.NET Web サービスから返された DataSets を処理するには

DataSet は、リレーショナル データベースと類似の形式で情報を格納するために .NET によって使用されるデータ型です。各 DataSet には複数のテーブルが含まれます。.NET Web サービスは、Dataset を XML にシリアル化することによってそれらを返します。

XML コード化された DataSet を受け付けるためのコードを記述する方法は 2 つあります。1 つは XML DOM(ドキュメント オブジェクト モデル)ノードを直接処理するコードを記述する方法で、もう 1 つは受信する XML メッセージを自動的に処理する XML マップを記述する方法です。

DOM ノードを処理する

DataSet の構造が一定ではない場合、または予測できない場合は、XML DOM ノードを直接処理する方法を選択します。データの量にかかわらず構造が変更されない場合は、次項で説明する XML マップを採用してください。

DataSet を返す .NET Web サービスのサービス コントロールを作成する場合、そのサービス コントロールの対応メソッドは org.w3c.Node を返します。このクラスは、W3C ドキュメント オブジェクト モデル(DOM)の一部です。DOM は、XML ドキュメントを直接処理するための API です。

DOM の詳細については、Document Object Model (DOM) を参照してください。

XML マップを使用する

返される DataSet の構造が不変である場合は、XML マップを構築します。XML マップを使用すると、WebLogic Server は受信する XML を自動的に処理し、選択された Java オブジェクトに変換できます。そのためには、次の手順に従います。

  1. .NET サービスをテストし、返される XML コード化 DataSet を取り込みます。

  2. XML の構造を調べます。これはクエリの戻り値を表しているため、クエリ結果の構造と一致する XML 要素の階層です。

  3. DataSet XML の構造と一致する XML マップを生成します。

  4. この XML マップを、.NET サービスを呼び出すメソッドの @return-xml タグの値として適用します。

  5. <xm:multiple> 属性を使用して、構造の繰り返しを処理します。

  6. WebLogic Server は、受信 XML を自動的に展開し、サービス コントロール メソッドが返す Java オブジェクトに転送します。

関連トピック

.NET Web サービスを使用するには

サービス コントロール : 他の Web サービスを使用する

XML マップを使用して XML メッセージを処理および成形する

XML マップを使用する理由

<xm:multiple> 属性

ConsolidateAddress.jws サンプル

InputMapMultiple.jws サンプル