ビジネス プロセス構築ガイド

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複数イベントの受信

Event Choice ノード グループは、複数の候補の中のいずれかのイベントの受信を待機するビジネス プロセス上のポイントを表します。候補のイベントのいずれかを受信すると、ビジネス プロセスのフローが続行します。着信イベントを処理するには、Event Choice ノード グループの中に他のノードを設計します。Event Choice ノードの各ブランチの最初のノードは、1 つのイベントの受信を処理します。実行フローは、Event Choice ノードのいずれかのブランチ、つまり最初に発生するイベントを含んでいるブランチに沿って進行します。

Event Choice ノードを使用してビジネス プロセスを開始する場合は、Client Request、Client Request with Return および Subscription のノードを含めることができます。ビジネスプロセスの開始ノード以外の位置の Event Choice ノードには、Client Request ノードと Control Receive ノードを含めることができます。また、タイマー ブランチEvent Choice ノードに追加すると、指定した時間が経過した後に、そのブランチを開始できます。

ビジネス プロセスを開始する Event Choice ノードを設計するには、「開始ノードの設計」を参照してください。

注意 : Event Choice ノードのタイマー ブランチは、ノード グループがビジネス プロセスの開始イベントとして使用される場合には、使用できません。タイマーでプロセスを開始するには、メッセージ ブローカ サブスクリプションをタイマー イベント ジェネレータと共に使用する必要があります。メッセージ ブローカ サブスクリプションとタイマー イベント ジェネレータの詳細については、「Integration コントロールを使用する」を参照してください。

この節では、開始ノード以外のビジネス プロセスの位置に Event Choice ノードを設計する方法を説明します。内容は以下のとおりです。

ビジネス プロセスでの Event Choice ノードの作成

ビジネス プロセスが複数のイベントを受信するために待機する必要があるポイントに、Event Choice ノードを作成します。イベントは以下のとおりです。

このようなイベントのタイプをサポートするために、ブランチの最初のノードは Client RequestControl Receive、または Timer の各ノードになります。実行フローは、Event Choice ノードのいずれかのブランチ、つまり最初に発生するイベントを含んでいるブランチに沿って進行します。

Event Choice ノードを作成するには

  1. [パッケージ・エクスプローラー] ペインで、設計するビジネス プロセス (Process.java ファイル) をクリックします。ビジネス プロセスはデザイン ビューに表示されます。
  2. [ノード パレット] が BEA Workshop for WebLogic Platform に表示されない場合は、BEA Workshop for WebLogic Platform メニューから [ウィンドウArrow symbolビューの表示Arrow symbolノード パレット] を選択します。
  3. [ノード パレット] の [タイマー ブランチ プロパティ Event Choice] をクリックします。次にこれをデザイン ビューのビジネス プロセスまでドラッグし、複数イベントの受信を処理するビジネス プロセスのポイントにドロップします。
  4. デザイン ビューが更新されると、図 6-1 に示すように、Event Choice ノードの画像表現が含まれます。

    図 6-1 Event Choice ノード


    Event Choice ノード

    Event Choice ノードには次の特徴があります。

    • Event Choice ノードは実際はノードのグループです。Event Choice ノードのプロパティを表示して編集するには、グループの輪郭またはラベル (名前) をクリックして選択し、グループ プロパティを [プロパティー] ペインに表示します。グループの詳細については、「ビジネス プロセス内のノードのグループ化」を参照してください。
    • デフォルトでは、Event Choice ノードが 2 つのブランチとともに作成されます。イベント選択ノード をクリックし、追加のブランチを作成します。新しいブランチが既存のブランチの左か右に追加されます。
    • 追加のノードを Event Choice グループ内のパスに加えて、実行時に処理されるイベントを指定できます。各ブランチの開始部分の空のノード (「開始イベント」と表示) は、これらの位置には特定のノードだけが許可されることを示しています。具体的には、ブランチの開始部分には Client Request または Control Receive ノードだけを追加できます。
    • デフォルトでは、タイマーブランチが含まれません。1 つのタイマーブランチを Event Choice グループに追加できます。これを行うには、[Event Choice] グループを右クリックし、[タイマー ブランチの追加] を選択します。タイマー ブランチはイベント選択グループの右端のブランチとして追加されます。Event Choice グループごとに 1 つのタイマーブランチだけを追加できます。
    • 注意 : Event Choice ノードのタイマー ブランチは、ノード グループがビジネス プロセスの開始イベントとして使用される場合には、使用できません。タイマーでプロセスを開始するには、メッセージ ブローカ サブスクリプションをタイマー イベント ジェネレータと共に使用する必要があります。メッセージ ブローカ サブスクリプションとタイマー イベント ジェネレータについての詳細は、「Integration コントロールを使用する」を参照してください。
    • デフォルトでは、グループには Event Choice という名前が付けられ、各ブランチには、ブランチのタイプに応じて、メッセージ イベントブランチの追加、またはタイマー イベントの名前が付けられます。この名前をダブルクリックして新しい名前を入力すると、名前を変更できます。
    • イベント選択ノード は、このノードの設計が未完成であることを示します。ノードの設計を完成すると、イベント選択ノードイベント選択ノード に変わります。Event Choice ノードは、開始イベントをすべて指定すると、完成します。
  5. 作業内容を保存するには、[ファイルArrow symbol保管] を選択します。

関連トピック

イベント選択グループの設計

Parallel ノードと Event Choice ノードの比較

例外の処理

タイムアウト パスの追加

メッセージ パスの追加

イベント選択グループの設計

Event Choice ノードの設計には、ノードの各ブランチで処理されるイベント タイプの指定、および関連するイベントが発生したときに各ブランチで実行されるアクティビティの追加が含まれます。

次の節では、Event Choice ノードの設計に必要なタスクの実行方法について説明します。

クライアントまたはリソースからイベントを受信するには

クライアントまたはリソースからのメッセージを受信するように Event Choice ノードのブランチを設計するには、ブランチ上に Client Request ノードまたは Control Receive ノードを作成する必要があります。

  1. ブランチ上の空のノード (開始イベント) をダブルクリックします。ブランチの開始イベントの設計に使用できるオプションが表示されます。
  2. ビジネス プロセスの実行中にこのブランチが待機するイベントを選択します。
    • クライアント要求
    • コントロール受信
  3. [閉じる] をクリックします。[Event Choice] ブランチのドロップ ターゲットは、指定したイベントを反映するように変更されます。
  4. イベントの指定を完成するには、Event Choice ブランチで開始イベント ノード (Client Request または Control Receive) をダブルクリックして、関連するノード ビルダを起動します。
タイマー イベントを受信するには

指定した時間内に別のブランチでイベントの 1 つ (Control Receive または Client Request) が実行されない場合は、Event Choice ノードのタイマー イベントが実行されます。タイマー ブランチを作成し、タイマー値を指定するには、Event Choice ノードで、次のタスクを行います。

  1. [Event Choice] ノードを右クリックし、ドロップダウン メニューから [タイマー ブランチの追加] を選択します。
  2. タイマー ブランチは図 6-2 に示すように、Event Choice ノードに追加されます。

    図 6-2 タイム ブランチ


    タイム ブランチ

  3. タイマー ブランチ (および、このノード グループのその他のプロパティ) は、[プロパティー] ペインで設定できます。.
    1. [プロパティー] ペインデザイン ビューに表示されない場合は、BEA Workshop for WebLogic Platform メニューから [ウィンドウArrow symbolビューの表示Arrow symbolプロパティー] を選択します。
    2. タイマー ブランチを選択します。図 6-3 に示すように、Event Choice ノードの [プロパティー] ペインが表示されます。
    3. 図 6-3 タイム ブランチ プロパティ

      タイム ブランチ プロパティ

    4. [timeout] プロパティで [duration] 属性を選択し、タイマー パスがトリガーされるまでの時間を秒単位で指定します。(使用する形式は「Xs」です。例: 7s)
    5. プロパティ エディタで、ノードやそのブランチの名前を変更できます。

  4. 作業内容を保存するには、[ファイルArrow symbol保管] を選択します。

関連トピック

ビジネス プロセスでの Event Choice ノードの作成

ビジネス プロセス内のノードのグループ化

例外の処理

ビジネス プロセスのソース コード

メッセージ パスの追加

タイムアウト パスの追加


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