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ルーティングをサポートするためのドメイン・ゲートウェイ・コンフィギュレーション・ファイルの変更

ドメイン・ゲートウェイ・コンフィギュレーションに関するすべての情報は、バイナリ形式の BDMCONFIG ファイルに格納されています。このファイルは、まず DMCONFIG というテキスト形式のコンフィギュレーション・ファイルを作成し、次にバイナリ形式の BDMCONFIG にコンパイルして作成します。コンパイル済みの BDMCONFIG ファイルは、実行中のシステムで dmadmin(1) コマンドを使用して更新できます。BEA Tuxedo のマニュアルでは、これらのコンフィギュレーション・ファイルを DMCONFIG および BDMCONFIG と呼んでいますが、任意の名前を付けることもできます。

Domains 機能を追加する各 BEA Tuxedo アプリケーションには、BDMCONFIG ファイルを 1 つ作成する必要があります。BDMCONFIG ファイルへのアクセスは、Domains 管理サーバである DMADM(5) から行います。ゲートウェイ・グループが起動されると、ゲートウェイ管理サーバである GWADM(5) は、そのグループに必要なコンフィギュレーションのコピーを DMADM サーバに要求します。また、GWADM サーバと DMADM サーバは、コンフィギュレーションにおける実行時の変更が、対応するドメイン・ゲートウェイ・グループに反映されるようにします。

注記 DMCONFIG ファイルの詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の DMCONFIG(5) を参照してください。

DMCONFIG の ROUTING セクションのパラメータ

DM_ROUTING セクションでは、型付きバッファである FMLXMLVIEWX_C_TYPE、および X_COMMON を使用したサービス要求のデータ依存型ルーティングに関する情報を提供します。DM_ROUTING セクション内にある各行の形式は次のとおりです。

CRITERION_NAME required_parameters

CRITERION_NAME は、SERVICES セクションで指定されたルーティング・エントリの名前です。CRITERION_NAME の値は、15 文字以内の文字列でなければなりません。

次の表は、DM_ROUTING セクションのパラメータの説明です。

パラメータ

説明

FIELD (オプション)

ルーティング・フィールドの名前を指定します。値は、FML バッファ、XML の要素または要素の属性、FML フィールド・テーブルで指定された VIEW フィールド名 (FLDTBLDIR および FIELDTBLS 環境変数を使用)、FML の VIEW テーブル (VIEWDIR および VIEWFILES 環境変数を使用) のいずれかになります。この情報は、メッセージの送信時に、データ依存型ルーティングに関連するフィールド値を取得するために使用されます。

FML32 バッファ内のフィールドがルーティングに使用される場合は、8191 以下の数値をフィールド番号として指定します。

RANGES (オプション)

ルーティング・フィールドの範囲と関連付けられたリモート・ドメイン名 (RDOM) を指定します。RANGES には、二重引用符で囲まれた文字列を指定します。文字列は、範囲/RDOM のペアをカンマで区切って順番に並べます。

範囲 (range) は、単一の値 (符号付き数値または一重引用符で囲んだ文字列)、または lower - upper (lowerupper は共に符号付き数値または一重引用符で囲んだ文字列) の形式で表します。

lower には、upper 以下の値を設定します。文字列値に一重引用符を埋め込むには、一重引用符の前にバックスラッシュを 2 つ挿入します。たとえば、「O’Brien」は「O\\’Brien」になります。

関連する FIELD のデータ型の最小値を示すには、MIN を使用します。文字列と carray の最小値にはヌル文字列を指定します。文字フィールドの最小値には、0 を指定します。数値の場合、これはフィールドに格納できる最小値です。

関連する FIELD のデータ型の最大値を示すには、MAX を使用します。文字列と carray の最大値には、8 進数値の 255 文字の無限文字列を指定します。文字フィールドの最大値には、単一の 8 進数値の 255 文字を指定します。数値の場合は、数値としてフィールドに格納できる最大値です。したがって、MIN - -5 -5 以下のすべての数を表し、6 - MAX6 以上のすべての数を表します。

範囲 (range) 内のメタキャラクタ * (ワイルドカード) は、既にエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。各エントリでは 1 つのワイルドカードによる範囲指定だけが可能です。* は最後に指定します。続けて範囲を指定すると無視されます。

BUFTYPE (オプション)

BUFTYPE は、このルーティング・エントリを適用できるデータ・バッファのタイプとサブタイプを一覧表示します。有効なタイプは、FMLVIEWX_C_TYPE、および X_COMMON です。FML ではサブタイプは指定されません。それ以外のタイプにはサブタイプが必要です。ただし * は使用できません。タイプとサブタイプのペアのうち、重複するものは同じルーティング基準名として指定できません。タイプとサブタイプのペアが一意の場合、複数のルーティング・エントリは同じ基準名を持つことができます。

単一のルーティング・エントリに複数のバッファ・タイプが指定される場合、各バッファ・タイプに対するルーティング・フィールドのデータ型は同じでなければなりません。フィールド値が設定されていないか (FML バッファの場合)、または特定の範囲と一致しておらず、ワイルドカードの範囲が指定されていない場合、リモート・サービスの実行を要求したアプリケーション・プロセスに対してエラーが返されます。


 

ルーティング・フィールドの説明

ルーティング・フィールドの値には、FML または VIEW でサポートされているデータ型を使用できます。数値の範囲または文字列の範囲も使用できます。文字列、CARRAY、および文字フィールド型の文字列の範囲値には、以下の規則が適用されます。

ルーティングを使用した 5 サイトのドメイン・コンフィギュレーションの例

以下は、2 つのドメインが 5 サイトに分散されているアプリケーションのコンフィギュレーション・ファイルの例です。5 つのサイトは、Central Bank Office と 4 つの支店を示します。4 つの支店のうち、3 つは BEA Tuxedo ドメインに属しています。残りの支店は、別の TP ドメインに属し、そのドメインとの通信には OSI-TP が使用されています。

この例では、Central Bank から見た BEA Tuxedo システムのドメイン・ゲートウェイ・コンフィギュレーション・ファイルを示しています。DM_TDOMAIN セクションは、b01 をミラーリングしたゲートウェイを示しています。

5 サイト用のドメイン・コンフィギュレーション・ファイル

# Central Bank 用の BEA Tuxedo ドメイン・コンフィギュレーション・ファイル。
#
#
*DM_LOCAL_DOMAINS
#
local_domain_name Gateway_Group_name domain_type domain_ID log_device
# [audit log] [blocktime]
# [
log name] [log offset] [log size]
# [
maxrdom] [maxrdtran] [maxtran]
# [
maxdatalen] [security]
# [
tuxconfig] [tuxoffset]

#
#
DEFAULT: SECURITY = NONE
c01 GWGRP = bankg1
TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.CENTRAL01"
DMTLOGDEV = "/usr/apps/bank/DMTLOG"
DMTLOGNAME = "DMTLG_C01"
c02 GWGRP = bankg2
TYPE = OSITP
DOMAINID = "BA.CENTRAL01"
DMTLOGDEV = "/usr/apps/bank/DMTLOG"
DMTLOGNAME = "DMTLG_C02"
NWDEVICE = "OSITP"
URCH = "ABCD"
#
*DM_REMOTE_DOMAINS
#
remote_domain_name domain_type domain_ID
#
b01 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.BANK01"
b02 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.BANK02"
b03 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.BANK03"
b04 TYPE = OSITP
DOMAINID = "BA.BANK04"
URCH = "ABCD"
#
*DM_TDOMAIN
#
#
local_or_remote_domain_name network_address [nwdevice]
#
# Local network addresses
c01 NWADDR = "//newyork.acme.com:65432" NWDEVICE ="/dev/tcp"
c02 NWADDR = "//192.76.7.47:65433" NWDEVICE ="/dev/tcp"
# Remote network addresses:second b01 specifies a mirrored gateway
b01 NWADDR = "//192.11.109.5:1025" NWDEVICE = "/dev/tcp"
b01 NWADDR = "//194.12.110.5:1025" NWDEVICE = "/dev/tcp"
b02 NWADDR = "//dallas.acme.com:65432" NWDEVICE = "/dev/tcp"
b03 NWADDR = "//192.11.109.156:4244" NWDEVICE = "/dev/tcp"
#
*DM_OSITP
#
#
local_or_remote_domain_name apt aeq
# [aet] [acn] [apid] [aeid]
# [
profile]
#
c02 APT = "BA.CENTRAL01"
AEQ = "TUXEDO.R.4.2.1"
AET = "{1.3.15.0.3},{1}"
ACN = "XATMI"
b04 APT = "BA.BANK04"
AEQ = "TUXEDO.R.4.2.1"
AET = "{1.3.15.0.4},{1}"
ACN = "XATMI"
*DM_LOCAL_SERVICES
#
service_name [Local_Domain_name] [access_control] [exported_svcname]
# [
inbuftype] [outbuftype]
#
open_act ACL = branch
close_act ACL = branch
credit
debit
balance
loan LDOM = c02 ACL = loans
*DM_REMOTE_SERVICES
#
service_name [Remote_domain_name] [local_domain_name]
# [
remote_svcname] [routing] [conv]
# [
trantime] [inbuftype] [outbuftype]
#
tlr_add LDOM = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_bal LDOM = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_add RDOM = b04 LDOM = c02 RNAME ="TPSU002"
tlr_bal RDOM = b04 LDOM = c02 RNAME ="TPSU003"
*DM_ROUTING
# routing_criteria field typed_buffer ranges
#
ACCOUNT FIELD = branchid BUFTYPE ="VIEW:account"
RANGES ="MIN - 1000:b01, 1001-3000:b02, *:b03"
*DM_ACCESS_CONTROL
#
acl_name Remote_domain_list
#
branch ACLIST = b01, b02, b03
loans ACLIST = b04

関連項目

 

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