [使用可能な JDK] カラムで [Sun SDK 1.6.0_05 @ C:\bea\jdk160_05] を選択する。
    [次へ] をクリックして続行する。
    [環境とサービスの設定のカスタマイズ]
    [いいえ] をクリックしてドメイン ソースに定義されている設定を保持し、ドメインの作成に直接進む。
    [次へ] をクリックして続行する。

  5. [WebLogic ドメインの作成] ページで各フィールドに次の値を指定し、[作成] をクリックします。
    • [ドメイン名] : tptutorial
    • [ドメインの場所] : BEA_HOME\user_projects\domains
    • [アプリケーションの場所] : BEA_HOME\user_projects\applications
    • ドメインが正常に作成されると [ドメインの作成中] ページが表示されます。

  6. [管理サーバの起動] チェック ボックスをオンにして、[完了] をクリックして続行します。

手順 2 : デフォルト トレーディング パートナ情報の表示

Oracle WebLogic の Configuration Wizard で新しい Oracle WebLogic Integration ドメインを作成すると、トレーディング パートナ管理 (TPM) リポジトリにデフォルトのトレーディング パートナとプロトコル バインディングが自動的に設定されます。Trading Partner Integration のチュートリアルでは、このデフォルトのコンフィグレーションを使用します。TPM リポジトリの詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「トレーディング パートナ管理」を参照してください。

デフォルトでは、Oracle WebLogic Integration はテスト (開発) モードで動作します。このモードでは、デフォルトのプロトコルバインディングを使用し、同じマシン上に併置された別のトレーディング パートナからビジネス プロセスを実行することができます。プロダクション環境では、各トレーディング パートナは別個の独自の Oracle WebLogic Integration サーバ上で個々のビジネスプロセスを実行するため、サービス プロファイルを明示的にコンフィグレーションし、トレーディング パートナとサービスプロファイルの両方を有効化する必要があります。テスト モードとプロダクション モードの詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「トレーディング パートナ管理」にある「モードとメッセージング トラッキングのコンフィグレーション」を参照してください。

デフォルト トレーディング パートナ

Oracle WebLogic Integration ドメインでは、開発用およびテスト用として、次の 2 つのトレーディング パートナが事前にコンフィグレーションされています。

表 1-3 Oracle WebLogic Integration ドメインでのデフォルトのトレーディング パートナのコンフィグレーション
トレーディング パートナの名前
トレーディング パートナの ID
説明
Test_TradingPartner_1
000000001
デフォルトのローカル トレーディング パートナ。チュートリアルでは通常、このトレーディング パートナが会話の「開始者」になる。
デフォルトのトレーディング パートナは、特定のトレーディング パートナ情報がない場合に、ローカル ホスト システムのメッセージの送受信に使用されるように設計されている。
Test_TradingPartner_2
000000002
チュートリアルでは、通常、このトレーディング パートナが会話の「参加者」になる。

デフォルト プロトコル バインディング

デフォルトのトレーディング パートナには、以下に示すプロトコル バインディングが事前にコンフィグレーションされています。

ebXML 1.0 を除くすべてのプロトコル バインディングがデフォルトとしてマークされています。実行時に特定のプロトコル情報がない場合は、デフォルトのバインディングが自動的に使用されるようにできます。

トレーディング パートナ情報の表示 (省略可能)

TPM リポジトリのコンテンツを表示および更新するには、Oracle WebLogic Integration Administration Console を使用します。必要に応じて Oracle WebLogic Integration Administration Console を使用し、TPM リポジトリで事前にコンフィグレーションした設定を参照することができます。Trading Partner Integration のチュートリアルでは、この事前にコンフィグレーションした設定を使用するため、チュートリアルで指示がない限り、TPM リポジトリに変更を加える必要はありません。

注意 : TPM リポジトリの事前にコンフィグレーションされた設定を変更する場合、チュートリアルにおける指示をその変更に応じて解釈する必要があります。コンフィグレーション手順については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「トレーディング パートナ管理」を参照してください。

デフォルトのトレーディング パートナ情報を表示するには、以下の手順に従います。

  1. WebLogic Integration Administration Console を起動します。
  2. ブラウザで、URL として http://localhost:7001/wliconsole を入力します。
  3. プロンプトが表示されたら、ユーザ名とパスワードを指定します。
  4. Oracle WebLogic Integration Administration Console のホーム ページが表示されます (図 1-2 を参照)。

    図 1-2 Oracle WebLogic Integration Administration Console


    Oracle WebLogic Integration Administration Console

    注意 : Oracle WebLogic Integration Administration Console の特定の画面の詳細については、[ヘルプ] をクリックします。
  5. [トレーディング パートナ管理] モジュールを選択し、[トレーディング パートナ管理] ホーム ページに、事前にコンフィグレーションされているトレーディング パートナのプロファイルを表示します (図 1-3 を参照)。
  6. 図 1-3 トレーディング パートナ プロファイルの表示および編集
    Oracle WebLogic Integration Administration Console
  7. 左のパネルから、[バインディングトレーディング パートナの選択] を選択します。
  8. [トレーディング パートナの選択] ページの [名前] ドロップダウン メニューから、[Test_TradingPartner_1] を選択し、[移動] をクリックして、デフォルト トレーディング パートナの事前にコンフィグレーションされたバインディングを表示します (図 1-4 を参照)。
  9. 図 1-4 バインディングの編集


    バインディングの編集

    注意 : トレーディング パートナのエンドポイントはデフォルトで、localhost:7001 でリスンするようにコンフィグレーションされています。異なるポートでリスンするように Oracle WebLogic Server をコンフィグレーションした場合、トレーディング パートナのバインディング情報をその変更に応じて調整してください。

手順 3 : チュートリアル ファイルのインストール

Trading Partner Integration のチュートリアルのドキュメントおよびサンプル ファイルは、アーカイブ ファイル (tptutorial.zip) として提供されています。このアーカイブ ファイルには、チュートリアルで使用する完成された ebXML アプリケーションと RosettaNet アプリケーションが、スキーマ ファイルとサンプルの XML ファイルと共に含まれています。

Trading Partner Integration のチュートリアル ファイルをインストールするには、以下の手順に従います。

  1. tptutorial.zip ファイルを、Oracle WebLogic Integration の Web サイトからダウンロードします。
  2. tptutorial.zip ファイルのコンテンツをフォルダ名を使用してローカル ディレクトリに展開します。展開したファイルは、以下のディレクトリ構造となっています。
  3. 表 1-4 tptutorial.zip のコンテンツ
    フォルダ/ファイル
    説明
    tptutorialapps\ebxml
    ebXML チュートリアルでビジネス プロセスの構築が困難な場合に、参照できる完成されたアプリケーション。スキーマ ファイルとサンプルの XML データ ファイルも含まれる。
    tptutorialapps\rosettanet
    PIP の 3B2 および 3A4 のサンプル実装が含まれるアプリケーション。

 


次の手順

チュートリアルのドメインを設定し、チュートリアル ファイルを抽出したら、次のチュートリアルを開始できます。

どちらのチュートリアルでも、「チュートリアルの設定」で作成した同じ Oracle WebLogic Integration ドメインを使用します。これらはスタンドアロンのチュートリアルです。必要に応じて両方のチュートリアルを完了することもできますが、RosettaNet チュートリアルは完了せずに ebXML チュートリアルのみを完了することもできます (その逆も可)。


  ページの先頭       前  次