用途
opendoor
コマンドは、テープ・ライブラリのインポート/エクスポート・ドアを開く場合に使用します。このコマンドが有効なのは、それがサポートされているライブラリに対してのみです。
インポート/エクスポート・ドアは、オペレータがライブラリの内部および外部にテープを移動する際に使用する装置です。importvolコマンドによる、ライブラリの内部スロットへのボリュームの移動、およびexportvolコマンドによるライブラリ外へのボリュームの移動が可能になります。このプロセスの実行中はライブラリ自体は開かないため、再インベントリは不要です。
前提条件
opendoor
コマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)権を備えている必要があります。
構文
opendoor::=
open•door [ --library/-L libraryname ]
意味
インポート/エクスポート・ドアを開くライブラリの名前を指定します。ライブラリ名を指定しない場合は、library変数を設定する必要があります。
例
例2-100では、ライブラリlib1
のインポート/エクスポート・ドアを開きます。
例2-100 インポート/エクスポート・ドアの開放
ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: vacant in 2: volume VOL000001, barcode ADE201, oid 102, 48319392 kb remaining in 3: vacant in 4: vacant in iee1: barcode ADE203, oid 114, 47725344 kb remaining, lastse 4 in iee2: volume VOL000002, barcode ADE204, oid 110, 47670368 kb remaining, lastse 1 in iee3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 47725600 kb remaining, content manages reuse, lastse 3 in dte: vacant ob> opendoor --library lib1