データに対する操作の実行
Essbaseデータ・ロード・ルールのオプションを使用して、フィールドをデータ・フィールドとして定義するか、既存の値に対して加算や減算をするか、要約したデータをソースから抽出するか、データをクリアまたは置換するか、データ値をスケーリングするか、符号を反転します。
この項は、データ・ロードにのみ適用されます。ディメンション構築を実行する場合、この項はスキップします。
フィールド内のデータに対して操作を実行できます。たとえば、レコード内の新しい位置にフィールドを移動できます。
ロード・ルールのデータ・フィールド
多くの場合、ソース・データのレコードにはディメンション列およびデータ列が含まれます。データ列は、Essbaseデータ・ロード・ルールでデータ・フィールドとしてマークする必要があります。各レコードに1つのデータ・フィールドのみがある場合は、1つのデータ・フィールドとしてマークする必要があります。
この項は、データ・ロードにのみ適用されます。ディメンション構築を実行する場合、この項はスキップします。
ソース・データの各レコードに、各ディメンションの列が含まれ、その後に1つ以上のデータ列が続く場合(Sample Basicデータ・ロード・ファイルの次の例のように)、Essbase Webインタフェースのルール・エディタでは、データ・フィールドが自動的に検出されます。

Essbase Webインタフェースでデータ・ロード・ルールを作成または編集するときに、Essbaseでフィールドがデータ・フィールドであることが検出された場合、次の例に示すように、フィールド・プロパティのデータ・フィールドとしてマークされます。

次の例のように、すべてのフィールドがディメンションであり、その後に1つのデータ・フィールドのみが続く場合もあります:

レコードごとにロードするデータ・フィールドのみがある場合、ロード・ルールでデータ・フィールドが1つのデータ・フィールドとしてマークされ、フィールド名が*Data*であることを確認する必要があります。

データ・ロード・ルールで特定のフィールドを単一データ・フィールドとして設定するには、
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Essbase Webインタフェースでデータ・ロード・ルールを開きます。
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1つのデータ・フィールドで編集フィールド/メンバー選択ツールをクリックします。
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「単一データ・フィールド(*Data*)」がまだ選択されていない場合は選択します。
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「OK」をクリックします。ルールを検証してから保存します。

既存の値に対する加算または減算
Essbaseデータ・ロードを既存のキューブ値に対して加算または減算する場合は、Essbaseロード・ルールのグローバル・プロパティを使用して、新しくロードされたデータ値が既存の値にどのように影響するかを指定します。たとえば、週次値をロードした場合、その値を加算して月次値を作成できます。
この項は、データ・ロードにのみ適用されます。ディメンション構築を実行する場合、この項はスキップします。
デフォルトでは、Essbaseによってキューブの既存の値がソース・データの値で上書きされますが、そうではなく受信データ値を使用して既存のキューブ値に対して加算または減算するように、ロード・ルールを設定できます。
ロード・オプションの追加または減算を使用するようにデータ・ロード・ルールを設定するには、
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Essbase Webインタフェースでデータ・ロード・ルールを開きます。
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「グローバル・プロパティ」をクリックします。
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ロード・オプション「上書き」(デフォルト)、「追加」または「減算」を選択します。
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「OK」をクリックします。ルールを検証してから保存します。
これらのロード・オプションは、Essbaseキューブにロードするすべての値に広範な変更を加えようとしているときに、データ・ロード・ルールで加算、減算または上書き操作を実行するために使用できます。このロード・オプションはデータ・ロードごとに1つのみ選択できます。また、すべてのデータ・フィールドに対して値が同じ方法で処理されます(すべてが加算、減算または上書きされます)。
このオプションを使用すると、データのロード中に問題が発生した場合に回復が困難になります。ただし、 Essbase はコミットされた最後の行の番号をアプリケーション・ログにリストします。
ブロック・ストレージのキューブでは、その設定で、「行のコミット」トランザクション・オプションを0に設定して、回復が困難にならないようにします。この設定により、Essbaseはロード全体を単一のトランザクションとみなして、データ・ロードが完了したときにのみデータをコミットします。
import data MaxL文を使用すると、集約ストレージ・キューブに存在している値に加算および減算を実施できます。
列の保管オプションを使用したソース・データの抽出
Essbaseキューブへのデータのロードでは、データ・ロード・ルールで列レベルのデータ抽出オプションを使用して、意図した方法でソース・データを抽出できます。オプションには、「最小」、「最大」、「合計」および「件数」ストレージ・タイプがあります。
「既存の値に対する加算または減算」で説明したように、キューブにロードするすべての値に広範な変更を加えようとしているときに、データ・ロード・ルールで加算、減算または上書き操作を実行するためのロード・オプションを使用できます。このロード・オプションはデータ・ロードごとに1つのみ選択できます。また、すべてのデータ・フィールドに対して値が同じ方法で処理されます(すべてが加算、減算または上書きされます)。
多数の上位メンバーがある大規模なEssbaseキューブをロードするときには、SUM/MIN/MAX/COUNTを使用して、さらに詳細なルールの操作をデータ列のレベルで実行することが必要になる場合がります。こうした操作は、より詳細な方法でソース・データを抽出するために、ソース・データに(ロード・ルールから)ドリル・スルーする際に利用できます。
こうした操作の使用例として、リレーショナル・システムに保管されるクレジット・カード決済を取り扱う小売業について考えてみます。すべての取引データをEssbaseにロードする必要はありませんが、毎日の終業時点ですべての決済の合計をロードする必要があるとします。
データ・ロード・ルールで列レベルのデータ抽出オプションを選択するには、
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Essbase Webインタフェースでデータ・ロード・ルールを開きます。
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カスタマイズしようとしているデータ列に対するルール・フィールドの横にあるフィールドの編集/メンバーの選択ツールをクリックします。
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そのフィールドが、データ・フィールドとしてマークされていることを確認します。
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「ストレージ・タイプ」オプションを選択します。
選択可能なオプションは次のとおりです。
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最小 - 既存のキューブ・データとの比較を含めて、受信データの最小値を保管します。
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最大 - 既存のキューブ・データとの比較を含めて、受信データの最大値を保管します。
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合計 - 「追加」グローバル・オプションと同様に動作します。受信データを既存のキューブ・データに加算します。
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件数 - 受信データに存在する値の件数を保管します。
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「OK」をクリックします。ルールを検証してから保存します。
データ・ロード時に既存のデータ値をクリア
データ・ロード時にソース・データ内のレコードを既存のEssbaseデータ値に対して加算または減算する場合は、正確になるようにするために、先に一部のデータ領域をクリアする必要があることがあります。データ・ロード・ルールのグローバル・プロパティを使用すると、選択した値をクリアできます。
この項は、データ・ロードにのみ適用されます。ディメンション構築を実行する場合、この項はスキップします。
新しい値をロードする前に、キューブから選択した既存のデータ値をクリアできます。デフォルトでは、Essbaseはキューブの既存の値をソース・データの新しい値で上書きします。ただし、データ値を加算および減算する場合、Essbaseでは既存の値に対して新しいデータ値が加算または減算されます。
新しい値を加算または減算する前に、既存の値が正しいことを確認します。キューブに最初の値セットをロードする前に、既存の値が存在していないことを確認します。
たとえば、1月の売上高を計算するために、1月の各週の値を加算するとします。
January Sales = Week 1 Sales + Week 2 Sales + Week 3 Sales + Week 4 Sales
Week 1 Salesのロード時に、January Monthly Salesのキューブ値がクリアされます。既存の値がある場合、Essbaseでは次の計算が実行されます。
January Sales = Existing Value + Week 1 Sales + Week 2 Sales + Week 3 Sales + Week 4 Sales
データ・ロードの対象にならないフィールドのデータをクリアすることもできます。たとえば、1月、2月および3月のデータが含まれているソースから3月のデータのみをロードする必要がある場合は、1月と2月のデータをクリアできます。
ノート:
透過パーティションを使用している場合は、ローカル・キューブからデータをクリアするために使用するステップを使用して値をクリアします。
加算、減算または上書きの使用時にデータ・ロード中に一部のデータをクリアするには、
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データ・ロード・ルールで、「グローバル・プロパティ」をクリックします。
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「組合せのクリア」ボックスに、クリアするメンバーの組合せを入力します。例:
"Jan","New York"
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「OK」をクリックします。ルールを検証してから保存します。
すべてのデータの置換
短い待機時間で全体をリロードできる、集約ストレージ(ASO)キューブ内のデータ・スライスの場合は、Essbaseで、増分データ・ロード・バッファの内容を使用して値を置き換えることができます。
このトピックは、集約ストレージ・キューブにデータをロードする場合のみに当てはまります。ブロック・ストレージ・キューブにデータをロードする場合やディメンション構築を実行する場合は、このトピックをスキップしてください。
集約ストレージ・キューブでは、Essbaseは、キューブ内のすべてのデータを削除するか、キューブ内の各増分データ・スライス内のすべてのデータを削除してから、指定されたデータ・ロード・バッファの内容でデータを置換できます。この機能は、完全にリロードできる程度に小さいデータ・セットを操作している場合や、一切更新されない大きい静的データ・セットと変更の追跡が必要な小さい揮発性データ・セットに分割可能なデータを操作している場合に役立ちます。
すべてのデータを置換するには、「増分データ・スライスのコンテンツを使用したデータの置換」を参照してください。
データ値のスケーリング
ソース・データ内のデータ値がEssbaseキューブ内のデータ値と同じ10進法でない場合は、データ・ロード・ルール内のフィールド・プロパティを使用して、受信データ値のスケール変更係数を設定します。
この項は、データ・ロードにのみ適用されます。ディメンション構築を実行する場合、この項はスキップします。
たとえば、売上高の実際の値が$5,460であるとします。Salesソース・データが値を100単位で追跡する場合、この値は54.6になります。Essbaseキューブが実際の値を追跡する場合、Salesソース・データから取得した値(54.6)に100を乗算して、Essbaseキューブで値(5460)が正しく表示されるようにします。
データ・ロード・ルールを使用してソース・データ値をスケーリングするには、
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Essbase Webインタフェースでデータ・ロード・ルールを開きます。
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データ・フィールドを選択します。
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「フィールド・プロパティ」をクリックします。
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「スケール」をクリックして、スケーリング・ファクタを選択します。
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「OK」をクリックします。ルールを検証してから保存します。
フィールド符号の反転
ソース・データ内のレコードに、Essbaseキューブにおいて正になる必要がある負の値、または負になる必要がある正の値が含まれている場合は、符号を反転できます。符号の反転が役立つのは、複式簿記システムからデータをロードする場合です。
この項は、データ・ロードにのみ適用されます。ディメンション構築を実行する場合、この項はスキップします。
データ・フィールドの値をリバース(反転)するには、その符号を反転します。符号の反転は、アウトラインのUDAに基づきます。たとえば、勘定科目ディメンションにデータをロードするとき、その勘定科目メンバーに費用のUDAが含まれるレコードでプラス符号がマイナス符号に変更されるように指定できます。
Essbaseディメンションにロードするデータ値の符号を変更するには、
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Essbase Webインタフェースでデータ・ロード・ルールを開きます。
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「グローバル・プロパティ」をクリックします。
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「符号反転ディメンション」に、符号を反転するディメンションを入力します。
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「符号反転UDA」に、ユーザー定義属性の名前委を入力します。
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「OK」をクリックします。ルールを検証してから保存します。
関連項目