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はじめに

 

ここでは、次の内容について説明します。

 


概要

現代のトランザクション主導のグローバル経済において、競争上重要な資源には、人材や製品だけではなく、企業全体を 1 つにつなぐソフトウェアやシステムも含まれます。ミッション・クリティカルなソフトウェアは、拡大を続けるグローバルな電子商取引の分野で競争上の優位性を勝ち取るのに役立ちます。トランザクション・モニタ (TM) は、その競争上の優位性を確立する土台となる技術です。BEA Tuxedo システムは、ミッション・クリティカルなアプリケーションを開発およびデプロイするための最高の TM を提供します。

さらに、BEA Tuxedo ソフトウェアは、ミッション・クリティカルなアプリケーションに依存する企業や組織に、共通オブジェクト・リクエスト・ブローカー・アーキテクチャ (CORBA) インターフェイスおよびアプリケーション・トランザクション・モニタ・インターフェイス (ATMI) という 2 つの定評あるプログラミング・インターフェイスの柔軟性を提供します。図 1-1 で示されているように、それらの両方のインターフェイスでは、大規模なトランザクション・ベースの実働システムでの長い年月にわたる使用によって、そのパワー、堅牢性、スケーラビリティ、管理性能、および信頼性が実証されている BEA Tuxedo インフラストラクチャが使用されています。

図1-1 BEA Tuxedo 製品


 

CORBA インターフェイス

CORBA インターフェイスは、C++ サーバ ORB、TP フレームワーク、および CORBA サービス (FactoryFinder、ネーミング・サービス、ノーティフィケーション・サービス、インターフェイス・リポジトリ、およびトランザクション・サービス) を提供します。C++、Java、および ActiveX クライアントの ORB も、リモート・クライアント・アプリケーションの開発をサポートするために BEA Tuxedo ソフトウェアに含まれています。

BEA Tuxedo CORBA インターフェイスの詳細については、オンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo CORBA アプリケーション入門』を参照してください。

ATMI インターフェイス

ATMI は、BEA Tuxedo ATMI インターフェイスでサポートされるすべての環境で機能する、通信、トランザクション、およびデータ・バッファ管理のためのインターフェイスを提供します。ATMI では、アプリケーション・プログラムと BEA Tuxedo システムとのインターフェイスが定義されます。ATMI は、広範な機能に対応する 1 つの単純なインタフェースです。ATMI は、X/Open 分散トランザクション処理 (DTP) モデルをインプリメントします。BEA Tuxedo ATMI インターフェイスの詳細については、オンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo システム入門』を参照してください。

 


パッケージ化

製品のパッケージングは、以下のように変更されています。

 


新機能と拡張

BEA Tuxedo のリリース 8.0 では、以下の新機能と拡張が提供されます。

マルチスレッド CORBA C++ アプリケーションのサポート

BEA Tuxedo のリリース 8.0 では、マルチスレッドの C++ クライアント・アプリケーションおよびサーバ・アプリケーションがサポートされます。マルチスレッド・アプリケーションを記述することには多くのメリットがありますが、アプリケーションが複雑になるなどのデメリットもあります。BEA Tuxedo 8.0 では、オブジェクトごとのスレッドと要求ごとのスレッドの 2 種類のスレッド・モデルがサポートされます。

各モデルの特性は以下のとおりです。

マルチスレッド・アプリケーションの記述の詳細については、オンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo CORBA サーバ・アプリケーションの開発方法』を参照してください。

CORBA C++ Unicode 文字セットのサポート

BEA Tuxedo ソフトウェアのリリース 8.0 では、国際 (マルチ・バイト) 文字 (ワイド文字) がサポートされます。ワイド文字のサポートにより、CORBA インターフェイス定義言語 (IDL) と CORBA のクライアント・アプリケーションおよびサーバ・アプリケーションで Unicode 文字セットを使用できるようになります。この新機能の一環として、C++ IDL コンパイラでは wchar および wstring データ型、再帰シーケンス、間接タイプ・コード、および前方参照がサポートされるようになりました。

ワイド文字のサポートの詳細については、オンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo CORBA プログラミング・リファレンス』を参照してください。

ロード・バランシングの最適化

BEA Tuxedo のリリース 8.0 には、新しいロード・バランシング機能があります。BEA WebLogic Enterprise 5.1 の場合、マルチプロセッサ・コンフィギュレーションのロード・バランシングでは、ドメイン内の特定のインターフェイスをサポートするすべてのマシンで作業負荷がランダムに分散されました。BEA Tuxedo 8.0 では、作業負荷の分散においてローカル・マシンが優先されるので、ブリッジ・トラフィックが軽減されます (図 1-2 を参照)。

さらに、リリース 8.0 の BEA Tuxedo CORBA には、性能の拡張を目的としてパラレル・オブジェクトのサポートが追加されています。パラレル・オブジェクト機能を利用すると、特定アプリケーションのすべてのビジネス・オブジェクトを状態を持たないオブジェクトとして指定できます。1 つのドメインの 1 つのサーバでしか実行できない、状態を持つビジネス・オブジェクトと違って、状態を持たないビジネス・オブジェクトは 1 つのドメインのすべてのサーバで実行できます。パラレル・オブジェクトの利点は以下のとおりです。

パラレル・オブジェクトの詳細については、オンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo CORBA アプリケーションのスケーリング、分散、およびチューニング 』を参照してください。

図1-2 ロード・バランシングの最適化


 

C++ OBV (Object-by-Value) 型のサポート

C++ OBV 型のサポートでは、RMI/IIOP 経由で BEA WebLogic Server 6.0 にアクセスする BEA Tuxedo CORBA C++ アプリケーションの機能が拡張されます。

OBV 型の詳細については、OBV 型を使用した BEA Tuxedo 8.0 CORBA と BEA WebLogic Server 6.0 の相互運用を参照してください。

ATMI および CORBA ドメインでのシングル・サイン・オンのサポート

BEA Tuxedo 7.1 および BEA WebLogic Enterprise 5.1 (CORBA のみ) では T-Engine セキュリティ・プラグイン・フレームワークがサポートされていましたが、それらの環境にまたがってセキュリティ・コンテキストを伝達することはできませんでした。BEA Tuxedo 8.0 では、ATMI 環境と CORBA 環境の両方で同じプラグイン・フレームワークがサポートされているので、共通の相互運用可能なセキュリティが実現します。

図1-3 ドメインをまたがるシングル・サイン・オン


 

サーバ性能の拡張

BEA Tuxedo 8.0 では、性能の最適化を目的に、以下のサーバ・オプションを利用してサーバをカスタマイズできます。

注記 認証、スレッド、およびトランザクションの各オプションは個別に無効化できますが、アプリケーションで必要な場合はそれらのどの機能も無効にしないでください。

上記の性能オプションの使い方については、オンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』の「Tuning a BEA Tuxedo Application」を参照してください。

ドメインの拡張

BEA Tuxedo Domains ソフトウェアは、以下の領域で性能が向上するように拡張されています。

BEA WebLogic Server と BEA Tuxedo ATMI の相互運用性を向上させる Jolt の拡張

リリース 8.0 では、BEA WebLogic Server と BEA Tuxedo サービスをさらに緊密に統合させる以下の拡張が Jolt ソフトウェアで行われています (図 1-4 を参照)。

 


製品のアップグレード

図 1-5 は、BEA Tuxedo 8.0 にアップグレードできる従来の BEA Tuxedo 製品と BEA WebLogic Enterprise 製品を示しています。

図1-5 アップグレードの流れ


 

 

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