Skip navigation.

WebLogic Portal データベース管理ガイド

  前 次 前と次、目次/インデックス/pdf を分けるコロン 目次  

Microsoft SQL Server データベースの使い方

この節では、WebLogic Portal 8.1 で Microsoft SQL Server データベースを使用するための必要手順について説明します。ここでは以下の内容を扱います。

作業を進める前に、この章全体とリリース ノートを参照してください。この章で説明する手順はデータベース管理者が実行します。

注意 : 上記以外のデータベース設定情報については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/db_mgmt/db_resource_mgmt.html にある『WebLogic Platform データベース リソースの管理』を参照してください。

 


Microsoft SQL Server データベースのコンフィグレーション

以下の手順を実行する前に、必ず「WebLogic Portal のデータベース コンフィグレーションの概要」をお読みください。

SQL Server データベースをコンフィグレーションするには

  1. この手順は、新しいドメインのデータベース オブジェクトの作成に Configuration Wizard を使用しない場合のみ実行します。
  2. WebLogic Platform ホストに SQL Server クライアントをインストールして、以下を実行します。

    1. SQL Server データベースにアクセスできるように、このクライアントをコンフィグレーションします。
    2. OSQL ユーティリティを使用して SQL Server データベースに接続できることを確認します。
    3. 詳細については、SQL Server のドキュメントを参照してください。

  3. SQL Server のセキュリティ認証設定が [混合モード (Windows 認証と SQL Server 認証)] に設定されていることを確認します。
    1. Enterprise Manager で目的の SQL Server を右クリックします。
    2. [プロパティ] を選択してから、[セキュリティ] タブを選択します。
    3. [認証] で [混合モード (Windows 認証と SQL Server 認証)] が選択されていることを確認します。
  4. SQL Server データベースを準備します。データベース作成スクリプトによって、ドメイン固有のテーブルがインストールされます。サンプル スクリプトを調整し、各自の SQL Server 環境に適したデータベース デバイス、ファイル グループ、データベース、およびデータベース ユーザを作成する作業は、SQL Server のシステム管理者またはデータベース管理者と共に行うことをお勧めします。

注意 : 複数のドメインを使用する場合、または同じ SQL Server のインスタンスを使用して複数の環境を実行する場合 (1 台の SQL Server から開発やシステム テストを実行する場合など) は、複数のデータベースが必要です。

新規データベース オブジェクトをインストールする場合は、その前にデータベースをバックアップしてください。詳細については、お使いのデータベースのドキュメントを参照してください。

    1. 提供されたサンプル スクリプトを確認して、各自の環境に合わせて修正します。これらのスクリプトは、WL_HOME¥portal¥db¥sql_server¥2000¥admin ディレクトリにあります。

    以下の表は、各スクリプトのスクリプト名および使用上の注意を示しています。

    スクリプト名

    説明

    create_database.sql

    WEBLOGIC データベース、WEBLOGIC_INDEX ファイル グループ、および WEBLOGIC データベース オーナー (dbo) ユーザ ログインが作成される。WEBLOGIC をデータベース内の dbo ユーザに設定するためのエリアスが作成される。WebLogic データベースが WebLogic ユーザのデフォルト データベースに設定される。

    使用上の注意 : データベース名、データベース オーナー ユーザ、パスワードを変更するには、スクリプトを編集する。

    デフォルト名は以下のとおりである。

    • データベース名 : WEBLOGIC

    • データベース オーナー ユーザ : WEBLOGIC

    • パスワード : WEBLOGIC

    DATA デバイス、LOG デバイス、および WEBLOGIC_INDEX ファイル グループが存在する有効なディスクの場所を反映するには、スクリプトの編集およびファイル サイズの調整が必要である。RAID デバイスを使用している場合を除き、DATA および LOG ファイルはそれぞれ別の物理ディスクに配置し、システム データベース ファイルと異なる場所に配置する。

    statistics.sql

    sp_updatestats を実行して、データベース オプティマイザに必要なデータベースの統計を計算する。データベースの統計は定期的に更新する必要がある (SQL Server データベースのデフォルトでは、AUTO_UPDATE_STATISTICS データベース オプションを使用して更新が行われる)。

    このオプションが ON に設定されている場合 (デフォルト) は、テーブル内のデータが変更されると、既存の統計が自動的に更新される。

    このオプションが OFF に設定されている場合は、既存の統計が自動的には更新されない。手動で統計を更新する必要がある。

    AUTO_UPDATE_STATISTICS オプションの設定は、DATABASEPROPERTYEX 関数の IsAutoUpdateStatistics プロパティに格納される。

    install_report.sql

    WEBLOGIC スキーマ内で作成されたデータベース オブジェクトに関する情報インストール レポートを生成する。

    bt_create_database.sql

    WEBLOGIC_EVENT データベース、および WEBLOGIC_EVENT データベース オーナー ユーザ ログインを作成する。WEBLOGIC_EVENT をデータベース内のデータベース オーナー (dbo) ユーザ に設定するためのエリアスが作成される。

    使用上の注意 : データベース名、データベース オーナー ユーザ、パスワードを変更するには、スクリプトを編集する。

    デフォルト名は以下のとおりである。

    • データベース名 : WEBLOGIC_EVENT

    • データベース オーナー ユーザ : WEBLOGIC_EVENT

    • パスワード : WEBLOGIC_EVENT

    DATA および LOG デバイスが存在する有効なディスクの場所を反映したり、ファイル サイズを調整したりするには、スクリプトの編集が必要である。DATA および LOG ファイルはそれぞれ別の物理ディスクに配置し、システム データベース ファイルと異なる場所に配置する。

    1. システム管理者権限を持つユーザ (つまり、sa ユーザ) として、OSQL を使って create_database.sql を実行します。次に例を示します。
    2. osql -Usa -SSQLSERVER -e -icreate_database.sql -ocreate_database.log

      create_database.sql の実行結果は、create_database.log に出力されます。次の手順に進む前に、ログ ファイルにエラーが出力されていないことを確認します。

 


手動によるデータベース オブジェクトの作成

データベース オブジェクトの作成は、手動で行うことも、Configuration Wizard を使用して行うこともできます。詳細については、「WebLogic Portal のデータベース コンフィグレーションの概要」を参照してください。

注意 : WebLogic Configuration Wizard を使用して、WebLogic Portal のサポートに使用するデータベースをコンフィグレーションし、接続する場合は、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/index.html を参照してください。

Microsoft SQL Server データベースのオブジェクトを作成するスクリプトは、Windows 環境でのみ実行するよう設計されています (Microsoft SQL Server のデータベース オブジェクトは OSQL ユーティリティを使って作成されます)。UNIX 版の WebLogic Server で Microsoft SQL Server データベースを使用していて、Windows にインストールされている WebLogic 製品がない場合は、BEA のサポートまでお問い合わせください。

WebLogic Portal データベース オブジェクトを手動で作成するには、以下の手順に従います。

  1. 有効なユーザ ID とパスワードで目的のデータベース サーバに接続できることを確認します。たとえば、次のように入力します。
  2. osql -SSQLSERVER -Uuserid -Ppassword
  3. ドメインの db_settings.properties ファイルを開いて編集し、PointBase のデータベース設定をコメント アウトします。
  4. SQL Server のデータベース設定のコメントを解除し、各自のデータベースに合わせて以下の設定を更新します。
    • server=
    • dblogin=
    • password=
  5. 新しい設定でデータベースを初期化します。
    1. Windows の場合は BEA_HOME¥user_projects¥domains¥portalDomain ディレクトリに移動して、create_db.cmd ファイルをダブルクリックします。
    2. create_db.log ファイル内の結果を検証します。

注意 : サンプル ドメインを使用している場合は、WL_HOME¥samples¥domains¥portal ディレクトリから create_db.cmd ファイルを実行します。

 


手動によるドメインの JDBC ドライバ設定のコンフィグレーション

ドメインの JDBC ドライバ設定のコンフィグレーションは、WebLogic Server コンソールを使用して手動で行うことも、Configuration Wizard を使用して行うこともできます。詳細については、「WebLogic Portal のデータベース コンフィグレーションの概要」を参照してください。

WebLogic Server コンソールで JDBC ドライバ設定を手動でコンフィグレーションするには

  1. ドメインの WebLogic Server を起動します。
  2. WebLogic Server Administration Console にログインします。
  3. 新しい接続プールをコンフィグレーションします。
    1. [サービスJDBC接続プール] に移動します。
    2. [新しい JDBC 接続プールのコンフィグレーション] をクリックします。
    3. 適切なデータベース タイプと非 XA データベース ドライバをドロップダウン リスト ボックスから選択して、[続行] をクリックします。WebLogic Portal でサポートされている JDBC ドライバの詳細については、サポート対象のコンフィグレーションのドキュメント (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/support/supp_plat.html#1085671) を参照してください。
    4. XA のコンフィグレーションについては、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』 (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/index.html) の「コンフィグレーション テンプレートを使用した XA ドメインの作成」を参照してください。

    5. 新しい接続プールの名前 (たとえば cgPoolN) を選択して、ベンダ データベースの空白を埋めます。[続行] をクリックします。
    6. 接続をテストして、データベースに接続できることを確認します。
    7. 新しい接続プールを作成してデプロイします。
    8. 注意 : ドメインの config.xml ファイルでは、JDBCTxDataSource と JDBC 接続プールの 1 対 1 マッピングを維持する必要があります。各 JDBCTxDataSource に新しい JDBC 接続プールを 1 つずつ作成し、ドメインの JDBCDataSource に別の JDBC 接続プールを作成します。

  4. データ ソースを更新します。
    1. [サービスJDBCデータ ソース] を選択して、各データ ソースをクリックし、それぞれ新しく作成した接続プールに切り替えます。それぞれの変更を適用します。
    2. データ ソースをそれぞれクリックして、データ ソースが変更されたことを確認してから、プール名が新しい接続プールに設定されたことを個別に確認します。
  5. [サービスJMSストアcgJMSStore] を選択し、新しい接続プールを使用するよう cgJMSStore を切り替えます。
  6. ドメインの WebLogic Server をいったん終了し、再起動します。
  7. WebLogic Server コンソールで、元の接続プールを削除します。
    1. [サービスJDBC接続プール] に移動します。
    2. 各接続プールを右クリックし、[削除] を選択します。

 


行動追跡イベント用の別個のデータベースの作成

他の WebLogic Portal データベース オブジェクトとは別の場所に行動追跡イベントを保存すると、パフォーマンスを向上させることができます。行動追跡の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs81/adminportal/help/SA_BehavTrackServ.html を参照してください。

注意 : デフォルトでは、行動追跡データベース オブジェクトは他の WebLogic Portal データベース オブジェクトと同じデータベースに作成されます。これらの手順を実行する必要があるのは、行動追跡イベント用に別個のデータベースをコンフィグレーションする場合だけです。

  1. 環境に合わせて bt_create_database.sql ファイルを編集します。ファイルに記載されている手順に従ってください。
  2. システム管理者権限を持つユーザとして、OSQL を使用して bt_create_database.sql を実行します。次に例を示します。
  3. osql -Usa -SSQLSERVER -e -ibt_create_database.sql -obt_create_database.log

    bt_create_database.sql の実行結果は、bt_create_database.log に出力されます。次の手順に進む前に、ログ ファイルにエラーが出力されていないことを確認します。

  4. 環境に応じた適切なデータベース ディレクトリ WL_HOME¥portal¥db¥sql_server¥2000 に移動します。
  5. ユーザ WEBLOGIC_EVENT で接続し、以下のスクリプトを実行します。
    • bt_create_tables.sql
    • bt_create_fkeys.sql
    • bt_create_indexes.sql
    • bt_create_views.sql
    • bt_create_triggers.sql
  6. パス WL_HOME¥portal¥db¥data¥required から次のスクリプトを実行します。
    • bt_insert_system_data.sql
  7. 行動追跡データベースにアクセスして p13n_tracking JDBC データ ソースを接続プールに関連付けることができるよう、接続プールをコンフィグレーションします。「手動によるドメインの JDBC ドライバ設定のコンフィグレーション」の手順に従います。

 

ナビゲーション バーのスキップ  ページの先頭 前 次