14.8 Oracle Grid Infrastructureのトレース・レベルの変更

トレース・レベルを有効にすると、問題の原因を診断するのに十分な診断情報を収集します。

問題を再現するときに、Oracleサポートにより、特定のトレース・レベルを有効にするように求められます。トレース・レベルは有効化または無効化できます。dbglevelオプションを使用して、トレース・レベルを設定します。問題のトレース・プロファイル別にグループ化された、必要なトレース・レベル設定を見つけることができます。

トレース・レベルを設定するには:

  1. トレース・プロファイルを設定するには、次のようにします。
    tfactl dbglevel –set profile
  2. 使用可能なすべてのプロファイルをリストするには、次のようにします。
    tfactl dbglevel –help

14.8.1 tfactl dbglevel

tfactl dbglevelコマンドを使用して、Oracle Grid Infrastructureのトレース・レベルを設定します。

構文

tfactl [run] dbglevel 
[ {-set|-unset} profile_name 
-dependency [dep1,dep2,...|all] 
-dependency_type [type1,type2,type3,...|all] 
| {-view|-drop} profile_name 
| -lsprofiles 
| -lsmodules 
| -lscomponents [module_name] 
| -lsres 
| -create profile_name [ -desc description 
| [-includeunset] [-includetrace] 
| -debugstate | -timeout time ] 
| -modify profile_name [-includeunset] [-includetrace] 
| -getstate [ -module module_name ] 
| -active [profile_name] 
| -describe [profile_name] ] ]

パラメータ

表14-6 tfactl dbglevelコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

profile_name

プロファイルの名前を指定してください。

active

アクティブなプロファイルのリストを表示します。

set

指定されたプロファイルのトレース・レベルまたはログ・レベルを設定します。

unset

指定されたプロファイルのトレース・レベルまたはログ・レベルの設定を解除します。

view

指定されたプロファイルのトレース・エントリまたはログ・エントリを表示します。

create

プロファイルを作成します。

drop

指定されたプロファイルを削除します。

modify

指定されたプロファイルを変更します。

describe

指定されたプロファイルを説明します。

lsprofiles

使用可能なすべてのプロファイルをリストします。

lsmodules

検出されたOracle Clusterwareモジュールをすべてリストします。

lscomponents

Oracle Clusterwareモジュールに関連付けられたコンポーネントをすべてリストします。

lsres

検出されたOracle Clusterwareリソースをすべてリストします。

getstate

Oracle Clusterwareコンポーネントまたはリソースの現在のトレース・レベルまたはログ・レベルを表示します。

module

Oracle Clusterwareモジュールを指定します。

dependency

考慮する依存性(起動依存性または停止依存性、あるいはその両方)を指定してください。

dependency_type

考慮する依存性のタイプを指定してください。

debugstate

使用可能なすべてのレベルのシステム状態ダンプを生成します。

includeunset

Oracle Clusterwareコンポーネントまたはリソースの設定解除の値を追加または変更します。

includetrace

Oracle Clusterwareコンポーネントのトレース値を追加または変更します。

警告:

Oracleサポートの指示がないかぎり、プロファイルは設定しないでください。