2.328 SGA_TARGET
SGA_TARGET
には、すべてのSGAコンポーネントの合計サイズを指定します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
大整数 |
構文 |
|
デフォルト値 |
|
変更可能 |
|
PDBで変更可能 |
はい |
値の範囲 |
64MB以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 |
基本 |
はい |
SGA_TARGET
が指定されている場合、次のメモリー・プールのサイズが自動的に設定されます。
-
バッファ・キャッシュ(
DB_CACHE_SIZE
) -
共有プール(
SHARED_POOL_SIZE
) -
ラージ・プール(
LARGE_POOL_SIZE
) -
Javaプール(
JAVA_POOL_SIZE
) -
Streamsプール(
STREAMS_POOL_SIZE
) -
データ転送キャッシュ(
DATA_TRANSFER_CACHE_SIZE
)
これらの自動チューニングされたメモリー・プールがゼロ以外の値に設定されている場合、その値は自動共有メモリー管理で最小レベルとして使用されます。アプリケーション・コンポーネントが最小限のメモリーで正常に機能できる場合は、最小値に設定します。
次のプールは手動でサイズ設定されるコンポーネントで、自動共有メモリー管理の影響は受けません。
-
ログ・バッファ
-
KEEP
、RECYCLE
などの他のバッファ・キャッシュ、および他のブロック・サイズ -
固定SGAおよびその他の内部割当て
これらのプールに割り当てられたメモリーは、自動共有メモリー管理で、自動的にチューニングするメモリー・プールの値を計算する際に、SGA_TARGET
に使用可能な総量から差し引かれます。
デフォルト値のフィールドでは、ORA-04031
エラーを避けるためにIMMEDIATE
モードの自動チューニング要求が必要です。DEFERRED
モードおよびIMMEDIATE
モードは、V$MEMORY_RESIZE_OPS
ビューのOPER_MODE
列に反映されます。
自動メモリー管理が有効で(MEMORY_TARGET
が正の値に設定され)、SGA_TARGET
も正の値に設定されている場合、SGA_TARGET
の値がSGAのサイズの最小値として動作します。
ノート:
このパラメータは、プラガブル・データベース(PDB)ではオプションです。PDBでこのパラメータを設定した場合、それは任意のときにPDBが最大SGAを使用できることを指定します。PDBレベルでこのパラメータを設定しない場合は、PDBで使用できるSGA容量の上限はなく、そうでない場合は、CDBのSGAサイズです。
各PDBが使用可能なメモリーの量を制御するために、CDBでリソース・マネージャを使用できるようにするには:
-
CDBレベルで(CDBのルートで)
NONCDB_COMPATIBLE
初期化パラメータをFALSE
に設定する必要があります。 -
MEMORY_TARGET
初期化パラメータをCDBレベルで設定しないでください。 -
SGA_TARGET
初期化パラメータをCDBレベルで設定する必要があります。 -
PDBの
SGA_TARGET
を、CDBレベルで設定したSGA_TARGET
の値以下の値に設定する必要があります。PDBの
SGA_TARGET
値を設定して、SGA_TARGET
がCDBレベルで設定されていない場合、エラー・メッセージは発生しませんが、PDBのSGA_TARGET
値は強制されません。PDBの
SGA_TARGET
をCDBレベルのSGA_TARGET
値より大きい値に設定した場合、エラーが発生します。PDBのパラメータを設定した後で、この要件に違反した場合(たとえば、SGA_TARGET
値がCDBレベルで変更された場合など)、PDBの値はこの要件を満たすように調整されます。
関連項目:
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PDBのメモリー使用量を制御する初期化パラメータの詳細は、『Oracle Multitenant管理者ガイド』を参照してください
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自動メモリー管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
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SGAの手動管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。