3 Oracle Exadata Deployment Assistantの使用
Oracle Exadata Deployment Assistantは、構成詳細を収集してOracle Exadataラック構成ファイルを作成します。構成ファイルにより、Oracle Exadataラックの自動的なインストールおよび構成プロセスが進められます。
OEDAコマンドライン・インタフェース(OEDACLI)を使用すると、Oracle Exadataラックのライフサイクル管理タスクを実行することもできます。
最新バージョンのOEDAは、「Exadata Database MachineおよびExadata Storage Serverのサポートされているバージョン (Doc ID 888828.1)」からダウンロードできます。OEDAは、Oracle Technology Networkから入手することもできます。
ノート:
読みやすさを考慮して、Oracle Exadata Database MachineとOracle Exadata Storage拡張ラックの両方に言及する場合は、Oracle Exadataラックを使用します。- Oracle Exadata Deployment Assistantの概要
OEDAは、構成ファイルを作成してから、エンジニアド・システムに構成を実装するために使用します。 - OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
2018年10月以降のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)リリースではWebベースのインタフェースが提供されます。OEDA WebはLinux、OSXおよびWindowsで使用できます。
関連項目
3.1 Oracle Exadata Deployment Assistantの概要
OEDAは、構成ファイルを作成してから、エンジニアド・システムに構成を実装するために使用します。
OEDAは、Oracle Exadata Database Machine、Oracle Zero Data Loss Recovery ApplianceおよびOracle SuperClusterに対して使用されます。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、OEDA用の新しいWebベースのインタフェースが提供されます。ただし、ここで説明する全体的なプロセスは、WebベースまたはJavaベースのどちらのユーザー・インタフェースを使用するかに関係なく同じです。
- エンジニアド・システムが到着する前に、次の手順を実行します。
- ネットワーク管理者およびデータベース管理者と連携して、現在のIPアドレスの使用状況やネットワーク構成など、現在のネットワーク設定を評価します。
- ネットワーク構成やバックアップ方法などのラックの設定を定義します。
- Oracle Technology NetworkからOEDAの最新バージョンをダウンロードします。
- サポートされているプラットフォームで構成スクリプトを解凍して実行し、構成するシステムのタイプを選択します。
- OEDAのすべてのページにアクセスして、すべての必須フィールドに値を指定します。必須の値をすべて指定するまで、次のページに進めません。命名の詳細とDNS、NTPおよびネットワークの詳細を指定する必要があります。
-
OEDAとの対話の後に、構成ファイルがクライアント上に生成されます。ファイルは、OEDAによって生成される
InstallationTemplate.html
ファイルの下部にもリストされます。エンジニアド・システムおよび構成に応じて、OEDAは次のファイルのすべてまたは一部を生成します。databasemachine.xml
CustomerName-rackname.xml
CustomerName-rackname-preconf_GUID.csv
CustomerName-rackname-InstallationTemplate.html
CustomerName-rackname-platinum.csv
CustomerName-rackname-checkip.sh
CustomerName-rackname.zip
pkey_GUID.csv
およびpkey_racknamehostname_GUID.csv
— 仮想環境でInfiniBandパーティション化を有効にした場合
CustomerName-hostname.zip
ファイルには、生成されたすべてのファイルが含まれます。 InstallationTemplate.html
ファイルを確認して構成全体を確認し、すべての情報が正しく入力されたことを確認します。
- エンジニアド・システムが到着する少し前、または構成するようスケジュールされているときに、Oracleの指示に従ってネットワーク構成を検証します。ラックの構成前のネットワーク構成の確認を参照してください。
- エンジニアド・システムが到着した後、構成ファイルがデータベース・サーバーにコピーされ、検証とインストールが完了します。OEDAを使用したOracle Exadata Database Machineの構成を参照してください。
アクセシビリティのノート: WindowsでOracle Exadata Deployment Assistantを補助テクノロジで使用している場合(アクセシビリティ向け)、Java Access Bridgeを有効にする必要があります。
- OEDAの使用に関する考慮事項および要件
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用する前に、この情報を確認してください。
3.1.1 OEDAの使用に関する考慮事項および要件
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用する前に、この情報を確認します。
-
Oracle Exadataラックは、Oracle Linuxオペレーティング・システムがサーバーにインストールされた状態で出荷されます。
-
ラック名を使用して、すべてのコンポーネントのホスト名を生成します。たとえば、ラック名に
dbm0
を指定した場合は、次のようになります。- データベース・サーバーのホスト名は
dbm0db01
のようになります - ストレージ・サーバーのホスト名は
dbm0cel01
のようになります - InfiniBand Network Fabricスイッチの名前は
dbm0sw-iba1
のようになります - RoCE Network Fabricスイッチの名前は
dbm0sw-rocea1
のようになります。
複数のラックがある場合、各Oracle Exadataラック名をマシンを識別する一意の名前にする必要があります。1台目のOracle Exadataラックに
dm01
、2台目にdm02
、3台目にdm03
といったように名前を付けることをお薦めします。InfiniBandスイッチを追加しないで、最大8台のOracle Exadataラックを接続できます。 - データベース・サーバーのホスト名は
-
使用するバックアップ方法および冗長性保護レベルによって、インストール中に作成されるOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループのサイズが決まります。
-
内部バックアップを構成する場合、データベース・バックアップはデータベースのRECOディスク・グループの高速リカバリ領域のディスクに作成されます。高速リカバリ領域には、アーカイブREDOログおよびフラッシュバック・ログ・ファイルも含まれます。DATAディスク・グループとRECOディスク・グループの間のディスク領域の区分は、それぞれ40%と60%となります。
-
外部バックアップを構成する場合、データベース・バックアップは、現在デプロイされているOracle Exadata Database Machineの外部にあるディスクまたはテープ・メディアに作成されます。高速リカバリ領域には、アーカイブREDOログやフラッシュバック・ログ・ファイルなどのオブジェクトのみが含まれます。
バックアップ用にRECOディスク・グループに追加領域を確保する必要がないため、DATAディスク・グループとRECOディスク・グループの間のディスク領域の区分は、それぞれ80%と20%になります。
-
-
オラクル社では、ミッション・クリティカルなアプリケーションには、高冗長性のディスク・グループの使用をお薦めします。ディスク・グループの冗長性レベルに基づいてディスク・グループのサイズを変更するには、次のガイドラインを使用します。
表3-1 保護レベルとディスク・グループ・コンテンツ
DATAディスク・グループのOracle ASM冗長性レベル RECOディスク・グループのOracle ASM冗長性レベル DATAグループ・コンテンツ RECOグループ・コンテンツ 高
高
データ・ファイル
一時ファイル
オンラインREDOログ
制御ファイル
アーカイブ・ログ
フラッシュバック・ログ・ファイル
高
標準
データ・ファイル
オンラインREDOログ
制御ファイル
アーカイブ・ログ
一時ファイル
フラッシュバック・ログ・ファイル
標準
高
データ・ファイル
一時ファイル
オンラインREDOログ
制御ファイル
アーカイブ・ログ
フラッシュバック・ログ・ファイル
標準
標準
データ・ファイル
一時ファイル
オンラインREDOログ
制御ファイル
アーカイブ・ログ
フラッシュバック・ログ・ファイル
-
Oracle Exadata Database Machineを設置する際に、有効なタイムゾーン名が必要です。Oracle Exadata Database MachineおよびOracle Linuxに用意されているタイムゾーン値は、タイムゾーン・データベースから取得されます。
TZ
環境変数を使用して、各サーバーに対して有効なタイムゾーン名を指定する必要があります。変数値は地域/場所の形式です。たとえば、America/New_York
は有効なTZ
値であり、EST
、EDT
およびUTC-4
は無効な値です。 -
OEDAは、データベース・サーバー(仮想化あり/なし)、ストレージ・サーバーおよびRDMAネットワーク・ファブリックを含む、すべてのExadataコンポーネントを構成します。正しく構成するには、OEDAに次へのアクセス権が必要です。
- データベース・サーバーのクライアントおよび管理ネットワーク・インタフェース(該当する場合はVMサーバー・ホストとVMゲストを含む)。
- ストレージ・サーバーの管理ネットワーク・インタフェース。
- RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの管理ネットワーク・インタフェース。
OEDAデプロイメント・フェーズを、必要なすべてのネットワーク・インタフェースにアクセスできるホストで実行していることを確認します。
3.2 OEDA ブラウザベース・ユーザー・インタフェース
2018年10月以降のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)リリースではWebベースのインタフェースが提供されます。OEDA WebはLinux、OSXおよびWindowsで使用できます。
ノート:
OEDA WebインタフェースはOracle SuperClusterをサポートしていません。かわりに、configssc.sh
コマンドを使用します。
このインタフェースを使用して、新しいラックの構成詳細を入力したり、古いOEDAインタフェースから構成ファイルをインポートしたりできます。メニュー・ボタンを使用して、構成をインポートおよび保存します。
Webベース・バージョンのOEDAを使用するには、次のステップを実行します。
-
My Oracle Supportノート888828.1から最新のOEDAリリースをダウンロードします。
ダウンロードした圧縮ファイルのコンテンツを抽出します。コンテンツを抽出すると、オペレーティング・システムに応じて
linux-x64
、macosx-x64
、windows-i586
などのディレクトリが作成され、抽出されたファイルが格納されます。これをOEDA_HOMEディレクトリと呼びます。 -
ソフトウェアをインストールします。
Webベースのインタフェースを使用する前に、Webアプリケーション・サーバーをインストールして実行する必要があります。作成されたディレクトリで、
installOedaServer
プログラムを探して実行します。このプログラムは管理者ユーザーとしてログインしなくても実行できます。次のコマンドのいずれかを使用します。-p
オプションは、使用するポート番号を指定します。-
Linux、AppleおよびUNIXの場合:
./installOedaServer.sh -p 7072
-
Microsoft Windowsの場合:
installOedaServer.cmd -p 7072
ノート:
この例では、ポート番号7072
を使用しています。ただし、未使用であれば任意のポート番号を指定できます。1024
未満のポート番号を使用することはお薦めしません。installOedaServer
プログラムによって、OEDA Webサーバーの最新バージョンがローカル・システムで起動されます。 -
-
ローカルOEDA Webサーバーにアクセスします。
OEDA Webサーバーを実行すると、ブラウザを開き、次のURLを入力して、Webベースのアプリケーションにアクセスできます。
http://localhost:port_number/oeda
このURLのport_numberは、
installOedaServer
プログラムを起動したときに指定したネットワーク・ポート番号です。たとえば、7072
。
次のトピックでは、OEDA Webインタフェースについて説明します。
- ブラウザベース・バージョンのOracle Exadata Deployment Assistantの使用
- ハードウェアの選択ページ
- オペレーティング・システムの選択ページ
- ラック・ネットワーク・ページ
- ユーザーとグループ
- クラスタの定義
- ディスク・グループ
- データベース・ホーム
- データベース
- クラスタ・ネットワーク
- アラート
- テープ・ライブラリの接続性
ZDLRAラックの場合のみ、テープ・バックアップのネットワーク接続情報を構成できます。 - コメント
3.2.1 ブラウザベース・バージョンのOracle Exadata Deployment Assistantの使用
既存のデプロイメントに追加する場合は、初期構成にデプロイメント・アシスタントを使用します。新しいラックやコンポーネントを追加する場合は、既存の構成をインポートできます。
デプロイメント・アシスタントを実行する前に、次を使用できるようにしておきます。
- IPアドレス
- マシン名
- DNS情報
- ラックのNTP情報
OEDAのメニュー・ドロップダウン・リストには次のオプションがあります。
- 情報: Webインタフェース・ソフトウェアに関する情報を表示します。
- 新規: 新しい構成を開始します。
- インポート: 既存の構成ファイルをインポートします。ファイル形式はXMLです。
- 保存: 現在の構成をXMLファイルに保存します。
- 診断: OEDA Webインタフェースに関する問題のトラブルシューティングと診断に使用できるZIPファイルを作成します。
- プリファレンス: Webインタフェースの動作に関するプリファレンスを指定します。
- 検証: 現在の構成で完全性と正確性を確認します。
- IPのチェック: IPアドレスをチェックします。
- 終了: OEDAを終了します。
次に、OEDAで指定する構成情報を示します。
- 「ハードウェアの選択」ページでデプロイするハードウェアを選択します。また、このページには顧客情報も入力します。
-
ノードにOracle VMを構成するかどうかを選択します。
ノート:
Exadataデータベース・サーバーで8台を超えるVMの作成はサポートされていません。 - ラック・ネットワーク・ページに管理ネットワークおよびプライベート・ネットワーク情報を入力します。
- 「ユーザーとグループ」ページでユーザーおよびグループ構成を指定します。デフォルト、役割区分またはカスタム構成から選択できます。
- 各クラスタについてクラスタの定義ページでクラスタを定義します。
- 「ディスク・グループ」ページでディスク・グループのレイアウトを定義します。
- データベース・ホームの作成ページで、各OracleホームのOracle Databaseホーム情報を入力します。
-
「クラスタ・ネットワーク」ページで、クライアントおよびバックアップ・ネットワーク情報を入力します。
- アラート・ページで、電子メール・アラート、SNMPアラート、自動サービス・リクエスト、Oracle Config ManagerおよびEnterprise Managerのアラートを構成します。
- 構成に関する質問に回答し、「コメント」ページのテキスト・フィールドにデプロイメントに関する追加情報を入力します。このフィールドに入力した情報は、
InstallationTemplate.html
ファイルの下部に表示されます。 - 保存およびダウンロードをクリックして構成ファイルを作成します。ZIPファイルを保存するローカル・コンピュータ上の場所を選択するよう求められます。
- Oracle Exadataラックの最初のデータベース・サーバー上のディレクトリにZIPファイルをコピーします。
/u01
のサブディレクトリ(/u01/oeda
ディレクトリなど)を使用します。これらのファイルは、フィールド・エンジニアがOracle Exadataラックを構成する際に使用します。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.2 ハードウェアの選択ページ
構成するハードウェア・タイプを選択し、顧客の詳細を入力します。
-
Oracle Exadata Database Machine
これを選択する場合は、次の追加情報を入力します。
-
ラック・サイズ: 構成するラックのサイズ。選択肢は次のとおりです。
-
エラスティック: (X4-8以降)データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーの標準外の台数。
-
完全: 次のもので構成される標準構成。
-
2ソケット・モデル(X8M-2、X8-2、X7-2、X6-2など): 8台の2ソケット・データベース・サーバーおよび14台のストレージ・サーバー
-
8ソケット・モデル(X8M-8、X8-8、X7-8、X6-8など): 2台の8ソケット・データベース・サーバーおよび14台のストレージ・サーバー。
-
Storage拡張ラック(X2、X3およびX4): 18台のストレージ・サーバー。
-
-
ハーフ: 次のもので構成される標準構成。
-
2ソケット・モデル(X8-2、X7-2、X6-2など): 4台の2ソケット・データベース・サーバーおよび7台のストレージ・サーバー
-
Storage拡張ラック(X2、X3およびX4): 9台のストレージ・サーバー。
-
-
クォータ: 次のもので構成される標準構成。
-
2ソケット・モデル(X8-2、X7-2、X6-2など): 2台の2ソケット・データベース・サーバーおよび3台のストレージ・サーバー
-
Storage拡張ラック(X2、X3およびX4): 4台のストレージ・サーバー。
-
-
エイス: 2台のデータベース・サーバーおよび3台のストレージ・サーバーで構成される標準構成で、各サーバーでコアが半分のみ有効になります。2ソケット・システム・モデルX3-2以降で使用可能です。
-
エイス・エラスティック: 2台のデータベース・サーバーおよび3台のストレージ・サーバーを持つカスタマイズ可能な構成。2ソケット・システム・モデルX4-2以降で使用可能です。
-
-
計算ノード、ストレージ・セルおよびディスク・サイズ: 先行のフィールドで選択した値によって後続のフィールドで選択できる値が決まります。
-
X8-2計算ノード
- X8ストレージ・セル
-
HC 14TB (大容量14 TBドライブ)
-
EF 6.4 TB (Extreme Flash 6.4 TBドライブ)
-
- X8ストレージ・セル
-
X8-8計算ノード
- X8ストレージ・セル
-
HC 14TB (大容量14 TBドライブ)
-
EF 6.4 TB (Extreme Flash 6.4 TBドライブ)
-
- X8ストレージ・セル
-
X7-2計算ノード
- X7ストレージ・セル
-
HC 10TB (大容量10 TBドライブ)
-
EF 6.4 TB (Extreme Flash 6.4 TBドライブ)
-
- X7ストレージ・セル
-
X7-8計算ノード
- X7ストレージ・セル
-
HC 10TB (大容量10 TBドライブ)
-
EF 6.4 TB (Extreme Flash 6.4 TBドライブ)
-
- X7ストレージ・セル
-
X6-2計算ノード
- X6ストレージ・セル
-
EF 3.2TB (Extreme Flash 3.2 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X6ストレージ・セル
-
X6-8計算ノード
- X6ストレージ・セル
-
EF 3.2TB (Extreme Flash 3.2 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X6ストレージ・セル
-
X5-8計算ノード
- X5ストレージ・セル
-
EF 1.6TB (Extreme Flash 1.6 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X5ストレージ・セル
-
X5-2計算ノード
- X5ストレージ・セル
-
EF 1.6TB (Extreme Flash 1.6 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
- X5ストレージ・セル
-
X4-8計算ノード
- X5ストレージ・セル
-
EF 1.6TB (Extreme Flash 1.6 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
- X4ストレージ・セル
-
HP 1.2TB (高パフォーマンス1.2 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
- X5ストレージ・セル
-
X4-2計算ノード
- X4ストレージ・セル
-
HP 1.2TB (高パフォーマンス1.2 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X4ストレージ・セル
-
X4 Storage拡張計算ノード
- X4ストレージ・セル
-
HP 1.2TB (高パフォーマンス1.2 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X4ストレージ・セル
-
X3-2計算ノード
- X3ストレージ・セル
-
HP (高パフォーマンス・ドライブ)
-
HC 3TB (大容量3 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X3ストレージ・セル
-
X3-8計算ノード
- X4ストレージ・セル
-
HP 1.2TB (高パフォーマンス1.2 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
- X3ストレージ・セル
-
HP (高パフォーマンス・ドライブ)
-
HC 3TB (大容量3 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X4ストレージ・セル
-
X3 Storage拡張計算ノード
- X3ストレージ・セル
-
HP (高パフォーマンス・ドライブ)
-
HC 3TB (大容量3 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X3ストレージ・セル
-
X2-2計算ノード
- X2ストレージ・セル
-
HP (高パフォーマンス・ドライブ)
-
HC 2TB (大容量2 TBドライブ)
-
HC 3TB (大容量3 TBドライブ)
-
HC 4TB (大容量4 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
- X2ストレージ・セル
-
X2-8計算ノード
- X2ストレージ・セル
-
HP (高パフォーマンス・ドライブ)
-
HC 2TB (大容量2 TBドライブ)
-
HC 3TB (大容量3 TBドライブ)
-
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
-
X2 Storage拡張計算ノード
- X2ストレージ・セル
-
HP (高パフォーマンス・ドライブ)
-
HC 2TB (大容量2 TBドライブ)
-
HC 3TB (大容量3 TBドライブ)
-
- X2ストレージ・セル
- X2ストレージ・セル
-
-
ラックの追加(+): ラックを構成に追加してラック詳細オプションを表示するには、ハードウェアを選択した後にこのボタンをクリックします。
-
-
Zero Data Loss Recovery Appliance。
これを選択する場合は、次の追加情報を入力します。
-
ZDLRAサーバー、容量およびセル数: ZDLRAラックのモデル、ディスク・ストレージ・タイプおよびセル数。先行のフィールドで選択した値によって後続のフィールドで選択できる値が決まります。
-
サーバーX8-2
- 容量HC 14TB (大容量)
-
サーバーX7-2
- 容量HC 10TB (大容量)
-
サーバーX6-2
- 容量HC 8TB (大容量)
-
サーバーX5-2
- 容量HC 4TB (大容量)
- 容量HC 8TB
-
サーバーX4 Zdlra
- 容量: HC 4TB (大容量)
- セル数: ラック内のセル数。ドロップダウン・リストから値を選択します。有効な値は3から13です。ドロップダウン・リストの検索フィールドを使用して値を検索することもできます。
-
-
ラックの追加(+): ラックを構成に追加してラック詳細オプションを表示するには、ハードウェアを選択した後にこのボタンをクリックします。
-
-
Exadata Cloud
これを選択する場合は、次の追加情報を入力します。
-
Exadataクラウド・オプション: Cloud at Customerなど、Exadataデプロイメント・オプションをリストから選択します。
-
ラック・サイズ: 構成するラックのサイズ。選択肢は次のとおりです。
-
完全: 8台の2ソケット・データベース・サーバーおよび12台のストレージ・サーバーで構成される標準構成。
-
ハーフ: 4台の2ソケット・データベース・サーバーおよび6台のストレージ・サーバーで構成される標準構成。
-
クォータ: 2台の2ソケット・データベース・サーバーおよび3台のストレージ・サーバーで構成される標準構成。
-
ベース・ラック: 2台のデータベース・サーバーおよび3台のストレージ・サーバーで構成される構成。各データベース・サーバーで有効にする計算コア(OCPU)の最小数と最大数を指定できます。
-
-
計算ノード、ストレージ・セルおよびディスク・サイズ: 先行のフィールドで選択した値によって後続のフィールドで選択できる値が決まります。
-
X8-2計算ノード
X8ストレージ・セル
HC 14TB (大容量14 TBドライブ)
-
X7-2計算ノード
X7ストレージ・セル
HC 10TB (大容量10 TBドライブ)
-
X6-2計算ノード
X6ストレージ・セル
HC 8TB (大容量8 TBドライブ)
-
-
ラックの追加(+): ラックを構成に追加してラック詳細オプションを表示するには、ハードウェアを選択した後にこのボタンをクリックします。
-
ラック詳細
ラックに関する追加情報およびデプロイ方法を入力します。
-
ラック名: 前のセクションの入力内容に基づいて、値が自動的に入力されます。
-
ラック接頭辞: ネットワーク・インタフェースの接頭辞を定義します。接頭辞には、任意の英数字を含めることができます。接頭辞に空白を含めることはできません。最大長は20文字です。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
dbm0
です。たとえば、
dbm0
の値を使用すると、データベース・サーバーのホスト名はdbm0db01
になり、ストレージ・サーバーのホスト名はdbm0cel01
になります。 -
スパイン・スイッチ: ラック構成の一部としてスパイン・スイッチを含めたい場合、チェック・ボックスを選択します。スパイン・スイッチを備えている各ラックに対して行います。
顧客の詳細
ラックのデプロイ環境に関する情報を入力します。
-
顧客名: 顧客を識別します。空白を含む任意の英数字を入力できる自由形式フィールドです。このフィールドを空にすることはできません。
-
アプリケーション名: ラックで使用するアプリケーションを識別します。空白を含む任意の英数字を入力できる自由形式フィールドです。このフィールドを空にすることはできません。
-
リージョン: ラックのリージョンを設定します。ドロップダウン・リストから値を選択します。検索フィールドを使用してリージョンを検索することもできます。選択肢は次のとおりです。
- アフリカ
- アメリカ
- 南極大陸
- 北極
- アジア
- 大西洋
- オーストラリア
- ヨーロッパ
- インド
- その他
- 太平洋
-
タイムゾーン: ラックを設置する場所のタイムゾーンを設定します。タイムゾーンは、選択したリージョンに基づいて表示されます。ドロップダウン・リストから値を選択します。
- 計算ノード数: (X5-2およびX6-2 ZDLRA エラスティック・ラックのみ)構成する計算ノードの数を指定します。
- ストレージ・ノード数: (X5-2およびX6-2 ZDLRA エラスティック・ラックのみ)構成するストレージ・ノードの数を指定します。
-
DNSサーバー: DNS IPアドレスを設定します。少なくとも1つのIPアドレスを入力する必要があります。Exadata Cloudの場合、これらの値は自動入力されます。
-
NTPサーバー: ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーのIPアドレスを設定します。少なくとも1つのIPアドレスを入力する必要があります。Exadata Cloudの場合、これらの値は自動入力されます。
WriteBackフラッシュ・キャッシュ
ラックのデプロイ時にWriteBackフラッシュ・キャッシを有効にするかどうかを指定します。WriteBackフラッシュ・キャッシュでは、読取りI/Oの他に、PCIフラッシュに書込みI/Oを直接キャッシュできます。このオプションはExadata Cloudでは使用できません。
選択肢は次のとおりです。
-
自動: デフォルト値。選択すると、WriteBackフラッシュ・キャッシュをサポートするソフトウェア・バージョンがラックで実行されていて、そのソフトウェア・バージョンにとってWriteBackフラッシュ・キャッシュがベスト・プラクティスである場合に、WriteBackフラッシュ・キャッシュが有効になります。
-
無効化: このオプションを選択するとWriteBackフラッシュ・キャッシュが無効になり、読取りIOのみがフラッシュ・キャッシュに格納されます。
-
有効化: このオプションを選択すると、フラッシュ・キャッシュに読取りIOと書込みIOの両方が格納されます。
キャパシティ・オンデマンド
(ExadataラックX3以降でのみ使用可能)このチェック・ボックスをクリックすると、サーバーの初期アクティブ・コア数が削減されます。
このオプションを選択すると表示されるスライダ・バーで、データベース・サーバーのハードウェア・モデルに応じた範囲でアクティブにするコアの数を選択できます。
ノート:
キャパシティ・オンデマンドを使用するには、インストール後の3か月以内にこのExadataシステムでPlatinum Services、Oracle Enterprise Manager Harvester(切断モードまたは接続モード)またはOracle Configuration Manager(接続モード)のいずれかを使用する必要があります。追加ラックの追加
ページの先頭から開始し、追加ラックの情報を入力します。ラックの追加(+)ボタンをクリックして、構成にラックを追加します。ラック詳細セクションにタブが追加表示されます。
保存
構成するラックの情報をすべて入力したら、ページの右下隅にある保存ボタンをクリックします。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.3 オペレーティング・システムの選択ページ
ラック内のサーバーにインストールするオペレーティング・システムを選択します。
このページはExadata Cloud構成には使用できません。
Oracle Exadataラックの場合、選択肢は次のとおりです。
-
すべてのLinux VM: Oracle Linux上の仮想マシン(VM)内で実行中のすべてのデータベース・サーバー。
Oracle Exadata Database Machine X8M-2以降、Oracle Linux KVMは、RoCE Network Fabricを使用するシステムの仮想化技術です。それ以外の場合、Oracle VMは、InfiniBand Network Fabricを使用するOracle Exadata Database Machineシステムのすべてで使用されるXenベースの仮想化技術です。
-
すべてのLinux物理: すべてのデータベース・サーバーがOracle Linuxにインストールされます。VMサーバーの構成はありません。
-
カスタム: VMサーバーにインストールするデータベース・サーバーと、インストールしないデータベース・サーバーを指定します。
このオプションを選択すると、使用可能なデータベース・サーバーのリストが表示されます。データベース・サーバーごとに次のオプションのいずれかを選択する必要があります。
-
Linux物理: VMサーバーなし。
-
Linux Dom0: VMサーバー。
Oracle Exadata Database Machine X8M-2以降、Oracle Linux KVMは、RoCE Network Fabricを使用するシステムの仮想化技術です。それ以外の場合、Oracle VMは、InfiniBand Network Fabricを使用するOracle Exadata Database Machineシステムのすべてで使用されるXenベースの仮想化技術です。
Linux物理またはLinux Dom0の見出しの下にあるオプションを選択して、リスト内のすべてのデータベース・サーバーにそのオプションを選択することもできます。
-
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.4 ラック・ネットワーク・ページ
ラックの管理ネットワークおよびプライベート・ネットワークの構成に必要な情報を入力します。
各計算ノードおよびストレージ・サーバーには、管理用のネットワーク・インタフェースが2つあります。一方のネットワークは、イーサネット・インタフェースを介したオペレーティング・システムへの管理アクセスを提供し、他方のネットワークは、Integrated Lights Out Manager(ILOM)イーサネット・インタフェースを介したILOMへのアクセスを提供します。デフォルトの管理ネットワーク・ホスト名は、通常、企業の命名基準または既存のシステムとの互換性に合せて変更されます。
管理ネットワーク・セクションの右上隅には行があり、ラックに構成される合計IPアドレス数が表示されます。これは、ハードウェア・ページで選択したハードウェアに基づく値です。
このページでは、次の情報を入力します。
管理ネットワーク
次の各フィールドに値を入力します。Exadata Cloudの場合、これらの値は自動入力されます。
-
データベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイ: ゲートウェイIPアドレスがデータベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイであることを示すチェック・ボックス。
-
ゲートウェイ: ゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。
-
開始IPアドレス: サーバーおよびスイッチの管理ネットワークの開始IPアドレスを割り当てます。このフィールドを空にすることはできません。
Oracle Exadata Deployment Assistant(OEDA)は、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、構成プロセス中に、指定したIPアドレスを変更できます。
ノート:
これらのアドレスは、データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのILOMポートにも割り当てられます -
サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。サポートされている値(
255.0.0.0
から255.255.255.252
)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。 -
ドメイン名: ネットワーク・ドメイン名を設定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。
このページで指定されるドメイン名は、すべてのネットワークのドメインとして使用されます。クライアント・ネットワークおよびバックアップ・ネットワークで別のドメインを使用する場合は、このページで管理ネットワークを指定します。クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークは、クラスタ・ネットワーク・ページで変更できます。
-
個別のILOMネットワーク: (Exadata Cloudでは使用できません) ILOMが管理ネットワークとは異なるネットワークを使用することを示すチェック・ボックス。このオプションを選択した場合は、ILOMネットワークに関する次の追加情報を指定する必要があります。
-
ゲートウェイ
-
開始IPアドレス
-
サブネット・マスク
-
ドメイン名
-
拡張
(Exadata Cloudでは使用できません)このページの右上隅にある「拡張」ボタンをクリックすると、次のオプションを選択できます。
-
PDUの削除: 管理IPアドレスをPDUに追加しない場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、ラック内の2つのPDUにIPアドレスが割り当てられないため、このページの管理ネットワークのレビューおよび編集セクションに管理名が表示されません。
-
Vlanの有効化: データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーで、管理ネットワーク、ILOM、クライアントおよびバックアップ・アクセス・ネットワークのVLANを作成できるようにします。このオプションを選択すると、管理ネットワーク・ページに次の追加フィールドが表示されます。
-
Vlan: VLAN識別子を指定します。値は正整数である必要があります。
ノート:
-
システムがクラスタの10個を超えるVIPアドレスを使用し、Oracle Clusterwareクライアント・ネットワークにVLANが構成されている場合、3桁のVLAN IDを使用する必要があります。
-
VLAN名が15文字のオペレーティング・システムのインタフェース名制限を超える可能性があるため、4桁のVLAN IDを使用しないでください。
-
VLANタグ付けを使用する場合は、初回のデプロイメント後にお客様が有効にする必要があります。
詳細は、My Oracle Supportノートを参照してください。
-
-
マスクの変更
(Exadata Cloudでは使用できません)マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、次の情報を入力できます。
-
計算名マスク: このウィンドウの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成される管理名がどのように表示されるかを確認できます。
ノート:
後続のフィールドでは名前の接頭辞に英数字を含めることができます。名前のパーセント記号(%
)は、開始IDのフィールドに入力した数値に置き換えられます。各マスク・フィールドには少なくとも1つのパーセント記号が必要です。マスク・フィールドに複数のパーセント記号を使用する場合、記号を連続して使用する必要があります。たとえば、test%%-ilom
は使用できますが、test%new%-ilom
は使用できません。-
計算名マスク: このラック内の各データベース・サーバーの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は
{Rack Prefix}adm%%
で、dbm0adm01
、dbm0adm02
といった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。 -
計算名開始ID: データベース・サーバー管理名の生成に使用される開始値。デフォルト値は1です。このフィールドを空にすることはできません。
-
-
計算ILOMマスク: このセクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成される管理名がどのように表示されるかを確認できます。
-
計算ILOMマスク: このラック内の各データベース・サーバーILOMの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は
{Compute Name Mask}%-ilom
で、dbm0adm01–ilom
、dbm0adm02–ilom
といった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。 -
ILOM名開始ID: ILOM管理名の生成に使用される開始値。デフォルト値は、計算名開始IDと同じ値です。このフィールドを空にすることはできません。
ノート:
サーバーおよびサーバーILOMには同じ開始IDを使用することをお薦めします。
-
-
ストレージ名マスク: このセクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成される管理名がどのように表示されるかを確認できます。
-
ストレージ名マスク: 各ストレージ・サーバーの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は
{Rack Prefix}celadm%%
で、dbm0celadm01
、dbm0celadm02
といった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。 -
ストレージ名開始ID: ストレージ・サーバー・ネットワーク名の生成に使用される開始値。デフォルト値は1です。このフィールドを空にすることはできません。
-
-
ストレージILOMマスク: このセクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、後続フィールドに指定した値に基づいて生成されるサーバー名がどのように表示されるかを確認できます。
-
ストレージILOMマスク: ラック内の各ストレージ・サーバーILOMの管理名の生成に使用される文字列。デフォルトの文字列は
{Storage Name Mask}%-ilom
で、dbm0celadm01–ilom
、dbm0celadm02–ilom
といった名前が生成されます。このフィールドを空にすることはできません。 -
ストレージ名開始ID: ILOMネットワーク名の生成に使用される開始値。デフォルト値は、ストレージ名開始IDと同じ値です。このフィールドを空にすることはできません。
ノート:
サーバーおよびサーバーILOMには同じ開始IDを使用することをお薦めします。
-
-
スイッチおよびPDU
-
Ciscoスイッチ: このラック内のCisco管理スイッチの管理名の生成に使用される文字列。デフォルト値は
{Rack Prefix}sw-adm%
で、dbm0sw-adm1
のような名前が生成されます。 -
RDMAネットワーク・ファブリックのスパイン・スイッチ: スパイン・スイッチの管理名の生成に使用される文字列(ラックに構成されている場合)。デフォルト値は
{Rack Prefix}sw-ibs%
で、dbm0sw-ibs1
のような名前が生成されます。 -
RDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチ — このラックの下位のRDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチの管理名を生成するために使用される文字列。デフォルト値は、
{Rack Prefix}sw-typea%
で、dbm0sw-iba1
、dbm0sw-rocea0
などの名前になります。 -
RDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチ — このラックの上位のRDMAネットワーク・ファブリック・リーフ・スイッチの管理名を生成するために使用される文字列。デフォルト値は、
{Rack Prefix}sw-typeb%
で、dbm0sw-ibb1
、dbm0sw-roceb0
などの名前になります。 -
PDU-A: このラック内の配電ユニット(PDU) Aの管理名の生成に使用される文字列。デフォルト値は
{Rack Prefix}sw-pdua%
で、dbm0sw-pdua1
のような名前が生成されます。 -
PDU-B: このラック内の配電ユニット(PDU) Bの管理名の生成に使用される文字列。デフォルト値は
{Rack Prefix}sw-pdub%
で、dbm0sw-pdub1
のような名前が生成されます。 - KVMスイッチ: (Exadata X2-2のみ)キーボード、ディスプレイ、マウス(KVM)スイッチの管理名の生成に使用される文字列。デフォルト値は
{Rack Prefix}sw-kvm%
で、dbm0sw-kvm1
のような名前が生成されます。
-
カスタム・ネットワーク名マスクを入力した後、ページの下部にある保存ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、ページの下部にある取消ボタンをクリックします。
管理ネットワークのレビューおよび編集
管理ネットワークに指定した内容を保存すると、管理ネットワークのレビューおよび編集セクションがプライベート・ネットワーク・セクションの上部に表示されます。ここにはラックに対して構成されるすべてのIPアドレスおよび管理名が表示され、必要に応じて変更できます。管理名またはIPアドレスを変更した場合は、更新ボタンをクリックして変更を保存します。
ラックのデプロイ先のネットワークに接続している場合は、ネットワーク構成データの有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。(Exadata Cloudでは使用できません)
プライベート・ネットワーク
ラックのプライベート・ネットワークの構成に必要な情報を入力します。
プライベート・ネットワーク・セクションの右上隅には行があり、ラックに構成される合計IPアドレス数が表示されます。これは、ハードウェア・ページで選択したハードウェアに基づく値です。Exadata Cloudの場合、これらの値は自動入力されます。
-
アクティブ・ボンディングの有効化: (ExadataおよびZDLRAラックのみ、X4-2以上)計算ノード上のプライベート・ネットワークに対してのみアクティブ・ボンディングを有効にするかどうかを指定します。デフォルトで、このオプションは選択されています。
デフォルト以外のオプションは、計算ノードの追加先のクラスタにX3以前のモデルの別の計算ノードがある場合にのみ使用してください。
-
開始IPアドレス: サーバーのプライベート・ネットワークの開始IPアドレスを割り当てます。このフィールドを空にすることはできません。
OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、構成プロセス中に、指定したIPアドレスを変更できます。
-
サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。ドロップダウン・リストからサブネット・マスクを選択できます。このリストには、
255.255.240.0
から255.255.255.252
までのサポートされる値が含まれています。 -
ドメイン名: ネットワーク・ドメイン名を設定します。デフォルト値は管理ネットワークに入力されたドメイン名値です。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。
(Exadata Cloudでは使用できません)マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、データベースおよびストレージ・サーバーのプライベート名として生成される名前を変更できます。このウィンドウの下部にプレビュー・フィールドがあり、名前マスク・フィールドの値に基づいて生成されるプライベート名がどのように表示されるかを確認できます。プライベート名の生成に使用されるデフォルトの文字列は、次のとおりです。
-
計算プライベート名マスク:
{Rack prefix}adm%%-priv
。dbm0adm01–priv
、dbm0adm02–priv
といった名前が生成されます。 -
セル・プライベート名マスク:
{Rack Prefix}celadm%%-priv
。dbm0celadm01–priv
、dbm0celadm02–priv
といった名前が生成されます。
カスタム・プライベート・ネットワーク名マスクを入力した後、ページの下部にある保存ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、ページの下部にある取消ボタンをクリックします。
プライベート・ネットワーク構成情報を入力した後、ページの下部にある保存ボタンをクリックします。
プライベート・ネットワークのレビューおよび編集
プライベート・ネットワークに指定した内容を保存すると、プライベート・ネットワークのレビューおよび編集セクションがユーザーおよびグループ・セクションの上部に表示されます。ここにはラックに対して構成されるすべてのIPアドレスおよびプライベート・ホスト名が表示され、必要に応じて変更できます。プライベート・ホスト名またはそれらのIPアドレスを変更した場合は、このセクションの下部にある更新ボタンをクリックして変更を保存します。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.5 ユーザーとグループ
Oracleソフトウェアのインストール時に使用するオペレーティング・システム・ユーザーに関する情報を入力します。指定したユーザー情報はコレクションに保存され、後で構成プロセスで参照できます。
Exadata Cloudの場合、デフォルトで役割区分オプションが選択され、すべての値が自動的に入力されます。変更できる値はグループID番号のみです。
最初の選択は、定義するユーザーのタイプです。オプションは次のとおりです。
-
デフォルト: (Exadata Cloudでは使用できません)デフォルトのユーザー構成を使用します。このオプションでは、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェアを所有する単一のオペレーティング・システム・ユーザーが作成されます。
-
役割区分: (ZDLRAでは使用できません)ソフトウェア・インストールのためのロール用にユーザーを作成します。新しいユーザーにはそのロールに必要な権限のみが付与されます。
-
カスタム: (Exadataラックのみ)組み合されたロールまたは特別なロールと権限を持つソフトウェア・インストール・ユーザーを作成します。
ラックに複数のOracleソフトウェアをインストールし、それらで別々のオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合は、ユーザー情報を入力した後に、グループの追加(+)ボタンをクリックします。入力した情報は、UserCollection-1_id
というラベルで保存されます。新しいセクションがページに表示されます。このページで、固有の名前および権限を持つ追加のソフトウェア・インストール・ユーザー・グループについて、情報を入力します。新しいユーザー情報コレクションには、ラベルUserCollection-2_id
が自動的に割り当てられます。
ユーザー情報コレクションを削除する場合は、削除するグループのIDの横にあるグループの削除(-)ボタンをクリックします。
すべてのユーザー情報を入力した後、ページの右下にある保存ボタンをクリックします。
デフォルト・ユーザー情報
デフォルト・ユーザーの作成を選択した場合は、次の情報を指定する必要があります。
-
ユーザー名: データベース・ソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
oracle
です。 -
ユーザーID: このユーザーのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
1001
です。 -
ホーム・ディレクトリ: ユーザー・ホーム・ディレクトリ。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
/home/oracle
です。 -
ユーザー・タイプ: このフィールドはデフォルト・オプションを選択した場合は使用できません。指定されたユーザーはGridおよびDatabaseソフトウェア所有者として作成されます。
-
グループ名: DBAグループになるオペレーティング・システム・グループの名前。このグループにはOracle Databaseソフトウェアの管理に必要なすべてのオペレーティング・システム権限が付与されます。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
dba
です。 -
グループID: このグループのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
1001
です。 -
グループ・タイプ: このフィールドはデフォルト・オプションを選択した場合は使用できません。指定されたグループは
DBA GROUP
グループとして作成されます。 -
グループ名: インストール所有者グループになるオペレーティング・システム・グループの名前。このグループにはOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェアのインストールに必要なすべてのオペレーティング・システム権限が付与されます。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は、
oinstall
です。 -
グループID: このグループのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
1002
です。 -
グループ・タイプ: このフィールドはデフォルト・オプションを選択した場合は使用できません。指定されたグループは
OINSTALL
グループとして作成されます。
役割区分ユーザー情報
役割区分ユーザーの作成を選択した場合は、Grid
とdatabase
という2タイプのユーザーのユーザー情報を入力する必要があります。ページはユーザー・タイプ別に2つのセクションに分割されています。最初のセクションでGrid
ユーザーを定義し、2番目のセクションでdatabase
ユーザーを定義します。
-
ユーザー・タイプ: Grid
このセクションでは、Oracle Grid Infrastructureソフトウェア・インストールを所有するユーザーを指定します。また、ソフトウェア・インストール・グループと、Oracle ASMの管理に使用する3つのオペレーティング・システム・グループも指定します。次のすべての設定は必須であり、有効な値を含める必要があります。
-
Oracle Grid Infrastructureソフトウェア・インストール・ユーザーの情報:
-
ユーザー名: Oracle Grid Infrastructureソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名。デフォルト値は、
grid
です。 -
ユーザーID: このユーザーのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1000
です。 -
ホーム・ディレクトリ: ユーザー・ホーム・ディレクトリ。デフォルト値は、
/home/grid
です。
-
-
Oracle Grid Infrastructureソフトウェア・インストール・グループの情報:
-
グループ名: Oracle Inventoryを所有するオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は、
oinstall
です。 -
グループID: Oracle Inventoryグループのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1001
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
OINSTALL
です。
-
-
Oracle ASM DBAグループ情報
-
グループ名: Oracle ASM DBAグループになるオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は
asmdba
です。このグループのメンバーシップにより、Oracle ASMで管理されるファイルにアクセスできます。
-
グループID: Oracle ASM DBAグループのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1004
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
OSDBA
です。
-
-
Oracle ASMオペレータ・グループ情報
-
グループ名: Oracle ASMオペレータ・グループになるオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は
asmoper
です。このグループのメンバーシップにより、Oracle ASMインスタンスの限定された管理権限のセットが使用できるようになります。この権限には、Oracle ASMインスタンスの起動と停止が含まれます。
-
グループID: Oracle ASMオペレータ・グループのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1005
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
OSOPER
です。
-
-
Oracle ASM管理者グループ情報
-
グループ名: Oracle ASM管理者グループになるオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は
asmadmin
です。このグループのメンバーシップにより、ユーザーはオペレーティング・システム認証を使用して、
SYSASM
としてOracle ASMインスタンスに接続できます。SYSASM
権限により、ディスク・グループのマウントとディスマウントおよびその他のストレージ管理タスクが許可されます。SYSASM
権限では、Oracle Databaseインスタンスに対するアクセス権は提供されません。 -
グループID: Oracle ASM管理者グループのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1006
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
OSASM
です。
-
-
-
ユーザー・タイプ: database
このセクションでは、Oracle Databaseソフトウェア・インストールを所有するユーザーを指定します。また、ソフトウェア・インストール・グループと、Oracle Databaseの管理に使用する2つのオペレーティング・システム・グループも指定します。さらに、Oracle ASM DBAグループの詳細を指定する必要もあります。このグループにより、Oracle DatabaseはOracle ASMに格納されているデータ・ファイルにアクセスできるようになります。次のすべての設定は必須であり、有効な値を含める必要があります。
-
Oracle Databaseソフトウェア・インストール・ユーザーの情報:
-
ユーザー名: Oracle Databaseソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名。デフォルト値は
oracle
です。 -
ユーザーID: このユーザーのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1001
です。 -
ホーム・ディレクトリ: ユーザー・ホーム・ディレクトリ。デフォルト値は
/home/oracle
です。
-
-
Oracle Databaseソフトウェア・インストール・グループ情報
-
グループ名: Oracle Inventoryを所有するオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は、
oinstall
です。 -
グループID: Oracle Inventoryグループのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1001
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
OINSTALL
です。
-
-
Oracle Database DBAグループ情報
-
グループ名: Oracle Database DBAグループになるオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は
dba
です。 -
グループID: Oracle Database DBAグループのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1002
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
DBA GROUP
です。
-
-
Oracle Databaseオペレータ・グループ情報
-
グループ名: Oracle Databaseオペレータ・グループになるオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は
racoper
です。このグループのメンバーシップは、Oracle RACデータベース・インスタンスの起動と停止を含む、制限付きのOracle RACインスタンスの管理権限のセットをユーザーに提供します。
-
グループID: Oracle RACオペレータ・グループまたは選択した他のグループ・タイプのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1003
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
OPER GROUP
です。
-
-
Oracle ASM DBAグループ情報
Gridユーザーのセクションで指定した情報と一致していることを確認してください。
-
グループ名: Oracle ASM DBAグループになるオペレーティング・システム・グループの名前。デフォルト値は
asmdba
です。このグループのメンバーシップにより、Oracle ASMで管理されるファイルにアクセスできます。
-
グループID: Oracle ASM DBAグループのオペレーティング・システム識別番号。デフォルト値は
1004
です。 -
グループ・タイプ: グループ・タイプ。必要な値は、
OSDBA
です。
-
-
カスタム・ユーザーおよびグループ情報
カスタム・オプションを選択した場合は、Oracleソフトウェア・インストールを管理するユーザーおよびグループの情報を指定する必要があります。複数のユーザーを指定できます。ソフトウェア管理オペレーティング・システムのユーザーおよびグループに関する情報を入力します。
各ユーザーについて、次の情報を指定する必要があります。
-
ユーザー名: Oracleソフトウェアの所有者になるオペレーティング・システム・ユーザー名。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
oracle
です。 -
ユーザーID: このユーザーのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。
-
ホーム・ディレクトリ: ユーザー・ホーム・ディレクトリ。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
/home/username
です。 -
ユーザー・タイプ: ソフトウェア・ユーザーのタイプ。次の値から選択できます:
-
GridおよびDatabase: ユーザーにOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェア・インストールの両方の権限が付与されます。
-
Grid: ユーザーにOracle Grid Infrastructureソフトウェア・インストールの権限が付与されます。
-
Database: ユーザーにOracle Databaseソフトウェア・インストールの権限が付与されます。
-
カスタム: 事前定義済モデルに適合しないユーザー・タイプ。
-
-
グループ名: ユーザーが割り当てられるオペレーティング・システム・グループの名前。このフィールドを空にすることはできません。
-
グループID: オペレーティング・システム・グループのオペレーティング・システム識別番号。このフィールドを空にすることはできません。
-
グループ・タイプ: グループ・タイプ。次に示す事前定義済グループ・タイプのリストから選択できます。
-
OINSTALL
-
OSDBA
-
OSOPER
-
OSASM
-
ORADBA
-
DBA GROUP
-
OPER GROUP
-
ASMDBA
-
ASMOPER
-
ASMADMIN
-
ユーザーおよびグループ情報を入力した後、ユーザーの追加(+)ボタンをクリックして新しいセクションを追加します。グループの追加(+) ボタンをクリックし、指定したユーザー用にオペレーティング・システム・グループを追加することもできます。
保存
構成するラックの情報をすべて入力したら、「適用」ボタンをクリックします。「メニュー」に移動し、「保存」を選択します。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.6 クラスタの定義
複数のクラスタをハードウェア・ラックに定義できます。大規模な環境では複数のクラスタがサポートされます。各クラスタには、最低2つの物理計算ノードまたは仮想計算ノード、および3つのストレージ・セルが必要です。同じクラスタ内に物理計算ノードと仮想計算ノードを混在させることはできません。
オペレーティング・システム・ページですべてLinux Ovmを選択し、複数のクラスタを指定した場合、複数のクラスタに計算ノードが表示され、OEDAは各クラスタ用のゲストをノード上に作成します。各クラスタは独立しており、異なるソフトウェア・バージョンを持つことができます。
Exadata Cloud構成では、1つのクラスタが作成されます。クラスタの名前およびそのクラスタの使用可能領域を指定できますが、その他の詳細は変更できません。
最初のクラスタの情報を入力し、ノードの追加(>)ボタンを使用して選択したノードを移動するか、すべてのノードを追加(>>)ボタンを使用して使用可能なすべてのノードをクラスタに割り当てる方法でクラスタにノードを割り当てます。2番目のクラスタを追加する場合は、クラスタ名タブの横にあるクラスタの追加(+)ボタンをクリックします。
ラック内の各クラスタについて次の情報を入力します。
- クラスタ名: クラスタ名。企業全体で一意である必要があります。クラスタ名は長さ1文字以上15文字以下の英数字(大文字小文字の区別なし)である必要があり、数字以外で始める必要があり、ハイフン(-)も使用できます。アンダースコア文字(_)は使用できません。このフィールドを空にすることはできません。
- インベントリの場所: Oracleインベントリ(
oraInventory
)のディレクトリ・パス。デフォルト値は/u01/app/oraInventory
です。 - Gridホーム所有者: ドロップダウン・リストを使用して、ユーザー・ページで作成したユーザー情報のコレクションを選択します。デフォルトでは、最初のユーザー・コレクションが選択されます。
- Grid Infrastructureホームの場所: Oracle Grid Infrastructureディレクトリのパス。通常はソフトウェア・リリース番号が含まれています。デフォルト値は
/u01/app/release_number/grid
です(例:/u01/app/18.2.0.0/grid
)。この値は、クラスタ・バージョンで選択した値に基づいて自動的に設定されます。デフォルト値は上書きできます。 -
クラスタ・バージョン: このクラスタに割り当てるノードを選択した後に、クラスタ・バージョンをドロップダウン・リストから選択できます。このリストには、サポートされているOracle Grid Infrastructureのすべてのバージョンが含まれています。サポートされている値のいずれかを選択します。
-
ベース・ディレクトリ: Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのベース・ディレクトリ。デフォルト値は
/u01/app/grid
です。
クラスタにノードを割り当てた後、必要に応じて各クラスタのデフォルト値を変更できます。使用可能なマシン・リストの下に次の顧客情報フィールドが表示されます。
- 顧客名: 顧客の名前。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
- アプリケーション: アプリケーション名または説明。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
- リージョン: ラックの地理的位置。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
- タイム・ゾーン: ラックの配置場所のタイム・ゾーン。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
- DNSサーバー: DNSサーバーのIPアドレス。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
- NTPサーバー: NTPサーバーのIPアドレス。デフォルト値は、顧客の詳細セクションのハードウェア・ページで指定した値です。
次の追加情報フィールドは、複数のクラスタにわたるリソース割当てに役立ちます。
- コア: このクラスタの各ゲストVMに使用するコアの数。最小値はゲストごとに2コアです。このフィールドを空にすることはできません。
- vCPU: このクラスタ内の各ゲストVMの仮想CPUの数。最小値はゲストごとに4 vCPUです。これは変更不可能であり、コア数の2倍が自動的に設定されます。
- メモリー: このクラスタのゲストVMまたはユーザー・ドメイン(domU)に割り当てるメモリーの量(GB単位)。このフィールドを空にすることはできません。
Oracle VMをクラスタに割り当てる場合は、次の情報を入力する必要があります。
-
ゲスト・イメージ・バージョン: ゲストVMのOracle Exadata System Softwareイメージのバージョン。ドロップダウン・リストを使用して値を選択します。
default
オプションを選択すると、ゲスト・イメージのバージョンがdom0のイメージ・バージョンと同じになります。ノート:
ゲスト・イメージのバージョンは、管理ドメイン(dom0)のイメージ・バージョンと同じバージョンまたは以前のバージョンである必要があります。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.7 ディスク・グループ
ラック内の各クラスタについて、Oracle ASMディスク・グループとそのサイズを定義します。このページはExadata Cloudでは使用できません。
複数のクラスタを指定した場合は、このページの上部にあるタブを使用して各クラスタを選択し、ディスク・グループ情報を入力します。
ZDLRAラック
ZDLRAラックの場合、次の情報が使用されます。
- ディスク・グループ名: CATALOGおよびDELTAに自動的に設定されます。
- ディスク・グループ・タイプ: CATALOGおよびDELTAに自動的に設定されます。
- 冗長性: CATALOGディスク・グループは、NORMAL冗長性を使用するように構成されます。DELTAディスク・グループの場合は、HIGHまたはNORMAL(デフォルト)のいずれかを選択できます。
- サイズ: CATALOGディスク・グループはデフォルトのサイズで、DELTAディスク・グループのサイズは95%です。
- サイズ・タイプ: ディスク・グループのサイズはパーセントで指定します。
ディスク・グループの値を入力し、保存をクリックすると、次のフィールドに推定値が移入されます。
- CATALOGディスク・グループ: 使用可能な領域およびRAWサイズはデフォルトに設定されます。
- DELTAディスク・グループ: 値は選択したハードウェアによって異なりますが、たとえば、HC10TBディスクでNORMALの冗長性が選択されている場合、使用可能な領域は312007GB、RAWディスク・サイズは624013GBになります。
Exadataラック
Exadataラックの場合、次の情報を入力する必要があります。
-
ディスク・グループ・レイアウト: ディスク・グループの作成に使用される比率。オプションは次のとおりです。
- レガシー80% 20% — 外部バックアップの使用時に役立ちます。DATAディスク・グループには使用可能なディスク領域の80%が割り当てられ、RECOディスク・グループには使用可能なディスク領域の20%が割り当てられます。
- レガシー40% 60% — 内部バックアップの使用時に役立ちます。DATAディスク・グループには使用可能なディスク領域の40%が割り当てられ、RECOディスク・グループには使用可能なディスク領域の60%が割り当てられます。
- カスタム: ディスク・グループに非標準のレイアウトを使用する場合は、このオプションを選択します。たとえば、追加のディスク・グループを作成する場合、または20%、40%、60%または80%以外のパーセンテージを使用する場合などです。
-
ディスク・グループ名: ディスク・グループの名前。指定した各ディスク・グループの名前を指定する必要があります。DBFSC1、DATAC1、RECOC1などのデフォルト名が指定されます。
ノート:
X8またはX7ハードウェアを選択した場合、DBFSディスク・グループの情報は指定できません。 -
タイプ: ディスク・グループに格納するデータのタイプ。可能な値は、
DATA
、RECO
、DBFS
(自動指定)です。 -
冗長性: ディスク・グループの冗長性レベル。可能な値は
HIGH
、NORMAL
またはUNUSED
です。ノート:
ミッション・クリティカルなアプリケーションには、
HIGH
の冗長性を持つディスク・グループの使用をお薦めします。 -
サイズ: このディスク・グループの作成に使用される使用可能なディスク領域の量。パーセンテージ(
40%
など)、または実際のサイズをGBまたはTB単位(250GB
など)で入力できます。DBFSディスク・グループの場合、サイズはデフォルト
に設定されます。 -
サイズ・タイプ: 値がパーセンテージか実際のディスク・サイズかを指定します。ドロップダウン・リストには
パーセント
、使用可能サイズ
、スライス・サイズ
の値が含まれています。すべてのディスク・グループに同じサイズ・タイプを使用する必要があります。
追加のディスク・グループを構成するには、新規ディスク・グループの追加(+)ボタンをクリックします。DATAおよびRECOディスク・グループと同じように、新しいディスク・グループに情報を入力します。タイプでは、DBFS_DGなどの別のタイプを指定する必要があります。DATAまたはRECOディスク・グループを複数作成しようとすると、保存のクリック時にエラーが発生します。ディスク・グループを削除する場合は、最後のディスク・グループの削除(-)ボタンをクリックします。少なくとも1つのDATAおよび1つのRECOディスク・グループが必要です。
ディスク・グループの値を入力した後、保存をクリックします。次のフィールドに推定値が移入されます。
-
使用可能な領域: ディスク・グループで使用可能なディスク領域の量で、冗長性が考慮されます(例: 204355GB)。
-
RAWサイズ: ディスク・グループで使用される合計ディスク領域(例: 613066GB)。
拡張オプション
このページの右上隅には、拡張というラベルが付いたチェック・ボックスがあります。このボックスをクリックすると、次のオプションが使用可能になります。
-
スパース・ディスク・グループの有効化: スパース・ディスク・グループの作成を有効にします。スパース・グリッド・ディスクは、スパース・ディスク・グループを作成して、割り当てられた領域の小部分を使用するデータベース・ファイルを格納するために使用されます。スパース・グリッド・ディスクは、新しいデータがディスクへ書き込まれるときに領域を割り当てるため、仮想サイズが実際の物理サイズよりはるかに大きくなることがあります。
ノート:
スパース・ディスク・グループを作成するには、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのバージョンはリリース12.1.0.2 BP5以上である必要があります。このオプションを選択すると、SPARSEC1というデフォルト名が付いた新しいディスク・グループがリストに表示されます。また、このディスク・グループのタイプ・フィールドが
SPARSE
に設定されます。 -
Acfsの構成 — Oracle ASM Cluster File System (Oracle ACFS)を構成するポップアップ・ウィンドウを開くためのボタン。Oracle ACFSには汎用ファイル・システムが用意されています。Oracle ACFSを構成するには、次の情報が必要です。
-
ディスク・グループのACFSを有効化: このオプションを選択する必要があります。
-
ディスク・グループ — Oracle ACFSディスク・グループとして使用するディスク・グループ。ドロップダウン・リストには、ディスク・グループ・ページで指定したディスク・グループの名前が含まれています。
ノート:
Oracle ACFSでは、DATAまたはRECOとは異なるグループを使用する必要があります。ディスク・グループ・ページの新しいディスク・グループの追加(+)ボタンを使用して、別のディスク・グループを追加します。 -
ACFSボリューム名 — このディスク・グループに関連付けるボリューム名。このフィールドを空にすることはできません。
-
ACFSボリューム・サイズ — Oracle ACFSボリュームのサイズ。このフィールドを空にすることはできません。
-
ACFSマウント・パス — Oracle ACFSボリュームのマウント・パス。このフィールドを空にすることはできません。
-
Oracle ACFSの構成が終了したら、ACFS構成ウィンドウの保存ボタンをクリックします。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.8 データベース・ホーム
Oracle Databaseソフトウェアのインストールを構成するための情報を指定します。
このページはExadata Cloud構成には使用できません。
次の情報を指定して、Oracle Databaseソフトウェアのインストールを構成する方法を指定します。
- DBホーム・タイプ: Oracle Databaseデプロイメンのタイプ。RACホーム(Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)またはOracle RAC One Node)または単一インスタンス。
- クラスタの選択: Oracle Databaseソフトウェアをデプロイするクラスタ。これは、クラスタ・ページで指定したクラスタ名が移入されているドロップダウン・リストです。デフォルトでは、最初のクラスタが選択されます。
- データベース・ホーム名: Oracle Databaseソフトウェアのインストールに付与される名前。この名前によって、特定のホームに関連付けられたプログラム・グループと、このホームにインストールされたOracleサービスが識別されます。Oracleホーム名の長さは1から127文字までで、半角英数字とアンダースコアのみ使用できます。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
DbHome_1
です。 - データベース・ホーム・バージョン: クラスタにインストールするOracle Databaseソフトウェアのバージョン。ドロップダウン・リストから値を選択します。デフォルトで最新バージョンが選択されます。
- データベース・ホームの場所: Oracle Databaseソフトウェアをインストールするディレクトリ・パス。この値は、データベース・ホーム・バージョンに指定された値に基づいて自動的に設定されます。たとえば、バージョン
12.1.0.2 DBBP13
を選択した場合、データベース・ホームの場所は/u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1
に設定されます。データベース・ホーム・バージョンの指定後、必要に応じてデフォルト値を上書きして別の場所を指定できます。このフィールドを空にすることはできません。 - ベース・ディレクトリ: Oracleベース・ディレクトリの場所。Oracle Databaseバイナリ・ホームは、Oracleベース・パスの下にあります。同一のOracleベース・ディレクトリを複数のOracleソフトウェアのインストールに使用できます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、インストール所有者ごとに個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。このフィールドを空にすることはできません。デフォルト値は
/u01/app/oracle
です。
- データベース・ホーム所有者: ドロップダウン・リストを使用して、ユーザー・ページで作成したユーザー情報のコレクションを選択します。デフォルトでは、最初のユーザー・コレクションが選択されます。
- 使用可能な計算および選択済の計算: DBホーム・タイプで単一インスタンス・ホームを選択した場合は、Oracle Databaseソフトウェアをインストールするデータベース・サーバーを選択します。DBホーム・タイプでRACホームを選択した場合、指定したクラスタのすべてのデータベース・サーバーにOracle Databaseソフトウェアが自動的にインストールされます。
ノードの追加(>)またはすべてのノードの追加(>>)ボタンを使用して、使用可能な計算リストから選択済の計算リストにサーバーを移動します。ノードの削除(>)またはすべてのノードの削除(>>)ボタンを使用して、選択済の計算リストからサーバーを削除します。
複数のOracleホームを指定するには、このページの上部の既存のOracleホームのタブの横にあるデータベース・ホームの追加(+)ボタンを使用します。Oracleホームを削除するには、Oracleホームの名前の横にあるタブ上のXをクリックします。
Oracleホームの情報の構成が終了したら、「メニュー」から「適用」、「保存」の順にクリックします。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.9 データベース
指定したデータベース・ホーム・ディレクトリに作成するデータベースに関する情報を入力します。
Exadata Cloud構成では、データベースの名前を指定できます。他のすべてのオプションは事前構成されており、変更できません。
-
データベース名: データベース・ホームに作成するデータベースの名前。データベース名(
DB_UNIQUE_NAME
)部分は、英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)および番号記号(#)を含めることができる30文字未満の文字列ですが、アルファベットで開始する必要があります。その他の特殊文字はデータベース名に使用できません。データベースのDB_NAME
パラメータは、データベース名の最初の8文字に設定されます。グローバル・データベース名のドメイン部分(DB_DOMAIN
)には、ネットワークの構成時にドメインに指定した値が使用されます。DB_UNIQUE_NAME.DB_DOMAIN
の値は、それ全体で企業内で一意である必要があります。このフィールドを空にすることはできません。 -
データベース・ホーム: データベースを作成するデータベース・ホームの名前。この値には、データベース・ホーム・ページで指定した最初のホーム名が自動的に入力されます。
データベース・ホーム・ページで複数のデータベース・ホームを指定した場合は、ドロップダウン・リストからデータベース・ホーム名を選択します。
-
データベース・タイプ: (Exadataラックのみ)選択したデータベース・ホームに作成するデータベースのタイプ。データベース・ソフトウェアをOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)タイプとしてインストールした場合(データベース・ホーム・ページで指定)、作成するデータベースとしてOracle RACデータベースとOracle RAC One Nodeデータベースのいずれかを選択できます。DBホーム・タイプとして単一インスタンスのデータベース・ホームを選択した場合は、単一インスタンスDBオプションが自動的に選択され、これを変更することはできません。
-
データベース所有者: ドロップダウン・リストを使用して、ユーザー・ページで作成したユーザー情報のコレクションを選択します。デフォルトでは、最初のユーザー・コレクションが選択されます。
-
文字セット: (Exadataラックのみ)データベースで使用する文字セットを指定します。ドロップダウン・リストを使用して、使用可能な値からいずれかを選択します。文字セットは、コンピュータ画面に文字を表示するために使用するコード体系です。文字セットによって、データベース内で表現できる言語が決定します。推奨値はUnicode AL32UTF8です。
-
データベース・テンプレート: (Exadataラックのみ)データベースの構成時に使用するテンプレート。事前構成済データベースは、Oracleで提供するテンプレートまたはユーザーが作成したテンプレートに基づいています。Oracleで提供する各テンプレートは、特定のワークロード・タイプ用に最適化されています。オンライン・トランザクション処理(OLTP)とデータ・ウェアハウス(DW)の2つのオプションがあります。
-
ブロック・サイズ: (Exadataラックのみ)データベースのブロック・サイズ。デフォルト値は
8192
です。ドロップダウン・リストを使用して別の値を選択できます。サポートされる値の範囲は8KBから32KBまでです。 -
DATAディスク・グループ: (Exadataラックのみ)データベースのデータ・ファイルの作成時に使用されるOracle ASMディスク・グループの名前。ドロップダウン・リストを使用して、ディスク・グループ・ページで構成したディスク・グループから1つを選択できます。ディスク・グループ・タイプがDATAに設定されたディスク・グループを選択する必要があります。
-
RECOディスク・グループ: (Exadataラックのみ)データベースのリカバリ領域の作成時に使用されるOracle ASMディスク・グループの名前。ドロップダウン・リストを使用して、ディスク・グループ・ページで構成したディスク・グループから1つを選択できます。ディスク・グループ・タイプがRECOに設定されているディスク・グループを選択する必要があります。
-
CDBの有効化: (Exadataラックのみ)このチェック・ボックスを選択すると、1つのプラガブル・データベース(PDB)を持つOracle Multitenantコンテナ・データベース(CDB)としてデータベースが作成されます。このオプションを選択するかどうかについては、Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIXのOracle RACでのマルチテナント・コンテナ・データベースと非CDBの選択を参照してください。このオプションを選択した場合は、次の追加情報を入力する必要があります。
-
PDB名: コンテナ・データベースに作成するPDBの名前を指定します。
Pdb名の追加(+)ボタンを使用して、構成にPDBを追加できます。PDBを削除する場合、削除するPDB名の右側に表示されるPdb名の削除(-)ボタンを使用します。
-
-
使用可能な計算および選択済の計算: (Exadataラックのみ)データベース・タイプとしてRAC One Node DBまたは単一インスタンスDBを選択した場合、データベース・インスタンスを作成するデータベース・サーバーを選択します。1つのノードを選択すると、1つのノードでOracle RAC One Nodeがデプロイされます。Oracle RAC One Nodeのフェイルオーバー先となるクラスタ内ですべてのノードを選択することをお薦めします。
ノードの追加(>)またはすべてのノードの追加(>>)ボタンを使用して、使用可能な計算リストから選択済の計算リストにサーバーを移動します。ノードの削除(>)またはすべてのノードの削除(>>)ボタンを使用して、選択済の計算リストからサーバーを削除します。
データベース構成情報の構成が終了したら、「メニュー」から「保存」をクリックします。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.10 クラスタ・ネットワーク
ExadataラックおよびExadata Cloud構成の場合は、ラックのクライアント・ネットワークおよびバックアップ・ネットワークを構成します。
ZDLRAラックの場合、収集ネットワークおよびレプリケーション・ネットワークを構成します。
アプリケーションは、Single Client Access Name(SCAN)およびOracle RAC仮想IP(VIP)アドレスを使用して、クライアント・イーサネット・ネットワークを介してデータベース・サーバーまたは計算ノードにアクセスします。Oracle Exadata Database Machine上でOracle VMゲストで実行されているOracleデータベースには、この項で定義するクライアント・イーサネット・ネットワークを通じてアクセスします。管理ドメイン(dom0)およびユーザー・ドメイン(domU)の両方で、クライアント・ネットワーク構成は、初回のデプロイメント中にOEDAインストール・ツールが最初のユーザー・ドメインを作成すると、自動的に実行されます。
クラスタ・ネットワーク・ページの右上隅には行があり、ラックに構成される合計IPアドレス数が表示されます。これは、ハードウェア・ページで選択したハードウェアに基づく値です。セクションの最上部にはタブがあり、それぞれがクラスタ・ページで指定したクラスタの1つを表しています。
拡張
クラスタ・ネットワーク・セクションの最上部の、あらゆるネットワークの構成詳細の前に、拡張構成のボタンがあります。このボタンをクリックすると、拡張オプション・ウィンドウが表示されます。これまでに指定した構成エントリによっては、次のオプションが表示されることがあります。
-
Vlanの有効化: ネットワーク上の仮想デプロイメントがネットワーク上の追加の仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)にアクセスできるようにする場合は、このオプションを選択します(ユーザー・ドメイン上でのネットワーク分離など)。
このオプションを選択すると、クライアントまたは収集ネットワーク構成の詳細に、追加フィールドが表示されます。
-
Vlan: VLAN識別子を指定します。VLAN IDは1から4095の間の数値です。また、
結合
オプションを選択して、VLANを有効にする必要があります。バックアップまたはレプリケーション・ネットワークでVLANを使用する場合、クライアントまたは収集ネットワークもVLANを使用するように構成する必要があります。「VLAN ID」フィールドが空の場合、VLANは有効ではありません。
ノート:
すべてのネットワークについて、スイッチ上にVLANを構成します。 -
-
Secure Fabricの有効化: このオプションは、Exadata Secure RDMA Fabric Isolationを構成する場合に選択します。このオプションの選択によって、RoCE Network Fabricを使用するOracle Exadata Database Machineシステム上の異なるクラスタ間にネットワーク分離を実装します。
-
InfiniBandパーティションの有効化: InfiniBand Network Fabricを使用するExadataシステムのInfiniBandパーティションを有効化します。InfiniBandパーティションはクラスタごとに定義できます。ストレージ・サーバーが複数のクラスタ間で共有されている場合、すべてのクラスタで同じストレージ・パーティション・キーを使用します。Exadata Cloud構成の場合、このオプションは自動的に選択されます。
管理ネットワーク
一部のExadataラック構成には、クラスタ・ネットワーク・セクションの上部右側に管理ネットワークの有効化チェック・ボックスがあります。これを使用して、必要に応じて仮想計算サーバー内に管理ネットワークを構成できます。このオプションを選択する場合は、次の項目を使用してネットワーク構成を指定する必要があります。
-
データベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイ: ゲートウェイIPアドレスがすべてのデータベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイである場合は、このオプションを選択します
-
データベース・サーバーのドメイン・ホスト名の定義: 仮想計算サーバーの管理ネットワークに使用する名前を仮想計算サーバーのホスト名として使用する場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択しない場合、仮想計算サーバーは、クライアント・ネットワークに割り当てられたネットワーク名をホスト名として使用します。
-
ゲートウェイ: クライアント・ネットワークのゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。
-
開始IPアドレス: データベース・サーバーへのクライアント・アクセスに使用される、最初のIPアドレスを指定します。この値は、ゲートウェイに指定した値に基づいて自動的に入力されます。OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、マスクの変更ボタンを使用して、指定したIPアドレスを変更できます。このフィールドを空にすることはできません。
-
サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを指定します。サポートされている値(
255.0.0.0
から255.255.255.252
)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。 -
ドメイン名: クライアント接続のネットワーク・ドメイン名を指定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。Exadata Cloud構成の場合、この値は自動入力されます。
管理ネットワークのすべての構成の詳細を指定した後、セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックするか、マスクの変更をクリックしてネットワーク構成をカスタマイズします。
マスクの変更
マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、クライアント・ネットワークまたは収集ネットワーク用に生成される名前を変更できます。各セクションの下部にプレビュー・フィールドがあり、名前マスク・フィールドの値に基づいて生成されるネットワーク名がどのように表示されるかを確認できます。ネットワーク名の生成に使用されるデフォルトの文字列は、次のとおりです。
-
クライアント・アクセスの詳細
-
名前:
-
Exadataラック:
{Rack prefix}db%%
を入力します。これにより、dbm0db01
、dbm0db02
といった名前が生成されます。 -
ZDLRAラック:
{Rack prefix}ingest%%
を入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01
、{Rack prefix}ingest02
などの名前が生成されます。
-
-
開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を指定します。
-
-
Vipの詳細
-
名前:
-
Exadataラック:
{Rack prefix}db%%-vip
を入力します。これにより、dbm0db01
、dbm0db02
などの名前が生成されます。 -
ZDLRAラック:
{Rack prefix}ingest%%-vip
を入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01–vip
、{Rack prefix}ingest02–vip
などの名前が生成されます。
-
-
開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を指定します。
-
-
スキャンの詳細: Single Client Access Network (SCAN)リスナーの構成の詳細
-
名前: リスナーの名前を入力します。デフォルト値は
{Rack prefix}-scan1
です。 -
ポート: SCANリスナーが着信接続リクエストを監視するネットワーク・ポートを指定します。デフォルト値は1521です。
-
クライアントまたは収集ネットワーク構成に変更を加えた後、クライアント・ネットワーク・マスク・ウィンドウの下部にある「適用」ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、クライアント・ネットワーク・マスク・ウィンドウの下部にある取消ボタンをクリックします。
クライアント・ネットワークまたは収集ネットワーク
次の情報を入力して、Exadataラック用のクライアント・ネットワークまたはZDLRAラック用の収集ネットワークを構成します。
ExadataラックおよびZDLRAラックの場合(Exadata Cloud用でないラックもあります):
-
データベース・サーバーのデフォルト・ゲートウェイ: ゲートウェイIPアドレスがすべてのデータベース・サーバーまたは計算サーバーのデフォルト・ゲートウェイである場合は、このチェック・ボックスを選択します。
-
データベース・サーバーのデフォルト・ホスト名: データベースまたは計算サーバーのホスト名がネットワーク名によって定義される場合は、このチェック・ボックスを選択します。
-
ネットワーク・メディア: ネットワーク・ケーブルのタイプ(光または銅線)を選択します。
-
SFP28ネットワーク・タイプのいずれかを選択する場合は、10 Gビットまたは25 Gビットの接続を使用するかどうかを指定する必要もあります。
クライアント(収集)ネットワーク・フォーマット: (ExadataおよびZDLRAのX7以降のラックの場合)最初のページで選択したハードウェアおよび使用するケーブルのタイプに応じて、イーサネット・カードを指定します。
X7-2以降のシステム用のオプション:
ExadataおよびZDLRAのX7以降のラックでは、クライアント・ネットワークまたは収集ネットワークに使用可能なフォーマットが3つあります。
-
マザーボードに装備されているRJ45/SFP28
-
RJ45 10Gビット
-
SFP28 10 Gビット
-
SFP28 25 Gビット
-
-
SFP28 PCIデュアル・ポート・カード
-
SFP28 10 Gビット
-
SFP28 25 Gビット
-
-
SFP28の2番目のPCIデュアル・ポート・カード(X8システムの追加料金オプション、デフォルトでは使用できません)
-
RJ45 PCIクアッド・ポート・カード(追加料金オプション、デフォルトでは使用できません)
Exadata X7-8以降のシステム用のオプション
Exadata X7-8以降のシステムでは、クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークで使用可能なフォーマットは2つあります。
-
マザーボード上のRJ45
-
SFP28 PCIデュアル・ポート・カード
-
SFP28 10 Gビット
-
SFP28 25 Gビット
-
-
-
結合: X7以降のラックおよびExadata Cloudの場合、結合ネットワークのみがサポートされます。
ExadataおよびZDLRAのX6以前のラックまたはExadata Cloudの場合、このオプションは結合ネットワークを使用するときに選択します。
-
LACP: ネットワークでLink Aggregation Control Protocol (LACP)を有効にするには、このオプションを選択します。
-
ゲートウェイ: ネットワークのゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。
-
開始IPアドレス: このネットワークでデータベース・サーバーへのアクセスに使用される最初のIPアドレスを設定します。この値は、ゲートウェイに指定した値に基づいて自動的に入力されます。OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、マスクの変更ボタンを使用して、指定したIPアドレスを変更できます。このフィールドを空にすることはできません。
-
サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。サポートされている値(
255.0.0.0
から255.255.255.252
)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。 -
ドメイン名: クライアント接続または収集接続のネットワーク・ドメイン名を設定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。Exadata Cloud構成の場合、この値は自動入力されます。
クライアントまたは収集ネットワーク構成のすべての構成の詳細を指定した後、セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックします。
クライアント・ネットワークのレビューおよび編集、または収集ネットワークのレビューおよび編集
クライアントまたは収集ネットワークに指定した内容を保存すると、クライアント・ネットワークのレビューおよび編集セクションまたは収集ネットワークのレビューおよび編集セクションが表示されます。ここには、ラックのデータベース・サーバーへのクライアント・アクセスに対して構成される、すべてのホスト名およびIPアドレスが表示されます。必要に応じて、任意の設定を変更できます。管理名またはIPアドレスを変更した場合は、「適用」ボタンをクリックして変更を保存します。
ラックのデプロイ先のネットワークに接続している場合は、ネットワーク構成データの有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPアドレスのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。
プライベート・ネットワーク
プライベート・ネットワーク・セクションの右上隅には行があり、このセクションのラックに構成される合計IPアドレス数が表示されます。セクションの最上部にはタブがあり、それぞれがクラスタ・ページで指定したクラスタの1つを表しています。
拡張オプション・ウィンドウでいずれのオプションも指定していない場合は、次の情報を指定してプライベート・ネットワークを構成します。
-
開始IPアドレス: クラスタのネットワークの開始IPアドレスを設定します。デフォルトのIPアドレスを使用することをお薦めします。
-
名前マスク: (Exadata Cloudでは使用できません)このクラスタのネットワーク名の生成に使用されるマスクを定義します。デフォルト値は
{Rack Prefix}adm%%-priv
で、dbm0adm01-priv
、dbm0adm02-priv
といった名前が生成されます。 -
サブネット・マスク: (Exadata Cloudでは使用できません)プライベート・ネットワークのサブネット・マスクを設定します。ドロップダウン・リストには、
255.255.240.0
から255.255.255.252
までの値が含まれています。 -
ドメイン名: (Exadata Cloudでは使用できません)プライベート・ネットワークのドメイン名を設定します(異なる場合)。
-
開始ID: (Exadata Cloudでは使用できません)このクラスタの開始識別子を設定します。デフォルト値は
1
です。
拡張オプション・ウィンドウでSecure Fabricの有効化オプションを選択した場合は、次の情報を指定してプライベート・ネットワークを構成します。
ノート:
クラスタVLANサブネット間に重複がないことと、ストレージVLANサブネットがクラスタVLANサブネットのいずれとも重複していないことを確認してください。-
クラスタvlan:
-
Vlan: クラスタVLANのVLAN IDを設定します。
各クラスタには、ストレージVLAN IDとは異なる一意のVLAN IDを設定してください。VLAN IDは、
2744
~3967
の範囲内である必要があります。 -
ドメイン名: クラスタVLANのドメイン名を設定します(ドメイン名が異なる場合)。
-
開始IPアドレス: クラスタVLANの開始IPアドレスを設定します。デフォルトのIPアドレスを使用することをお薦めします。
-
サブネット・マスク: クラスタVLANのサブネット・マスクを設定します。ドロップダウン・リストには、
255.255.240.0
から255.255.255.252
までの値が含まれています。 -
名前マスク: クラスタVLANのネットワーク名を生成する際に使用するマスクを定義します。デフォルト値は
{Rack Prefix}%%vmclu%-priv
。dbm001vmclu1-priv
、dbm002vmclu1-priv
などの名前が生成されます。 -
開始ID: クラスタVLANのネットワーク名を生成する際の開始IDを設定します。デフォルト値は
1
です。
-
-
ストレージvlan:
-
Vlan: ストレージVLANのVLAN IDを設定します。
ストレージVLAN IDは、すべてのクラスタVLAN IDと異なっている必要があります。VLAN IDは、
2744
~3967
の範囲内である必要があります。 -
ドメイン名: ストレージVLANのドメイン名を設定します(ドメイン名が異なる場合)。
-
開始IPアドレス: ストレージVLANの開始IPアドレスを設定します。デフォルトのIPアドレスを使用することをお薦めします。
-
サブネット・マスク: ストレージVLANのサブネット・マスクを設定します。ドロップダウン・リストには、
255.255.240.0
から255.255.255.252
までの値が含まれています。 -
計算名マスク: ストレージVLANの計算ノード・ネットワーク名を生成する際に使用するマスクを定義します。デフォルト値は、
{Rack Prefix}db%%vm%clu1-priv
です。この結果としての名前は、dbm0db01vm1clu1-priv
、dbm0db02vm1clu1-priv
などのようになります。 -
開始ID: ストレージVLANの計算ノード・ネットワーク名を生成する際の開始IDを設定します。デフォルト値は
1
です。 -
ストレージ名マスク: ストレージVLANのストレージ・サーバー・ネットワーク名を生成する際に使用するマスクを定義します。デフォルト値は、
{Rack Prefix}cell%%vmstr1-priv
です。この結果としての名前は、dbm0cell01vmstr1-priv
、dbm0cell02vmstr1-priv
などのようになります。 -
開始ID: ストレージVLANのストレージ・サーバー・ネットワーク名を生成する際の開始IDを設定します。デフォルト値は
1
です。
-
拡張オプション・ウィンドウでInfiniBand Partitioningの有効化オプションを選択した場合は、次の情報を指定してプライベート・ネットワークを構成します。
-
クラスタpkey:
-
Pkey: (Exadata Cloudでは使用できません)データベース・サーバーまたは計算ノードのアドレスを設定します。このアドレスは、クラスタ内のすべてのデータベース・サーバーまたは計算ノードで使用されます。最初のクラスタ・アドレスは
0xa010
に、2番目のクラスタ・アドレスは0xa011
に設定され、以降同様に設定されます。ノート:
各クラスタには一意のアドレスが必要です。デフォルトでは、pkeyを使用したOEDAデプロイメントでは、InfiniBandファブリック内のデフォルト・メンバーシップは制限付きに設定されます。ただし、フル・メンバーシップと制限付きメンバーシップの両方、または共有メンバーシップを選択できます。
-
ドメイン名: (Exadata Cloudでは使用できません)InfiniBandネットワークのドメイン名を設定します(異なる場合)。
-
開始IPアドレス: クラスタのネットワークの開始IPアドレスを設定します。デフォルトのIPアドレスを使用することをお薦めします。
-
サブネット・マスク: (Exadata Cloudでは使用できません)InfiniBandネットワークのサブネット・マスクを設定します。ドロップダウン・リストには、
255.255.240.0
から255.255.255.252
までの値が含まれています。 -
名前マスク: (Exadata Cloudでは使用できません)このクラスタのネットワーク名の生成に使用されるマスクを定義します。デフォルト値は
{Rack Prefix}adm%%-priv
で、dbm0adm01-priv
、dbm0adm02-priv
といった名前が生成されます。 -
開始ID: (Exadata Cloudでは使用できません)このクラスタの開始識別子を設定します。デフォルト値は
1
です。
-
-
ストレージpkey(Exadata Cloudでは使用できません):
-
Pkey: ストレージ・サーバーまたはセルのアドレスを設定します。このアドレスは、ラック内のすべてのストレージ・サーバーまたはセルで使用されます。デフォルト値は
0xaa10
です。 -
ドメイン名: ストレージ・サーバーまたはセルのInfiniBandネットワークにドメイン名を設定します(ドメイン名が異なる場合)。
-
プライベート・ネットワークのレビューおよび編集
ここには、プライベート・ネットワークに対して構成されるすべてのホスト名およびIPアドレスが表示されます。必要に応じて、任意の設定を変更できます。いずれかの項目を変更した場合は、完了時に更新ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク
Exadataのバックアップ・ネットワーク・セクションの右上隅に、バックアップ・ネットワークの有効化オプションがあります。ZDLRAラックの場合、このオプションにはレプリケーション・ネットワークの有効化というラベルが付いています。このオプションを選択すると、バックアップまたはレプリケーション専用のネットワークの構成が有効になります。
Exadata Cloudではバックアップ・ネットワークの有効化が自動的に選択されます。
バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク・セクションの右上隅には行があり、各クラスタに構成される合計IPアドレス数が表示されます。セクションの最上部にはタブがあり、それぞれがクラスタ・ページで指定したクラスタの1つを表しています。
次の情報を入力し、各クラスタのバックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワークを構成します。
-
共有クライアント・ネットワーク・ポート: (Exadata Cloudでは使用できません)クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークが同じ物理ネットワーク・ケーブルを使用する場合は、このオプションを選択します。このオプションでは、両方のネットワークでVLANを有効にし、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)を共有する場合に必要になります。このオプションを選択しない場合、クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークでそれぞれ別のケーブル・セットを使用する必要があります。
-
ネットワーク・メディア: (Exadata X6ラック以前およびZDLRAラックの場合)ネットワーク・ケーブル・タイプを選択します(光学または銅線)。
-
バックアップ・ネットワーク・フォーマット: (ExadataおよびZDLRAのX7以降のラックのみ) (Exadata Cloudでは使用できません)最初のページで選択したハードウェアおよび使用するケーブルのタイプに応じて、イーサネット・カードを指定します。
ExadataおよびZDLRAのX7以降のラックのオプション
クライアント・ネットワークで使用可能なフォーマットは3つあります。
-
マザーボードに装備されているRJ45/SFP28
- RJ45 10Gビット
- SFP28 10 Gビット
- SFP28 25 Gビット
-
SFP28 PCIデュアル・ポート・カード
- SFP28 10 Gビット
- SFP28 25 Gビット
-
RJ45 PCIクアッド・ポート・カード(追加料金オプション)
Exadata X7-8以降のラックのオプション
クライアント・ネットワークとバックアップ・ネットワークで使用可能なフォーマットは2つあります。
- マザーボード上のRJ45
- SFP28 PCIデュアル・ポート・カード
- SFP28 10 Gビット
- SFP28 25 Gビット
X7以降のラックでSFP28ネットワーク・タイプのいずれかを選択する場合は、10 Gビットまたは25 Gビットの接続を使用するかどうかを指定する必要もあります。
-
-
結合: (X7以降のラックまたはExadata Cloudでは使用できません)ネットワーク・ボンディングを使用する場合は、このオプションを選択します。ExadataおよびZDLRAの7以降のラック、およびExadata Cloudの場合、結合ネットワークのみがサポートされます。
-
LACP: ネットワークでLink Aggregation Control Protocol (LACP)を有効にするには、このオプションを選択します。
-
ゲートウェイ: ネットワークのゲートウェイのIPアドレスを設定します。このフィールドを空にすることはできません。
-
開始IPアドレス: ネットワークに使用される最初のIPアドレスを設定します。この値は、ゲートウェイに指定した値に基づいて自動的に入力されます。OEDAは、指定された開始IPアドレスに基づいて連続したIPアドレスのプールを生成します。連続したIPアドレスを使用できない場合は、マスクの変更ボタンを使用して、指定したIPアドレスを変更できます。このフィールドを空にすることはできません。
-
サブネット・マスク: サブネットのIPアドレス・マスクを設定します。サポートされている値(255.0.0.0から255.255.255.252)が含まれたドロップダウン・リストから、サブネット・マスクを選択できます。
-
ドメイン名: (Exadata Cloudでは使用できません)ネットワーク接続のネットワーク・ドメイン名を設定します。名前には小文字を使用します。このフィールドを空にすることはできません。
ネットワーク構成のすべての構成の詳細を指定した後、セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックします。
(Exadata Cloudでは使用できません)マスクの変更ボタンをクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが開き、ネットワークに対して生成される名前を変更できます。このウィンドウの下部にプレビュー・フィールドがあり、名前マスク・フィールドの値に基づいて生成されるネットワーク名がどのように表示されるかを確認できます。ネットワーク名の生成に使用されるデフォルトの文字列は、次のとおりです。
-
クライアント・アクセスの詳細:
-
名前:
-
Exadataラック:
{Rack prefix}db%%
を入力します。これにより、dbm0db01
、dbm0db02
といった名前が生成されます。 -
ZDLRAラック:
{Rack prefix}ingest%%
を入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01
、{Rack prefix}ingest02
などの名前が生成されます。
-
-
開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を設定します。
-
-
Vipの詳細:
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名前:
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Exadataラック:
{Rack prefix}db%%-vip
を入力します。これにより、dbm0db01-vip
、dbm0db02-vip
などの名前が生成されます。 -
ZDLRAラック:
{Rack prefix}ingest%%-vip
を入力します。これにより、{Rack prefix}ingest01–vip
、{Rack prefix}ingest02–vip
などの名前が生成されます。
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開始ID: 連続的な名前を生成する際の開始番号を設定します。
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スキャンの詳細: Single Client Access Network (SCAN)リスナーの構成の詳細。
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名前: リスナーの名前を指定します。デフォルト値は
{Rack prefix}-scan1
です。 -
ポート: SCANリスナーが着信接続リクエストを監視するネットワーク・ポートを指定します。デフォルト値は1521です。
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(Exadata Cloudでは使用できません)バックアップまたはレプリケーション・ネットワーク構成に変更を加えた後、バックアップ・ネットワーク・マスクまたはレプリケーション・ネットワーク・マスク・ページの下部にある「適用」ボタンをクリックします。変更を元に戻すには、ウィンドウを閉じるか、ウィンドウの下部にある取消ボタンをクリックします。これらのボタンが表示されない場合、ウィンドウ内でスクロール・ダウンする必要があります。
バックアップまたはレプリケーション・ネットワーク構成のすべての構成の詳細を指定した後、バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク・セクションの下部にある「適用」ボタンをクリックします。
バックアップ・ネットワークのレビューおよび編集、またはレプリケーション・ネットワークのレビューおよび編集
バックアップ・ネットワークまたはレプリケーション・ネットワーク・オプションを有効にすると、ネットワークへの入力内容を保存した後に、このセクションが表示されます。ここには、ネットワークに対して構成されるすべてのホスト名およびIPアドレスが表示されます。必要に応じて、任意の設定を変更できます。変更を加えた場合は、更新ボタンをクリックして変更を保存します。
(Exadata Cloudでは使用できません)ラックのデプロイ先と同じネットワークに接続している場合は、ネットワーク構成データの有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPアドレスのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。
3.2.11 アラート
このセクションでは、アラートを構成します(Exadata Cloudでは使用できません)。
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Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)を使用した電子メール
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Simple Network Management Protocol (SNMP)
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Oracle Auto Service Request (ASR)
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Oracle Configuration Manager
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Oracle Enterprise Manager
アラート・オプションは次のとおりです。
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電子メール・アラートの有効化: アラートを自動的に電子メールで配信できるようにします。
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名前: アラート通知に表示されるSMTP電子メール・ユーザー名(
Oracle Exadata Database Machine
など)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。 -
電子メール・アドレス: アラート通知を送信するSMTP電子メール・アドレス(
dm0db01@example.com
など)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。 -
SMTPサーバー: アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバー(
mail.example.com
など)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。 -
ポート: アラート通知の送信に使用するSMTP電子メール・サーバー・ポート(
25
や465
など)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。 -
電子メール・アラートの送信先: アラートの受信者の電子メール・アドレスを設定します。電子メールの追加(+)ボタンをクリックして、受信者を追加できます。電子メールの削除(-)ボタンを使用して、追加した電子メール・アドレスを削除できます。
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SNMPアラートの有効化: SNMPを使用してアラートを配信できるようにします。
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SNMPサーバー: SNMPサーバー・ホスト名(
snmp.example.com
など)を設定します。このフィールドを空にすることはできません。ノート:
Exadataラックのインストール後に、追加のSNMPターゲットを定義できます。ALTER CELL
CellCLIコマンドまたはALTER DBSERVER
DBMCLIコマンドを参照してください。 -
ポート: アラート通知の送信に使用されるSNMP電子メール・サーバー・ポートを設定します。デフォルト値は
162
です。このフィールドを空にすることはできません。 -
コミュニティ: SNMPサーバーのコミュニティを設定します。デフォルト値は
public
です。このフィールドを空にすることはできません。
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ASRアラートの有効化: Oracle Auto Service Request(ASR)を有効にします。Oracle ASRは、特定のラックのハードウェアに障害が発生すると自動的にサービス・リクエストを開くように設計されています。
外部のスタンドアロン・サーバーにOracle ASR Managerマネージャをインストールすることをお薦めします。このサーバーにはExadataサーバーまたはRecovery Applianceノードへの接続、およびHTTPSまたはHTTPSプロキシを使用したアウトバウンド・インターネット接続が必要です。このサーバーでは、オペレーティング・システムとしてOracle SolarisまたはLinuxを実行する必要があります。
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ASR Managerリクエスト: Oracle ASR Managerサーバーのホスト名。このフィールドを空にすることはできません。
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HTTPプロキシ・ホスト: HTTPプロキシを有効にしてOracle ASRにアップロードする場合は、プロキシ・サーバーのホスト名を指定します。
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担当者名: ラックの技術担当者の名前。このフィールドを空にすることはできません。
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担当者の電子メール: ラックの技術担当者の電子メール。このフィールドを空にすることはできません。
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HTTPプロキシ・ユーザー: HTTPプロキシを有効にしてOracle ASRにアップロードする場合は、プロキシ・サーバーのユーザー名を指定します。
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ポート: HTTPプロキシを有効にしてOracle ASRにアップロードする場合は、HTTPプロキシ・サーバーのポート番号を指定します。
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My Oracle Supportアカウント名: My Oracle Supportアカウントの電子メール・アドレス。このフィールドを空にすることはできません。
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OCMアラートの有効化: Oracle Configuration Managerで構成情報を収集できるようにします。
Oracle Configuration Managerは構成情報を収集し、Oracleリポジトリにアップロードします。これらの情報は必要に応じてOracle Support Servicesによって使用されます。
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MOS電子メール・アドレス: My Oracle Supportからの更新を受信するMy Oracle Supportアカウント(電子メール・アドレス)。このフィールドを空にすることはできません。
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HTTPプロキシ・ホスト: HTTPプロキシを使用して構成情報をOracleリポジトリにアップロードする場合は、プロキシ・サーバーのホスト名を指定します。プロキシ・サーバーは次の間に配置できます。
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データベース(計算)サーバーとOracle(Oracle Support Hubがない場合)
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データベース(計算)サーバーとOracle Support Hub(Oracle Support Hubがある場合のみ)
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Oracle Support HubとOracle
パスワードが必要な場合は、インストール時に指定してください。
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Support Hubホスト名: Support Hubサーバーのホスト名。Oracle Support Hubを使用すると、Oracle Configuration Managerインスタンスを単一の内部ポート(Oracle Support Hub)に接続して構成データをアップロードできます。データベース・サーバー内の各Oracle Configuration Managerインスタンスがインターネットにアクセスする必要がなくなります。このフィールドを空にすることはできません。
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HTTPプロキシ・ユーザー: HTTPプロキシを有効にして構成情報をOracleリポジトリにアップロードする場合は、HTTPプロキシ・サーバーのユーザー名を指定します。
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Hubユーザー名: Oracle Support Hubオペレーティング・システム・ユーザー名。このフィールドを空にすることはできません。
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ポート: HTTPプロキシを有効にして構成情報をOracleリポジトリにアップロードロードする場合は、HTTPプロキシ・サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は
80
です。
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EMアラートの有効化: Oracle Enterprise Managerでアラートを有効にします。
Oracle Enterprise Manager Cloud ControlまたはOracle Enterprise Manager Grid Controlを使用してラックを監視します。ラックにOracle Enterprise Managerエージェントがインストールされていると、エージェントからOracle Management Serverに情報を送信できます。既存のOracle Management Serverがない場合は、別のホストに新しいOracle Management Serverをインストールします。
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EMホーム・ベースの場所: データベースまたは計算サーバーにインストールされているOracle Enterprise Managerエージェントのベース・ディレクトリ。デフォルト値は
/u01/app/oracle/product/EMbase
です。このフィールドを空にすることはできません。 -
OMS HTTPSアップロード・ポート: Oracle Enterprise Managerエージェントが情報をOracle Management Serverアップロードするときに使用するポート。デフォルト値は
4900
です。このフィールドを空にすることはできません。 -
OMSホスト名: Oracle Management Serverリポジトリがインストールされているサーバーまたはクラスタの名前。このフィールドを空にすることはできません。
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親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.12 テープ・ライブラリの接続性
ZDLRAラックの場合のみ、テープ・バックアップのネットワーク接続情報を構成できます。
ZDLRAにテープ・ライブラリを構成できるのは、テープ・バックアップのメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupを使用している場合のみです。その他のメディア・マネージャは、クライアントとしてのみ手動で構成できます。
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テープの使用: このオプションは、テープ・バックアップのメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupを使用する場合に選択します。その後、構成の詳細を入力します。
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VIP IPアドレス: VIPのIPアドレス。
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VIP名: VIPの英数字の名前。デフォルト値は
osbadminvip.{domain_name}
です。ラックのデプロイ先のネットワークに接続している場合は、テープ・ライブラリのアドレス情報の有効性を確認できます。このセクションの下部にあるIPのルックアップ・ボタンをクリックします。無効なIPアドレスがOEDAに表示されます。
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テープ・ライブラリの数: ZDLRAラックで使用可能なテープ・ライブラリの数。デフォルトは1です。すべてのテープ・ライブラリを、同じドメインでホストする必要があります。1より大きい値を選択すると、テープ・ライブラリごとに新しいタブが表示されます。各テープ・ライブラリの構成詳細を個別のタブに入力します。
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ACLS ACS API: テープ・ライブラリのAutomated Cartridge System Library Software (ACSLS) APIを使用します。次の追加フィールドを入力します。
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ACSLSサーバー: ACSLSを実行しているサーバーの名前
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ACS ID: ACS ID番号
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ACSLS FC-SCSI: テープ・ライブラリのAutomated Cartridge System Library Software (ACSLS) FC-SCSIを使用します。次の追加フィールドを入力します。
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ACSLSサーバー: ACSLSを実行しているサーバーの名前
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論理ライブラリID: 論理ライブラリのID番号
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SCSI: SCSIを使用してテープ・ライブラリと通信します。Simple SANテープ・ライブラリには、構成フィールドはありません。このオプションがデフォルトです。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース
3.2.13 コメント
デプロイに関する追加情報をテキスト・フィールドに入力します。
Oracle Exadataラックの場合、このセクションには構成に関する質問リストが含まれており、ラックのインストールおよび構成プロセスで役立ちます。テキスト・フィールドに回答を入力できます。
すべてのデプロイメントについて、環境またはデプロイメントに関する追加のコメントをこのフィールドに入力できます。
情報の入力が終了したら、保存してダウンロードをクリックします。デプロイメント・ファイルと構成ファイルが格納されたZIPファイルを保存するよう求められます。メインの構成ファイルは次のとおりです。
ノート:
生成されたファイルは編集または修正しないでください。-
Customer_name-rack_prefix.xml
: インストール・プロセスで使用されるメインの構成ファイルです。 -
Customer_name-rack_prefix-checkip.sh
: インストールされたラックで実行するスクリプト。OEDAで指定したすべてのIPアドレスが使用可能でデプロイメントできる状態になっているかを確認できます。 -
Customer_name-rack_prefix-InstallationTemplate.html
: このファイルは、Webユーザー・インタフェースで取得されたすべてのデータのHTMLレポートです。OEDAのコメントセクションの質問と回答は、このファイルの下部に表示されます。 -
Customer_name-rack_prefix-platinum.csv
: このファイルは、Oracle Advanced Customer Supportがラックのノードを初めてイメージ化するときに使用されます。 -
Customer_name-rack_prefix-preconf_pkey.csv
: InfiniBandパーティションを構成した場合、このファイルが作成されます。このファイルは、PKEYセキュリティがインターコネクトで有効になっている場合に使用されます。
親トピック: OEDAブラウザベース・ユーザー・インタフェース