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ネットワーク・データの圧縮
BEA Tuxedo システムでは、アプリケーションのプロセス間で送信されるデータを圧縮できます。データ圧縮は便利な機能であり、特に、大規模なコンフィギュレーションを運用する場合に重要です。データ圧縮は、同じマシン上でメッセージの送受信を行う場合 (ローカル・データ圧縮)、または異なるマシン間でメッセージの送受信を行う場合 (リモート・データ圧縮) に使用できます。データ圧縮には次の利点があります。
圧縮レベルの設定
データ圧縮を使用するには、コンフィギュレーション・ファイルの MACHINES セクションの CMPLIMIT パラメータを次のように設定する必要があります。
CMPLIMIT=string_value1[,string_value2]
このパラメータの文字列値には、リモート・プロセス (string_value1) およびローカル・プロセス (string_value2) で処理されるメッセージのサイズのしきい値を指定します。必須パラメータは最初の文字列値 (string_value1) のみです。どちらの文字列も、デフォルトは MAXLONG パラメータの値です。
TMCMPPRFM パラメータを設定して、圧縮と CPU のパフォーマンスとのバランスを調整することもできます。 圧縮レベルを高くすると、圧縮速度は下がりますがネットワーク帯域幅を効率的に利用できます。 圧縮レベルを低くすると、圧縮速度は上がり、CPU 使用率を節約できます。
圧縮レベルを指定するには、次の手順に従います。
圧縮レベルの最低値 1 を指定すると、圧縮は最も早い速度で行われます。圧縮レベルの最高値 9 を指定すると、圧縮は最も遅い速度で行われます。つまり、低い数値が指定されると、圧縮ルーチンの処理速度は速くなります。
TMCMPPRFM 変数の設定方法の詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』のtuxenv(5)を参照してください。
データ圧縮のしきい値の選択
メッセージに対して圧縮のしきい値を指定することができます。つまり、指定したしきい値を超えるメッセージは圧縮されます。圧縮のしきい値を指定するには、CMPLIMIT パラメータを設定します。設定の手順については、「圧縮レベルの設定」 を参照してください。
データ圧縮のしきい値を選択する場合は、次の基準を参考にしてください。
ローカル・データ圧縮の場合、アプリケーション内の各マシンに対して、異なるしきい値を割り当てることができます。このような場合は、常に各マシンに対して下限値を選択する必要があります。
注記 IPC キューのブロッキングにより、タイムアウトとメッセージの破棄が頻繁に発生する高トラフィックのアプリケーションでは、ローカル圧縮が常に行われるように設定し、IPC のキューイング・サブシステム上のアプリケーションからの要求を少なくすることができます。
圧縮方法は転送されるデータの種類によって異なるため、環境に応じた最適な設定を行うことをお勧めします。
関連項目
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