ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

  |  

  WebLogic Server ホーム   |     JMS プログラマーズ ガイド   |   前へ   |   次へ   |   目次   |   索引   |   PDF 版

JDBC データベース ユーティリティ

 

以下の節では、WebLogic JMS ストア、および JDBC データベース ユーティリティを使用して既存の JDBC データベース ストアを再生成する方法について説明します。

 


概要

JDBC utils.Schema ユーティリティを使用すると、既存のバージョンを削除することで新しい JDBC ストアを再生成できます。JMS はこれらのストアを自動的に作成するので、このユーティリティを実行する必要は通常ありません。しかし、既存の JDBC データベース ストアに障害が発生した場合は、utils.Schema ユーティリティを使用して再生成できます。

警告: utils.Schema コマンドは、既存のデータベース テーブルをすべて削除して、新しいものを再作成するので、実行する際には注意してください。

 


JMS ストアについて

JMS データベースには、自動的に生成され、JMS 内部で使用されるシステム テーブルが 2 つあります。

プレフィックス名は、このバッキング ストア内の JMS テーブルを識別します。固有のプレフィックスを指定すると、同じデータベースで複数のストアを使用できます。プレフィックスは、JDBC ストアをコンフィグレーションする際に Administration Console でコンフィグレーションされます。プレフィックスは、以下の場合にテーブルに付加されます。

プレフィックスは、JMS テーブル名に付加されたときに有効なテーブル名になるように、次の形式で指定する必要があります。

[[catalog.]schema.]prefix

注意: データに障害が発生するので、2 つのJMS ストアを同じデータベース テーブルで使用することはできません。

ストアを作成およびコンフィグレーションする手順については、Administration Console オンライン ヘルプの「JMS ファイル ストア」(ファイル ストアに関する情報)、および「JMS JDBC ストア」(JDBC データベース ストアに関する情報)をそれぞれ参照してください。

 


JDBC ストアの再生成

utils.Schema ユーティリティは Java プログラムで、以下の項目を指定するコマンドライン引数をとります。

通常、DDL ファイルには .ddl 拡張子が付いています。DDL ファイルは、Cloudscape、Sybase、Oracle、MS SQL Server、IBM DB2 データベース用に提供されています。

utils.Schema を実行するには、CLASSPATHweblogic.jar ファイルを指定する必要があります。

utils.Schema コマンドを次のように入力します。

java utils.Schema url JDBC_driver [options] DDL_file

次の表に、utils.Schema コマンドライン引数を示します。

表6-3 utils.Schema コマンドライン引数

引数

説明

URL

データベース接続 URL。この値は、JDBC 仕様の定義に従ってコロン区切りの URL にする。

JDBC_driver

JDBC ドライバ クラスの完全パッケージ名。

options

省略可能なコマンド オプション。

データベースの必要に応じて、以下のものを指定する。

  • ユーザ名とパスワード。次のように指定する。
    -u <username> -p <password>

  • JDBC データベース サーバのドメイン ネーム サーバ(DNS)名。次のように指定する。
    -s <dbserver>

-verbose オプションも指定可能。このオプションを指定すると、utils.Schema は実行時に SQL コマンドをエコーする。

DDL_file

実行する SQL コマンドが記されたテキスト ファイルの絶対パス名。SQL コマンドは複数行にわたって指定できる。末尾にセミコロン(;)を付ける。ポンド 記号(#)で始まる行はコメント。

weblogic.jar ファイル内の weblogic/jms/ddl ディレクトリには、Cloudscape、Sybase、Oracle、MS SQL Server、Times Ten、IBM DB2 の各データベース用の JMS DDL ファイルがある。このファイルには、JMS データベース テーブルを作成するための SQL コマンドが含まれている。別のデータベースを使用するには、この DDL ファイルのいずれかをコピーおよび編集する。

たとえば、次のコマンドでは、ユーザ名 user1、パスワード foobar で、DEMO という Oracle サーバに JMS テーブルを再作成します。

java utils.Schema jdbc:weblogic:oracle:DEMO \
weblogic.jdbc.oci.Driver -u user1 -p foobar -verbose \
weblogic/classes/jms/ddl/jms_oracle.ddl

Cloudscape データベースでは、ユーザ名とパスワードは不要です。ただし、Cloudscape JDBC ドライバは、cloudscape.system.home システム プロパティを使用して、データベース ファイルを格納しているディレクトリを検索します。このプロパティに Java コマンド オプション -D で値を指定する必要があります。さらに、weblogic\samples\eval\cloudscape\lib にある CLASSPATH で Cloudscape クラスを指定します。

たとえば、次のコマンドでは、Couldscape サーバで JMS テーブルを作成します。

java -Dcloudscape.system.home=/weblogic/samples/eval/cloudscape/data
utils.Schema jdbc:cloudscape:demoPool;create=true
COM.cloudscape.core.JDBCDriver -verbose
weblogic/classes/jms/ddl/jms_cloudscape.ddl

Cloudscape JDBC URL では、WebLogic JMS サンプルにあるデモ データベースを指定します。このデータベースではサンプルとして JMS テーブルが既に作成されています。

 

back to top previous page