bea ホーム | 製品 | dev2dev | support | askBEA |
![]() |
![]() |
|
![]() |
e-docs > Tuxedo > Tuxedo アプリケーションの設定 > 分散型の ATMI アプリケーション用のコンフィギュレーション・ファイルの作成 |
Tuxedo アプリケーションの設定
|
分散型の ATMI アプリケーション用のコンフィギュレーション・ファイルの作成
このマニュアルでは、以下の内容について説明します。
注記 分散型の BEA Tuxedo CORBA アプリケーション用のコンフィギュレーション・ファイルを作成する方法については、『BEA Tuxedo CORBA アプリケーションのスケーリング、分散、およびチューニング』を参照してください。
分散型の BEA Tuxedo ATMI アプリケーション用のコンフィギュレーション・ファイルの要件
分散型の BEA Tuxedo ATMI アプリケーションは、1 つ以上のローカル・クライアントまたはリモート・クライアントで構成され、ネットワーク接続された複数のマシン上にある 1 つ以上のサーバと通信します。すべての構成要素は、BEA Tuxedo コンフィギュレーション・ファイルで 1 つのエンティティとして管理されます。分散型のコンフィギュレーションを設定するには、コンフィギュレーション・ファイルを作成し、次のセクションを設定する必要があります。
コンフィギュレーションに複数のドメインが含まれており、データ依存型ルーティングを使用する場合は、ルーティング機能をサポートするためのドメイン・ゲートウェイ・コンフィギュレーション・ファイル (DMCONFIG) を変更する必要もあります。
RESOURCES セクションの作成
RESOURCES セクションでは、アプリケーションの最大サーバ数など、システム全体に関するリソースの制御パラメータを定義します。このセクションのパラメータ設定は、すべて、アプリケーション全体に適用されます。
注記 このトピックの表で説明するパラメータは、分散アプリケーション用です。どの BEA Tuxedo アプリケーションにも適用できる基本的なパラメータの説明については、『BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法』の UBBCONFIG(5) を参照してください。
MACHINES セクションの作成
MACHINES セクションでは、コンフィギュレーション内のすべての物理マシン (マルチプロセッサ・マシンのすべての処理機能も含む) に論理名を割り当て、各マシンに対して個別にパラメータを定義します。次の表では、分散アプリケーションに参加する各マシンに対し、マシン名やマシン固有の情報を定義するためのパラメータを説明します。
GROUPS セクションの作成
GROUPS セクションでは、アプリケーション内の各サーバ・グループを識別し、特定のサーバ・グループ内のサーバに要求がルーティングされるようにします。
GROUPS セクションでは、アプリケーションに必要なサーバ・グループの数を設定します。サーバ・グループは、すべて同じサイトに設定することも (SHM モード)、分散アプリケーションで複数のサイトに分散することも (MP モード) できます。
GROUPS セクションのパラメータは、分散トランザクション処理に関する次の 2 つの側面を実現します。
次の表は、GROUPS セクションのパラメータの説明です。
SERVICES セクションの作成
SERVICES セクションのパラメータは、アプリケーション・サービスの処理方法を決定します。このセクションのエントリの各行は、識別子名によってサービスと関連付けられます。
SERVICES セクションでは、各サーバ・グループで提供されるサービスを識別する必要があります。SRVGRP パラメータは、1 つのサービスを複数のサーバにリンクするために用意されています。このパラメータは、サービスのインスタンスを示すパラメータを特定のサーバ・グループに関連付けます。
次の表では、分散アプリケーションの定義用の SERVICES セクションのパラメータを説明します。
アプリケーションにトランザクション処理が含まれる場合は、SERVICES セクションでさらに 3 つのパラメータ、AUTOTRAN、ROUTING、および TRANTIME を設定します。これらのパラメータについては、トランザクション対応の ATMI アプリケーションのコンフィギュレーションで説明します。 以下は、SERVICES セクションのサンプルです。
*SERVICES
WITHDRAW ROUTING=ACCOUNT_ID
DEPOSIT ROUTING=ACCOUNT_ID
OPEN_ACCT ROUTING=BRANCH_ID
ROUTING セクションの作成
ROUTING セクションでは、データ依存型ルーティングの実行時に使用される基準を指定します。サービスが複数のエントリに属しており、それぞれに対して異なる SRVGRP パラメータの値が設定されている場合、各エントリの ROUTING パラメータには同じ値を指定する必要があります。ROUTING パラメータに同じ値が指定されないと、サービスに対して一貫したルーティングが行われません。サービスがルーティングされるのは、1 つのフィールド上でのみです。したがって、そのフィールドのサービスに対する値は、すべてのエントリで同じでなければなりません。
コンフィギュレーション・ファイルに ROUTING セクションを追加し、データ範囲とグループのマッピングを示すことができます。このセクションの情報により、システムは指定されたグループ内のサーバに要求を送ることができます。ROUTING セクションの各項目には、SERVICES セクションで使用される識別子が含まれています。
ROUTING セクションの行の形式は次のとおりです。
CRITERION_NAME required_parameters
CRITERION_NAME は、データ依存型ルーティングの SERVICES セクションで指定したルーティング・エントリ名です。CRITERION_NAME の値は、15 文字以内の文字列でなければなりません。
次の表は、ROUTING セクションのパラメータの説明です。
関連項目
分散アプリケーション用のコンフィギュレーション・ファイルの例
以下は、データ依存型ルーティングを使用する BEA Tuxedo アプリケーションの UBBCONFIG サンプル・ファイルからの抜粋です。GROUPS、SERVICES、ROUTING の 3 つのセクションを示しています。
*GROUPS
BANKB1 GRPNO=1
BANKB2 GRPNO=2
BANKB3 GRPNO=3
#
*SERVICES
WITHDRAW ROUTING=BY_ACCOUNT_ID
DEPOSIT ROUTING=BY_ACCOUNT_ID
INQUIRY ROUTING=BY_ACCOUNT_ID
OPEN_ACCT ROUTING=BY_BRANCH_ID
CLOSE_ACCT ROUTING=BY_BRANCH_ID
#
*ROUTING
BY_ACCOUNT_ID FIELD=ACCOUNT_ID BUFTYPE=”FML”
RANGES=”MIN - 9999:*,
10000-49999:BANKB1,
50000-79999:BANKB2,
80000-109999:BANKB3,
*:*”
BY_BRANCH_ID FIELD=BRANCH_ID BUFTYPE=”FML”
RANGES=”MIN - 0:*,
1-4:BANKB1,
5-7:BANKB2,
8-10:BANKB3,
*:*”
ルーティングをサポートするためのドメイン・ゲートウェイ・コンフィギュレーション・ファイルの変更
ドメイン・ゲートウェイ・コンフィギュレーションに関するすべての情報は、バイナリ形式の BDMCONFIG ファイルに格納されています。このファイルは、まず DMCONFIG というテキスト形式のコンフィギュレーション・ファイルを作成し、次にバイナリ形式の BDMCONFIG にコンパイルして作成します。コンパイル済みの BDMCONFIG ファイルは、実行中のシステムで dmadmin(1) コマンドを使用して更新できます。BEA Tuxedo のマニュアルでは、これらのコンフィギュレーション・ファイルを DMCONFIG および BDMCONFIG と呼んでいますが、任意の名前を付けることもできます。
Domains 機能を追加する各 BEA Tuxedo アプリケーションには、BDMCONFIG ファイルを 1 つ作成する必要があります。BDMCONFIG ファイルへのアクセスは、Domains 管理サーバである DMADM(5) から行います。ゲートウェイ・グループが起動されると、ゲートウェイ管理サーバである GWADM(5) は、そのグループに必要なコンフィギュレーションのコピーを DMADM サーバに要求します。また、GWADM サーバと DMADM サーバは、コンフィギュレーションにおける実行時の変更が、対応するドメイン・ゲートウェイ・グループに反映されるようにします。
注記 DMCONFIG ファイルの詳細については、『BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法』の DMCONFIG(5) を参照してください。
DMCONFIG の ROUTING セクションのパラメータ
DM_ROUTING セクションでは、型付きバッファである FML、XML、VIEW、X_C_TYPE、および X_COMMON を使用したサービス要求のデータ依存型ルーティングに関する情報を提供します。DM_ROUTING セクション内にある各行の形式は次のとおりです。
CRITERION_NAME required_parameters
CRITERION_NAME は、SERVICES セクションで指定されたルーティング・エントリの名前です。CRITERION_NAME の値は、15 文字以内の文字列でなければなりません。
次の表は、DM_ROUTING セクションのパラメータの説明です。
ルーティング・フィールドの説明 ルーティング・フィールドの値には、FML または VIEW でサポートされているデータ型を使用できます。数値の範囲または文字列の範囲も使用できます。文字列、CARRAY、および文字フィールド型の文字列の範囲値には、以下の規則が適用されます。
ルーティングを使用した 5 サイトのドメイン・コンフィギュレーションの例
以下は、2 つのドメインが 5 サイトに分散されているアプリケーションのコンフィギュレーション・ファイルの例です。5 つのサイトは、Central Bank Office と 4 つの支店を示します。4 つの支店のうち、3 つは BEA Tuxedo ドメインに属しています。残りの支店は、別の TP ドメインに属し、そのドメインとの通信には OSI-TP が使用されています。
この例では、Central Bank から見た BEA Tuxedo システムのドメイン・ゲートウェイ・コンフィギュレーション・ファイルを示しています。DM_TDOMAIN セクションは、b01 をミラーリングしたゲートウェイを示しています。
コード リスト8-1 5 サイト用のドメイン・コンフィギュレーション・ファイル
# Central Bank 用の BEA Tuxedo ドメイン・コンフィギュレーション・ファイル。
#
#
*DM_LOCAL
# local_domain_name Gateway_Group_name domain_type domain_ID log_device
# [audit log] [blocktime]
# [log name] [log offset] [log size]
# [maxaccesspoint] [maxraptran] [maxtran]
# [maxdatalen] [security]
# [tuxconfig] [tuxoffset]
#
#
DEFAULT: SECURITY = NONE
c01 GWGRP = bankg1
TYPE = TDOMAIN
ACCESSPOINTID = "BA.CENTRAL01"
DMTLOGDEV = "/usr/apps/bank/DMTLOG"
DMTLOGNAME = "DMTLG_C01"
c02 GWGRP = bankg2
TYPE = OSITP
ACCESSPOINTID = "BA.CENTRAL01"
DMTLOGDEV = "/usr/apps/bank/DMTLOG"
DMTLOGNAME = "DMTLG_C02"
NWDEVICE = "OSITP"
URCH = "ABCD"
#
*DM_REMOTE
#remote_domain_name domain_type domain_ID
#
b01 TYPE = TDOMAIN
ACCESSPOINTID = "BA.BANK01"
b02 TYPE = TDOMAIN
ACCESSPOINTID = "BA.BANK02"
b03 TYPE = TDOMAIN
ACCESSPOINTID = "BA.BANK03"
b04 TYPE = OSITP
ACCESSPOINTID = "BA.BANK04"
URCH = "ABCD"
#
*DM_TDOMAIN
#
# local_or_remote_domain_name network_address [nwdevice]
#
# Local network addresses
c01 NWADDR = "//newyork.acme.com:65432" NWDEVICE ="/dev/tcp"
c02 NWADDR = "//192.76.7.47:65433" NWDEVICE ="/dev/tcp"
# Remote network addresses: second b01 specifies a mirrored gateway
b01 NWADDR = "//192.11.109.5:1025" NWDEVICE = "/dev/tcp"
b01 NWADDR = "//194.12.110.5:1025" NWDEVICE = "/dev/tcp"
b02 NWADDR = "//dallas.acme.com:65432" NWDEVICE = "/dev/tcp"
b03 NWADDR = "//192.11.109.156:4244" NWDEVICE = "/dev/tcp"
#
*DM_OSITP
#
#local_or_remote_domain_name apt aeq
# [aet] [acn] [apid] [aeid]
# [profile]
#
c02 APT = "BA.CENTRAL01"
AEQ = "TUXEDO.R.4.2.1"
AET = "{1.3.15.0.3},{1}"
ACN = "XATMI"
b04 APT = "BA.BANK04"
AEQ = "TUXEDO.R.4.2.1"
AET = "{1.3.15.0.4},{1}"
ACN = "XATMI"
*DM_EXPORT
#service_name [Local_Domain_name] [access_control] [exported_svcname]
# [inbuftype] [outbuftype]
#
open_act ACL = branch
close_act ACL = branch
credit
debit
balance
loan LACCESSPOINT = c02 ACL = loans
*DM_IMPORT
#service_name [Remote_domain_name] [local_domain_name]
# [remote_svcname] [routing] [conv]
# [trantime] [inbuftype] [outbuftype]
#
tlr_add LACCESSPOINT = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_bal LACCESSPOINT = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_add RACCESSPOINT = b04 LACCESSPOINT = c02 RNAME ="TPSU002"
tlr_bal RACCESSPOINT = b04 LACCESSPOINT = c02 RNAME ="TPSU003"
*DM_ROUTING
# routing_criteria field typed_buffer ranges
#
ACCOUNT FIELD = branchid BUFTYPE ="VIEW:account"
RANGES ="MIN - 1000:b01, 1001-3000:b02, *:b03"
*DM_ACCESS_CONTROL
#acl_name Remote_domain_list
#
branch ACLIST = b01, b02, b03
loans ACLIST = b04
関連項目
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |