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型付きバッファを使用してデータをパッケージ化する
BEA Tuxedo アプリケーションでは、クライアントとサーバとの間でデータを送信するために、型付きバッファが使用されます。型付きバッファのメカニズムにより、アプリケーション・プログラマは、アプリケーションのクライアント側およびサーバ側で稼動中のマシンのデータ表現スキーマを意識せずにデータを転送することができます。
ドメイン・ゲートウェイは、異なるマシン表現を持つワークステーション、BEA Tuxedo マシン、およびリモート・ドメインから送信される要求を受信し、処理できます。型付きバッファのスイッチは、サービス要求に付属するデータを復号化します。管理者は、適切なアプリケーション用の型付きバッファのスイッチを定義する必要があります。
データ依存型ルーティングは、指定した条件に一致するデータ内のフィールドに基づいて実行されます。ただし、データが符号化されると、データの内容を判別できず、データを正しくルーティングできません。さらに、ドメイン・ゲートウェイは、次の理由により、データの内容を知る必要があります。
したがって、ドメイン・ゲートウェイは、符号化されたサービス要求を受信すると、常にそれを復号化しようとします。
OSI 用語では、抽象構文 (データの構造) と転送構文 (データ転送に使用する特定の符号化) を明確に区別します。各型付きバッファでは、特定のデータ構造 (抽象構文) と、そのデータ構造を特定の転送構文 (たとえば XDR) にマッピングするのに必要な符号化規則 (型付きバッファの動作) を暗黙的に定義します。
BEA Tuxedo システムには、定義済みのバッファ型 (STRING、CARRAY、FML、FML32、VIEW、VIEW32、X_C_TYPE、X_OCTET、X_COMMON、および XML) と、これらの型を XDR 転送構文にマッピングするための符号化規則が用意されています。
注記 バッファ型をカスタマイズするには、TUXDIR/lib/tmtypesw.c 内の tm_typesw 配列にインスタンスを追加し (tuxtypes(5) と typesw(5) を参照)、新しいバッファ型用のルーチンを指定します (buffer(3c) を参照)。
関連項目
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