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Oracle Rdb for OpenVMS Oracle RMUリファレンス・マニュアル
リリース7.2
E06177-01
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1.62.1 RMU Show After_Journalコマンド

Aij_Options修飾子で必要な形式でアフター・イメージ・ジャーナル構成を表示します。Aij_Options修飾子は、RMU Copy_Database、RMU Move_Area、RMU Restore、RMU Restore Only_RootおよびRMU Set After_Journalコマンドで使用できます。また、このコマンドでは、オプションとして、RDM$AIJ_BACKUP_SEQNO、RDM$AIJ_COUNT、RDM$AIJ_CURRENT_SEQNO、RDM$AIJ_ENDOFFILE、RDM$AIJ_FULLNESS、RDM$AIJ_LAST_SEQNO、RDM$AIJ_NEXT_SEQNOおよびRDM$AIJ_SEQNOグローバル・プロセス・シンボルを初期化できます。

注意

Oracle Rdbリリース6.0よりも前では、.aij指定を表示する機能は、Rdbalter Display Rootコマンドで提供されていました。現在、Rdbalter Display Rootコマンドではこの機能は提供されません。


形式



説明

RMU Show After_Journalコマンドの出力は、「図1-1」に示す形式で表示されます。これは、RMU Copy_Database、Move_AreaおよびRestoreコマンドのAij_Options修飾子で必要な形式です。RMU Show After_Journalコマンドを発行すると、表示される項目が「図1-1」よりも少ないことがあります。一部のオプションは、アフター・イメージ・ジャーナル・ファイル構成を作成(たとえば、RMU Set After_Journalコマンドを使用)したときに指定しないかぎり表示されません。

図1-1 RMU Show After_Journalコマンドの出力


Show After_Journalコマンドの出力をRMU Copy_Database、Move_AreaおよびRestoreコマンドのAij_Options修飾子のテンプレートとして使用するときは、構文について次の点に注意してください。

句とオプションには次の意味があります。


コマンドのパラメータ

root-file-spec

アフター・イメージ・ジャーナル構成を表示するデータベースのルート・ファイル指定。

コマンドの修飾子

Backup_Context

Nobackup_Context

Backup_Context修飾子は、DCL SET SYMBOL/SCOPE=(NOLOCAL, NOGLOBAL)コマンドを発行していない場合に、次のシンボルを初期化することを指定します。

Nobackup_Context修飾子は、それよりも前にあるシンボルを初期化しないことを指定します。

Nobackup_Context修飾子がデフォルトです。

これらのシンボルは、対応する値は数値ですが、整数シンボルではなく文字列シンボルである点に注意してください。そのため、これらのシンボルに対して算術演算を実行すると、予期しない結果になります。

これらのシンボルで算術演算を実行する必要がある場合は、まずOpenVMS F$INTEGER字句解析関数を使用して文字列シンボル値を数値シンボル値に変換します。次に例を示します。


$ SEQNO_RANGE = F$INTEGER(RDB$AIJ_LAST_SEQNO) - F$INTEGER(RDB$AIJ_NEXT_SEQNO)

Output[=file-name]

出力の送信先ファイル名を指定します。デフォルトはSYS$OUTPUTです。ファイル名のみを指定した場合、デフォルトの出力ファイル拡張子は.lisになります。

使用上の注意


例1

次の例では、1つのジャーナルが使用可能な場合、すなわち拡張可能なジャーナル処理が使用される場合の、RMU Show After_Journalコマンドの出力が表示されます。コメント行がRMU Show After_Journalコマンドによって生成され、追加される.aijファイルの詳細ファイル指定が表示されます。次の行には、ユーザーが.aijファイル構成を作成したときに入力した実際のファイル指定が表示されます。この例では、ユーザーは詳細指定を入力していないため、ファイル名のみがコードの非コメント部分に表示されます。


$ RMU/SHOW AFTER_JOURNAL MF_PERSONNEL

JOURNAL IS ENABLED -
    RESERVE 1 -
    ALLOCATION IS 512 -
    EXTENT IS 512 -
    OVERWRITE IS DISABLED -
    SHUTDOWN_TIMEOUT IS 60 -
    NOTIFY IS DISABLED -
    BACKUPS ARE MANUAL -
    CACHE IS DISABLED
ADD JOURNAL AIJ_ONE -
! FILE USER2:[JOURNALONE]AIJ1.AIJ;1
    FILE AIJ1.AIJ -
    BACKUP DISK1:[BACKUP_AIJ]AIJ1BCK.AIJ; -
    EDIT_STRING IS (SEQUENCE)
    ALLOCATION IS 512

例2

次の例では、2つのジャーナル・ファイルが有効、すなわち固定サイズのジャーナル処理が使用される場合の、RMU Show After_Journalコマンドの出力が表示されます。この例では、ユーザーが.aijファイル構成を作成したときに.aijファイルの詳細ファイル指定を入力しています。このため、コメント行とその下の行はファイル・バージョンを除いて同一です。


$ RMU/SHOW AFTER_JOURNAL MF_PERSONNEL

JOURNAL IS ENABLED -
    RESERVE 2 -
    ALLOCATION IS 512 -
    EXTENT IS 512 -
    OVERWRITE IS DISABLED -
    SHUTDOWN_TIMEOUT IS 60 -
    NOTIFY IS DISABLED -
    BACKUPS ARE MANUAL -
    CACHE IS DISABLED
ADD JOURNAL AIJ_ONE.AIJ -
! FILE DISK2:[AIJ]AIJ1.AIJ;1
    FILE DISK2:[AIJ]AIJ1.AIJ -
    BACKUP DISK1:[BACKUP_AIJ]AIJ1BCK.AIJ; -
    EDIT_STRING IS (SEQUENCE)
    ALLOCATION IS 512
ADD JOURNAL AIJ_TWO.AIJ -
! FILE DISK3:[AIJTWO]AIJ2.AIJ;1
    FILE DISK3:[AIJTWO]AIJ2.AIJ -
    BACKUP DISK1:[BACKUP_AIJ]AIJ2BCK.AIJ; -
    EDIT_STRING IS (SEQUENCE)
     ALLOCATION IS 512

例3

次の例は、RMU Show After_Journalコマンドを使用して、RMU Backupコマンドの実行前後における.aij順序番号のシンボリック名の設定を表示します。


$ RMU/SHOW AFTER_JOURNAL/BACKUP_CONTEXT MF_PERSONNEL

JOURNAL IS ENABLED -
    RESERVE 4 -
    ALLOCATION IS 512 -
    EXTENT IS 512 -
    OVERWRITE IS DISABLED -
    SHUTDOWN_TIMEOUT IS 60 -
    NOTIFY IS DISABLED -
    BACKUPS ARE MANUAL -
    CACHE IS DISABLED
ADD JOURNAL AIJ2 -
! FILE DISK2:[DB]AIJ_TWO;1
    FILE DISK2:[DB]AIJ_TWO -
    ALLOCATION IS 512
ADD JOURNAL AIJ3 -
! FILE DISK3:[DB]AIJ_THREE;1
    FILE DISK3:[DB]AIJ_THREE -
    ALLOCATION IS 512
$ SHOW SYMBOL RDM$AIJ*
  RDM$AIJ_COUNT == "2"
  RDM$AIJ_CURRENT_SEQNO == "0"
  RDM$AIJ_ENDOFFILE == "1"
  RDM$AIJ_FULLNESS == "0"
  RDM$AIJ_LAST_SEQNO = "-1"
  RDM$AIJ_NEXT_SEQNO = "0"
$ RMU/BACKUP/AFTER MF_PERSONNEL AIJ_TWO, AIJ_THREE

%RMU-I-LOGBCKAIJ, backing up after-image journal RDM$JOURNAL
%RMU-I-AIJBCKSEQ, backing up current after-image journal sequence
 number 0
$ RMU/SHOW AFTER_JOURNAL/BACKUP_CONTEXT MF_PERSONNEL
   .
   .
   .

$ SHOW SYMBOL RDM$AIJ*
  RDM$AIJ_BACKUP_SEQNO == "-1"
  RDM$AIJ_COUNT == "2"
  RDM$AIJ_CURRENT_SEQNO = "1"
  RDM$AIJ_ENDOFFILE == "1"
  RDM$AIJ_FULLNESS == "0"
  RDM$AIJ_LAST_SEQNO = "0"
  RDM$AIJ_NEXT_SEQNO = "1"
  RDM$AIJ_SEQNO == "-1"