9.167 V$RESOURCE_LIMIT
V$RESOURCE_LIMIT
は、一部のシステム・リソースでのグローバル・リソースの使用状況に関する情報を示します。このビューを使用してリソースの消費量を監視することによって、必要に応じて対処措置をとることができます。大部分のリソースは、表9-5に記載されている初期化パラメータに対応しています。
たとえば、DLMに使用されている一部のリソースには初期の割当て(ソフト制限)と、論理的には無制限なハード制限があります(実際はSGAサイズによって制限されます)。SGAの確保または初期化中は、SGA内にリソースのINITIAL_ALLOCATION
用に領域が確保されますが、この割当ての限度を超えた場合、LIMIT_VALUE
に示される値まで追加リソースが割り当てられます。CURRENT_UTILIZATION
列は、初期の割当ての限度を超えているかどうかを示します。初期の割当て値を超えている場合は、追加で必要なリソースが共有プールから割り当てられますが、共有プールでは他のリソースと領域の競合があります。
INITIAL_ALLOCATION
には、領域が競合しないような値を指定してください。ほとんどのリソースについては、INITIAL_ALLOCATION
の値はLIMIT_VALUE
の値と同じです。LIMIT_VALUE
より大きい値はエラーになります。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
リソース名(表9-5を参照) |
|
|
現在使用されている(リソースまたはロック、プロセスの)数 |
|
|
最後にインスタンスを起動してからのこのリソースの最大消費量 |
|
|
初期の割当て。これは、初期化パラメータ・ファイルに指定したリソースの値と同じ(無制限の場合、 |
|
|
リソースおよびロックの場合は無制限。これは、初期の割当て値より大きくてもかまわない(無制限の場合、 |
|
|
データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。
|
表9-5 RESOURCE_NAME列の値
リソース名 | 対応する初期化パラメータ |
---|---|
|
「DML_LOCKS」を参照 |
|
Oracle Databaseによって計算される値。エンキュー・ロックの詳細は、V$ENQUEUE_LOCKを参照。 |
|
グローバル・エンキュー・サービス・ロック |
|
グローバル・エンキュー・サービス・プロセス |
|
グローバル・エンキュー・サービス・リソース |
|
「MAX_SHARED_SERVERS」を参照 |
|
「PARALLEL_MAX_SERVERS」を参照 |
|
「PROCESSES」を参照 |
|
「SESSIONS」を参照 |
|
Oracle Databaseによって計算される値 |
|
Oracle Databaseによって計算される値 |
|
「TRANSACTIONS」を参照 |