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Domains 環境でのフェイルオーバーとフェイルバックを設定する

Domains 環境では、2 種類のフェイルオーバーを実行できます。つまり、リンク・レベルのフェイルオーバーと Domains レベルのフェイルオーバーです。この節では、これらについて説明します。

使用中のドメインでフェイルオーバーとフェイルバックの機能を有効にするには、まず Domains コンフィギュレーション・ファイルで、この機能がサポートされるように設定する必要があります。

Domains コンフィギュレーション・ファイルの詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の DMCONFIG(5) を参照してください。

リンク・レベルのフェイルオーバーをサポートするよう Domains をコンフィギュレーションする

リンク・レベルのフェイルオーバーとは、プライマリ・リンクが失敗したときに、代替のネットワーク・リンクをアクティブにするメカニズムです。リンク・レベルのフェイルオーバーを使用するには、プライマリ・ゲートウェイと代替ゲートウェイを異なるリモート・ドメインに常駐させる (つまり、ゲートウェイのミラーリングを使用する) 必要があります。現在、リンク・レベルのフェイルオーバーでは、同一のゲートウェイに対する複数の代替リンクはサポートされていません。

リンク・レベルのフェイルオーバーをインプリメントするには、次のように、Domains コンフィギュレーション・ファイル (DMCONFIG) の DM_TDOMAINS セクションで指定します。

*DM_TDOMAINS
RDOM1 NWADDR=//addr1:0
RDOM1 NWADDR=//addr2:0

最初のエントリは、リモート・ドメイン RDOM1 に対するプライマリ・ネットワーク・リンクを示しています。2 番目のエントリは、代替リンクを示しています。

リンク・レベルのフェイルバックは手動で行います。プライマリ・リンクが復元されると、管理者は代替リンクを手動で解除する必要があります。代替リンクを手動で解除すると、処理中の要求がエラーになり、プライマリ・リンクで新規トラフィックが再開される場合があります。

注記 ゲートウェイのミラーリングの詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の DMCONFIG(5) を参照してください。

Domains レベルのフェイルオーバーとフェイルバックを設定する

Domains レベルのフェイルオーバーとは、プライマリ・リモート・ドメインで障害が検出されたときに、要求を代替リモート・ドメインに転送するメカニズムです。プライマリ・リモート・ドメインが復元されると、処理はプライマリ・リモート・ドメインに戻されます。

このフェイルオーバーとフェイルバックのレベルは、Dynamic Status に依存します。Domains レベルのフェイルオーバーとフェイルバックを有効にするには、CONNECTION_POLICYON_STARTUP または INCOMING_ONLY に設定してください。

Domains レベルのフェイルオーバーとフェイルバックでは、ネットワーク接続が確立されているリモート・ドメインはアクセス可能と定義され、ネットワーク接続が確立されていないリモート・ドメインはアクセス不可能と定義されます。

Domains レベルのフェイルオーバーとフェイルバックの前提条件

Domains レベルのフェイルバックを使用するには、CONNECTION_POLICY パラメータの値として ON_STARTUP または INCOMING_ONLY を指定します。

ON_DEMAND は、Domains レベルのフェイルバックには不適当です。この接続方針では、リモート・ドメインが常に有効であると見なされるためです。ON_STARTUP または INCOMING_ONLY を接続方法として指定しない場合、サーバは RDOM パラメータで指定した代替のリモート・ドメインに処理を転送できません。

注記 ネットワーク接続が確立されているリモート・ドメインはアクセス可能です。ネットワーク接続が確立されていないリモート・ドメインはアクセス不可能です。

フェイルオーバーをサポートするよう Domains をコンフィギュレーションする

フェイルオーバーをサポートするには、Domains コンフィギュレーション・ファイルで、特定のサービスを実行するリモート・ドメインのリストを指定する必要があります。特に、DM_REMOTE_SERVICES セクションで、RDOM パラメータの値などのリストを指定する必要があります。次のように、代替のドメインを指定することもできます。

RDOM=identifier_1, identifier_2, identifier_3

3 つのリモート・ドメイン (R1 (プライマリ・リモート・ドメイン)、R2、および R3) から TOUPPERTOUPPER2 のサービスを利用することができるとします。Domains コンフィギュレーション・ファイルに次のエントリを追加します。

*DM_REMOTE_SERVICES
DEFAULT:RDOM=R1, R2, R3
TOUPPER
TOUPPER2

フェイルバックをサポートするよう Domains をコンフィギュレーションする

プライマリ・リモート・ドメインへのネットワーク接続が再び確立されると、フェイルバックが発生します。フェイルバックは、次の原因によって発生します。

注記 自動再接続では、接続の再試行をオンに設定してください (指定例 : MAXRETRY>0)

 

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