Execute Aggregate Process (集約ストレージ)
MaxL execute aggregate process文は、Essbase集約ストレージ(ASO)キューブで集約を実行するために役立ちます。
ASO集約の実行に必要な最小アプリケーション権限は、アプリケーション・マネージャです。
この文を使用して、集約を実行します。オプションで、結果ファイルの最大ディスク領域を指定できます。オプションで、ユーザー問合せのパターンに基づいてビューを選択できます。
この文は、集約ストレージ・キューブにのみ適用されます。
execute aggregate process文を使用すると、最低限の対話型設定でASO集約ビューを作成できます。より高度な制御が必要な場合は、かわりに次の文を組み合せて集約を選択および生成できます:
ASOキューブでexecute aggregate processを実行すると、Essbaseは次のことを実行します:
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停止値および問合せパターンまたはそのいずれかがある場合は、それに基づいて0個以上の集約ビューを選択します。
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選択されたビューを構築します。
また、Essbaseを集約ビューを自動的に生成するように構成することもできます。集約ビューの詳細は、集約ストレージ・データベースの集約を参照してください。
キーワード
MaxL execute aggregate processを使用すると、次の方法でASOキューブの集約を明示的に開始できます。
- execute aggregate process … stopping when total_size exceeds...
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Essbaseで選択されるどのビューでも集約します。ただし、例外として、集約キューブの成長限度が指定された比率を超えることはできません。たとえば、キューブのサイズが1 GBの場合に合計サイズを1.2と指定すると、結果として生成されるデータのサイズは、1 GBの20%より大きくできず、合計サイズは1.2 GBになります。
- execute aggregate process … based on query_data
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収集されたユーザー問合せのパターンに基づいて、Essbaseで選択されるどのビューでも集約されます。このオプションは、alter databaseでenable query_trackingの文法を使用して、問合せの追跡がオンになっている場合にのみ使用可能です。
- execute aggregate process … enable|disable alternate_rollups
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有効にすると、(デフォルト・レベルの使用の)セカンダリ階層がビュー選択で考慮されます。デフォルトでは、セカンダリ階層は考慮されません。
ノート
ビューの選択(手順1)は、execute aggregate selectionを使用して集約とは個別に実行できます。集約(手順2)は、組込みのビューを選択せずにexecute aggregate buildを使用して実行できます。
例
execute aggregate process on database ASOsamp.Basic
stopping when total_size exceeds 1.3;
集約の結果として30%以下のキューブの成長を許可するASOsamp.Basicキューブの集約を選択して構築します。
execute aggregate process on database ASOsamp.Basic based on query_data;
ASOsamp.Basicキューブの集約を選択して構築します。ここで、Essbaseが集約のために選択するビューは、このキューブの最も頻繁に問い合される領域に基づいています。