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ワークステーションで BEA Tuxedo システムのクライアントを実行する

開発およびテストが終了したクライアント・プログラムは、ワークステーションに移動でき、ユーザ側で利用可能になります。

ワークステーション・クライアントのディレクトリ構造

次の表は、BEA Tuxedo システムの Workstation コンポーネントをインストールした場合のワークステーション・クライアントのディレクトリ構造を示しています。

UNIX ディレクトリ

Windows ディレクトリ

説明

$APPDIR

%APPDIR%

クライアントの実行可能ファイルが格納されています。 これらの実行可能ファイルは通常、アプリケーション ディレクトリに格納されます。

$TUXDIR/bin

%TUXDIR%¥bin

BEA Tuxedo システムのコマンド群およびシステム・クライアント (wud など) が格納されています。

$TUXDIR/cobinclude


%TUXDIR%¥cobinclude

COBOL プログラムで使用する copylib エントリが格納されています。

$TUXDIR/include

%TUXDIR%¥include

BEA Tuxedo システムのヘッダ・ファイル (atmi.h など) が格納されています。

$TUXDIR/lib

%TUXDIR%¥lib

ランタイム・ライブラリが格納されています。

$TUXDIR/locale/C

%TUXDIR%¥locale¥C

デフォルト・ロケールのメッセージ・カタログ (米国の英語) が格納されています。

$TUXDIR/samples

%TUXDIR%¥samples

サンプル・アプリケーションのサブディレクトリがいくつか格納されています。


 

環境変数を設定する

ワークステーション・クライアントでは、いくつかの環境変数を使用します。 次の表は、ワークステーション・クライアントがアプリケーションに参加しようとするときに、tpinit(3c) または TPINITIALIZE(3cbl) によってチェックされる環境変数を示しています。 これらの環境変数の設定方法については、『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』 の 「ワークステーション・クライアントの設定」 を参照してください。

環境変数

説明

WSINTOPPRE71

BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のソフトウェアを実行しているワークステーション・マシンと、リリース 7.1 より前の BEA Tuxedo アプリケーションを相互運用できるかどうかを指定します。 この変数を Y に設定 (WSINTOPPRE71=Y) すると、相互運用が可能になります。

WSBUFFERS

アプリケーションごとのパケット数。

WSDEVICE

ネットワークのアクセス時に使用するデバイス。 この変数は、BEA Tuxedo システムが TLI ネットワーク・インターフェイスを使用している場合のみ必要です。

WSENVFILE

クライアントの環境に対して設定する環境変数が格納されたファイルの名前。

WSFADDR

ワークステーション・クライアントがワークステーション・リスナまたはワークステーション・ハンドラに接続するのに使用するネットワーク・アドレス。 この変数および WSFRANGE 変数により、ワークステーション・クライアントが、アウトバウンド接続を確立する前にバインドする TCP/IP ポートの範囲が決まります。 このアドレスは TCP/IP アドレスでなければなりません。

WSFRANGE

ワークステーション・クライアントのプロセスが、アウトバウンド接続を確立する前にバインドする TCP/IP ポートの範囲。 範囲のベースとなるアドレスは、WSFADDR パラメータで指定します。 デフォルト値は 1 です。

WSNADDR

ワークステーション・リスナ (WSL) ・プロセスのネットワーク・アドレス。クライアントは、これを使用してアプリケーションにアクセスします。 ワークステーション・リスナを呼び出すには、アプリケーションのコンフィギュレーション・ファイルに指定されている値を使用してください。 「0x」で始まる値は 16 進値を表す文字列と見なされ、それ以外の値は、ASCII 文字列と見なされます。

WSRPLYMAX

ATMI 関数が、アプリケーションからの応答をディスクにダンプする前にバッファに格納するため使用するコア・メモリの最大容量。 tpinit(3c) および TPINITIALIZE(3cbl) で使用されます。 tpgetrply(3c) および TPGETRPLY(3cbl) で取得した応答および任意通知型メッセージは、この領域に格納されます。 この領域がメッセージでいっぱいの場合、オーバーフローしたメッセージはディスク・ファイルに書き込まれます。 システムで指定されているデフォルトの最大値は、256,000 バイトです。 WSRPLYMAX を使用して低い制限値を設定するかどうかは、マシンの空きメモリに応じて異なります。 応答をディスクに書き込むと、パフォーマンスが大幅に低下します。

WSTYPE

ワークステーションの種類。 ワークステーション・クライアントによって tpinit(3c) および TPINITIALIZE(3cbl) が呼び出され、ネイティブ・サイトとの間で符号化または復号化を行うかどうかを判断するときに使用されます。 WSTYPE を指定しない場合は、ネイティブ・サイトで指定していなくても符号化が行われます。ワークステーションのサイトとネイティブ・サイトには、明示的に同じ WSTYPE を指定し、符号化または復号化の処理が実行されないようにします。


 

UNIX ワークステーション上のワークステーション・クライアントでは、使用する BEA Tuxedo システムの機能に応じて、上記以外の環境変数が必要になる場合があります。 状況に応じて必要となる変数については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の compilation(5) リファレンス・ページを参照してください。

環境ファイルを作成する

作成した環境ファイルは、tpinit(3c) または TPINITIALIZE(3cbl) の呼び出し時に読み込まれます。 次のリストは、2 つの異なるアプリケーションで使用されるサンプル・ファイルです。

環境ファイル

TUXDIR=/opt/tuxedo
[application1]
;this is a comment
/*これはコメントです*/
#this is a comment
//this is a comment
set FIELDTBLS=app1_flds
set FLDTBLDIR=/opt/app1/udataobj
[application2]
FIELDTBLS=app2_flds
FLDTBLDIR=/opt/app2/udataobj

このファイルの形式は次のとおりです。

tuxreadenv を使用する

tuxreadenv(3c) 関数を呼び出すと、環境ファイルが読み込まれ、プラットフォームに関係なく、プロセス全体の環境に環境変数が追加されます。 変数を利用するには tuxgetenv(3c) を使用し、変数をリセットするには、tuxputenv(3c) を使用します。

void tuxreadenv(char *file, char *label)

file が NULL の場合は、デフォルトのファイル名が使用されます。 各プラットフォームのデフォルトのファイル名は次のとおりです。

label の値が NULL の場合は、グローバル・セクションの変数だけが環境に組み込まれます。 これ以外の値が label に設定されている場合は、グローバル・セクションの変数および label に一致するセクション内の変数が環境に組み込まれます。

次の場合は、userlog にエラー・メッセージが記録されます。

tpinit(3c) を明示的に呼び出すか、または別の ATMI 関数を呼び出して暗黙的に呼び出すたびに、ワークステーション・クライアントには tuxreadenv(3c) が自動的に呼び出されます。 環境に設定されている WSENVFILE は、環境ファイルを示します。設定されていない場合は、tuxreadenv() にファイル名として NULL が渡され、デフォルトのファイルが使用されます。 環境に設定されている WSAPP は、環境ファイルのセクションのラベルとして使用されます。設定されていない場合は、tuxreadenv() にラベル名として NULL が渡されます。 アプリケーション・クライアントは、tuxreadenv() を明示的に呼び出すこともできます。

インプリメントされた環境は、プラットフォームごとに異なる方法で使用できます。 環境に対する共通のインターフェイスは、既存の tuxgetenv(3c) 関数および tuxputenv(3c) 関数により提供されます。 これらの関数により、次の変数にアクセスできます。

関連項目

 

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