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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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SERVERS セクション

このセクションでは、システムで起動されるサーバの初期状態に関する情報を定義します。特定のリモート環境に対しては、サーバを、連続的に動作していて、プロセスへのサーバ・グループのサービス要求を待機しているプロセスであるとする考え方を適用できる場合とできない場合があります。多くの環境では、オペレーティング・システムあるいはリモート・ゲートウェイが、サービスの唯一のディスパッチャになります。どちらの場合でも、SERVICE テーブル・エントリ (次のセクションを参照) のみと、SERVER テーブル・エントリなしをリモート・プログラムのエントリ・ポイントに対して指定する必要があります。BEA Tuxedo システム・ゲートウェイ・サーバは、リモート・ドメイン・サービス要求を宣言し、キューに入れます。ホスト固有のリファレンス・ページでは、UBBCONFIG のサーバ・テーブル・エントリが特定の環境に適応しているかどうかを示し、適応している場合は対応するセマンティクスを明記する必要があります。SERVERS セクション内にある各行の形式は次のとおりです。

AOUT required_parameters [optional_parameters]

AOUT は、tmboot(1) によって実行されるファイル (string_value) を指定します。tmboot は、サーバが属するサーバ・グループ用に指定されたマシン上で AOUT を実行します。tmboot はそのターゲット・マシン上で AOUT ファイルを検索します。したがって、AOUT がそのマシンのファイル・システムに存在していなければなりません (もちろん、AOUT へのパスには、別のマシンのファイル・システムへの RFS 接続を含めることができます)。サーバの相対パス名が指定されると、まずディレクトリ APPDIR、次にディレクトリ TUXDIR/bin/binpath (path はマシン環境ファイル上の始めの PATH= 行) の順に AOUT が検索されます。APPDIR および TUXDIR の値は、TUXCONFIG ファイル内の適切なマシン・エントリから取得されます。詳細については、MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

BEA Tuxedo 8.1 以降では、SERVERS セクションの AOUT の長さは最大 256 バイトです。BEA Tuxedo 8.0 以前では、SERVERS セクションの AOUT の長さは最大 78 バイトです。

以下のパラメータは必須です。

SRVGRP = string_value

サーバが動作するグループのグループ名を指定します。string_value は、GROUPS セクション内のサーバ・グループに関連する論理名で、30 文字以下でなければなりません。GROUPS セクション内のエントリと関連するということは、そのサーバに対して LMID が指定されているマシン上で AOUT が実行されるということを意味します。また、このパラメータは、サーバ・グループの GRPNO と、関連するリソース・マネージャがオープンするときに渡されるパラメータも指定します。すべてのサーバ・エントリには、サーバ・グループのパラメータが指定されていなければなりません。

SRVID = number

グループ内でサーバを一意に識別する整数を指定します。識別子は、1 以上 30,000 以下でなければなりません。このパラメータはすべてのサーバ・エントリに必要です。

オプション・パラメータは、ブート・オプションと実行時オプションという 2 つのカテゴリに分けられます。ブート・オプションは、サーバの実行時に tmboot(1)tmboot が使用します。いったん実行されると、サーバはコンフィギュレーション・ファイルからエントリを読み込み、ランタイム・オプションを決定します。一意のサーバ ID を使用して正しいエントリを見つけることができます。

オプションのブート・パラメータは以下のとおりです。

CLOPT = string_value

起動時に AOUT に渡される servopts(5) オプションを指定します。何も指定しない場合、デフォルトは -A です。string_value の長さは最大 256 バイトです。

SEQUENCE = number

このサーバを、他のサーバに関連していつ起動またはシャットダウンするかを指定します。SEQUENCE を指定しない場合、サーバは SERVERS セクションで指定された順序で起動します (シャットダウンはその逆の順序で行われます)。シーケンス番号が指定されているサーバと指定されていないサーバが混在する場合は、まず、シーケンス番号を持つサーバがすべて昇順に起動し、次に、シーケンス番号を持たないサーバがコンフィギュレーション・ファイル内の順序ですべて起動します。シーケンス番号は 1 から 9999 までの範囲で指定しなければなりません。

MIN = number

tmboot によって起動するサーバのオカレンスの最小数を指定します。RQADDR が指定されており、MIN が 1 より大きい場合、そのサーバは MSSQ セットを形成します。サーバ識別子は、SRVID + MAX - 1 までの SRVID となります。各サーバには、すべて同一のシーケンス番号とその他のサーバ・パラメータが付けられます。MIN には 0 〜 1000 の範囲の値を指定できます。デフォルトは 1 です。

MAX = number

起動できるサーバのオカレンスの最大数を指定します。tmboot が実行されると、MIN で指定した数のサーバが起動します。次に、tmboot-i オプションを使用して関連するサーバ識別子を指定し、その他のサーバ (MAX で指定した数まで) を起動します。MAX 値の範囲は MIN から 1000 までです。このパラメータの指定がない場合、デフォルトは MIN と同じになります。

オプションの実行時パラメータは以下のとおりです。

ENVFILE = string_value[0..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

初期化の間にサーバ環境のファイルにある値の追加を要求します。サーバが、別のマシンに移行可能なサーバ・グループに関連付けられている場合は、移行元マシンと移行先マシンの同じ場所に ENVFILE を格納する必要があります。

このファイルはサーバが起動した後に処理されます。したがって、サーバ実行に必要な実行可能ファイルまたは動的にロードするファイルを検索するためにパス名を設定することはできません。代わりにマシン ENVFILE を使用してください。このファイルを使用して環境を変更する方法については、MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

CONV = {Y | N}

サーバが会話型サーバであるかどうかを指定します。接続は会話型サーバとの間でのみ確立でき、tpacall() または tpcall() を使用した rpc 要求は非会話型サーバに対してのみ行うことができます。デフォルトは N です。

RQADDR = string_value

AOUT の要求キューのシンボル名を指定します。シンボル名は 30 文字以内でなければなりません。このパラメータの指定がない場合は、AOUT がアクセスするキューのために固有のキー (GRPNO.SRVID) を選択します。複数のサーバに対して同じ RQADDR と実行可能ファイル名を指定すると、複数サーバ/単一キュー (MSSQ) セットを定義できます。2 つのサーバに、同じキュー名を持つ RQADDR が指定されている場合、それらは同じサーバ・グループになければなりません。

RQPERM = number

要求キューに対する数値パーミッションを指定します。number は通常の UNIX システムの方式 (たとえば 0600) で指定されます。RQPERM を指定しない場合、PERMRESOURCES セクションに指定されていればその値が使用されます。それ以外の場合は、値 0666 が使用されます。値は 0001 以上 0777 以下の範囲で指定できます。

REPLYQ = {Y | N}

AOUT に対して応答キューを確立するかどうかを指定します。Y を指定した場合は、応答キューが AOUT と同じ LMID 上に作成されます。デフォルトは N です。MSSQ セットのサーバの場合、応答を受けようとするサーバの REPLYQY に設定します。

注記 会話型サーバに対する REPLYQ の値は、UBBCONFIG の中で割り当てられている値に関係なく常に Y に設定されます。

RPPERM = number

応答キューに対する数値パーミッションを指定します。number は通常の UNIX システムの方式 (たとえば 0600) で指定されます。RPPERM を指定しない場合、デフォルトは 0666 です。要求と応答が両方とも同じキューから読み取られる場合、指定する必要があるのは RQPERM だけで、RPPERM は無視されます。値は 0001 以上 0777 以下の範囲で指定できます。

RCMD = string_value[0..256] (up to 78 bytes for BEA Tuxedo 8.0 or earlier)

AOUT が再起動できる場合、このパラメータは、AOUT が異常終了した場合に実行するコマンドを指定します。最初のスペースまたはタブまでの文字列は、絶対パス名または APPDIR を基準とする相対パス名で指定された実行可能な UNIX ファイル名でなければなりません (コマンドの先頭でシェル変数を設定しないでください)。このコマンドには、コマンド行引き数をオプションで指定することもできます。コマンド行には、GRPNOSRVID という、サーバの再起動に関連する 2 つの引き数が追加されます。string_value はサーバの再起動と並行して実行されます。

MAXGEN = number

AOUT が再起動できる場合、このパラメータは、GRACE によって指定された時間内に最大 number - 1 回再起動できることを示します。指定できる値は 0 より大きく、256 より小さい数値です。この値を指定しないと、デフォルトの 1 (サーバは一度起動できるが、再起動はできない) が設定されます。

GRACE = number

AOUT が再起動できる場合、このパラメータは指定秒数内で最大 MAXGEN 回再起動できることを示します。この値は、0 以上 2,147,483,648 未満でなければなりません。0 の場合、AOUT は何回でも再起動できます。GRACE を指定しない場合は、デフォルトの 86,400 秒 (24 時間) が指定されます。

RESTART = {Y | N}

AOUT が再起動できるかどうかを指定します。デフォルトは N です。サーバを移行できる場合は、RESTARTY に設定します。SIGTERM シグナルで終了したサーバは、再起動できないためリブートする必要があることに注意してください。

SYSTEM_ACCESS = identifier[,identifier]

アプリケーション・プロセス内で BEA Tuxedo システム・ライブラリが BEA Tuxedo システムの内部テーブルへのアクセス権を取得するために使用するデフォルトのモードを指定します。有効なアクセス・タイプは、FASTPATH または PROTECTED です。FASTPATH を指定した場合、ライブラリは共用メモリを介して迅速に内部テーブルへアクセスできます。PROTECTED を指定した場合、BEA Tuxedo システム・ライブラリが共用メモリを介して内部テーブルにアクセスできる間、BEA Tuxedo システム・ライブラリの外部からはそれらのテーブルの共用メモリにアクセスできません。NO_OVERRIDE を単独あるいは FASTPATH または PROTECTED と共に指定した場合、アプリケーション・プロセスによって選択モードを変更することができません。SYSTEM_ACCESS を指定しない場合、デフォルト・モードは RESOURCES セクションの SYSTEM_ACCESS キーワードの設定値によって決まります。

制限事項: SYSTEM_ACCESSPROTECTED に設定しても、マルチスレッド・サーバには効果がない場合があります。これは、あるスレッドが BEA Tuxedo コードを実行しているときに (つまりスレッドが掲示板にアタッチされているとき) 別のスレッドがユーザ・コードを実行できるからです。BEA Tuxedo では、このような状況を防止することはできません。

MAXDISPATCHTHREADS = number

個々のサーバ・プロセスで生成可能な、同時にディスパッチされるスレッドの最大数を指定します。このパラメータは、サーバが buildserver -t コマンドを使用して構築された場合にのみ有効です。

MAXDISPATCHTHREADS > 1 の場合、別のディスパッチ・スレッドが使用されます。このディスパッチ・スレッドは、パラメータで指定した数には含まれません。MINDISPATCHTHREADS <= MAXDISPATCHTHREADS でなければなりません。このパラメータを指定しない場合、デフォルトは 1 です。

MINDISPATCHTHREADS = number

最初のサーバの起動時に開始されるサーバ・ディスパッチ・スレッドの数。このパラメータは、サーバが buildserver -t コマンドを使用して構築された場合にのみ有効です。

MAXDISPATCHTHREADS > 1 のときに使用される各ディスパッチ・スレッドは、MINDISPATCHTHREADS で指定した数には含まれません。MINDISPATCHTHREADS <= MAXDISPATCHTHREADS でなければなりません。このパラメータのデフォルト値は 0 です。

THREADSTACKSIZE = number

マルチスレッド・サーバの各ディスパッチ・スレッドに対して作成されるスタックのサイズを指定します。この値は 0 以上 2,147,483,647 以下でなければなりません。デフォルトは 0 です。このパラメータがサーバに対して有効なのは、MAXDISPATCHTHREADS に 1 より大きい値が指定されている場合のみです。

このパラメータが指定されていない場合、または 0 が指定されている場合、デフォルトのスレッド・サイズが使用されます。デフォルト・サイズは、オペレーティング・システムのデフォルト・サイズです。ただし、この値がマルチスレッド BEA Tuxedo アプリケーション用に十分であることが分かっている場合は、BEA Tuxedo のデフォルト・サイズが使用されます。現在、BEA Tuxedo のデフォルト・スレッド・スタック・サイズは 1,024,000 です。

スレッド・スタック・サイズを上回った場合、サーバはコア・ダンプを行います。

SEC_PRINCIPAL_NAME = string_value [0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用するためのセキュリティ・プリンシパル名の識別文字列を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。このパラメータに指定するプリンシパル名は、このサーバで実行される 1 つまたは複数のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名のデフォルト値には、このアプリケーションの RESOURCES セクションに指定されている DOMAINID 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、SEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR というパラメータがあります。後の 2 つのパラメータは、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降のアプリケーションで実行されるシステム・プロセス用の復号化キーを開く処理に関するものです。特定のレベルで SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つのパラメータはそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。(SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。(SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

初期化処理中、管理者は SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された各復号化キーのパスワードを入力する必要があります。パスワードの入力は、tmloadcf(1) で求められます。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

SICACHEENTRIESMAX = string_value

文字列が数字だけで構成されている場合、その数字はこのサーバで保持できるサービス・キャッシュ・エントリの最大数を指定します。このパラメータには、0 以上 32,768 未満の値を指定します。それ以外の場合、文字列の値として DEFAULT が使用できます。この場合、キャッシュできるサービスの数は、このサーバに対応する MACHINE セクションのエントリによって指定されます。値を指定しない場合、文字列 DEFAULT が有効値として使用されます。0 を指定した場合、このマシン上のプロセスでサービスはキャッシュされません。このパラメータの最大値は 32,767 です。

CONCURR_STRATEGY=PER_REQUEST
CONCURR_STRATEGY = PER_OBJECT

CONCURR_STRATEGY は、マルチスレッド CORBA サーバ・アプリケーションによって使用されるスレッド・モデルを指定するために使用します。CONCURR_STRATEGY パラメータには、次のいずれかの値を指定できます。

CONCURR_STRATEGY = PER_REQUEST

CONCURR_STRATEGY = PER_OBJECT

CONCURR_STRATEGY = PER_REQUEST を指定して要求単位のスレッド・モデルを使用する場合、CORBA サーバ・アプリケーションでの各呼び出しは、スレッド・プール内の任意のスレッドに割り当てられます。

CONCURR_STRATEGY = PER_OBJECT を指定してオブジェクト単位のスレッド・モデルを使用する場合、アクティブな各オブジェクトはいつでも単一のスレッドに関連付けられます。オブジェクトの各要求によって、ディスパッチ・スレッドとそのオブジェクトの間に関連付けが行われます。

 

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