はじめに

ドキュメントのダウンロード

サイトマップ

用語集

検索

e-docs > WebLogic Integration > B2B トピック > B2B Integration cXML の実装 > はじめに

B2B Integration cXML の実装

はじめに

注意: cXML ビジネスプロトコルは、WebLogic Integration の本リリースより非推奨になりました。代替機能に関する詳細については、『WebLogic Integration リリースノート』を参照してください。

この章では、電子ビジネストランザクション用の cXML 標準について説明します。cXML は Ariba によって開発された拡張可能な電子商取引向け XML 標準で、電子商取引の購買トランザクションに広く採用されています。

このセクションでは、cXML 標準および WebLogic Integration で使用する場合について説明します。

WebLogic Integration アーキテクチャと cXML

WebLogic Integration が提供する cXML サポートは、以下のコンポーネントから構成されています。

cXML プロトコルレイヤ
cXML API サポート

cXML 統合は、Business Process Management（BPM）のビジネス処理と cXML API を使用することによって実現されます。詳細については、cXML API の使用およびcXML でのワークフローの使用を参照してください。

次の図に、WebLogic Integration が採用している cXML アーキテクチャと、WebLogic Integration が cXML を使用して他のシステムとやり取りする方法を示します。.

図1-1 WebLogic Integration の cXML アーキテクチャ

WebLogic Integration の cXML サポートにより、cXML と標準 B2B Integration インフラストラクチャのシームレスな統合が可能になります。B2B Integration アーキテクチャの詳細については、『B2B Integration 入門』を参照してください。

cXML の設計環境のために、Ariba Commerce Services Network 以外のハブのサポートは提供されていません。

cXML プロトコルレイヤ

cXML プロトコルレイヤは、転送、メッセージパッケージ化、およびセキュリティの cXML 仕様に従って、インターネットを介してメッセージを送受信する機能を提供します。WebLogic Integration は、個々の cXML セッションを作成します。各セッションは、WebLogic Integration サーバが cXML メッセージを受信する URL を作成および管理します。WebLogic Integration B2B Console またはコンフィグレーションファイルのいずれかを使用することで、必要に応じて cXML セッションをコンフィグレーションできます。WebLogic Integration コンフィグレーションファイルを使用するには、WLC.dtd ファイルに基づいてコンフィグレーションファイルを作成して、必要に応じて cXML セッションをコンフィグレーションします。この方法を採用する場合は、Bulk Loader を使用してコンフィグレーションファイルをリポジトリにロードします。

cXML API

WebLogic Integration には、cXML ユーザアプリケーションを作成するための包括的な API サポートが用意されています。 cXML API の詳細については、cXML API の使用および『BEA WebLogic Integration Javadoc』を参照してください。

ビジネスドキュメント

ビジネスドキュメントの処理は、パブリックプロセスとプライベートプロセスの組み合わせを使用して WebLogic Integration で実行されます。パブリックプロセスは、トレーディングパートナ間のトランザクションを統合および管理するために使用されるプロセスです。プライベートプロセスは、トレーディングパートナによって内部的に使用されるプロセスです。たとえば、企業のパブリックプロセスとその内部の ERP および CRM システム間のやり取りに使用されます。このため、プライベートプロセスはトレーディングパートナが直接使用することはありません。詳細については、『B2B Integration 入門』の「概要」の「ビジネスプロセスの管理」を参照してください。

cXML ビジネスドキュメントは、トレーディングパートナが電子ビジネストランザクションの実行中に参加するパブリックプロセスの一部です。たとえば、パンチアウトは、顧客トレーディングパートナが購入を望み、製品サプライヤトレーディングパートナが販売を望んでいる商品について、その顧客がその価格と在庫の情報をリポジトリから取得するために製品サプライヤと一緒に実行するプロセスです。パンチアウトを使用するトレーディングパートナは、以下のことを行う必要があります。

パンチアウトに関連付けられるパブリックプロセスを実装する
内部システム、およびプライベートプロセスとワークフローをパブリックプロセスに接続する

WebLogic Integration は、cXML で使用可能な以下のすべてのビジネスドキュメントを実装します。

カタログ
パンチアウト
発注書
サブスクリプション

cXML ビジネスドキュメントの詳細については、次の URL の cXML.org Web サイトを参照してください。

http://www.cxml.org

デジタル署名と共有秘密

cXML でトランザクションをセキュアにする標準の方法は、共有秘密 です。cXML 用語では、共有秘密とは通常ユーザ名/パスワードの組み合わせのことです。これは、ビジネス通信の開始前にセキュアな転送によって交換されます。

WebLogic Integration は、cXML 共有秘密を完全にサポートしています。共有秘密の実装とコンフィグレーションの詳細については、『B2B Integration Administration Console オンラインヘルプ』を参照してください。また、オプションでメッセージ転送に https を使用することもできます。

cXML v1.2 では、Base64-encoded X.509 V3 証明書モデルに基づくオプションのデジタル署名が導入されました。これらのデジタル署名は、WebLogic Integration に実装されている RSA CertJ デジタル署名と同じではありません。現時点では、WebLogic Integration は cXML デジタル署名をサポートしていません。この詳細については、次の URL の cXML.org Web サイトを参照してください。

http://www.cxml.org

メッセージ検証

cXML 標準では、すべての cXML ドキュメントは有効であり、発行された cXML 文書型定義（DTD）を参照する必要があります。cXML 標準では検証は必要とされていませんが、WebLogic Integration では検証機能がサービスとして提供されています。

制限事項

cXML 関連機能のいくつかは、WebLogic Integration のこのリリースではサポートされていません。

デジタル証明書 : 前述のとおり、cXML 1.2 デジタル署名書はサポートされていません。
cXML 1.2 添付ファイルは、現時点ではサポートされていません。
非 ACSN ハブのサポート: Ariba Commerce Services Network 以外のハブはサポートされていません。すべてのハブベースのトランザクションは、ACSN を介してルーティングされなければなりません。ピアツーピアのサポートは提供されています。
現時点ではサンプル実装は提供されていません。