WebLogic Platform 8.1 管理入門
このドキュメントでは、初めて WebLogic Platform を使用する方のために WebLogic Platform 8.1 環境を管理するジョブについて説明します。特に、WebLogic Platform アプリケーションの設定、運用、および管理に必要な基本的なタスクとツールの概要について説明します。また、WebLogic Platform の管理に関する他の情報ソースへのリンクも記載しています。
WebLogic Platform には、アプリケーション環境を管理するための総合的なツールが用意されています。この節では、アプリケーション環境における WebLogic Server ドメインの管理機能、管理者のロールと責任、管理タスクおよびツールの概要について説明します。
BEA WebLogic Platform は、WebLogic Server、WebLogic JRockit、WebLogic Workshop、WebLogic Portal、および WebLogic Integration の 5 つのコンポーネント製品で構成されます。これらのコンポーネントはアプリケーションでの必要性に応じて単独で使用することも、組み合わせて使用することもできます。
WebLogic Platform アプリケーション環境におけるこれらのコンポーネント製品の構成を次の図に示します。
図 1 WebLogic Platform アプリケーション環境
WebLogic Server は WebLogic Platform の基盤であり、Web サーバ機能、ビジネス コンポーネント、バックエンド エンタープライズ システムへのアクセスなどのアプリケーション サービスをホストします。WebLogic Workshop、WebLogic Portal、WebLogic Integration の各コンポーネント、およびこれらのコンポーネントで作成されたアプリケーションはすべて、WebLogic Server の実行時環境で動作します。
WebLogic Platform アプリケーションを開発して実行する前に、まず WebLogic Server ドメインを作成しておく必要があります。ドメインは、WebLogic Platform アプリケーションを管理する基本単位です。
上の図に示したように、ドメインの基本的なインフラストラクチャは、1 つの管理サーバと任意の管理対象サーバおよびクラスタで構成されます。ドメインは、1 つの WebLogic Server のインスタンスだけでも作成できます。その場合は、1 つのサーバで管理サーバと管理対象サーバの両方の機能が実行されます。
WebLogic Server ドメインの詳細については、次の URL にある『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server ドメインの概要」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/adminguide/overview_domain.html
次の表に WebLogic Platform 管理者のロールと責任の概要を定義します。
|
|
WebLogic Platform では管理者を柔軟に定義できます。たとえば、階層を作成し、管理者別に各種のドメインのコンポーネントや機能へのアクセス権を割り当てることができます。また、管理タスクを他のユーザに委託できる管理者を作成することもできます。詳細については、「管理者の定義」を参照してください。
WebLogic Platform には、アプリケーション環境を管理するための総合的なツールが用意されています。管理者は付与されている権限のタイプに応じて、さまざまな管理タスクを実行できます。これらのタスクを次の表で説明します。
注意 : 以下の節で説明する WebLogic Platform 管理タスクおよびツール以外に、BEA では他のエンタープライズ管理ソリューションを提供するスター パートナ プログラムをサポートしています。詳細については、次の URL にある「BEA PartnerNet」(英語版) を参照してください。
http://partnernet.bea.com/
WebLogic Platform アプリケーションを開発して実行する前に、まずドメインを作成しておく必要があります。ドメインは WebLogic Platform アプリケーションを管理する基本単位です。次の図に示すコンフィグレーション ウィザードを使用すると、ドメインを簡単に作成できます。
図 3 コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成
コンフィグレーション ウィザードでは、ドメイン コンフィグレーションを定義するテンプレートを使用して、ドメインを素早く簡単に作成または拡張できます。テンプレートに入力する情報は、目的の環境のニーズに合わせてカスタマイズできます。また、パラメータを変更して次のようなドメインの特性を指定することもできます。
ドメインの作成が完了したら、そのドメインで WebLogic Server のインスタンスを起動します。このサーバはアプリケーション開発、テストまたはプロダクションをサポートするために使用できます。
コンフィグレーション ウィザードを使用して作成したドメインには、必ず次のものが含まれます。
config.xml
startWebLogic.cmd
や startWebLogic.sh
など) コンフィグレーション ウィザードを起動するには、次のいずれかの手順に従います。
\common\bin
サブディレクトリに移動し、次のいずれかのコマンドを入力する。上記のいずれかの手順を実行すると、コンフィグレーション ウィザードはグラフィカル モードで起動します。必要な場合は、コンフィグレーション ウィザードをコンソール (コマンドライン) またはサイレント インタフェース モードで起動することもできます。
詳細については、次の URL にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「コンフィグレーション ウィザードの開始」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/startcw.html
WebLogic Platform には、コンフィグレーション ウィザードを使用して素早く簡単にドメインを作成および更新する方法をデモ形式で学べるチュートリアルが用意されています。詳細については、次の URL にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「チュートリアル : コンフィグレーション ウィザードの使用」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/tutorials.html
WebLogic Platform には、WebLogic Platform アプリケーション環境をコンフィグレーション、管理、およびモニタできるいくつかの管理コンソールが用意されています。
図 4 WebLogic Platform アプリケーションをコンフィグレーション、管理、およびモニタするための管理コンソール
上図に示した WebLogic Platform の各管理コンソールの目的を次の表で説明します。
|
|
|
|
WebLogic Platform の各管理コンソールの詳細について、以下の節で説明します。
WebLogic Server Administration Console では、複数の WebLogic Server インスタンス、クラスタ、およびアプリケーションが含まれたドメインをコンフィグレーション、管理、およびモニタできます。WebLogic Server Administration Console は、Administration Server によってホストされる Web アプリケーションで構成されます。WebLogic Server Administration Console を使用すると、ドメインに対して次のタスクを実行できます。
管理しているドメインの config.xml
ファイルの属性を変更した場合、その内容は WebLogic Server の管理サーバで保持されます。
http://
hostname
:
port
/console
を入力する。この hostname
はサーバの DNS 名または IP アドレスを示します。また、port
はサーバがリクエストをリスンするポートのアドレス (デフォルトでは 7001) を示します。たとえば、サーバをローカル マシンで実行している場合は、http://localhost:7001/console
と入力します。WebLogic Server Administration Console が起動したら、その管理コンソールにログインします。デフォルトでは、ユーザ名とパスワードの両方に weblogic
を指定できます。ログアウトする場合は、[ログアウト] を選択します。
WebLogic Server Administration Console の詳細については、以下のリソースを参照してください。
WebLogic Administration Portal では、WebLogic Portal で構築した Portal Web サイトをコンフィグレーション、管理、およびモニタできます。WebLogic Portal には、ポータルの動作、コンテンツ、および外観を制御するツールも含まれています。
WebLogic Administration Portal を使用すると、次のポータル機能を管理できます。
WebLogic Administration Portal を起動するには
http://
hostname
:
port
/
portal_app
Admin
という URL を入力する。この hostname
はサーバの DNS 名または IP アドレス、port
はサーバがリクエストをリスンするポートのアドレス (デフォルトでは 7001)、portal_app
はポータル アプリケーションの名前を示します。たとえば、サーバをローカル マシンで実行しており、ポータル アプリケーションの名前が e2ePortal
の場合は、http://localhost:7001/e2ePortalAdmin
と入力します。WebLogic Administration Portal が起動したら、その管理コンソールにログインします。デフォルトでは、ユーザ名とパスワードの両方に weblogic
を指定できます。ログアウトする場合は、[ログアウト] を選択します。
WebLogic Administration Portal の詳細については、以下のリソースを参照してください。
WebLogic Integration Administration Console を使用すると、以下の統合機能を管理できます。
WebLogic Integration Administration Console を起動するには
http://
hostname
:
port
/wliconsole
を入力する。この hostname
はサーバの DNS 名または IP アドレスを示します。また、port
はサーバがリクエストをリスンするポートのアドレス (デフォルトでは 7001) を示します。たとえば、サーバをローカル マシンで実行している場合は、http://localhost:7001/wliconsole
と入力します。WebLogic Integration Administration Console が起動したら、その管理コンソールにログインします。デフォルトでは、ユーザ名とパスワードの両方に weblogic
を指定できます。ログアウトする場合は、[ログアウト] を選択します。
WebLogic Integration Administration Console の詳細については、以下のリソースを参照してください。
WebLogic JRockit Management Console を使用すると、実行中のアプリケーションに関するリアルタイムな情報を表示して、開発時に利用できます。たとえば、アプリケーションのライフサイクルの中で多くのメモリが消費されている箇所を識別できます。また、その情報をデプロイ環境で確認することもできます。たとえば、実行中のアプリケーション サーバのシステムの状態をモニタする作業が必要になる場合があります。そのような作業もこのコンソールを使用して実行できます。
WebLogic JRockit Management Console を起動するには
詳細については、次の URL にある『WebLogic JRockit 8.1 SDK ユーザーズ ガイド』の「WebLogic JRockit JVM の起動とコンフィグレーション」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs142/userguide/start.html
WebLogic JRockit Management Console の詳細については、次の URL にある『WebLogic JRockit 8.1 SDK ユーザーズ ガイド』の「WebLogic JRockit Management Console の使い方」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs142/userguide/mancons.html
WebLogic Platform アプリケーションのコンフィグレーション、管理、およびモニタに使用できる、管理コンソール以外のツールを次の表に示します。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
WebLogic Platform 管理ツールを使用する管理者を定義するには、ユーザを管理者グループに追加します。さらにロールを使用して管理者特権を定義します。ここで使用しているキーワードの意味は次のとおりです。
これらのコンポーネントの詳細については、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 のセキュリティ』の「ユーザ情報のための外部データ ストアの使用」を参照してください。http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/secintro/user.html
次の表では、WebLogic Platform のコンポーネントごとにデフォルトで完全なアクセス権限が付与されている管理者グループと、管理者グループに割り当てられるロールについて説明しています。
デフォルトのグループとロールの詳細については、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 のセキュリティ』の「ユーザ情報のための外部データ ストアの使用」の「Platform ドメインに事前にコンフィグレーションされているユーザ、グループ、およびロール」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/secintro/user.html
上記の完全なシステム管理者特権がある管理者グループには、デフォルトでユーザ weblogic
が割り当てられています。パスワードに weblogic
を指定するとログインできます。
新たに管理者を定義するには、次の表に示す管理ツールを使用します。
|
|
|
|
|
WebLogic Server Administration Console で追加したユーザとグループは、デフォルトで WebLogic Integration、WebLogic Portal、および WebLogic Workshop のアプリケーションとリソースのユーザになります。逆に、WebLogic Integration または WebLogic Portal 管理コンソールで追加したユーザは、デフォルトで WebLogic Server のユーザになります。
次の節では、データベース リソースの管理の概要について説明します。
JDBC (Java Database Connectivity) は、Java プログラミング言語で記述されたクラスとインタフェースで構成される標準の Java API です。アプリケーション、ツール、およびデータベース開発者は、この JDBC を使用してデータベース アプリケーションを作成したり、SQL 文を実行できます。
WebLogic JDBC を使用すると、プログラマは、Oracle、Microsoft SQL Server、Sybase、DB2、MySQL などのさまざまな DBMS とシームレスに対話することができます。
WebLogic JDBC コンポーネントを使用して、DBMS との接続を確立する方法を次の図に示します。
WebLogic JDBC の主要なコンポーネントは、接続プール、マルチプール、およびデータ ソースです。
接続プールには、WebLogic Server と DBMS 間の物理的な接続を確立するための JDBC ドライバが必要です。JDBC ドライバは、JDBC API のインタフェースとクラスを実装します。
WebLogic Platform に使用できるデータベースとドライバの一覧については、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/configs81/81_over/supported_db.html
JDBC コンポーネントを作成およびコンフィグレーションするには、次の表に示すデータベース管理ツールを使用します。
|
|
|
WebLogic JDBC の詳細については、以下を参照してください。
PointBase はサンプル ドメインを実行し、コンフィグレーション ウィザードでドメインを作成するために使用するデフォルトのデータベースです。アプリケーションを実行するサーバを起動すると、PointBase サーバは自動的に起動します。
PointBase データベースを管理するには、PointBase コンソールを使用するか、JDBC を介して PointBase に接続できるサードパーティのデータベース ビジュアル化および管理ツールを使用します。
PointBase コンソールが起動すると、データベースの接続に必要なパラメータの入力を求められる場合があります。たとえば、WebLogic Platform ツアーで PointBase コンソールを起動する場合は、次の接続パラメータを入力します。
com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver
jdbc:pointbase:server://localhost:9093/platform
weblogic
weblogic
PointBase データベースの詳細については、以下を参照してください。
PointBase は WebLogic Platform に付属しています。必要に応じて使用してください。別のデータベースを使用する場合は、次の URL にある『WebLogic Platform データベース リソースの管理』の「データベースの切り替え」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/db_mgmt/db_resource_mgmt.html
WebLogic Server のロギング サービスには、ログ メッセージの作成、表示、フィルタ、およびリスン機能があります。ログ ファイルの情報は、問題の検出やトラブルシューティング、アプリケーションのモニタに役立ちます。
WebLogic Platform コンポーネントは、ログ ファイルを使用して、新しいアプリケーションのデプロイメントや 1 つまたは複数のサブシステムの障害などのイベントに関する情報を提供します。またユーザのアプリケーションもログ ファイルを使用して、そのステータスを通知したり、特定のイベントに応答したり、デバッグ情報を記録することができます。
この節では、ログ ファイル、およびユーザのアプリケーションのトラブルシューティングとモニタに使用できるデバッグおよび監査ログ機能について説明します。ここでは、次のトピックについて説明しています。
WebLogic Server のロギング サービスの使用に関する詳細については、次の URL にある『WebLogic Server ロギング サービスの使い方』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/logging/index.html
有効なメッセージのリストと各メッセージの原因と対処方法については、次の URL にある「範囲別メッセージ索引」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/messages/index.html
次の表は、WebLogic Server インスタンスごとに生成される標準のログ ファイルの概要を示しています。
注意 : ログ ファイルのデフォルトの場所は、サーバ ルート ディレクトリを基準にした相対パスで記載しています。サーバ ルート ディレクトリの詳細については、次の URL にある『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「サーバのルート ディレクトリ」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/adminguide/overview_domain.html#server_root_directory
注意 : 各 WebLogic Server インスタンスでは、JTA (Java Transaction API) ログも保持されます。このログは、そのサーバで調整されてコミットされたが、未完了の可能性があるトランザクションの情報を格納するリポジトリです。WebLogic Server は、システムがクラッシュした場合やネットワーク障害が発生した場合のリカバリに、このトランザクション ログを使用します。トランザクション ログはバイナリ ファイルであるため、ユーザには直接表示されません。
次の節では、各標準ログ ファイルについて詳しく説明しています。
サーバ ログには、サーバの起動と停止、新しいアプリケーションのデプロイメント、1 つまたは複数のサブシステムの障害などのイベントに関する情報が記録されます。サーバ ログ ファイルのコードの例を次に示します。
####<Nov 13, 2003 3:59:44 PM EST> <Notice> <WebLogicServer> <MyComputer>
<cgServer> <main> <<WLS Kernel>> <> <BEA-000327> <Starting WebLogic Admin
Server "cgServer" for domain "sample">
#####<Nov 13, 2003 3:59:44 PM EST> <Info> <WebLogicServer> <MyComputer>
<cgServer> <main> <<WLS Kernel>> <> <BEA-000214> <WebLogic Server "cgServer"
version:
WebLogic Server 8.1 SP2 Tue Oct 21 22:57:26 PDT 2003 303940
WebLogic XMLX Module 8.1 SP2 Tue Oct 21 22:57:26 PDT 2003 303940
...
####<Nov 18, 2003 4:01:46 PM EST> <Info> <Management> <MyComputer>
<cgServer> <main> <<WLS Kernel>> <> <BEA-141187> <Java system properties
are defined as follows:
...
java.home = k:\bea\JDK141~2\jre
java.io.tmpdir = M:\Temp\2\
java.runtime.name = Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition
java.runtime.version = 1.4.1_05-b01
java.security.policy = k:bea\WEBLOG~1\server\lib\weblogic.policy
java.specification.name = Java Platform API Specification
java.specification.vendor = Sun Microsystems Inc.
java.specification.version = 1.4
javax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass =
weblogic.iiop.PortableRemoteObjectDelegateImpl
...
####<Nov 19, 2003 3:54:38 PM EST> <Warning> <EJB> <MyComputer> <cgServer>
<main> <<WLS Kernel>> <> <BEA-010061> <The Message-Driven EJB:
ProcessTrackingEventErrorListener is unable to connect to the JMS
destination: wli.internal.tracking.buffer_error.The Error was:
[EJB:011010] The JMS destination with the JNDI name:
wli.internal.tracking.buffer_error could not be found.Please ensure that
the JNDI name in the weblogic-ejb-jar.xml is correct, and the JMS
destination has been deployed.>
####<Nov 18, 2003 4:20:27 PM EST> <Error> <WLW> <MyComputer> <cgServer>
<ExecuteThread: '14' for queue: 'weblogic.kernel.Default'> <<anonymous>>
<BEA1-0096EDCD7454B16BE9F2> <000000> <Process Tracking init failed for: /test6/stress/StressProcess.jpd
javax.transaction.TransactionRolledbackException: Error in ejbCreate::
javax.ejb.CreateException: [WLI-Core:484042]ProcessTracking failed to
initialize the buffer.javax.naming.NameNotFoundException: While trying to
lookup 'wli.internal.instance.info.buffer' didn't find subcontext
'instance' Resolved wli.internal; remaining name 'instance/info/buffer'
at weblogic.jndi.internal.BasicNamingNode.newNameNotFoundException(BasicNamingNode.java:858)...>
このように、WebLogic Server インスタンスによってメッセージがログ ファイルに記述されるときには必ず、最初の行は ####
で始まり、その後に <> の記号で囲まれたメッセージ属性が続きます。このログの例の内容を番号順に要約すると次のようになります。
次の表は、サーバ ログに値を格納するメッセージ属性の概要を示しています。
メッセージ属性と有効な重大度のレベルの詳細については、次の URL にある WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「サーバ ログ」の「WebLogic Server のログ メッセージとログ ファイル」を参照してください。http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/logging.html
デフォルトでは、すべての WebLogic Server インスタンスにサーバ ログが保持されます。このログは、サーバ ルート ディレクトリの次のファイルに書き込まれます。server-name
/
server-name
.log
サーバ ログ ファイルの場所やその他の設定をコンフィグレーションするには、WebLogic Server Administration Console を起動し、[サーバ
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/domain_server_logging_server.html
サーバ ログを表示するには、WebLogic Server Administration Console かテキスト エディタを使用します。
サーバ ログの表示および使用方法の詳細については、次の URL にある WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「サーバ ログ」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/logging.html
メッセージをローカルのサーバ ログ ファイルに記述する以外に、ロギング サービスのコンフィグレーションによって、複数のサーバ インスタンスで生成されたメッセージを 1 つのドメイン全体のメッセージ ログに収集できます。このドメイン ログにより、ドメインの全体のステータスを 1 つのファイルでモニタまたはアーカイブできます。
ドメイン ログに記述されるメッセージの形式は、「サーバ ログ」に記載されているサーバ ログの形式に類似しています。
各 WebLogic Server インスタンスがドメイン ログに送信するメッセージはすべて、デフォルトで重大度が ERROR
以上のメッセージです。ドメイン ログはデフォルトで、サーバ ルート ディレクトリの wl-domain.log
ファイルに書き込まれます。
ドメイン ログを表示するには、WebLogic Server Administration Console かテキスト エディタを使用します。
ドメイン ログの表示および使用方法の詳細については、次の URL にある WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「サーバ ログ」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/logging.html
WebLogic Server インスタンスはすべて、そのメッセージのサブセットを標準出力および標準エラーに送信します。状況によっては、ログ ファイルに記録されない、メモリ不足エラーなどの JVM エラーに関する重要な情報が標準出力および標準エラーに記録される場合があります。
標準出力および標準エラーに書き込まれるメッセージの形式は、「サーバ ログ」に記載されているサーバ ログの形式に類似しています。ただし、WebLogic Server インスタンスがメッセージを標準出力に書き込む場合、その出力には、####
プレフィックスや、メッセージ属性であるサーバ名、マシン名、スレッド ID、ユーザ ID フィールドなどが含まれません。「サーバ ログ」に記載されているサーバ ログ サンプルのメッセージが標準出力に出力されると次のようになります。
<Nov 13, 2003 3:59:44 PM EST> <Notice> <WebLogicServer> <BEA-000327>
<Starting WebLogic Admin Server "cgServer" for domain "sample">
サーバ インスタンスによって標準出力に書き込まれるメッセージのタイプを指定するには、WebLogic Server Administration Console で、[サーバ
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/domain_server_logging_server.html
標準出力および標準エラー メッセージを表示するには、デフォルトでサーバ インスタンスを実行しているシェルを使用できます。
注意 : ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動した場合、そのサーバ インスタンスの標準エラーはノード マネージャからファイルにリダイレクトされます。その場合、管理対象サーバの標準エラーを表示するには、[ドメイン
標準出力および標準エラーの表示および使用方法の詳細については、次の URL にある WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「サーバ ログ」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/logging.html
HTTP アクセス ログには、すべての HTTP リクエストが記録されます。HTTP アクセス ログのコードの例を次に示します。
127.0.0.1 - john [17/Nov/2003:16:26:51 -0500] "GET /e2ePortalProject/Controller.jpf HTTP/1.1" 200 805
127.0.0.1 - - [18/Nov/2003:16:36:07 -0500] "GET /sampleTool/PropertySetWS HTTP/1.1" 401 1526
このメッセージは、HTTP GET 処理などの各 HTTP アクセス リクエストに関するステータス情報を示しています。次の表に、HTTP アクセス ログに値を格納するメッセージ属性についてまとめています。
上の例のステータス コード 200
は、リクエストが受け入れられたことを示しています。ステータス コードが 401
の場合は、リクエストが認証されていないことを示します。HTTP ステータス コードの詳細については、次の URL にある W3C (World Wide Web Consortium) の「Hypertext Transfer Protocol」(英語版) の HTTP/1.1 機能の仕様を参照してください。
デフォルトでは、WebLogic Server インスタンスごとに HTTP アクセス ログが保持されます。このログはサーバ ルート ディレクトリにあるファイル logs/access.log
に書き込まれます。
HTTP アクセス ログ ファイルやその他の設定をコンフィグレーションするには、WebLogic Server Administration Console を起動し、[サーバ
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/domain_server_logging_http.html
HTTP アクセス ログの詳細については、次の URL にある『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server の Web サーバ機能のコンフィグレーション」の「HTTP アクセス ログの設定」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/adminguide/web_server.html
WebLogic Workshop では、WebLogic Workshop の実行時ソフトウェアおよびアプリケーションに関連するステータスとエラー メッセージを記録する一連のログ ファイルが生成されます。
WebLogic Workshop ログ ファイルのコードの例を次に示します。
04 Nov 2003 16:30:11,620 INFO e2ePortal : ConversationID=null;
Protocol=java-call; URI=/e2ePortalProject/joindb/UsersDBControl.jcx;
Method=lookupUser; Phase=none; Callback=null
WebLogic Workshop は、Apache Foundation の Jakarta プロジェクトによって開発された log4j Java ロギング機能を使用します。Log4j では、ロガー、アペンダ、レイアウトの 3 つのコンポーネントを定義します。これらのコンポーネントにより、メッセージのタイプとレベルに応じてメッセージを記録し、ファイルの場所を指定し、メッセージの形式を指定できます。log4j の詳細については、次の URL にある Apache Jakarta プロジェクトの Web サイトを参照してください。
http://jakarta.apache.org/log4j/docs/index.html
WebLogic Workshop で生成されるログ ファイルを次の表に定義しています。
|
|
WebLogic Workshop のログ ファイルは、デフォルトではサーバ ルート ディレクトリに書き込まれます。
WebLogic Workshop ログ ファイルをコンフィグレーションするには、BEA_HOME
/weblogic81/common/lib
にある workshopLogCfg.xml
log4j コンフィグレーション ファイルを編集します。デフォルトのコンフィグレーションの場所は、log4j.configuration
Java プロパティを使用してオーバーライドできます。たとえば、WebLogic Server の起動に使用するコマンドラインで、次のようなコマンドライン引数を指定できます。
-Dlog4j.configuration=
path-to-config-file
.
WebLogic Workshop ログの詳細については、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「workshopLogCfg.xml コンフィグレーション ファイル」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/workshop/
reference/configfiles/con_knexLogCfg_xml_ConfigurationFile.html
組み込み LDAP サーバは、WebLogic 認証、許可、資格マッピング、およびロール マッピング プロバイダのデフォルトのセキュリティ プロバイダ データベースです。このデータベースには、ユーザ、グループ、グループ メンバシップ、セキュリティ ロール、セキュリティ ポリシー、資格マッピングに関する情報などが格納されます。
組み込み LDAP サーバは、その実行に関するステータスとエラー メッセージを記録する一連のログ ファイルを生成します。組み込み LDAP ログ ファイルのコードの例を次に示します。
[01/Apr/2003 15:15:42 EST] INFO - LDAPServer: VDE Engine Starting
[01/Apr/2003 15:15:42 EST] DEBUG - ACLChecker: Root User is: cn=Admin
[01/Apr/2003 15:15:42 EST] INFO - BackendHandler: Initializing Adapters
次の表は、組み込み LDAP ログに値を格納するメッセージ属性の概要を示しています。
次の表に、デフォルトで生成される組み込み LDAP ログを示します。
組み込み LDAP ログ ファイルは、サーバ ルート ディレクトリのディレクトリ server-name
/ldap/log
に作成されます。
組み込み LDAP の詳細については、次の URL にある『WebLogic Security の管理』の「組み込み LDAP サーバの管理」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/secmanage/ldap.html
ノード マネージャは、リモートの WebLogic Server インスタンスを起動、停止、再起動、およびモニタできる WebLogic Server に付属する Java プログラムです。ノード マネージャは実行中に、次のコンポーネントのログ ファイルを生成します。
WL_HOME
/common/nodemanager/NodeManagerLogs/NodeManagerInternal
ディレクトリに書き込まれ、nm_hostname_
date-time
.log
という名前が付けられます。この date-time
はノード マネージャが起動した日時を示します。注意 : ノード マネージャは起動するたびに新しいログ ファイルを作成するため、定期的に NodeManagerLogs
サブディレクトリを削除して古いログ ファイルに使用されている領域を回収する必要があります。
WL_HOME
/common/nodemanager/NodeManagerLogs/
domain_serverName
ディレクトリに書き込まれます。この domain_serverName
はドメインと管理対象サーバの名前を示します。NodeManagerLogs
ディレクトリには、マシン上のノード マネージャ プロセスによって起動された管理対象サーバごとに 1 つのサブディレクトリが作成されます。 サーバの標準出力および標準エラー メッセージと、特定の管理対象サーバのノード マネージャ ログ メッセージを表示するには、WebLogic Server Administration Console で、[サーバ
WL_HOME
/common/nodemanager/NodeManagerLogs/NodeManagerClientLogs
ディレクトリに書き込まれます。NodeManagerClientLogs
ディレクトリには、マシン上のノード マネージャ プロセスによって起動された管理対象サーバごとに 1 つのサブディレクトリが作成されます。ログ ファイルの名前には、アクションが試行された時間を示すタイムスタンプが含まれます。 ノード マネージャ ログ ファイルの詳細については、次の URL にある『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「ノード マネージャのコンフィグレーション、起動、および停止」の「ノード マネージャのトラブルシューティング」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/adminguide/confignodemgr.html
JDBC ログには、JDBC に関連するすべてのアクティビティが記録されます。JDBC ログ ファイルのコードの例を次に示します。
DRVR OPER Enabled logging (moduleMask 0x0fffffff, categoryMask 0x0000008f)
DRVR OPER OracleResultSetImpl.getString(columnIndex=1)
DRVR OPER OracleConnection.getTransactionIsolation() returned 2
DRVR OPER OracleConnection.getDefaultFixedString() returning false
DRVR SQLS SQL: "SELECT 1 FROM DUAL"
DRVR SQLS Input SQL: "SELECT 1 FROM DUAL"
JDBC ログ ファイルは JDBC ドライバによって生成されます。JDBC ログ メッセージ属性の詳細については、該当する JDBC ドライバのドキュメントを参照してください。
デフォルトでは、JDBC ロギングは無効化されます。有効にした場合、JDBC ログはデフォルトでサーバ ルート ディレクトリのファイル server-name
/jdbc.log
に書き込まれます。
JDBC ログを有効化し、その場所をコンフィグレーションするには、WebLogic Server Administration Console の [サーバ
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/domain_server_logging_jdbc.html
JDBC および JDBC ログの詳細については、次の URL にある WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「JDBC」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/jdbc.html
PointBase は、WebLogic Server と共にインストールされるデフォルトのデータベース管理システムです。PointBase サーバが起動すると、ログ メッセージはデフォルトでサーバ ルート ディレクトリのログ ファイル pointbase/log/pointbase.log
にリダイレクトされます。ロギング機能は PointBase パラメータを使用すると設定できます。詳細については、次の URL にある「PointBase System Guide」(PDF) を参照してください。
http://e-docs.bea.com/wls/docs81/pdf/pbsystem.pdf
Oracle などの他のデータベース管理ツールにも同様のログ ファイルが生成されます。サードパーティのデータベース管理ツールにロギング サービスをコンフィグレーションする詳細については、該当するサードパーティのドキュメントを参照してください。
WebLogic Platform には、ログ ファイルに記録される情報を活かした便利なデバッグおよび監査ログ機能が用意されています。この節では、これらの機能の詳細について説明します。
デバッグ機能は、アプリケーション内の低水準のアクティビティに関する詳細情報を記録します。
アプリケーションの開発時には、DEBUG
重大度レベルを使用してデバッグ メッセージをカテゴリに分類し、表示できます。DEBUG
重大度レベルのメッセージは自動的にサーバ ログ ファイルに送信されます。
注意 : 重大度のレベルに基づいてログ メッセージを動的に除外できるサードパーティ ロギング サービスの Log4j とは異なり、WebLogic Server ログには、ユーザのアプリケーションから生成されるすべてのレベルのメッセージが含まれます。
####<Nov 13, 2003 4:40:20 PM EST> <Debug> <HTTP> <MyComputer> <cgServer>
<ExecuteThread: '1' for queue: 'weblogic.socket.Muxer'> <<WLS Kernel>> <>
<BEA-101147> <HttpServer(1188855,null default ctx,cgServer) Found no
context for "/RMwebservice/RMHelloWorld".This request does not match the
context path for any installed Web applications, and there is no default
Web application configured.>
また、WebLogic Server をコンフィグレーションして、デバッグ メッセージを標準出力に送信することもできます。詳細については、次の URL にある Administration Console オンライン ヘルプの「サーバが標準出力に送信するメッセージの指定」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/ConsoleHelp/logging.html#Specifying_Messages_Standard_Out
DEBUG
の重大度レベルの使用時は、ユーザのアプリケーションにデバッグ モードを作成することをお勧めします。詳細については、次の URL にある『WebLogic Server ロギング サービスの使い方』の「WebLogic Server ログへのメッセージの書き込み」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/logging/writing.html
認証と認可に関連した LDAP デバッグ メッセージを表示するには、LDAP_trace.log
という LDAP デバッグ ログを設定します。このログを作成するには、config.xml
ファイルを開き、<Server>
タグの定義に次の行を追加します。
<ServerDebug DebugSecurityAtn="true" DebugSecurityAtz="true" DebugEmbeddedLDAPLogLevel="
n
" Name="myserver"/>
この変更を反映するには、管理サーバ、および必要に応じて、LDAP デバッグ メッセージを記録している管理対象サーバを再起動する必要があります。
config.xml
ファイルの更新の詳細については、次の URL にある『コンフィグレーション リファレンス』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html
監査機能により、否認防止の目的で処理要求とその要求の結果を収集、保存、および配布することで、電子的な監査証跡を生成できます。WebLogic 監査プロバイダまたはカスタム監査プロバイダをセキュリティ レルムでコンフィグレーションできます。
注意 : デフォルトのセキュリティ レルム (myrealm
) には事前にコンフィグレーションされている監査プロバイダはありません。
次の表には、WebLogic 監査プロバイダによってログに記録されるイベントが示されています。
WebLogic 監査プロバイダは、すべての監査情報を WL_HOME
/
yourdomain
/
yourserver
/DefaultAuditRecorder.log
に保存します。セキュリティ レルムごとに異なる監査プロバイダがコンフィグレーションされていても、各サーバは監査データをそのサーバ ディレクトリにある専用のログ ファイルに書き込みます。
WebLogic 監査プロバイダとカスタム監査プロバイダのコンフィグレーションの詳細については、次の URL にある『WebLogic Security の管理』の「セキュリティ プロバイダのコンフィグレーション」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/secmanage/providers.html
管理タスクには、次の表に示されている方法を使用して自動化できるものがあります。
|
||
|
||
|
||
|
||
|
||
|
||
|
ドメインは、開発環境とプロダクション環境のどちらでも起動できます。
開発環境とプロダクション環境の違いについては、次の URL にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「コンフィグレーションの起動モードの相違点」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/newdom.html#devprod
ドメインを開発環境からプロダクション環境に移行するには、いくつかの手順を実行する必要があります。詳細については、以下を参照してください。
ドメインをプロダクション環境に移行する場合には、次のデプロイメントに関する留意事項を考慮してください。