WebLogic Scripting Tool ガイド

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概要とロードマップ

この章では、『WebLogic Scripting Tool ガイド』の内容と構成について説明します。

 


ドキュメントの内容と対象読者

このマニュアルでは、WebLogic Scripting Tool (WLST) について説明します。また、WSLT コマンドライン スクリプト インタフェースを使用して、WebLogic Server のインスタンスおよびドメインのコンフィグレーション、管理、およびこれらへの変更の永続化を行い、サーバ実行時イベントをモニタおよび管理する方法を説明します。

このマニュアルは、Sun Microsystems の Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) を使用して Java EE アプリケーションをデプロイする、WebLogic Server の管理者およびオペレータを対象としています。読者は、Web テクノロジ、および WebLogic Server がインストールされているオペレーティング システムとプラットフォームに精通していることが前提となっています。

 


このドキュメントの手引き

このドキュメントの構成は次のとおりです。

 


関連ドキュメント

WLST は、WebLogic Server を管理およびモニタするためのインタフェースの 1 つです。他の管理インタフェースについては、以下の場所を参照してください。

 


WLST サンプル スクリプト

以下の節では、付加的なスクリプトを作成する際のテンプレートとして実行または使用できる、WLST オンラインおよびオフラインのサンプル スクリプトについて説明します。スクリプトの実行については、「WLST の呼び出し」を参照してください。

WLST オンライン サンプル スクリプト

WLST オンライン サンプル スクリプトは、実行中のサーバに接続して、管理タスクを実行し、WebLogic Server コンフィグレーションの変更を開始する方法を示します。WLST オンライン スクリプトは、SAMPLES_HOME\server\examples\src\examples\wlst\online ディレクトリにあります。SAMPLES_HOME は、WebLogic Server のメインのサンプル ディレクトリ (c:\beahome\wlserver_10.3\samples など) を表します。

表 1-1 は、WLST オンライン サンプル スクリプトの概要を示します。

表 1-1 WLST オンライン サンプル スクリプト
WLST サンプル スクリプト
説明
cluster_creation.py
WLST から管理サーバに接続し、編集セッションを開始し、10 個の管理対象サーバを作成する。その後、2 つのクラスタを作成し、サーバを各クラスタに割り当て、WLST とサーバの接続を解除する。
cluster_deletion.py
cluster_creation.py で作成したクラスタおよびサーバを削除する。
configJMSSystemResource.py
WLST から管理サーバに接続して編集セッションを開始し、2 つの JMS サーバを作成した後でそれらを管理サーバに対象指定する。その後、JMS システム モジュール内に、JMS トピック、JMS キュー、および JMS テンプレートを作成する。JMS キューおよび JMS トピックは、サブデプロイメントを使用して対象指定される。
deleteJMSSystemResource.py
configJMSSystemResource.py で作成した JMS システム モジュールを削除する。
jdbc_data_source_creation.py
WLST から管理サーバに接続し、編集セッションを開始し、myJDBCDataSource という JDBC データ ソースを作成する。
jdbc_data_source_deletion.py
jdbc_data_source_creation.py で作成した JDBC データ ソースを削除する。

WLST オフライン サンプル スクリプト

WLST オフライン サンプル スクリプトは、ソフトウェアと一緒にインストールされたドメイン テンプレートを使用してドメインを作成する方法を示します。WLST オフライン スクリプトは、WL_HOME\common\templates\scripts\wlst ディレクトリにあります。WL_HOME は、WebLogic Server の最上位のインストール ディレクトリを表します。

表 1-2 は、WLST オフライン サンプル スクリプトの概要を示します。

表 1-2 WLST オフライン サンプル スクリプト
WLST サンプル スクリプト
説明
basicWLSDomain.py
ドメイン テンプレートを開き、コンフィグレーション オブジェクトを作成および編集し、指定したディレクトリにドメイン コンフィグレーション情報を書き込む方法を示す、単純な WebLogic ドメインを作成する。
このサンプルは、一般的な開発環境を表す単一のサーバで構成されている。このタイプのコンフィグレーションは、プロダクション環境では推奨されない。
このスクリプトでは、Basic WebLogic Server Domain テンプレートを使用する。
clusterMedRecDomain.py
3 つの管理対象サーバを作成してそれらをクラスタに割り当て、単一クラスタのドメインを作成する。
このスクリプトは Basic WebLogic Server Domain テンプレートを Avitek Medical Records Sample 拡張テンプレートで拡張して使用する。
distributedQueues.py
分散キューを作成する 2 つの方法を示す。
このスクリプトは Basic WebLogic Server Domain テンプレートを Avitek Medical Records Sample で拡張して使用する。
sampleMedRecDomain.py
Avitek MedRec サンプルで使用されているものと同様のリソースを定義するドメインを作成する。このサンプルでは、MedRec サンプル全体の再作成や、サンプル アプリケーションのデプロイは行われない。
このスクリプトでは、Basic WebLogic Server Domain テンプレートを使用する。

 


このリリースでの WLST の新機能と変更点

WebLogic Server のこのリリースに追加された新機能の一覧については、『リリース ノート』の「WebLogic Server の新機能」を参照してください。


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